2023年8月6日、鹿島アントラーズはホームのカシマスタジアムにコンサドーレ札幌を迎え、2023年J1第22節を戦いました。
近年、アントラーズは中断明けの試合は攻守が噛み合わず、芳しくない結果が続いていましたので、この日も試合開始時点ではドキドキしていました。
が・・・
開始僅か12秒で、気の弱い一人のオッサンサポーターに安心感を与えてくれました。
これほど見事に、相手にファウルをさせる隙すら見せずに、ゴールを陥れたのはいつ以来だろうか?
開始早々、スタジアムのボルテージをマックスに引き上げ、サポーターの熱い応援を背中に受けながら、楽しそうにピッチで躍動する選手達は素敵でした。
何度も何度もハイライトを見返して寝不足になった、2023年J1第22節(ホーム)鹿島VS 札幌戦の記録です。
- 2023年J1第22節(ホーム)鹿島VS 札幌戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
- 2023年J1第22節(ホーム)鹿島VS 札幌戦の試合内容と感想
- 札幌戦で感じたこと
- 次の試合はリーグ第23節・名古屋戦!
- まとめ
2023年J1第22節(ホーム)鹿島VS 札幌戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
鹿島 3-0 札幌
前半1分 樋口 雄太
前半15分 植田 直通
後半22分 鈴木 優磨
スターティングと交代メンバー
GK29 早川 友基
DF5 関川 郁万 ⇒後半34分3 昌子 源
16 須貝 英大
28 溝口 修平 ⇒後半34分34 舩橋 佑
55 植田 直通
MF14 樋口 雄太
21 ディエゴ ピトゥカ
25 佐野 海舟
33 仲間 隼斗 ⇒後半9分15 藤井 智也
37 垣田 裕暉 ⇒後半18分27 松村 優太
40 鈴木 優磨 ⇒後半34分10 荒木 遼太郎
新戦力の須貝がスタメンデビュー!
90分フルにプレーしたのは良かった。
プレーを見て感じたのは、安西や広瀬、移籍した常本とも異なる特徴がある選手で、今後も楽しみだ。
それからリーグ初先発となった溝口。
彼もまたSBの先輩達とは異なる持ち味があるし、若いから観ていて清々しさを感じて良かった。
交代選手の選択、投入の順番とタイミングも良かったと思うが、何故、最後は樋口と荒木の2トップにした?
松村と荒木でプレーさせなかったのは何でだろう?
2023年J1第22節(ホーム)鹿島VS 札幌戦の動画ハイライト
ハイライト動画では伝わり難いのですが、仲間が本当に凄い。
何が凄いって、攻守ともに、顔を出して欲しい所に顔を出すところだ。
18時キックオフだけど、30度近い気温の中で、あの動きは本当に凄い。
2023年J1第22節(ホーム)鹿島VS 札幌戦の試合内容と感想
試合前のメンバー発表を見て、
控えにスンテが入ってるのは嬉しかった。
中断期間中のトレーニングマッチでの様子を観る限り、スンテの存在はチームに掛け替えのないモノをもたらすと思うから。
もちろん、プレー内容として沖を上回るから、選んだのだと思います。
前半総括:開始12秒で相手に冷やせをかかせる・・・
あのゴールは、明らかに準備していたのだろう。
キックオフからゴールまで、ピトゥカが左の溝口にボールを出した瞬間に、皆の頭にゴールまでの絵図が共有された感じだった。
あれほどに美しい流れのゴールは、なかなか見れないと思う。
一方、札幌の小柏は脅威だった。
植田や関川が身体を当てる前に打たれるシーンも多く、精度が高かったら失点していてもおかしくなかったと思う。
その不穏な空気を一掃したのが、植田、関川、鈴木のいかつい顔面の人達だ。
解説の水沼氏も言ってたが、CKを蹴る前の雰囲気で「勝負あった」ようなものだ。
惜しむらくは、垣田のシュートが決まって前半のうちに3点獲ってしまえば、試合運びはもっと楽になったと思う。
後半総括:スタジアムの雰囲気もゴールに鍵を掛けてる
試合後に監督がインタビューで答えていたけど、「たまたま守れている訳ではないので・・・」と言う台詞には自信が溢れていた。
流石、CBの選手として鹿島の黄金期を過ごしただけはある。
見事に立て直し、サポータの力も利用しながら、点が入らない雰囲気を作ってる。
守備の安定感があるからか、札幌に押されても選手達が慌てないのは良かった。
反面、終盤に「ボールが収まる」「ボールを呼び込む」人が居なくなった途端に、攻撃がカウンター中心に単調になったのは課題だと思う。
試合終了:心地よいタイムアップの笛
この日のレフェリングには、正直なところ「なんで?」と違和感を感じる場面も多かったので、主審が笛が笛を吹くたびに「今度は何だよ・・・」と感じていました。
唯一、タイムアップの笛だけは、心地良く受け入れられたのは、皮肉過ぎるかな。
札幌戦で感じたこと
試合を観戦して感じたのは次の3点です。
- アントラーズの選手層は厚い
- 監督の頭を悩ますSBの組み合わせ
- 昌子の良さが戻ってきた
です。
アントラーズの選手層は厚い
先日の記事でも書いたのですが、やはり、アントラーズの選手層は厚い!
FWとしては優磨を軸に、実績がある知念と垣田、空中戦には無類の強さをみせるカイキは誰がスタメンでもおかしくない。エレケだけは謎のママ終わりそう(あのアフリカン特有のリズムと手足の長さはJで活かせそうなんだが・・・)
2列目にしても、汗をかいてチームを助ける仲間や、素晴らしいキックでアシストを稼ぐ樋口が筆頭になるが、藤井と松村の仕掛けは観ていて楽しいし、名古や荒木の技術はチームでも群を抜いているし、土居の経験値は得難いものだ。
ボランチにしても、ピトゥカを軸に、佐野がいて樋口も出来るし、舩橋もポテンシャルは感じさせる。個人的には中村の独特なリズム感でのプレーとパスの捌きは好きだ。
DF陣は今さら言うことはない。
昌子、植田、関川・・・
4バックを選択するのは間違っていると思う陣容だ。
そしてなにより、タイトルの味を知ってる選手がまだ残ってる。
スンテ、昌子、土居、植田、優磨、安西・・・
また、他チームでだが、知念、藤井、須貝も「タイトルの味」は知ってる。
だから、私達サポーターが本気で信じて応援すれば、
このメンバーなら、きっと、「タイトル」を手に出来ると思うのは私だけか?
監督の頭を悩ますSBの組み合わせ
先の選手層が厚いと被るが、SBの陣容は本当に面白い。
選択肢が豊富であり、監督がどんな戦い方を指向しても、対応できるメンバーが揃ってると思います。
安西は、渡欧前の印象が良すぎたこと、帰国1年目に良さを出し切れなかったこと、などもあって厳しいサポーターから追求されることもあるが・・・
今年の安西はJで屈指のSBだと思う。
課題はあるにはあるが、これ以上の日本人SBは簡単には獲得できないぞ?
広瀬は守備に難ありと言われていたけど、今年はその守備でも奮闘している。華麗ではないけど、身体を張って守る姿は、昨年まではあまり見られなかったシーンだ。
溝口は経験さえ積めば、上がるタイミング、仕掛けるタイミング、パスの選択がもっとよくなるはず。後半、優磨が足元へ欲しがったシーンなどは、改善できるはず。
須貝は流石にSBでキャプテンマークを付けただけある。豊富な運動量と、けっこう熱いプレーを見せており、アントラーズのSBらしさが垣間見えた。
この4人以外にも、佐野は持ち前の危機察知能力を活かして守備的SBなら遜色ないプレーを見せてくれる。
岩政監督の手腕が試される陣容だと思う。
昌子の良さが戻ってきた
戻ってきた昌子が苦しんでいる姿は見ていて辛かった。
でも、渡欧前に足首を痛めて以降、昌子特有の身体を張ったプレーが影を潜め、経験値を駆使した無難なプレーを選択していたので、こうなる気もしていた。
でも・・・
札幌戦での昌子のプレーは、鹿島復帰後に初めてみる「全盛期の昌子」を彷彿とさせました。
もしかしたら、投入直後に起きたあの「熱いプレー」で、安全弁が吹き飛んだのかも知れません。
怪我をしても良いとは言いませんが、札幌戦で見せたような、昌子の持ち味だった攻撃的守備が本格的に戻ってきたら、これまた、岩政監督の頭を悩ますだろうなぁ。
そんな感想を、僅か10分ちょっとのプレーではありましたが、感じさせてくれました。
次の試合はリーグ第23節・名古屋戦!
次のアウェイ名古屋戦は今シーズンのターニングポイントになる試合だろう。
国立で行われた鹿島のホームゲームでは、鹿島が勝利を収めたが、今年の名古屋は久しぶりの戴冠に向けて本気モード全開だ。
浦和から引っ張ったユンカーが機能してるのに加え、FWにはオランダから前田を復帰させ、札幌からは期限付きで中島を獲得。
彼らがチームにフィットすればやり難さ倍増だ。
守備も堅実で大崩れしない。
でも、だからこそ、樋口が輝きを増す気がします。
知念やカイキが復帰すれば、前線の迫力は2倍にも3倍にもなるはず。
妄想が楽しい1週間になりそうだ。
まとめ
中断期間に良いトレーニングをして過ごせたのだろう。
選手達の表情に迷いがない。
また、試合後のインタビューで樋口が言っていたように
「僕らは試合がしたくてウズウズしていた・・・」
何て素敵な言葉だろう。
心の底からサッカーが出来ることを喜び、トライすることも楽しく、そして、勝つことを何より欲している。そんな表情だった。
こんな表情を選手達にされたら、サポーターに出来ることはただ1つ!
「その日」を信じて応援し続けるのみ!!
ちょっと時間を要したが
良いチームになってきた
アントラーズは絶対に勝つ
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