2023年4月29日、鹿島アントラーズはホームのカシマスタジアムにガンバ大阪を迎え、2023年J1第10節を戦いました。
かつてないほどに苦しみ。
大きな波紋を起こしながら、岩政監督継続となりましたが、「目の前の勝利」を「追求」することに少し比重を傾けた結果、新潟戦では「ちゃんと勝利」を手にすることが出来ました。
そして、手にした「自信」を確かなモノにするべく、ガンバ戦でも同様の比重で試合に挑み「連勝」を手にしました。
土居さん2発も生まれ、勝利とオブラディオブラダにスタジアムが酔いしれた、2023年第10節(ホーム)鹿島VS G大阪戦の記録です。
- 2023年第10節(ホーム)鹿島VS G大阪戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
- 2023年第10節(ホーム)鹿島VS G大阪戦の試合内容と感想
- G大阪戦で感じたこと
- 次の試合はリーグ第11節・アウェイ札幌戦!
- まとめ
2023年第10節(ホーム)鹿島VS G大阪戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
鹿島 4-0 G大阪
後半3分 仲間 隼斗
後半19分 鈴木 優磨
後半41分 土居 聖真
後半42分 土居 聖真
スターティングと交代メンバー
GK29 早川 友基
DF2 安西 幸輝
5 関川 郁万
22 広瀬 陸斗
55 植田 直通
MF14 樋口 雄太⇒後半43分34 舩橋 佑
21 ディエゴ ピトゥカ
30 名古 新太郎⇒後半25分15 藤井 智也
33 仲間 隼斗⇒後半25分8 土居 聖真
FW37 垣田 裕暉⇒後半43分3 昌子 源
40 鈴木 優磨⇒後半28分13 知念 慶
前節とは異なり、名古がFW登録ではなく中盤での登録でしたが、タスクは前節と変わっていないようでした。
2023年第10節(ホーム)鹿島VS G大阪戦の動画ハイライト
ガンバ戦のハイライトです。
試合の裏側を編集をしたMATCHDAYも公開予定とのことで待ち遠しいです。
それにしても、2点目と3点目の一連の流れが本当に素敵です。
この2つの点には、苦しんだ時に積み上げたモノが現れているような気がします。
2023年第10節(ホーム)鹿島VS G大阪戦の試合内容と感想
新潟戦での勝利から1週間、入れ込み過ぎて変な方向に突き進まないでくれと思っていたのですが、流石、アントラーズでした。
しっかりと試合に入りました。
前半総括:トライ&エラーを繰り返した前半
新潟戦と同じ布陣で挑んだが、思うように試合をコントロール出来ませんでした。
その理由は、名古が「絡めない」ことと、宇佐美が「繋ぎ役」で上手さを発揮したことと、アラーノが「アラーノだった」ことが影響していると感じました。
何度かミスから危ないシーンが生れましたが、その度に、選手同士が話し合い、指摘し合い、微調整を重ねて対応している様子が見て取れました。
前半の最大の功労者(もしかすると試合のMVPはこの人だったのかも・・・)は、前半40分にジェバリのシュートを防いだ早川だと思います。
あのシュートが決まっていたら、後半は全く違う展開になっていたと思うので。
後半総括:ベテランらしい仲間の修正力
先制点が欲しいと誰もが願っていたら、仲間が決めてくれました。
前半30分に名古のクロスに合わせた時は、思い切り蹴って枠の右に外しました。
でも、後半3分のチャンスは左足でミートを心掛け、見事に枠内に飛ばしました。
流石の修正力だと思いました。
その後、鹿島が攻勢を続ける中で待望の2点目が最高の形で生まれます。
左サイド中盤でパスカットしてから、流れるようにパスを繋ぎ、最後は右サイド深くに侵入した名古が、垣田を囮にして柔らかいクロスをペナルティに入れると、優磨が飛び込んでドーン!(囮になって優磨のスペースを作った垣田の動きも秀逸)
スタジアムの熱気は最高潮に!!
さらに、名古と仲間を土居と藤井に、優磨を知念に交代し、攻撃を続けます。
終盤、方程式になりつつある、昌子を入れて守備固め・・・
の準備をしていたら、土居さんが炸裂しました。
3点目の起点になった関川のパスも見事でした。
4点目はやっぱり土居は上手いなぁ・・・と惚れ惚れする技術でした。
(相手DFを身体で押さえてコースを開けた知念も素敵)
試合終了:ようやくリーグ戦でもカシマで勝利!
先日、ルヴァンカップで福岡に勝利したことで、カシマスタジアムで勝てない呪縛から解き放たれました結果、リーグでも勝利!
鹿嶋の夜空に、サポーターの歓喜の歌声が響き渡りました。
G大阪戦で感じたこと
新潟戦での勝利を自信に繋げるためにも勝って欲しいと願っていました。
そんな願いを、最高の形で実現してくれたアントラーズの選手達に感謝ですし、勝って喜ぶ選手や監督の顔はやっぱり最高です!
この試合を観て、鈴木優磨の復調とか、土居の2発とか、名古と仲間の良さとか、色々と書きたい事はありますが、とりあえず最も心に残ったことを3つ取り上げます。
スタメン外れても昌子の存在は大きい
昌子自身は、絶対にスタメンで出れない事を悔しいと思っているはずですが、それを決して態度には出さず、スタメン奪取のために練習に取り組み、試合では誰よりも熱く仲間を鼓舞し、喜び、叱咤する・・・。
コンディションが・・・
移籍金が・・・
など、色々とマイナスな意見もネット上で目にすることはありますが、私は昌子の存在はプライスレスだと思います。
試合前に選手がピッチに入る時の声掛け、樋口には特に熱い激励をしていた。
優磨の点で誰よりも早く抱擁しにいった姿。
そしてクローザー役としてのピッチ上での存在感。
こういう選手の存在は大切です。
簡単に育てられないですから・・・。
関川の成長が楽しみ!
先日の新潟戦の「MATCH DAY」で、関川の昌子に対する想いを聞いて、思わず涙してしまったので、ガンバ戦ではいつも以上に「愛」を込めて厳しく見守っていました。
が、殆どミスらしいミスもなく、気を抜くシーンもありませんでした。
ただ・・・
後半25分のシーンだけは猛省だと思いました。
エリアのちょい外を、左から右へボールを保持してドリブルするアラーノに戸惑ったのか釣り出され、そのスペースに武蔵が入り込んだので戻るかどうか躊躇した動きを、アラーノに見事に利用されてスルーパスを通されてました。
幸い、武蔵のシュートは外れましたが、決められてると1点差になるので、危ない所でした。
その後、植田に何か怒られているようだったので、きっと次は上手く対処するのでしょうね!
それにしても、植田、関川、そして昌子が居る鹿島の最終ラインは、そう簡単には大崩れしない壁になりつつあると思います。
やっぱり岩政監督勝てるじゃん
昨年夏、正式に監督を継いで以降、勝った初戦の福岡戦以降は、何か「燃焼しきれない試合」が続いているように感じていました。
その結果、勝利はドンドン下がり、挙句の果てに連敗して進退問題に発展してしまいました。
正直、神戸戦、その後のルヴァン福岡戦の2つの試合後には、岩政監督がどうこうよりも、チームが自信を取り戻すために「監督交代」が必要だと思いましたが、岩政監督には経験を積んで欲しかったので解任には反対でした。
その理由は、昨年序盤の代行時の指揮とチームの姿でした。
あくまでも「良い位置」でレネ監督に引き継ぐためとはいえ、鹿島伝統の戦い方を徹底させることで「しっかりと勝点を拾い」、選手も岩政コーチを「信じて戦っている姿」が記憶に残っていたからです。
だから、新しいことの比率を最小限にして戦えば、必ずや勝点は手に出来る監督だと思っていたので、早急に解任は勿体ない・・・と思っていたのです。
神戸、福岡戦の連敗の後、チームでどんな話し合いがされたのか詳細は知り得ませんが、直近の2戦を観る限り、最善の話し合いが行われたように感じます。
今はとにかく、遠くを見過ぎず、目の前の相手をしっかり見据えて、1つ1つ「勝つ」ための「工夫」を施していけば良いと思います。
「考え抜いた末の勝ち」を「積み重ねること」で、ベースの戦い方は変えずとも1人1人がバージョンアップすると信じています。
次の試合はリーグ第11節・アウェイ札幌戦!
せっかくのGWなのに、カシマスタジアムでの試合が1試合しかないのは残念です。
まあ、公平に・・・と言うのは判りますが、行きやすい首都圏のチームではなく、地方にあるチームは優遇してくれてもいいのになぁ。
さて・・・
相手の札幌ですが攻撃が乗ってる模様です。
第10節では横浜FCを4発で粉砕しています。
順位自体は鹿島よりも1つ下の10位ですが、チーム総得点20は首位の神戸(21)に継いで2番目です。
失点が20なので、守備には難があるようですが・・・。
直近2試合の鹿島の攻撃陣なら、必ずや点は取れるはずです。
また、札幌の攻撃力を抑え込んだら、関川はさらに自信を深めると思います。
見所満載の試合になりそうです!
まとめ
単純な脳みそだと言われますが・・・
鹿島が週末に勝つと、月曜日は仕事中に鼻歌(鹿島のチャント)が出て、よく同僚に笑われます。
やっぱり、勝ち試合って素敵です。
勝つからこそ、選手や監督だって、前向きにもっとこうしよう、ああしようとなるはずですから!
アントラーズには、勝ながらでも「変えていける」選手が揃っています!
だから岩政監督!
今のスタイルをキープしてください!
アントラーズは
生活の一部です!
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