2023年12月29日、アントラーズ公式HPで2人の若鹿の期限付き移籍延長のお知らせが、発表されました。
鹿島の未来を託したいFWの染野 唯月選手
鹿島の守備を託したいDFの林 尚輝選手
両選手の東京ヴェルディへ期限付き移籍延長の報せ。
正直、染野は完全で移籍しそうな予感がしていたし、林は昌子の移籍に伴って戻って来るような気がしていたのですが、どちらも外れました。
先日の荒木も含めて、若鹿達が期限付き移籍を選ぶ陰に、やはり一人の男の影響と現在のJリーグの置かれている状況が見え隠れする気がします。
両選手の決断を聞いて感じたことなどを書いて一年の締めくくりにするにも、今のアントラーズサポーターにはピッタリな一年の締め方かな笑
染野に足りなかったのは「運」・・・
とにかくポテンシャルは際立っています。
おそらく、基本的な技術で言えば垣田を遥かに凌ぐような気がします。
一方で、ゴールへ向かう気迫と貪欲さ、チャンスさえあれば鈴木優磨だって食ってやるという野心・・・これらの部分では染野は垣田の足元にも及ばないと思います。
でも、彼のサッカー技術とセンスは、その不足を補って余りあるモノであり、2020年に加入して直ぐに、鹿島の未来を託せるFWになる可能性あり!と感じたモノでした。
しかし・・・
これは私の勝手な持論ですが、プロ選手として大成するには「運」も必要だと思っています。
才能があり、努力も惜しまず、飛躍する「チャンス(運)」を掴めること。
でも、鹿島時代の染野には最後のワンピースが欠けていて、鹿島ではヒーローに成り切れない感じが強かったです。
だから、2022年と23年と2度に渡って送り出す時の記事では「チャンス(運)」を掴める選手になれと書いていました。
彼の努力と願いがかなったのか・・・
2度目の緑の国でのプレーでは、染野は明らかに一皮剥けていました。
彼の努力にようやくサッカーの女神が気付いてくれたのか、移籍直後の町田戦でサポーターの心を掴み、最後のプレーオフでヒーローになり、チームをJ1へと引き上げることに成功しました。
そして迎える2024年シーズン
染野が選んだのは赤のユニフォームではなく緑のユニフォーム。
2023年末現在では、鹿島のFWは駒不足なのに・・・である。
その真意はどこにあるのだろうか・・・。
林を絶対に手放してはいけない
2021年に鹿島に加入してから2年の間、鹿島での出場チャンスは確かに多くなかったですが、個人的には23年シーズンは植田と昌子が戻ってくるので、鹿島のCBの戦い方や矜持を彼らから学び盗んで欲しいと思っていました・・・。
しかし、シーズン開始時点で植田と昌子に加えて関川もミンテもいたので、彼が外に出るのはやむを得ない事だったとは思います。
修行に出て1年、夏場に怪我で6週間も離脱しながらも、最後までほぼ主力として戦い続けたことで、間違いなく多くの糧を手にしたことでしょう。
だからこそ2024年シーズンは、鹿島で見たかった。
植田と関川を脅かしスタメンを奪取するもよし、柴崎のプレーから1つ前のポジションでも出来る要素を掴むもよし、鹿島で暴れて欲しかったのですがねぇ。
彼がヴェルディで戦うことを選んだのは何故なんだろうか?
とにかく、鹿島は彼を手放してはいけない。
第2の山村にしてはいけない。
彼のような選手を活かせないと、チーム編成は苦しくなる一方だと思う。
プレーしてこそサッカー選手ですが・・・
FC東京へ期限付き、清水へ完全移籍、琉球への完全移籍、ヴェルディへの期限付き移籍など、2023年オフも多くの若鹿が鹿島を離れていきます。
毎年の事でもあるのですが、今年だけは何だかちょっと違う感じもしています。
鹿島を出る彼らの多くが口にする言葉
「サッカー選手の価値は試合でプレーしてこそ・・・」
この言葉、先日、鹿島を離れる決断をした昌子が、それこそシーズン中から口にしていたと思います。
誤解して欲しくないのは、昌子が悪影響を与えたとは思っていません。
彼が扇動したとも思いません。
ただ
限りあるサッカー人生だからこそ、試合に出たい、成長したい、トップに上り詰めたい・・・と、若い選手が焦燥感を感じている所に、ベテランである彼の言葉が引き金になったのだと思います。
以前の鹿島では、日々、代表クラスの選手に混じって高い強度の練習を毎日することが、サッカー人生を成功に導ける可能性が高いと考える雰囲気もありました。
しかし、若くして、かつ結果も出てない選手の海外移籍が多発する現在においては、「チームはどこでもいい、どのカテゴリーでも構わない、大切なのは1試合通して試合に出続けることなのだ」と考える傾向が鹿島でも強まっているとしたら・・・。
鹿島の今までの強化スタイルは成り立たなくなります。
じゃあ、どうするのか?
その答えが、アカデミー重視なのかも知れません。
トップチームに上がって数年掛けて試合に出るではなく、トップ昇格即スタメンを脅かすくらいの選手を排出するしかない!との結論なのでしょうかね。
それはそれで理解出来るのだけど・・・
では、その種まきが花咲くまでのあと数年間は、ただ耐えるのみなのでしょうか?
今の選手達とタイトルを掲げるのは、夢のまた夢になってしまうのでしょうか?
やれやれ・・・
たった2人の選手の期限付き移籍延長でこんなに悶々とするとはなぁ。
やっぱり、鹿島にはタイトルを獲って貰わないとダメですね。
悶々としてしまい不健康すぎるわ!
まとめ
鹿島を応援してきて、これほどに悶々としたシーズンは2023年が初めてでした。
願わくばこの体験は最初で最後にして欲しいです。
2024年シーズンは1月9日から始動とのこと。
今年こそは外国人監督でも、初日から指導して欲しいと思います。
在籍人数や、各ポジションのバランスなどを考えると、新年明けてからも幾つかリリースはありそうですが、それほど多くはないのかな?
最後に
鹿島アントラーズの選手の皆さん
鹿島アントラーズに関わる全てのスタッフの皆さん
鹿島アントラーズを愛するサポーターの皆さん
そして岩政さん
一年間お疲れさまでした。
ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
良い年をお迎えください!
どこにいても
ONE FAMILY!
カシマスタジアムで会いましょう!!
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