2024年も早いものであっという間に2月も半ばになってしまった。
鹿島のプレシーズンのスケジュールは順調は進み、3つの練習試合と1つの公式戦(いばらきサッカーフェス)が終わった。
鹿島サポーターにとって、このオフはなかなか悶々とする日々が続きました。
正直、これほどに気持ちがアップダウンしたシーズンオフはあまり記憶がありません。
新監督、退団加入選手、新しい戦術、プレシーズンの様子などなど・・・。
Jリーグ開幕まで2週間を切ったので、プレシーズンの感想をまとめておき、シーズン中にしんどい時や、シーズン終了後に読み返してみようと思います。
2024年の鹿島アントラーズの新加入選手
今さら新加入選手のまとめ?って感じだが、まとめておくとする。
(公式発表順)
DF濃野公人(21)←関西学院大学/新加入
MFギリェルメ・パレジ(28)←ブラジル人/期限付き移籍
GK山田大樹(22)←ファジアーノ岡山/期限付き移籍より復帰
GK梶川裕嗣(32)←ジュビロ磐田/完全移籍
FWアレクサンダル・チャヴリッチ(29)←セルビア人/期限付き移籍
2種登録
FW徳田誉(16/まもなく17)
DF松本遥翔(17)
内定していたチャルシッチが内科検診の結果で契約に至らなかったことを差し引いても、かなり絞りに絞った補強になっています。
実質的に濃野は2023年夏に内定出ていたし、山田はレンタルからの復帰だから、オフシーズンでの新規獲得は3名!
そのうち2名が助っ人でどちらも期限付き移籍での獲得!
まあ、強化部の意図があっての動きのはずなので、アレコレ言うのはシーズン終了後ですな。
それでも・・・
CBは何とかしようよ・・・
サポーターも期待していたチャルシッチが契約に至らなかったのは、強化部の責任では無いし不運としか言いようがない。
ただ・・・
チャルシッチが来ることを見越して、昨年まで在籍していたCB3人(昌子、ミンテ、林)を放出しているのだから、このままでは流石にまずいだろ?
津久井が頑張ると思っているのかも知れないが、怪我や病気は「頑張るベース」ではどうにもなりません。
「タイトル獲得」の目標を掲げるなら、夏まで待つことなく、早急に本職のCB補強が必要だと思います。
個人的には、アジア杯が終わったらスンヒョン獲るのかと思っていたが、中東に行ってしまった。
さて・・・どうするのかな?
移籍(完全・期限付き)及び退団選手のまとめ
昨シーズン在籍した選手のうち、今シーズンは残念ながら鹿島のユニフォーム姿が見れない選手もまとめておく。
【完全移籍】
GK沖悠哉(24)→清水エスパルス/完全移籍
DF昌子源(31)→FC町田ゼルビア/完全移籍
DF広瀬陸斗(28)→ヴィッセル神戸/完全移籍
DFキム・ミンテ(30)→湘南ベルマーレ/完全移籍
MFディエゴ・ピトゥカ(31)→完全移籍
MFアルトゥール・カイキ(31)→完全移籍
MF小川優介(21)→FC琉球/完全移籍
【期限付き移籍】
DF林尚輝(25)→東京ヴェルディ/期限付き移籍延長
MF荒木遼太郎(22)→FC東京/期限付き移籍
MF中村亮太朗(26)→清水エスパルス/期限付き移籍
FW染野唯月(22)→東京ヴェルディ/期限付き移籍延長
【退団と引退】
FWブレッシング・エレケ(27)→所属未定
GKクォン・スンテ(39)→引退
昨年のレギュラークラスで抜けたのはピトゥカだけであり、彼の移籍は大きな戦力ダウンだと思う。
しかし、それ以外は選手は「期待値」はレギュラークラスだけど、昨年は「戦力」にはなりきれていない選手が殆どであり、チームとして大幅な戦力ダウンかと言うと・・・
評価は分かれるところだと思います。
個人的には、昌子の存在を買っていたので痛いと思ったが、スンテがコーチで戻ってきたので、相殺されるような気がしています。
まあ、移籍や退団は「大量」でしたが、そのために2024年の鹿島が弱体化したとは言えないよ!と言うのが、アントラーズサポーターの共通認識だと思っています。
ポポ監督とポポフットボール
先日の新体制発表会の記事でも触れましたが、ポポ監督のマインドは「鹿島らしさ」にドップリと浸かっていると思われます。
いや、思わせるような発言を敢えて繰り返しているのかも知れません。
ただ、何度も何度も口にすることで、それが当たり前のことに己の中で熟成されるならありがたい事だと思います。
- 鹿島がJ1に参加出来たこと
- 鹿島が戦っている立地
- 鹿島を作ってきた先人達への想い
- 鹿島がタイトルを獲り続けてきたことへの想い
そして・・・
- プロ選手がどういうマインドで戦うべきか
古くからのアントラーズサポーターで、ポポ監督が口にすることに対して、「いやそれはちょっと違うのでは?」と感じる人は殆ど居ないと思います。
また、ポポ監督が口にしている言葉はジーコが何度も繰り返してチームに伝えてきたことを真似しているだけ・・・なんて意地悪なマスコミの記事も見ましたが、例え真似しているだけでも、それって悪いことかな?
少なくとも、口にしないより、口にしてチーム全体に「大切なこと」を常に意識させることは、間違ってはいないと思います。
ただ
マインドだけで勝てないがフットボールでもありますが・・・
ポポフットボールに感じていること
就任前から言われていたポポスタイルは、ここまではほぼその通りです。
- 強度の高い練習
- 縦に早いサッカー
- スタメン/サブの明確な区分け
ただ、懸念されていた、他者の意見を聞き入れないエゴイスト的な性格だったり、いわゆるハラスメント的に選手を追い詰めるようなスタイルは、今のところその通りではないようなので、これは外れて良かったと思います。
一方で、叱るという行為は衆人環視の元で行われている。
特に、練習中に意図しないプレーをした時には、何がダメなのかを見学者にまで判るくらいの「大声」で話すので、周囲の選手の共通意識を築くのにも役立っているように思います。もしかしたら、意識してやっているのかも?です。
それでも、ベテランだったり、本当に「強い指摘」をしたい時には、個々に目立たないように話している姿も見えたので、昨今の企業の上司が、若手社員に気を使いながら指導しているみたいで、時代の流れを感じさせました。
肝心のフットボールスタイルですが、正直、シーズンが始まってみないと何とも言えない感じです。
ただ、今のところで既にハッキリしているのは・・・
- 体力は相当に使うだろう
- 実はかなり脳も疲れるだろう
縦に早く、強度は強く、パスを出したら動く、これらを徹底するには体力が必要なのは当たり前ですが、スペースを見つけて動いたり、パスを貰う前から2・3手先のことを考えて位置取りしないといけないようなので、頭の中で俯瞰図を描きながら動く必要性がありそうで、試合後は脳みそもクタクタになりそうな感じがしました。
シーズン序盤で気になること
まもなく始まるシーズンの序盤で、気になるのが2つあります。
主力選手2人のコンディション
宮崎キャンプの練習試合で負傷離脱した柴崎と鈴木優磨・・・。
柴崎は公式の発表無いし、優磨は全治5週間と発表があったので、今シーズン絶望とかの重症ではなかったのは幸いでした。
しかし・・・
プレシーズンにしっかりと身体作りが出来なかった選手が、シーズンに入ってからコンディション調整に四苦八苦している姿は良く見ているので、その点が気になります。
近年だとエヴェラウドや荒木、昨年の昌子など・・・
柴崎にしても優磨にしても、チームの大黒柱として単に復帰すれば良いと言うレベルではなく、強度高くプレー出来て、かつ、それを継続して出来ることが必要なので、復帰時にどのようなコンディションなのか?は序盤戦の鍵を握りそうです。
言うなれば、この調整をミスると、序盤戦はかなり苦しむだろうなぁ。
レギュラーとサブの区分け
水戸との試合を観ていて感じたのは、後半は昨年の「停滞感」と変わらんなぁ・・・でした。
選手の能力が・・・と言うよりも、チームとしてやりたい事が浸透しきっておらず、個々に「何となくやってみた」感が強く、結果としてチームとして戦えていない印象はは変わっていませんでした。
この辺りは、ポポ監督の意向もあり、レギュラーとサブが明確に線引きされているのが理由なのだと思います。
それゆえ、この点の改善こそがコーチ陣の腕の見せ所だと思います。
ミランコーチと中後コーチが、監督や選手にどう働きかけるのか?
この点も上手くいかないと、主力が怪我で離脱したり、海外に移籍したり、暑さで体力が失われた時に、勝点を拾えなくなる状態に陥る気がします。
プレシーズンで良かったと感じていること
新規加入選手とか、ポポ監督のこととか、戦術のこととか、ついつい心配ごとばかり書いてしまうので、プレシーズンの鹿島を見ていてこれはいいなぁ~と感じたことも書いておくとしよう。
重苦しい空気が消えた
まあ、勝てなかったから仕方ないけど、2023年シーズンの秋以降は、チームもスタジアムも「どんより」としていました。
選手の目が死んでいるとは言わないけど「活きの良さ」は感じられませんでした。
そしてサポーターも同じく必死に応援はしているけど「何のため?」という気持ちがどこかにあり、一体感が生れませんでした。
最終盤、退団は既定路線なのに一切の手を抜かないピトゥカのプロとしての姿に、サポーターも魅入られて応援の熱は帯びたし、最終節はスンテの引退も重なり、彼らを笑顔で送り出そうとする選手とサポーターの「一体感」がスタジアムを包み、良い空気感が作られていましたが・・・
それも、あくまでも試合中だけであって、試合後にはふたたび重苦しい空気がスタジアムを包み込んでいました。
しかし、ポポ監督になって「クラブハウス」でも「スタジアム」でも、重苦しい空気を感じることはありませんでした。
(まあ、新監督になって、シーズン前から漂っていたら拙いけど・・・)
とにかく明るい!
それも、ふざけている笑顔ではなく、フットボールを楽しんでいる笑顔や、新しい事に挑戦している楽しさからの笑顔、さらに、新しいことにトライしているチームを応援するサポーターの雰囲気。
病は気から・・・
ではないけども、やっぱり、人の営みに「笑顔(明るさ)」は大事だと再認識です。
そして鳴り響く「ブラボー」。
聞く人によっては単なる誉め言葉でしかないその言葉が、鹿島に関わる全ての人にはとても重要なワードになりつつあるのが面白いと思います。
なぜなら、その言葉を聞いた選手とサポーターは「その言葉の持つ意味」を「共通意識」として「理解」するからです。
あぁ、今のプレーが目指すところなんだな・・・と。
この共通認識をスタジアム全体で得るという事は、応援の仕方にも当然影響を及ぼすだろうし、つまりはカシマスタジアムで戦う相手チームにとってとてもやり難い空気を生み出すことにも繋がると思うからです。
常勝の看板は下ろさない
前任の岩政監督の最大の失敗は「これ」だったと思っています。
常勝の看板を下ろして変な力を抜けではなく、常勝の看板を取り戻すために戦え。
それが辛い奴は去れ。
それくらいの覚悟がアントラーズのエンブレムを胸に付ける以上は必要だ!
と選手達に訴えるべきだったのだと思います。
その点、ポポ監督は「勝つこと」に拘っていました。
プレシーズンのエキシビションマッチだし、相手はJ2だし、主力も欠いた状態だし、色々と試したい時期だけど・・
チームが勝っている時に、チームを勝たせるための「指示」を出していました。
監督は、カシマスタジアムでの初戦は「何が何でも勝つ」という事を意識していたのでしょう。
勝つことで、2023年のアントラーズのイメージを、選手やサポーターの脳裏から拭い去るためにも・・・。
まとめ
あれこれとプレシーズンの感想を書いていたら、超絶長くなってしまった。
本当は、新シーズンの予想布陣とか、キーマンになるであろう選手なども書きたかったが、別の記事でまとめてみることにしよう。
2024年開幕戦となる名古屋戦まであと10日!
これ以上の主力の離脱はなく、チームが熟成して開幕を迎える!
そんな勝手なお願いを神様には何とか叶えて欲しいものである。
頑張れアントラーズ!
今年もカシマスタジアムで応援しよう!!
↓オススメの鹿島アントラーズブログランキングはこちらへ!