2021年5月12日、鹿島アントラーズはカシマスタジアムに横浜FMを迎え、2021年J1リーグ第14節を戦いました。
鹿島先週の日曜から中2日で名古屋戦、さらに中2日でこの日の試合と7日間で3試合目ですが、横浜FMは中5日とコンディション面では圧倒的にマリノスが有利でした。
それでも、間隔が詰まった日程には鹿島は数年前から悩まされてきており、チームとしての対処はある程度判っていたでしょうし、何よりも前節の名古屋戦でターンオーバーを敢行したことにより、多くの選手の体力に余力がありました。
試合は、多くの人の予想通り、攻守が目まぐるしく入れ替わる激しい試合となりましたが、連勝中の鹿島が勢いをそのまま持ち込み、複数得点を上げて打ち勝ちました。
土居選手が初のハットトリックを決めて4連勝を飾った2021年J1第14節・鹿島VS 横浜FM戦の結果をまとめておきます。
- 2021年J1第14節・鹿島VS 横浜FM戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
- 2021年J1第14節・鹿島VS 横浜FM戦の試合内容と感想
- 2021年J1第14節終了時点の順位表
- 今後の鹿島について
- まとめ
2021年J1第14節・鹿島VS 横浜FM戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
鹿島 5-3 横浜FM
前半25分 オナイウ 阿道
前半40分 土居 聖真
後半1分 土居 聖真
後半8分 土居 聖真(PK)
後半10分 荒木 遼太郎
後半29分 オナイウ 阿道
後半32分 上田 綺世
後半45分 天野 純
両チーム合わせて8点入る試合は、色んな意味で、鹿島の試合ではなかなか観ることが出来ないので貴重だったと思う。
後半開始から10分で3点挙げることが出来る力もあるし、気が緩めば2失点目のようにゴール前で棒立ちになる癖は残っていることも判った。
スターティングと交代メンバー
GK 31 沖 悠哉
DF 14 永戸 勝也
28 町田 浩樹
32 常本 佳吾 ⇒後半41分退場
39 犬飼 智也
MF 4 レオ シルバ
20 三竿 健斗
27 松村 優太 ⇒後半21分7 ファン アラーノ
41 白崎 凌兵 ⇒後半33分21 ディエゴ ピトゥカ
FW 8 土居 聖真 ⇒後半21分18 上田 綺世
13 荒木 遼太郎 ⇒後半45分37 小泉 慶
相変わらず常本の成長は凄い。
対面したのはスタミナお化けの前田だ。対面し、ほとんど決定的なプレーをさせなかったことは褒められる。
正直、2枚目のレッドは時間帯や点差を考えれば不用意なプレーだった。
その点は、今後に活かして欲しい。
勝ったからこそ、活かせるのだ!
2021年J1第14節・鹿島VS 横浜FM戦のハイライト
両チーム合わせて8点入っているので、ハイライト動画も長いです。
鹿島の公式youtubeは3分しかないので、8分もあるDAZNの公式ハイライトを載せておきます。
改めてハイライトを見ても2失点目がまずい。DFの枚数は足りているのに、全員がボールウォッチャーになってる。
2021年J1第14節・鹿島VS 横浜FM戦の試合内容と感想
名古屋戦でターンオーバーにチャレンジしたので、GKとDF4人以外の7人でスタメンで連戦になるの土居だけだった。ちなみに土居は3連戦である。
それゆえ、前線の選手のコンディション面はマリノスとさほど差はない。
激しい試合になるだろう・・・と言う予想通りの展開となった。
前半総括:白崎とレオが効いている。
前半序盤から両者のエンジンは全開だった。
様子見は一切ない。勝手知ったる相手とのガチンコ勝負だった。
試合前の記事でも不安要素と上げていたエウベルの動きが凄い。
嗅覚が良いのか、いつも危ないところに絡んでくるなぁ・・・と思っていたら。
前半25分 エウベルと前田のワンツーで町田が完全に置いて行かれてクロスを上げられ、オナイウに頭で叩き込まれて失点。町田には今後の糧にして欲しい。
先制しても引かないマリノスと、同点にしたい鹿島の勢いがぶつかり、各所で激しいバトルが繰り広げられる。
そんな中で、この試合のキーポイントの一つが生まれた。
前半29分 足を滑らせた扇原が荒木を押し倒し、イエローカードを貰う。
※悪質ではないが、まあ、チャンスを後ろから潰しているのでカードはカードだけど、マリノスにとっては痛かったはず。このカードの後は扇原が殆ど目立たなくなった。
前半40分 CKをGKがファンブルすると、狙っていた白崎が必死に中へ折り返し、こぼれ球を土居が蹴りこんで同点!
あっという間の45分でした・・・。
後半総括:土居のハット!鹿島の裏狙いの戦術がヒット!
後半1分 セカンドボールの競り合いを制した白崎が、優しい、丁寧なパスを土居の走りこんでいる先に転がした!
土居は冷静にGKと対峙して決めて鹿島が追加点!
後半7分 土居が斜めに走りこむ松村に丁寧なパスを出すと松村特急がペナルティへ突入!たまらずティーラトンが押し倒してPKゲット!!
試合前の記事でマリノスの両サイドはCBをぶち抜くよりかは攻略しやすいかもと書いたが当たっていたのかも。
後半8分 土居がスンテと共に重ねたPK練習の甲斐あって危なげなく決めて自身初のハットトリックを達成!
後半10分 右サイドを駆け上がる松村にレオがパスを出すと、身体のぶつけ合いに負けずボールを保持して中へ折り返す。レオからこぼれたボールを荒木が蹴りこんで鹿島が4点目!
スタジアムが沸いている!!
10分で3点獲ったことで、緊張の綱が緩んだのか、明らかに鹿島DF陣の守備への出足が鈍ってきた。
後半29分 右から上がったクロスにオナイウがボレーで合わせて2点目。
オナイウが本当に上手かったけど、鹿島のDF陣はみんな揃って棒立ちだった。
あれはイカン。
後半32分 マリノスの裏を狙ったアラーノのパスはミスキックとなるが、相手GKのトラップミスを上田が浚うと、ゴール前に必死に戻る相手DFの足先を抜けるような超絶シュートを放って鹿島が5点目!
後半41分 常本がティーラトンにまさかのタックルをかまして倒し、この日2枚目のイエローで退場・・・これが計算外となった。
終了までの約10分間・・・鹿島は防戦一方となるが、CB2人は1週間で3連戦のため疲労困憊の上、チーム全体が一度緩んでいるので集中が戻らずさらに1失点する。
大量得点に守られて鹿島が逃げ切り!
試合終了:この日のMVPは全員!
スタメンも途中出場の選手も、皆がそれぞれに求められている役割を120%出し切ったからこその勝利だったと思います。
この日のMVPは白崎だ!
MVPはハット決めた土居じゃないのかよ!
と言われそうだけど、個人的にはこの日の試合のMVPは白崎にあげたい!
2021年シーズン開幕前に書いた記事で、春先の自主練への取り組み方や姿勢の記事を読んで、「今年の白崎は何かやってくれそうだ!」と書きました。
しかし、開幕は負傷で出れず、今年もダメなのか・・・と思ったが、今や鹿島にとって欠かすことの出来ない選手になった。
土居の1点目は、GKのファンブルに対してファーに緊張感を持って詰めていたから反応して折り返せたし、土居の2点目をお膳立てしたパスは、近年に稀に見る、優しく、丁寧なパスだった。
それ以外でも、目立たないけど・・・
競り合いでは殆ど負けていないし、何よりも足元の技術が高い。
アラーノは弟子入りして欲しいほどだ笑
清水の10番を背負った男が、移籍3年目にして本領を発揮し始めたように思う。
土居は本当に愛されている
まずは初のハットトリックおめでとうございます。
そして和製ジーコ就任おめでとうございます笑
ユースからトップチームに昇格して10年、変わらず、一線で働き続けているのは凄いことだと思う。
言葉は悪いかも知れないが、他のJチームではなくJ1の鹿島で10年だ!
才能があり、人柄もよく、サッカーへの情熱も人一倍あるから、監督が変わっても重用され、周囲の選手が入れ替わっても仲間に信頼され、中心選手としてプレーし続けているのだと思う。
また、入団以来10年に渡り、同期入団や後輩たちが次々と新天地へ旅立つ中で、鹿島サポーターの想いを一身に背負い続けてきた。
だから、実は相当にメンタルも強いはずだと私は感じています。
そんな土居選手だからこそ・・・サポーターに愛されている。
彼にはサッカーの才能があり、鹿島を名実ともに引っ張れるはずだと多くのサポーターが知っているからだ。
それゆえか・・・私を含めて多くのサポーターの目は厳しい。
子供だったら、いつまでたっても褒めてくれない親に嫌気を感じてグレてもおかしくないくらいに・・・厳しい。
昨日、鹿島サポーターの集う掲示板にこんな書き込みがあった。
「ハットトリックを決めてもディスられる土居ちゃん笑」
こんな書き込みがあって土居本人は心外かも知れないが、愛されていることは間違いない・・・たぶん。
褒めつつも小言は止まらないのは仕方ないのだ。
だって、僕らサポーターは知っているから。
この日のようなプレーを毎試合出来るだけの才能がある・・・と。
頼むよ、土居!
そろそろタイトルを自らの働きで引き寄せてくれ!!
左足がこれほど倒れているとは・・・
スローで観ないと判らないものですね。
2021年J1第14節終了時点の順位表
勝ち点24の6位です!
※諸事情で各チームの消化試合数がバラバラです。
今後の鹿島について
今後の日程を見れば見るほど、マリノス戦での常本の退場は痛い。
中3日でルヴァンカップ予選最終節、そして中2日でアウェイ鳥栖戦。
ここ数年、アウェイ鳥栖戦はあまり良い思い出がない。
突破が決まっているルヴァンカップは新人や戦線を離れていた選手がピッチに立つのであろうが・・・全員を入れ替えるのは難しいと思う。
■鹿島アントラーズの今後の試合予定
- ルGS第6節 5/19(水) 19:00 アウェイ VS 札幌
- J1第15節 5/22(土) 14:00 アウェイ VS 鳥栖
- J1第16節 5/26(水) 19:00 ホーム VS C大阪
- J1第17節 5/30(日) 19:00 アウェイ VS 川崎F
- 天2回戦 6/16(水) 19:00 VS 対戦相手未定(Ksスタ)
- J1第18節 6/20(日) 17:00 ホーム VS 仙台
- J1第19節 6/23(水) 19:00 アウェイ VS 大分
- J1第20節 6/27(日) 18:30 ホーム VS 札幌
※ル=ルヴァンカップ、天=天皇杯
エヴェラウドと和泉の復帰、そしてカイキのデビューはどの試合になるのだろうか?
エヴェラウドとカイキに関しては、せめてルヴァンカップ札幌戦でベンチに入ってくれれば、月末の川崎F戦で戦力になると思うが・・・
さて、どうなるか。
まとめ
3失点したことは喜ばしいことではないが、原因は疲れと気の緩みとハッキリしているので、今後の対策は立てやすいと思う。
相馬体制になって無敗を続けているので、今月末に控える川崎F戦までこの波を維持して、序盤のピークをそこに持っていってもらいたいです。
一年の最後に笑うために・・・
頑張れ、アントラーズ!!
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