2022年12月12日、アントラーズから哀しい知らせが発表されました。
MFの三竿 健斗選手がCDサンタ・クララへ完全移籍。
前触れはあった。
でも、植田や昌子が戻って来たし、先日の選手出演ライブでも来季に向けたコメントを発していたので・・・
2023年も共に戦えることを願っていましたが、移籍となってしまった。
ありがとう、行ってらっしゃい。
なんて簡単に言えない。
三竿の移籍によるショックはしばらく尾を引きそうだ。
鹿島アントラーズ在籍7年で・・・
2015年オフ、当時、小笠原と柴崎、そして永木らがポジション争いを繰り広げていたアントラーズのボランチ陣に、ヴェルディから一人の若者が参戦してきた。
ひょろっひょろっッとした印象で、どこまでこの面子に食い込めるのかなぁ?と思いつつも180センチと言う身長には魅力を感じていたのを覚えている。
あれから7年が過ぎた。
幼く、ひ弱な印象だった若者は、立派なアントラーズの戦士になった。
しかも、鈴木優磨や広瀬のコメントにもあるように、「鹿島が鹿島であるため」に全てを捧げてくれる重要な戦士に!
三竿健斗選手の想い出
心に残るのは以下の3つのシーンです。
一つ目は、2016年にリーグタイトルを得た際に、満面の笑みを浮かべていたこと。
笑ってるんじゃないよ・・・ではなく、まるで、1人のサポーターのように「外からの目線」でアントラーズのタイトルを喜んでいるように感じた。
思い返すと、あの時が、最初で最後の「素の笑顔」かも。
二つ目は、主力として出場した2017年シーズン最終節、勝ちきれなくてタイトルを逃し、ピッチに泣き崩れた姿。
中村俊輔が優しく支えていたのが印象的でした。
思い返すと、あの最終戦以降、三竿の表情にはいつも「苦悩」が滲んでいるように感じられた。
三つ目は、2021年シーズンのホーム最終戦を終え、セレモニーで「魂の叫び」を放った時の鬼気迫る顔。
一人の男が、何かを覚悟した顔に、ある種の美しさを感じました。
思い返すと、あの叫びが、鈴木優磨や、フロント、植田や昌子を、動かしたのかもしれません。
三竿健斗選手の残留を願っていた理由
2022年シーズンは鈴木優磨が帰還した。
そして来シーズンは植田と昌子が戻ってくる。
だから・・・
2023年は、三竿自身のやりたいサッカーを、自身が突き詰めたいサッカーを、一心不乱に打ち込むチャンスだと思うので、残って欲しかった。
きっと、余計な重荷を取っ払ってしまえば、日本代表のボランチ争いに名乗りを上げるくらいに、成長を遂げる可能性を秘めた選手だと思っていたので。
だからこそ、移籍がとても残念です。
移籍の報を聞いて思ったこと
三竿選手の思い出は尽きない。
でも、思い返せば返すほど、三竿本人もコメントしていたが、苦しい思い出の方が多いのかもしれない。
いつも、いつも、思うように勝てない悔しさから、雄叫びを上げていた・・・
そんな姿ばかり思い出してしまうので、やっぱり、一度、外に飛び出して良いのかも知れません。
移籍に際して残したコメントも、三竿らしい。
「また、鹿島で・・・」のような類のコメントは一切なく、無責任な期待や想いを抱かせないキッパリとした別れの挨拶。
こんな漢は、もう、なかなか見つからないと思う。
まとめ
寂しいとか
哀しいとか
そんな次元を超える別れだと思う。
居てくれれば、間違いなく2023年シーズンのタイトル争いに大きな戦力となるのは明白だが、アントラーズサポーターの誰もが「行ってこいよ~」と言える選手だ。
だから、鹿島の選手のあるべき姿を、若き選手へ伝える役目を果たしに、いつかまたカシマスタジアムへ戻って来て欲しい。
ありがとう、健斗!
鹿島の魂を繋いでくれて!!
↓オススメの鹿島アントラーズブログランキングはこちらへ!