2024年3月2日、鹿島アントラーズはホームのカシマスタジアムにセレッソ大阪を迎え、2024年J1第2節(ホーム開幕)を戦いました。
不安と期待が入り混じる中で迎えた2024年シーズンは、アウェイの地・名古屋で快勝して幕を開けました。
たった1試合でしたが、2023年シーズンとは明らかにチームの動きや雰囲気が違うと感じたので、期待を胸に抱きながらホーム開幕を迎えました。
カシマスタジアム着いて、連れてきた息子との約束を果たすために場外に店舗を移した五浦ハムのテントに急いでいたら
「ちゃんとジーコさんに挨拶しないと~」
と息子に諫められる始末で・・・
ブログのタイトルに「ジーコ」の名前をお借りしているのに申し訳ありません!
ジーコに必勝とタイトル奪還を祈願し、その後、無事にハム焼を2本ゲットして、いざスタジアムへ!
北側のゴール裏に陣取り、選手入場を待っていたら、久しぶりに武者震いが止まらなくなりました。
試合は、唸ったり、叫んだり、嘆いたり、喜んだり・・・
応援する側も力が入り、試合後は疲れを感じる90分となりました。
2024年ホーム開幕戦(第2節)鹿島VS C大阪戦の記録を残しておきます。
- 2024年ホーム開幕戦(第2節)鹿島VS C大阪戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
- 2024年J1ホーム開幕(第2節)鹿島VS C大阪戦の試合内容と感想
- セレッソ戦で感じたこと
- アントラーズの次の試合はアウェイ・町田戦!
- 嘆く息子を励ましてください!
- まとめ
2024年ホーム開幕戦(第2節)鹿島VS C大阪戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
鹿島 1-1 C大阪
後半13分 レオ セアラ
後半40分 植田 直通
スターティングと交代メンバー
GK1 早川 友基
DF2 安西 幸輝
5 関川 郁万 ⇒後半22分77 パレジ
32 濃野 公人
55 植田 直通
MF13 知念 慶
25 佐野 海舟
15 藤井 智也 ⇒後半0分40 鈴木 優磨
14 樋口 雄太 ⇒後半22分30 名古 新太郎
33 仲間 隼斗 ⇒後半37分37 垣田 裕暉
FW7 チャブリッチ
開幕戦の後半のメンバーを選択したポポ監督。
この日のスタメン、そして交代選手の選び方・・・
やはり、土居は正念場だと思う。
ポポ監督も土居の技術と経験は買っているけど、おそらく、監督の思考するスタイルとは合わないのだろう・・・。
2024年J1ホーム開幕(第2節)鹿島VS C大阪戦の動画ハイライト
スタジアムで観た試合を、家に帰ってから何度も何度も観直していると、家族には時々「理解不能」な顔をされてしまう。
だが、映像でしか判らないプレーもあるからなぁ。
その反面、スタジアムでしか判らない映像もあるのが、今回の収穫でした。
2024年J1ホーム開幕(第2節)鹿島VS C大阪戦の試合内容と感想
試合前は名古屋戦でJ1での100試合出場を達成した仲間のセレブレーション!
ご両親が来場して一緒に写真を撮っていました。
個人的には、仲間の100試合達成の画面と、サポーターが掲げた大弾幕が、見事にマッチしていて燃えました。
前半総括:土居の有難さと土居を使わない監督の指向
開幕の名古屋戦、土居は悪くなかったので、正直、ハーフタイムで交代した時は「ん?」と言う感じでした。
しかし、後半のメンバーに変更してからは確かにボールも人も「前」に向かうようになり、結果として追加点、ダメ押しと繋がりました。
だから、セレッソ戦もそのメンバーを継続したのでしょうが・・・
土居不在のチームは、前半はボールを落ち着かせる役割を担える選手がおらず、前へ前への思考が意識が強すぎて相手の網に捕捉されやすくなり、結果として、攻撃の形を作るどころではない45分になりました。
失点しなかったのは、早川の神様セーブと、セレッソのシュート精度の悪さに助けられたと思います。
ちなみに・・・
前半終了時点で、「藤井」が替わるだろうとは思ったが、「土居」にはならんだろうなぁ・・・と素人にも感じることが出来たことは、ポポ監督の指向が判りやすい点でチームの戦い方に共感しやすいのは良いのだけど、反面、相手にも読みやすいチームになるのかも知れないと感じました。
後半総括:植田のドアップに惚れた!
後半から優磨が入ると、ようやく、ボールも人も「前」に向かい始めます。
それとともに、鹿島のチャンスの匂いが漂い始めますが、流石にセレッソは同じ監督の下で、同じ中心メンバーが継続し、同じ戦術を続けているだけあって、チームとして意識が共有しやすいのか対応が早かった。
10分もしないうちに鹿島の勢いを削ぐべく、優磨対策や守備陣の立ち位置を調整し、剥がしてカウンターに持ち込む体制を整えて・・・実際にそれをやってみせたことに敬意を表します。
北側のゴール裏に陣取っていたので、樋口が剥がされてからのセレッソの見事なカウンターから得点へ至る一連のシーンが見えたのは、サッカー好きとしては興奮したが、アントラーズサポーターとしては萎えてしまった。
鹿島の右サイド突破に味をしめたセレッソは、そのサイドでの圧を強めていく。
そのため、植田が外に引き出されがちになるので、中で関川がドッシリとしてほしいところだが、この日の関川は何を悩んでるのか「ピリッ」とせず、耐え続けたチームが一気に崩壊するようなプレーをしでかす始末でしたが、ポポ監督の監督としての経験値に救われました。
プレーにおいては一切の憐憫はなく、スパッとメスを入れて「CB佐野海舟」を誕生させて、ギリギリのところで鹿島は失点を耐え続けることに成功します。
そして迎えた後半40分。
漢・植田がズドンと一発!
でも、歓喜のセレブレーションは皆無で、ボールを自ら運んでセンターサークルへ置いて、CBのポジションへ!
スタジアムのビジョンには植田の「何とも言えない表情」が映し出されり、ボルテージはマックスへ。
横顔だけでサポーターをあれだけ熱くさせるのは「植田」だけだと思う。
その後も、鹿島は猛攻を加えますが、セレッソも粘り強く耐えてカウンターを放ち、勝ち越し点はどちらも奪えませんでした。
試合終了:試合終了
メンバーや布陣を相当に変える中で、最後に失点しなかったのは良かったと思います。
佐野のCBも危なげなかったし、彼にとっても、良い経験になったのではないでしょうか?
まあ、奇策に近い手だと思うので、知念のように継続してCBでプレーする事はないと思うのですが。
セレッソ戦で感じたこと
開幕の名古屋戦が余りにも出来過ぎだったため、ポポ体制でのセレッソ戦に過度に期待し過ぎた結果、前半は見ていてかなり苦しい時間となりました。
セレッソ戦を観て幾つか感じたことを・・・
- 早くも土居の正念場?
- チャブリッチはポストプレーは苦手?
- どうした関川、競争が無いとダメか?
- 危うい場所に手を打てる監督
の4つにちょいと触れておきます。
早くも土居の正念場?
先の試合の感想でも触れたのですが、「鹿島の土居」が「正念場」かも知れません。
おそらく、セレッソ戦でも名古屋戦のようにトップ下で土居を出場させれば、あれほど一方的に攻められる時間帯が長くなることは無かったでしょう。
でも、土居が居たら鹿島の攻撃が活性化したかと言うと、そうとは言い切れません。
だから、ポポ監督は土居と言うカードを「最後まで」切らなかったのでしょう。
監督の頭の中では「逆転したら土居」で落ち着かせるプランはあったように感じます。
名古屋戦でのプレーや、練習での動画を観ていると、決して調子が悪いようには感じませんが、改めてポポ・アントラーズを見て感じたのは、レネ時代以上に、土居が得意とするプレーは「監督の指向」と合っていないのでは?ということでした。
心配だなぁ。
土居の技術と経験があれば、人もボールも「前へ」向かわせることは出来ると思うのだけどなぁ。土居自身が「前へ」を意識さえすれば・・・。
チャブリッチはポストプレーは苦手?
開幕の名古屋戦で、DF2人に挟まれながらもヘッドでゴールを決めていたので、ヘディングも得意だと思っていたのですが、あのプレーが出来るからと言ってポストプレーが上手いとイコールではないのだと感じました。
セレッソ戦前は、身長あるし、点も獲ってるし、1トップで起用されているのだから、ハイボールやロングボールを収めて、溜めて、展開してくれるのかと思ったら、意外と止まった状態で相手と競り合ってボールを収めたり、思うような位置へ落とすのは出来ていませんでした。
慣れとかフィジカルコンディションが上がったら、もう少し対処出来るようになるのかも知れませんが、少なくともセレッソ戦では、あのエヴェラウドのように当たるモノ皆を吹き飛ばすような強さは感じませんでした。
ちなみに、セレッソ戦の最終盤でも、チャッキーが頭で触れてコースを変えたシーンがありました(濃野がスライディングしたけど届かなかったシーン)。あの映像を見返すと、あと少しでゴール右隅に流し込めたのかも知れませんので、彼が得意なヘディングはあのパターンなのかなと思いました。
もっとも、優磨や柴崎がフル出場するようになったら、また、違った面が見れるようになるのかも知れません。
どうした関川、競争が無いとダメか?
開幕の名古屋戦でも前半はピリッとせず、縦パスが引っ掛かり、ユンカーに先制される寸前の危機を招きましたが、後半に入ってからは持ち直したので、関川も成長したのだろうと思っていました。
が・・・
セレッソ戦でも序盤からピリッとせず、後半は立て直すかと思いきや、この日は相手に先制されるとその後もプレー判断が中途半端と言うか後手後手で・・・
屈辱のCB交代を告げられてしまいました。
昨年、昌子がいた時には「こんな状態の関川」はあまり見なかったので、ちょっと気になります。
競争相手がいないとダメなのだろうか?
この日の関川のプレーを見ていると、やはり、CBの補強は急務だろうという気持ちが強くなりました。
手を打った方が良い場所にメスを入れる監督
個人攻撃をする訳では無いが、前半の「藤井」は何一つ良さを出せなかった。
樋口も仲間も翻弄されていたが、藤井は完全に「消され」ていて、挙句に果てに焦るのだろうか「ミス」も散見される始末で・・・
だから、後半頭から躊躇せず交代させたのは良かったと思う。
引っ張って失点してから交代よりはダメージは限定されるはず。
また、ピリッとしない関川を替える決断も悪くなかった。
知念をコンバートした時の「良い選手は何処でも出来る」という持論を貫いているのは、コンバートされる選手には自信になるだろう。
樋口に関しては前半に翻弄され過ぎて体力を失っていたのと、カードを1枚貰っていたので交代させたのだと思う。
そして80分過ぎ、相手が引き始めて鹿島の圧力が強まると、前線に垣田を投入し、パワープレイで一気にバランスを鹿島に傾けた手腕は見事だった。
スタメンのトップ下樋口と右SH藤井の布陣は機能不全を起こしてしまったが、それ以降の交代策は悪くなかったと思います。
ポポ監督のこのような手腕を見ていると・・・
監督に経験があるか、または優秀な参謀となるコーチが必要(今はミランコーチ)なのだなぁ~と感じ、前任者の体制は無理があったのだと再認識させられます。
アントラーズの次の試合はアウェイ・町田戦!
昌子が移籍したこともあり、また、昨年のJ2での快進撃など気になることもあるので、町田の対名古屋戦の映像を観ました。
視聴して感じたのは、最終ラインのCB2枚は、名古屋よりも、セレッソよりも、強いし固いだろうなぁと感じました。正直なとこと、あの二人を抑えて昌子が出てくるのかは疑問に感じるくらいに・・・。
また、昨年から町田の試合を観るたびに感じているのですが、町田のスタイルにあまり違和感を感じないのは、黒田監督の「勝つための最善の方法を追求」した戦い方が、ともすれば、「鹿島が求めてやってきたこと」にシンパシーを感じるからなのかも・・・と改めて感じた次第です。
まあ、とりあえず、この町田は手強いぞ。。。と。
ポポ監督の思考を徹底的に分析し、名古屋戦、セレッソ戦を分析し、鹿島に勝つための布陣や戦術を、鹿島の選手が嫌がりそうなプレーを、繰り返し、徹底して行うように感じます。
嘆く息子を励ましてください!
ただの親ばかと言われればそれまでですが・・・
セレッソ戦終了の笛がなると息子がポツリと呟きました。
この前の試合(2023年第32節柏戦)も引分けだったから、今日はこの前よりも頑張って応援したのに・・・
かしまは僕が来ると勝てないね、パパ。
ぼく、テレビで応援している方がいいのかなぁ。
父親としては小さなサポーター仲間を守るため・・・
いや、お前の応援があったから同点になったんだよ!
負けなくて済んだよ!!ありがとう!!!
と言うしかなく・・・。
思うのですが、子供にとっては、鹿島が勝ち、周囲のサポーターが「溜息ではなく歓喜」している姿を見ながら、「オブラディオブラダ」を踊ることが、「またカシマスタジアムに来たい」と思う動機づけになると思います。
なの、選手・スタッフの皆さん、どうか、どうか、ホームで強い鹿島を取り戻してくださいませ。
よろしくお願いいたします。
まとめ
こんなことを言うと怒られそうですが、シーズン開始前には序盤で首位に立っていることは想像していなかった。
連敗せずに上位に喰らいついていき、終盤に一気に捲れれば・・・
なんて思っていたのですが、第2節終わって・・・
鹿島アントラーズが首位
です。
あと36試合あるので、まだまだ色んな事が起きるとは思いますが、1試合、1試合、気持ちを込めて応援したいと思います。
そうだ・・・
試合前の記事で書いたハム焼店舗の移転ですが、やっぱり、周知は行き届いていなかったようですよ。
後ろの席の人達が、入場した後に外に出て買いに行って大変だった~と嘆いていましたから。
頑張れアントラーズ!
息子に勝利を見せてくれ!!
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