今回のブログは、未破裂脳動脈瘤が見つかった後で、「自分はどうなるのか?」「どうしたらいいのか?」、と迷い戸惑っていた日々から立ち上がり、未来のために未破裂脳動脈瘤に立ち向かうことを決意して、少しずつ動き始めた頃の話です。
今にして思えば、その時の最初の一歩を、もっと考えて踏み出していれば、現在に至るまでの流れがスムーズだったのではないかと反省しています。
そこで、何が問題だったのか自分の反省文としてまとめることで、同じような境遇の方への情報提供になれば幸いです。
ところで、病院ってどんな病院へ?
熱が出た!喉が痛い!鼻が垂れた!
などのいわゆる風邪をひいた時には、私は早目に薬を貰いに行くし、注射を打って貰えるときには打って貰うなど、「医院」や「クリニック」は積極的に利用していました。
※風邪の時の注射って、実際にはあまり効果がないらしいのですが・・・。
でも、脳を扱う病院って、私の知っている「医院」や「クリニック」の中に覚えがなかったのです。ネットで探してみると、脳外科専門のクリニックもありましたが、最初に訪れる病院としては「どうなんだ?」と足が進まなかったのです。
なにしろ、大人になってからは大病院に全く縁のない生活だったので、大病をした時に行くべき病院についての知識が全くありませんでした。
「いや、それは普通だよ」
と言われるかも知れませんが、それでも、「病院ってどんな病院へ?」からスタートしてしまうと、前へ進もうと決めたのに、どこに一歩目を下ろせばいいのか悩んでしまい、無駄な時間を過ごしてしまいます。
私の反省点としては、知識がないなら、遠慮せずに周囲に聞くべし!です。
私の場合には、確定診断を行ってもらった総合病院を、心が落ち着いてから、なるべく早く訪れるべきだったと反省しています。
初めは近所の総合病院が良いと思う!
先のブログでも書きましたように、未破裂脳動脈瘤が見つかるのは「たまたま受けた脳ドックやMRI」が原因となります。
なので、脳ドックを受けた病院や、たまたま受けたMRIのクリニックの医師に、より大きな病院へ行くように言われて動き始めるのがスタートだと思います。
この時、自宅から遠い病院は避けた方が良いように思いました。
家から近い総合病院のメリットは、何か起きた時(つまり破裂した時)に、すぐに行ける!と言うことです
これって、結構大きな事ですよ!
だって、最初のうちは、まさに右も左も判らない状態なので、
「何かあった時に、ホンの少しでも自分が話したことのある先生に診てらえる。」という安心感は、とても大きかったことを覚えています。
また、近いからこそ、気になる事があれば何度でも通い、話を聞くことが出来るのも、見知らぬ病と戦う上ではとても助かりました。
最初の紹介状を貰う時に注意すること!
未破裂脳動脈瘤の存在を最初に告げられた医師に「大病院への紹介状」を作成してもらうのですが、この時、良く判らないからと言って、「宛先なしで作成」するのは避けた方が良いと思います。
可能であれば、家の近所で脳神経外科のある病院を調べて、その病院宛に書いてもらうか、医師が繋がりのある大病院宛に紹介状を書いてもらいましょう。
「宛先なし」は、確かにどの病院でも使えるのですが、その反面、予約を取る時に「押し」が効きません。やはり、「宛先あり紹介状」の方が強いです。
自分の時には、最初は「宛先なし」でしたが、その後「宛先あり」に作成し直して貰いました。
大病院はフラッと立ち寄ってはいけません!
何となく、混んでそうだな~・・・とは思っていましたが、まさかあんなに邪険で、しかも「金次第」とは思ってみませんでした。
だって、予約をしようと電話をしたら、、、
「どちらか紹介状は?」「当病院宛ですか?」「紹介状が無いと予約は受けられない・・・」「紹介状無いと別途費用が必要です」
まあ、考えてみれば、誰もが押し寄せては、緊急時の対応も引き受ける総合病院がパンクしてしまうことはわかるのですが・・・でも、ねぇ。
紹介状なしで大病院を受ける時の費用
上の引用先内にも記載がありますが、5000円取られます。
たかが5000円、されど5000円。
結局、紹介状無くても受付するので、大病院はとにかく混んでます。
未破裂脳動脈瘤を自分で学んでおくこと!
本当に、本当に、勉強不足でした!
これ、とっても大事なことでした。
だって、自分にも知識がないと、医師が話している内容がきちんと理解できないし、質問も出来ません。
高いお金を使い、多くの時間を費やし、そして自分の未来を掛けて、話しをするチャンスを得ている訳ですから、それを無駄にしてはいけません。
たとえば、未破裂脳動脈瘤の治療法がどういう種類があるのか知らなければ、なぜ医師がその治療法を勧めているのかを問い詰めることも出来ません。
未破裂脳動脈瘤の手術に後遺症がある事を理解していなければ、それに触れない医師の不親切さに気付けません。
自分的には、かつてした事が無いほどにノートにまとめ、予習・復習をして望みました。多分、両親がみたら、それを学生時代にやってれば・・・と嘆くほどに。
未破裂脳動脈瘤を学ぶために、役立ったページをリンクしておきます
あくまでも、私個人の感想なので申し訳ないのですが・・・。
↑こちらは、多くの医師が様々な角度から未破裂脳動脈瘤の事を記しています。本当に役立ちました。このサイトをしっかり読むだけで、かなり勉強になります。
↑こちらは、クリッピング手術が判りやすく描かれていたことと動画あった点がよかったです。
↑こちらのサイトは、クリッピング手術とコイル塞栓術を判りやすかったです。また、脳動脈瘤専門医のリストもありました。
↑こちらのサイトは、日本脳神経外科学会のページなので、未破裂脳動脈瘤の事だけでなく、脳神経外科についてなど、基礎的な事を学べました。
まだまだ沢山ありますが、まずはこの4つを紹介します。
読んでいると際限ないのですが、当時、時間が経つのも忘れて、毎日毎日読んでいたような気がします。
次回『未破裂脳動脈瘤と闘う ~選択肢は3つ!(2つの手術法と経過観察)~』です。