2024年6月30日、鹿島アントラーズはヴィッセル神戸のホームに乗り込み、2024年J1第21節を戦いました。
3戦勝ちがない中で、昨年王者のホームに乗り込み・・・
見事に返り討ちにあってしまった。
負けたのは悔しくて仕方ないが、今シーズン初めてこの感情を抱きました。
「こりゃあ、強いな・・・」
手も足も出ないではなかった。
鹿島もやりたい事はやれてる。
でも、根本的な部分でのクオリティがやはり高い。
選手達にとっても、日々の練習で何を意識すべきなのか?がハッキリとしたのであれば、今後に繋がるような気がします。
久しぶりの敗戦となった2024年J1第21節(アウェイ)鹿島VS神戸戦の記録を残しておきます。
- 2024年J1第21節(アウェイ)鹿島VS神戸戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
- 2024年J1第21節(アウェイ)鹿島VS神戸戦の試合内容と感想
- 2024年J1第21節(アウェイ)鹿島VS神戸戦を観戦して感じたこと
- アントラーズの次の試合はリーグ第22節・札幌戦!
- まとめ
2024年J1第21節(アウェイ)鹿島VS神戸戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
鹿島 1-3 神戸
前半8分 チャヴリッチ
前半18分 武藤 嘉紀
前半38分 マテウス トゥーレル
後半17分 大迫 勇也
スターティングと交代メンバー
GK1 早川 友基
DF2 安西 幸輝
5 関川 郁万 ⇒後半20分10 柴崎 岳
32 濃野 公人
55 植田 直通
MF13 知念 慶
14 樋口 雄太 ⇒後半20分36 師岡 柊生
25 佐野 海舟
33 仲間 隼斗⇒後半0分15 藤井 智也
7 チャブリッチ ⇒後半31分37 垣田 裕暉
30 名古 新太郎 ⇒後半44分8 土居 聖真
鈴木優磨が出場停止。
その場合、どんなメンバーでどんな布陣、どんなベンチメンバーになるのか?
結果は、サポーターならほぼほぼ予想通りのメンバーになった。
垣田や土居が入ったのが面白い。
松村は藤井とどちらか一択なのがポポ采配のようなので、まあ、仕方ない。
一方、このタイミングでベンチにも選ばれないパレジや舩橋はどうしたものか・・・。
2024年J1第21節(アウェイ)鹿島VS神戸戦の動画ハイライト
負ける時は、こぼれ球が実に見事に相手選手の前にこぼれるものだ。
それにしても、負け試合のハイライト動画は見たくない。
週頭から、イライラが増すだよ。。。
2024年J1第21節(アウェイ)鹿島VS神戸戦の試合内容と感想
鈴木優磨が居ない状態のアントラーズはどうなのか?
鹿島サポーターだけではなく、神戸の選手も気になっていたに違いない。
前半総括:2点目がどちらに転がるかだった
久しぶりに起用された樋口も躍動し、名古や仲間は上手くゲームに入り、まずまずのスターを切ることが出来た。
そしてアッサリとCKから先制出来たのはよかった。
しかもチャッキーということで、一気に波に乗れるかもと思った。
また、神戸の選手というか吉田監督が序盤からチラチラと時計ばかり見ていて落ち着きがなさそうだったので、畳み掛けるチャンスにも感じた。
だから、この試合の肝は、ゲームとしての2点目がどちらの点か?だったと思う。
前半11分のチャブリッチのシュートが決まっていたら、たぶん、鹿島が試合に勝っていたであろう。
ですがチャッキーのシュートは枠の外であり、逆に武藤が見事なトラップ&シュート技術で同点弾を演出したことで、神戸が完全に落ち着きを取り戻してしまったのは痛かった。
その後、神戸の攻撃をしっかりと交わしつつ、なんとか前半を凌ごうとしていたのですが、終了間際に不運な形で失点しまったのも痛かった。
後半総括:それが大迫の元に跳ね返るとはなぁ
後半も神戸が主導権を握っていたが、最少得点差で粘っていれば、チャンスはあると思っていたのだが・・・
前半終了間際の失点のように、これまた不運にも跳ね返りが大迫の目の前に!
キッチリと合わせきるところは流石だけど・・・なぁ・・・。
その後、ポポ監督は佐野海舟の凄さをこの試合を観ている人の脳裏に焼き付けようと思ったのか・・・、関川を柴崎に替えて、佐野をCBにコンバートした。
まあ、実際には柴崎をボランチで使いたかったのだろうけど。
その柴崎から何度かチャンスが生まれるも、活かしきれない鹿島の選手達。
サポーター同様、柴崎もストレスが溜まるだろうなぁ。
試合終了:試合終了
チャンスを活かしきれず、追撃の2点目が遠く、試合終了となってしまった。
2024年J1第21節(アウェイ)鹿島VS神戸戦を観戦して感じたこと
この試合を観ていて感じたのは以下の3点です。
佐野のプレーにプロ魂を感じた
神戸戦の前には既にマインツとの契約は固まりつつあり、鹿島でのラストゲームはこの日の神戸戦だとういうことは決まっていたのであろう。
普通はそのような状況におかれたら、選手としては頭の片隅に「怪我」はしないようにしたいと思うはずだ。
例え全力でプレーしていても、無意識にリスクを回避してしまうと思う。
だが・・・
佐野海舟は、佐野海舟だった。
むしろいつも以上に闘志をむき出しにしていて、前線に飛び出すシーンも多かった印象です。
そしてトドメはCBへのコンバート。
あらためて佐野が居てくれる有難みを実感。
まさか、アレってポポ流のフロント批判かしら?
これだけの優秀な選手を出すんだぞっ!
ていう、フロントへのプレッシャーかな。
まあ、それはともかく、佐野のプレーに対するひたむきさ、真摯さ、努力する姿勢などは、きっとアントラーズの若手やユースにも良い影響を及ぼしたはずです。
基本的な技術の大切さ
神戸の武藤は彼のプレースタイルにも原因があって、アンチなことを言う人が多いが、この日、彼のプレーを観ていて感じたのは、実に「上手い」選手と言うことである。
同点弾の際のトラップ、切り返し、そして右隅への正確なシュート。
どれをとっても見事としかいえない。
それ以外の場面でも、位置取り、トラップ、空中戦での飛ぶタイミング、派手さはないけど正確なプレーが多く、それが彼のFWとしての怖さに繋がっていると感じました。
鹿島の選手を批難するつもりはない。
だが、どんなに足が速く抜け出しても、どんなに運動量が豊富で善戦に顔を出せたとしても、トラップの技術やパスの正確さと視野の広さ、さらにはシュート技術が高くないと、望むような結果には繋がらない。
当たり前のことだけど、武藤だけではなく神戸の選手の1つ1つのプレーの基礎技術はとても高いと感じましたし、何よりあの気候で運動量が落ちない事にも驚きました。
武藤や山口、酒井や大迫など、決して「若手」ではないはずなのに・・・です。
これはやはり、欧州の高いレベルで戦った経験のある選手が多いことの副産物なのではないだろうか?
技術にしても、ゲーム体力にしても。
鹿島としては、一朝一夕にあらゆる面を変えるのは難しいとは思う。
それでも、高いレベルを知っている柴崎が要求しても良いと思う。
本当に強いチームに変えるために。
2024年夏、鹿島のチームとしての方針が問われる
これは多くのサポーターが言及しているので、今さら私が触れるまでもないのかも知れませんが、2024年夏の補強は「この先のアントラーズの戦略」が見えてくる気がして、なぜだかちょっと怖い。
2024年7月1日、チームから佐野の正式離脱が発表になった。
佐野は鹿島に多くの資金を残してくれた。
が!
そもそも、佐野が夏にも移籍する可能性は昨年オフから言われていたことだし、今シーズンの試合をここまで観てくれば、補強ポイントは幾つもある訳であり、だからこそ、タイトルを本気で狙うならば資金が入ったから動き出すのではなく、既に動いていないといけないはずである。
なにしろ、シーズン折り返しの時点で2位なのだから!
もっとも・・・
獲得した選手が活躍するかどうかは、多少は運不運もあるので何とも言えないが、どのポジションにどのような実績のある選手を獲得するかに関しては、この先数年の鹿島のチーム戦略が見え隠れするように思います。
このタイミングで資金を注ぎ込んで即戦力やベテランを補強するならば、そうそうチャンスは無いと覚悟しているからこそ千載一遇のチャンスに掛ける方針だし、ユースに力を注いでいることを考えると、佐野のように下位リーグから才能ある若手を引っ張ってくるという考えもあるだろう。
ただ、どちらにしても、2022年の上田が去った後のような、後手に回る補強だけはしないで欲しいと思います。
アントラーズの次の試合はリーグ第22節・札幌戦!
シーズン後半戦は、思うような結果を手にしていません。
2分1敗である。
次節の札幌戦。
札幌には申し訳ないが、再び鹿島がエンジンを激しく燃やすための足掛かりにして欲しいし、出来る相手だと思う。
舐めている訳ではないが、今年、タイトルを手にするのだとしたら、低調な相手から確実に勝ち点を獲ることが重要である。
佐野が離脱した最初の試合・・・
ボランチを誰が担うのか?気になるところである。
まとめ
神戸が鹿島相手に調子を取り戻したのは「不公平だろ」と言いたくなるのであるが、こればっかりは仕方ない。
そもそも地力のあるチームだから、簡単な相手ではない。
でもだからこそ、ヴェルディ戦や浦和戦などは勝っておきたかったと改めて残念に思います。
これから終盤に向けて、鹿島がやらないといけないのは「負けない試合」を増やすことではなく、「勝てる試合」を確実に勝つことだから。
その上で、相手がそれを上回る勝ち試合を重ねたら、これはもう仕方ないなぁ。
首位にプレッシャーを掛けるには
しっかりと勝利を重ねることだ!
頑張れアントラーズ!!
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