lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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ジーコと共に~松村優太の覚醒と日本のフットボールビジネス~



2024年のパリ五輪へ向けた強化親善試合として、U22日本代表はU22アルゼンチン代表を招聘し、試合を行いました。

カテゴリーは違えど、アルゼンチンは2022カタールW杯の優勝国ですし、監督はあのマスチェラーノだし、強化相手としては本当に良い相手だと思いました。

しかも、鹿島から松村が選出されており、彼の覚醒の一助になればと密かに期待をしていました。

そうしたら、想像もしなかったような試合結果と、想像以上の松村の動きと表情に、正直、驚かされることになりました。

この試合を、海外でFIFAライセンスを取得して代理人やってる友人と観戦していたのですが、試合後、彼がなかなか難しい話を振ってきました。

そこで、松村の事とそのことについて、ちょっとまとめてみますした。

 

 

アジア大会での経験が松村を変えつつある

先日、2023年10月に杭州で行われたアジア大会において、U22で挑んだ日本代表は準優勝に終わりましたが、その大会に鹿島から選出された松村のことを記事にしました。

www.road-to-landsend.net

愛しの鹿島アントラーズですが、残念ながらはここ数年は国際大会やタイトル争い縁がない状態が続いています。
そのような中で、松村はただ一人その両方を経験したことはとても貴重であり、彼自身と今後のチームのために大きな財産になるだろう・・・と。

実際、チームに戻ってから迎えた大事な神戸戦では、終了間際に左足でミドルを決めるなど、松村のプレーは確実に変化していました。

そして、U22アルゼンチン代表との試合で松村を観て、さらに加速していることを実感しました。

とにかく、ゴール「結果」を得ることに対してとても貪欲になっている。

反面、抑えるというか、チームのための動きが減るので、アルゼンチン戦でも試合中に他の選手と意図が噛み合わないシーンが散見されたが、それでも「仕掛け」を止めず常に前を向いて「ドリブル」を出来るポジショニングを取り続けたことで、逆転弾に繋がるペナ左への切り込みが出来た訳だし、終盤にはこぼれ球を絶好の位置で受けると、最初からシュートを意識したトラップをして、相手が緩慢に寄せてくるのをあざ笑うかのように左足を振りぬいて豪快なゴールを決めました。

松村は、昨年終盤にも才能の片鱗を見せていて、このブログでも「もしかしたらオフに海外に出るのではないか」と書きましたが・・・、その危惧は今回の試合を観て、益々強くなりました。

彼にとっては喜ばしい事だけど・・・

松村を失うことは来季の鹿島にとってとてつもない損失になるだろうから、ちょっと複雑です。

 

日本のフットボールビジネスにとって最大の転機

今回のU22の日本代表とアルゼンチン代表の試合を観ながら、松村が見つかっちゃうよ~、困るよ~と嘆いていたら・・・

一緒に観戦していたFIFA代理人の資格を持つ友人に、「何で見つかったら困るの?」
と聞かれましたので、「彼が海外からのオファーで移籍したら代わりを獲得するのは大変だから」と答えました。

そこから、今回の小難しい話に発展してしまいました。

彼曰く、「そこが今の日本の問題だよね!」「でも、今なら変えることが出来るかも!」と言うので、どういうことかと訪ねると、驚きの持論を展開されました。

 

日本でプレーする選手の年俸を上げろ!

彼が懸念しているのは、日本でプレーしている選手(若手も中堅も)の給料はとても安いため、海外のチームはアッサリと引き抜けることだそうです。

少なくとも、優秀な選手は高校の年代でプロ契約し、1000万以上の給与を手に出来るようにしないと、Jを経由しない選手は益々増えるし、例えJに加入しても、ちょっと活躍してスカウトの目に留まったら「安い」オファーでも簡単に移籍を決断されてしまう。

その結果として、Jチームには僅かな移籍金しか残らず、補強が思うように出来ないためチームとして継続的に強さを維持できなくなる。

本来ならば「売却益」で、新たな「期待の星」を「複数雇い」、彼らを育てて「更なる売却益を得る」のが得策であるのに・・・と。

そのためには、日本でプレーする選手の年俸を引き上げるしかない!
今やらないと、今後のJリーグでは、資金が豊富な特殊なチームしか「常勝」の看板は掲げられなくなるだろうから!

それが、彼の持論でした。

 

実は今が最大のチャンスでもある

なぜ今かチャンスかと言うと、日本選手の評価がかつてない程に上がっているからだそうです。

親善試合でだけ勝ったからではありません。
W杯の本選でドイツとスペインに勝ったから、親善試合でドイツとトルコに勝ったことも高く評価されるし、U22のアルゼンチン戦自体は親善試合の域を超えないが、チームのポテンシャルは非常に高いので、パリ五輪でかなりの結果を残す可能性が非常に高くて注目されている。

さらに、現在行われているU17W杯において、日本はきちんとグループを突破していることも大きい。

トップから下の世代まで、結果を出していることも評価に繋がっている!

 

彼はそう力説したあとに、引き上げに対する課題は2つだと言いました。

1つは、チーム(企業)が覚悟を持って投資できるか?
もう1つは、外資の受け入れを検討できるか?

外資はともかく、安く買いたたかれるのを防ぐのに必要ならやるんじゃないか?
と私は思ったのですが、彼はそんな私の考えを見越してこう言い放ちました。

お前はさ、メルカリさんが松村に3千万、4千万と出すと思うか?

そう言われて、言葉が詰まってしまった自分がちょっと情けなかった。

松村の2023年度の年俸は約900万と言われています。
鹿島で3千万というと仲間選手クラスだし、4千万だと安西や垣田、樋口クラスになります。売り出し中の関川ですら2000万をようやく超える程度です。

松村だけを上げても意味がないので、全体のベースアップが必要ですが・・・
それはかなりの覚悟がいるのは確かです。

それでも、松村の市場価値は7000万以上になっていて、今後、活躍すればするほど上がる可能性が高い選手を安い年俸のママにしていたら、安い移籍金で引き抜きに遭うことは間違いありません。

だからこそ、今、日本選手の評価が高まっているこの時期に、Jリーグ全体の選手の給与体系を見直して引き上げることで、移籍金も市場において適正な額が支払われるようになるはずであり、その結果として、フットボールビジネスは参入する価値のある事業と認知されれば、さらにスポンサーがついて年俸が引き上げり・・・

そうなれるだけの国のポテンシャルはあるのになぁ・・・

そう呟いた後、代理人的には安いままの方が仕事はしやすいけどね。
とニヤニヤしていました。

 

まとめ

本当はカシマスタジアムで行われたモトフェスのことを書くつもりだったのですが、久しぶりに鹿島の大迫を観ていたら、その前日に今の日本サッカーの評価が気になると呟いていた友人の言葉を思い出して、こんな記事を書いてしまった。

給与が低いから大迫が来ないと言いたいのではありません。
今年の大迫は、年俸に見合うだけの活躍をしていると思う。
それに、きちんと評価された額が貰えるのであれば、海外へ行かずに日本のクラブでプレーする選択肢もあるのだ・・・という事を体現してくれている、ある種、Jにとって大切な羅針盤の選手でもあると思ったら、こんなことをツラツラと書いてしまった。

 

さてと・・・

中断期間もまもなく終わる。
残り2戦。

モトフェスでも多くのサポーターが言ってたけど、勝ってくれ・・・。
勝って、笑う姿が見たいのよ!

 

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