アジアカップが始まるまでは、日本代表は優勝の筆頭候補に挙げられており、おそらく多くの日本人も同じように感じていたに違いありません。
私も、苦戦はするだろうが、かなりの確率でアジアの頂点を狙えるし、負けるとしたらアジアの中でもW杯の常連国(韓国、イラン、サウジアラビア、豪州)だろう。
・・・なんて、考えていました。
結果は、予選で1敗、トーナメントで1敗。
そしてベスト8で敗退。
しかも、どちらも「不運」ではなく、変な言い方ですが「ちゃんと負け」た。
日本の試合と、いくつか観戦した他国の試合を観て、感じたことをまとめておきたい。
AFCアジアカップ2024:日本はベスト8で敗退
先にも述べた通り、日本は大会前は優勝筆頭国とされていました。
ところが、グループリーグの第1・2戦で弱点をさらけ出してしまいました。
初戦のベトナム戦では複数失点したことで、日本からも点が取れると相手に思わせてしまったことが「躓きの始まり」だったように思います。
そういう意味では、やはり「トルシエ恐るべし」です。
続くイラク戦は、徹底した日本対策が「理不尽に噛み破られなければ」、日本の修正能力はそれほど高くないことをさらけ出してしまいました。
それでも、続く第3戦のインドネシアとトーナメント1回戦のバーレーンは、実力にかなりの差があったので、多少は手こずりはしたものの、勝利を手にすることはそれほど難しくはありませんでした。
しかし・・・
今大会の日本代表は、終始「フワッ」とした感じのままで戦い続けてしまい、その結果、前回大会で0-4と言う屈辱の敗戦のリベンジに燃えるイラン代表に、気持ちで上回れてしまうのは、必然だったのかも知れません。
日本がベスト4に進出するにはどうすれば・・・
イラン戦に勝利するには、以下、2つの方法以外には考えられないと思います。
1つ目は、後半の上田のヘッド
正直、あのクロスに合わせるための動き出しからして難度が高いのですが、アントラーズサポーターならほぼ同意見になると思いますが「上田なら決められたはず」です。
鹿島在籍時にも何度も何度も、あのようなタイミングと展開から上田が決めてくれて、苦しい試合をモノにしてきました。
だから、上田なら「決して難度の高いはずではなかった」はず・・・ですが、外れてしまったことである意味「ジ・エンド」でした。
2つ目は、前半のうちにイランに2失点してしまうこと
そのままボコボコになるかも知れませんが、2点獲って余裕を感じた瞬間、試合間隔の短いイラン選手の疲れは増すはずです。
そして、一度緩んだ緊張は、そう簡単には戻らないでしょうから、上田のザ・理不尽で一気にひっくり返せたかも知れません。
日本代表の問題点とは?
不運とか、PK戦の末に敗退ではなく、「ちゃんと負けた」ので、今大会における日本代表は強くなかったのだ!
という事は認めないといけません。
その上で、問題点を上げるとしたら次の3つになると思います。
チームコンディションの管理
勝てなくても良い・・・
とは流石に考えていないとは思いますが、チームの首脳陣は、チームのコンディションのピークは3月末の北朝鮮との2連戦に合わせているような気がしました。
あくまでも日本代表チームの目標はW杯でベスト16の壁を超えること・・・なので、そのためには北朝鮮戦でキッチリと2連勝して、次のステージ進めることが大切!
だから、チームマネジメントは「そこ」に照準を合わせる。
戦略としては間違ってはいない。
ただ、心の何処かに「それでもアジアでは勝てる」位の気持ち(つまり多少舐めていた)があったことは否定できないと思います。
そういう気持ちってチームに浸透し、全体の戦い方に影響するものです。
守備(個人)の問題と言うよりは・・・
今大会はGKのザイオン選手が初戦から色々と批判を受けており、あらためてGKというポジションの過酷さを考えさせられることになりました。
もちろん、彼自身のプレーに問題がない訳ではありませんが・・・。
それにしても、あれほど安定していた日本の守備が、無残にも切り裂かれてしまうシーンが多発したのは、何が原因だったのか?
色んな理由があるのでしょうが、イラン戦を一緒に観戦していたサッカー仲間(CB出身)の言葉を借りると・・・
GKと守備陣の連携が未熟だよねぇ
とのことでした。
個々の選手の能力は決して低くないけど、GKにはまだ「守備陣を仕切ることが出来ない」、守備陣には「ボランチも含めて仕切れるタイプがいない」、板倉のように不得手なプレーを強いられている選手がいるなら「選手同士で戦術を変える」、とか、今回のメンバーは出来ないみたいなぁ・・・と。
監督の経験値に金を掛ける
森保監督の人柄が良いことは判ってる。
選手達が支えたいと思うような人であることも判ってる。
でも・・・
イラン戦の敗戦後、ネット上には数多くの選手の意見、OBの意見、専門家の意見が溢れたが、その中で、かなり早い段階に発表された1つの記事が気になります。
それは、現在の首脳陣とその首脳陣に未来を託すサッカー協会に対して、痛烈な意見(批判まではいってないと思う)を出した内容でした。
今大会、日本と同じようにグループリーグを苦戦していた韓国ですが、トーナメントに入ってから、サウジ、豪州と、W杯常連国に競り勝ってベスト4へ駒を進めています。
ソン・フンミンの絶対的な存在も大きいのでしょうが、監督の経験値も関係しているのかも・・・。
正直、クリンスマンが監督で羨ましいと思ったことは無いが・・・
彼はドイツワールドカップでは下馬評が低かったチームを3位にしてるし、アメリカ代表を2度もW杯に出場させているし、「ここぞの本番」で「勝利を引き寄せる運?」と「勝ってきた経験値」は、正直、森保監督の比では無いと思います。
また、ワールドカップで初戦にサウジに負けても、最後には賜杯手にしたアルゼンチン代表のような結果を出すことも出来ませんでした。
よって・・・
日本サッカー協会も、もう一度、本気でベスト8以上にW杯で行きたいのであれば、その経験値(またはそれに等しいもの)を持つ監督を、招聘するのもアリなのではないでしょうか?
まあ、そもそも金が無いのかも知れませんが・・・。
サッカー日本代表の今後の予定
次なる戦いはワールドカップ予選です。
しかも・・・
相手は超・超・難敵です。日本にとっては・・・。
●2024年3月21日(木)19:20
日本VS北朝鮮 国立競技場
●2024年3月26日(火)17:00
北朝鮮VS日本 ピョンヤン金日成競技場
日本としては何としてもホームで圧倒し、北朝鮮のホームで戦う前に相手の気持ちを削いでおきたいところです。
それにしても・・・
本当に北朝鮮でやるのか?
色々と不安てない国で・・・
しかも人工芝のピッチで・・・
怪我などしないで欲しいなぁ。
まとめ
敗戦後、色んな記事が出ていますが、まあ、監督交代は無いのでしょう。
今の田嶋幸三会長の元では・・・
でも、3月で彼は退任し、後任は宮本恒靖氏になることが決まっている。
後任の宮本氏は、海外でのプレー経験もあり、ワールドカップにも出場経験があり、しかも40代である!
年寄連中に忖度せず、選手ファーストで、本当に彼らがプレーしやすい環境作りを行ってくれることを願うしかない。
協会のプライドとか、思惑とか、どうでもいいから・・・。
頑張れ日本代表
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