lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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未破裂脳動脈瘤と闘う ~開頭クリッピング手術に決めた!~



2015年春、たまたま受けたMRIで未破裂脳動脈瘤が見つかりました。
それから約8ヶ月、各地の病院へ行き、様々な医師と話しました。
自分自身、この病とどう向き合えばよいのか悩み、苦しみ、絶望感に駆られました。
忘れようとしたり、前向きに捉えようとしたり、経過観察にトライしたり、
脳動脈瘤と共に生きるため、心のコントロールにも取り組んでみました。
でも、私には脳動脈瘤と共に生きる生活は出来ませんでした。
そのため、手術を受けて完治を目指すことにしました。

 手術を決意してから約2ヶ月の間、今度は未破裂脳動脈瘤の2つの手術法のうち、
どちらを選択するかで悩みました。

今回の記事は、最終的に『開頭クリッピング手術』を選択したときのことを、
まとめた記事になります。

 

未破裂脳動脈瘤の2つの手術法 ~最後の比較~

先に2回に渡って、2つの手術法についてまとめました。
その内容を、簡潔に表にしてみました。
実際に、自分が決断するときにまとめていた表を利用しています。

f:id:lands_end:20161227192421p:plain

上記の表の中において、赤字で記載した部分が最後まで悩んだ点です。


各手術法についての詳細は、それぞれの記事を参照してください。 

www.road-to-landsend.net

  

www.road-to-landsend.net

  

開頭クリッピング手術が良いと思った3点

  1. 動脈瘤の形状が脳動脈瘤コイル塞栓手術に合わない
     →開頭クリッピング手術にするか・・・
  2. 覚悟を決めて受けるのだから再手術になるのは困る
     →開頭クリッピング手術にするか・・・
  3. 術中のアクシデントに対応出来るほうがよい
     →開頭クリッピング手術にするか・・・

 

脳動脈瘤コイル塞栓手術が良いと思った4点

  1. 身体にメスを入れず、脳に障害が起きにくい方がよい
     →脳動脈瘤コイル塞栓手術がいいかなぁ
  2. 術後の回復が早い
     →脳動脈瘤コイル塞栓手術がいいかなぁ
  3. 痛みが少ないほうがよい
     →脳動脈瘤コイル塞栓手術がいいかなぁ
  4. 術後の回復が早い方がよい
     →脳動脈瘤コイル塞栓手術がいいかなぁ

 

手術方法の決断の決め手

良いなぁ~と思った点だけで決めるなら、
頭開クリッピング 3 ― 脳動脈瘤コイル塞栓手術
『脳動脈瘤コイル塞栓手術』に決まり!
となるのですが、そんな単純ではなかったです。

結局、最後の最後まで悩んだのは、次の2点でした。

 

自分の脳動脈瘤の形状は『脳動脈瘤コイル塞栓手術』に不向き!

Ω型のように括れがなくて、U型のような円筒だったので、
コイルが上手く収まらない可能性が高いといわれた。

脳動脈瘤コイル塞栓手術を専門に行っている医師は、
当然ですが、通常とは異なる手段を使えば問題なく埋めることは出来ますよ。
と言ってました。

 

また、の部分が綺麗な表面でなく、ポコポコといびつな形をしていました。
そのため、コイルを入れている時に突き破る可能性もあると言われました。

脳動脈瘤コイル塞栓手術を専門に行っている医師は、
きちんと脳血管検査をしてみないと何とも言えないと濁していました。

この2点を考えると、
脳動脈瘤コイル塞栓手術は諦めるしかないかな?と思いました。

 

手術中の脳動脈瘤破裂に対する処置

開頭クリッピング手術でも、
脳動脈瘤コイル塞栓手術でも、
どちらでも術中に破裂する可能性はあります。

違いは、破裂したときの状況です。

  • 開頭クリッピング手術の場合
     →頭を開けているのだから対処しやすい
  • 脳動脈瘤コイル塞栓手術の場合
     →出血を確認してから開けることになる

実際にどれ位の可能性があるのか、聞きましたが、
明確な回答は貰えなかったです。私が忘れているのか知れませんが・・・。

ですが、リスクとしてほぼ全ての医師がこの術中の破裂を取り上げてましたので、
決して、レアなケースでは無いのだと思います。

この点からも、
脳動脈瘤コイル塞栓手術は諦めるしかないかな?と思いました。

 

受ける手術は『開頭クリッピング手術』にしました

改めてこうやって文章にまとめてみると、
自分が決断した決め手は『消去法』だった
のだと判りました。

自分としては、
初めは『脳動脈瘤コイル塞栓手術が良いなぁ』と思っていたのです。
脳動脈瘤コイル塞栓手術のメリットは本当に魅力的でした。
『痛くなく、あまり恐くなく、早く治る』
誰だって選びたくなりますよね。

でも、『自分の命を掛けて受けるのだ!』という思いで考え始めると、
上記のメリットはその魅力を失っていきました。

考えたのは、

  • 大変な思いをするのだから、確実に治したい。
  • 後遺症や合併症のリスクは0にならないが、出来る限りリスクを減らしたい。

そう考えたら、
『開頭クリッピング手術』を選択することになりました。

 

手術法を決断してからしたこと

手術法が決まると、自分のすべき事もかなりシンプルになりました。
それは、『手術を受ける病院と医師を探す』です。
3回目の病院めぐりになります。 

  • 1回目は、未破裂脳動脈瘤の発覚直後、恐怖感で右往左往していたころ
  • 2回目は、手術を受けようと決意して、改めて病院巡りをしていたころ
  • 3回目は、『開頭クリッピング手術』を受ける病院と医師を探したとき

 

既に、2回目の病院巡りで目星は付いていましたが、
今一度、目星を付けていた病院と医師の元を訪ねることにしました。

尚、私は、この3回目は新しい病院へ行くことはしませんでした。
新規開拓(という言い方が合うのか?)は、もう十分やったと思ったからです。

 

次回は『未破裂脳動脈瘤と闘う ~手術(命)を託す病院の決め手~』です。

 

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