連敗、低迷、怪我人続出などなど、満身創痍の鹿島アントラーズは、4月14日、聖地・鹿島スタジアムでJ1第8節鹿島VS名古屋戦を戦いました。
スタジアムには、色んな思いを腹に収めながら、鹿島の勝利だけを目指して多くの人が集いました。
そして、2日前、選手だけで決起集会を開いたとニュースが流れる中、選手たちがどんな表情で、そしてどんなプレーを見せてくれるのか、楽しみにしていました。
快晴だけど、風はちょっと肌寒かったですが、気候はサッカーするには絶好のコンディションでした。そんな中で、我らが鹿島アントラーズの選手達は、ピッチ上で懸命に戦っていました。
2018年J1第8節 鹿島VS 名古屋戦を振り返ります。
鹿島VS 名古屋戦の試合結果とスターティングメンバー
鹿島 2-0 名古屋
前半10分金崎 夢生
後半43分金崎 夢生
幸先良く、開始10分で先制したものの、またしても、追加点が入らない負の連鎖に悩まされました。
遠い2点目・・・
必死に耐える守備陣・・・
焦りに声が裏返るサポーター・・・
全ての苦しみを救ったのは、やっぱりエースでした。
2点目を決めた後、まるでピッチを抱きしめるように倒れこんだ金崎の姿に、思わず涙が出ました。
正直、鹿島が本調子を取り戻したとは言えないし、不安要素が満載の試合でした。
それでも、私にとって今回の名古屋戦は、サポーター生涯の記憶に残る試合の1つになったと思います。
鹿島アントラーズのサポーターで良かった。
そう思える試合をしてくれた選手達に感謝します。
スターティングメンバーと交代メンバー
GK 1 クォン スンテ
DF 2 内田 篤人 →後半32分伊東 幸敏
3 昌子 源
5 植田 直通
23 小田 逸稀
MF 8 土居 聖真
13 中村 充孝 →後半41分永木 亮太
20 三竿 健斗
40 小笠原 満男
FW 9 鈴木 優磨 →後半30分山口 一真
10 金崎 夢生
気合の入れ直しか、トレードマークのフサフサヘアをビシッとカットしたスンテ。
仲間を叱咤し続ける昌子。
危ない場所に、最後まで顔を出し続けた小笠原。
バランスを取って危ないシーンを作らせない内田。
全員が凄かった。
細かい点を言えば、色々あるけど。
この名古屋戦のメンバーは、『献身・尊重・誠実』を実践していました。
2018年J1リーグ、第7節終了時の鹿島の順位
現在8位!
8試合終えて、勝ち点11。
首位広島は快調に飛ばしており、勝ち点差は11のまま。
ただし、広島以外のチームは団子状態。
2位の仙台は勝ち点15、12位の清水が勝ち点9。
2ゲーム差以内に11チームがひしめいています。
とにかく一戦必勝で勝ち点を積み上げていけば・・・ですね。
鹿島VS 名古屋戦の試合内容振り返り
開始早々、両チームの違いがはっきり出ます。
パスを繋いで攻撃を組み立てようとする名古屋。
積極的に前からプレスを掛けて速攻を仕掛けようとする鹿島。
前半10分、CB昌子が一気に前線へパス。土居がスルーし、受けた鈴木はドリブルで一気に左サイドをえぐりクロス。中で金崎が合わせて先制。
久々に、スカッとする1点でした。
その後、一進一退。
名古屋は何とかジョーに合わせようと組み立てに腐心していました。
鹿島は引き続き堅守からの速攻を繰り返します。
後半序盤、依然として一進一退。
中頃から、鹿島が再三ペースを掴み始めます。
しかし、この日も2点目が遠い。
後半の後半、疲れの見える鈴木を山口へ、内田を伊東に変えると、再び鹿島が加速。
ちなみに山口はこれがリーグ戦デビュー。
後半43分、前からの守備が実を結びます。
金崎がチェイスした結果こぼれたボールを山口が拾い、絶妙なスルーパス。
GKとの1対1を金崎が制して、鹿島に待望の追加点。
最後まで戦う姿勢を緩めなかった鹿島が、クリーンシート達成。
鹿島VS 名古屋戦のハイライト動画
先制点後の金崎の口元の動き。
私には「よかったぁ~」と聞こえます。
そして、2点目を決めた後のピッチへのダイブ。
この人は、決して自分勝手な人ではない。
誰よりもチームの事を考え、責任を感じている人だと改めて感じました。
とくに目に付いた選手と攻守のポイントは何だったか?
試合を見て、特に目に付いた選手をピックアップします。
鈴木!決めろ!!
誰よりも点を欲しがっている事は判る。
だからこそ、決めよう。
ドフリーで外したようなシーンは見たくない。
決められるか、決められないか、今後を左右すると思います。
疲れが溜まっているだろうから、火曜のACLは休んで、土曜の川崎F戦を全力で戦ってください。
三竿!小笠原が元気なうちにしっかりと血を繋いでくれ!!
1つ1つのプレーは申し分ないと思います。
あとは、勝つためのプレーが出来れば最高です。
ここぞの時に、小笠原や内田は顔を出します。
必要なら、ファウルします。
前節の解説戸田や、今節の解説秋田が言っていましたが、流れを渡さないプレー。
それを学べば、鬼に金棒かと思います。
昌子!ハリルジャパンで苦闘した甲斐はあったね
ハリルホジッチ前日本代表監督の下では、色々と大変な思いをしたけど、その苦労は無駄にはなっていません。
先制点のパスは、代表での経験が活きたように思います。
前線を見て、一気にパスを繋ぐ早い攻め!
もっともっと、見せて下さい。
期待しています。
鹿島の攻撃面について
昨年10月の札幌戦以来の複数得点。
でも、もっと取れたはずです。
鈴木、中村、土居にはチャンスがあったはず。
点を決めきる練習をしてください。
チーム総得点が6、そのうち金崎が5、鈴木が1.
金崎頼み過ぎます。
そもそも総得点が6点と言うのは少なすぎますが、それでも、金崎2、鈴木2、土居1・・・みたいに誰もが点を獲っている方が、あまり心配はないと思うのです。
鹿島の守備面について
2試合連続でオウンゴール。
2試合連続でサイドをぶち抜かれて失点。
昌子が復帰して、ひとまず崩壊は食い止めました。
ですが、危ないシーンは散見されました。
ジョーにピタリと合っていたら・・・
その他の選手のシュート精度が高かったら・・・
失点していたかも知れません。
ここ数試合での試合内容に比べれば、守備の強度、ハリル流に言えばデュエルは強くなりましたが、まだまだ1歩目が遅かったように思いました。
それから、最終ライン&ボランチと2列目の間のスペースが気になりました。
土居や中村にどういう指示が出ていたのか判らないので何ですが、ポッカリとスペースが空いていてシーンが何度か見られて気になりました。
まとめ
相手が不調の名古屋だったから・・・
と言う評価もあるでしょうが、ある意味、鹿島らしい勝ち方でした。
ボール支配率は名古屋がほぼ倍でした。
それでも堅守からの速攻で2発!
大丈夫。
鹿島の伝統までは壊れていない。
十分に立て直せるはずです。
ワールドカップ前の中断まで地獄のような連戦が続きますが、もしかすると、余計なことにアレコレ手を出す余裕がなくて良かったのかも知れません。
原点回帰!
『献身・尊重・誠実』
を守ることで、道が開ける気がしました。
試合終了直後、整列している時に昌子が小田の顔をくしゃくしゃにしていました。
チームの絆、愛情を感じました。
今後の鹿島の予定
- 【ACL】第6節 4月17日(火)
ホーム 水原三星ブルーウイングス 19:00 - 【リーグ】第9節 4月21日(土)
アウェイ 川崎フロンターレ 16:00 - 【リーグ】第10節 4月25日(水)
ホーム ヴィッセル神戸 19:00 - 【リーグ】第11節 4月28日(土)
アウェイ 横浜F・マリノス 19:00 - 【リーグ】第12節 5月2日(水)
ホーム 長崎 19:00 - 【リーグ】第13節 5月5日(土)
ホーム 浦和 17:00 - 【ACL】ラウンド16第1試合 5月9日(水)
もろもろ未定 - 【ACL】ラウンド16第2試合 5月16日(水)
もろもろ未定 - 【リーグ】第15節 5月20日(日)
ホーム 仙台 14:00
3月31日の札幌戦から、5月20日の仙台戦まで、約50日間でACLとリーグ戦の15試合を戦います。
3~4日に1試合を戦う訳で、肉体的には厳しい日々ですが、タイトルは追いかけ続けましょう!
明日のACL第6戦は「若手で勝利を目指しましょう」。
ラウンド16の相手がどこになるのか・・・、大事ですが、いずれ戦わなくてはいけないのであれば、どこで当たっても一緒です。
それに、今の野戦病院状態のチームでは、無理は禁物です。
金崎、鈴木、土居、三竿、昌子、植田・・・
この5人が疲労の末に怪我をして、長期離脱するのだけは避けないと!
火曜のACLは若手で勢いをつけ、土曜の川崎F戦にチーム一丸となって挑みましょう。
私達は、今年は挑戦者です。
昨年の借りを返すべく、油断せずに全力でぶちあたりましょう。
川崎に勝つぞ!
行け、アントラーズ!!
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