2021年9月2日、2022カタールワールドカップ出場権をかけて、アジア最終予選が始まりました。
我らが日本代表は、アジア予選をここまで順調に勝ち上がり最終予選を迎えた訳ですが、オリンピックでメダルを目指したアンダー世代に対する森保監督の采配はお世辞にも良かったとは言えず、多少の不安を抱えながら最終予選に突入しました。
その結果、恐れていた通りの大苦戦!
序盤4試合にして、自力でのワールドカップ出場が難しい状態になってしまいました。
ワールドカップアジア最終予選の序盤4戦を観て、感じたことをザッとまとめておきます。
日本代表が所属するアジア最終予選グループB
アジア最終予選に進んだのは、日本を含めて12チームです。
この12チームを2つのグループに分けてホーム&アウェイで戦い、上位2チームの計4チームが出場権を手にし、3位のチームは一発勝負の試合に勝利すれば、大陸間プレーオフへ進み、そこで勝利すればワールドカップへの出場権を手にすることが出来ます。
我らが日本が所属するのはグループB!
日本が苦手とするイランや韓国とは別のグループになり、予選が始まる前はそれほど悲観論は出ていませんでしたが・・・
4戦を終えて順位表はこうなっています。
序盤4戦を終えて日本は4位!
4戦:2勝2分/勝点6 得点数の差で4位!
プレーオフのチャンスもない4位です。
正直、誰も予想していなかった最悪の滑り出しだと思います。
第1戦 対オマーン戦 ホーム
0-1で敗戦。
相手の対策が素晴らしかったとかではなく、間違いなく日本の自滅。
点を決めきれない攻撃陣と、選手交代でリズムを変えられない監督の未熟な采配が敗戦の原因でした。
第2戦 対中国戦 アウェイ
1-0で辛勝。
中国は来年のオリンピックを見据えてリスクを犯さない決断をしたので、ホームの試合を第3国で無観客で実施している。
そのような特殊な背景があるとは言え、「あの日の出来の中国」相手に1点しか取れないようではお先真っ暗に感じた。
その原因は第1戦に続き、点を決めきれない攻撃陣と、選手交代でリズムを変えられない監督の未熟な采配だと思います。
第3戦 対サウジアラビア戦 アウェイ
0-1で敗戦。
2位に入るには最低でも引分けなくてはいけなかった試合で悪夢の敗戦。
この原因は、第1・2戦に続き、点を決めきれない攻撃陣と、選手交代でリズムを変えられない監督の未熟な采配、そして柴崎の信じられないミスパスでした。
第4戦 対オーストラリア戦 ホーム
2-1で辛勝。
監督解任論が噴出している中で迎えた大一番。4-3-3のスタイルで挑んでいるがベースは同じだった。
早々に先制するも、過去3戦と同じく「攻撃陣が不発」、しかし、この日の監督の采配は過去3戦と少し異なった。
後半、いつもより早く調子の上がらない選手を早目に交代し、同点に追いつかれてからは矢継ぎ早に攻撃のカードを切り、最後は「サッカーの女神」の手助けを得ながらではあるが、勝利を掴んだ監督の執念は評価できる。
なぜ、日本代表は最終予選で苦戦しているのか?
4戦を観戦して感じたことを箇条書きにすると・・・
- 攻撃陣の不発(全4戦とも)
- 監督の采配の冴えの無さ(第1~3戦)
- クリティカルなミス(第3戦)
では一番の問題は攻撃陣の不甲斐なさかと言うと・・・。
私は違うと思う。
一番の問題は監督だ。
森保監督の責任とは?
選手選考やスタメン選択に関しては、色々と思うところがあるが、こればっかりは選んでみないと判らないところがあるのは事実だと思う。
調子を落とす選手も居るし、前日までは良かったプレーが当日に出ないこともあるだろうから。
また、メンバー選考は監督だけではなく、コーチ陣などの意見を聞きながら決めるでしょうから、一概に監督の責任だけを問うのは難しいと思います。
ゆえに、森保監督が、私が個人的に好きな鈴木優磨を呼ばないとか、古橋をいつもサイドで使うとか、結果の出ない大迫を使い続けるとか、現地で結果を出しているオナイウを使わない・・・などに関しては、選んだ監督にも責任はあるけど、解任するほどの監督の問題点とまでは思えないのです。
しかし、試合中の監督の言動は「監督の資質」を問われるものだと考えています。
試合が始まり、チームの状況が良くなければ改善のためにピッチに指示を出し、時には適切な選手を選んで交代させる。
またはチームの状況が良い時は、良い流れを断ち切らずに最後まで維持させるようにするには、どのタイミングで選手交代をするのか見極める。
これら局面の決断は、まさに「監督のセンス」に関連するモノだと思うのです。
もちろんコーチ陣もいるが、試合時の局面判断は監督の仕事であり、最大の責務と考えるのは間違いでしょうか?
残念なことに、この「試合中の監督のセンス」が、今の森保監督からは殆ど感じられない!
試合前に練り上げたプランが上手くいかない時に柔軟に対応しないのは、監督は上手くいってると思っているのか?それとも単に対処出来ないのか?それについては定かではありませんが、ここ最近の森保監督の采配を観ていて思うのは「当たりくじを引けないどころか、引く気さえない」ような采配ばかりだという事です。
アントラーズサポとしては悔しいけど、川崎Fの鬼木監督の采配は「当たりくじが出るように」動いていると感じています。(しかもかなり当たるのが恐ろしい相手だ)
私が思う序盤の苦戦の最大の原因は、この「試合中の監督の采配センスの欠如」であるため、監督の人間性とか過去のJでの実績とか関係なく、ワールドカップ行の切符を得るためには「監督交代も視野」に入れる必要があるのではないか?
と思っている次第です。
森保監督をちょっと見直した交代カード
悪い事ばかり偉そうに書いたので、オーストラリア戦で森保監督を見直した点を1つ上げておきます。
そこで、柴崎を使うのか!
頑固と言うか、信念と言うか、それともこれは鈍感力なのか・・・。
サウジ戦で信じられないミスをして、日本と監督自身を追い込んだ柴崎を途中交代で使うところに、森保監督の信念を観た気がします。
そして、投入された柴崎の「何も臆することなくプレーする姿」を観て、選手達が森保監督を慕う理由が判った気がします。
この強い信念が、融通の利かない頑固にならなければ、日本代表は良くなっていくのではないかと感じた選手交代でした。
番外編 久しぶりSeagullsファミリー!
オーストラリア戦ですが、日本代表の勝利を願いつつ、個人的にはオーストラリアの2人の選手に注目していました。
ライアン!ムーイ!元気そうで何よりです!
GKマシュー・ライアンは、私がアントラーズ以外に唯一応援しているサッカーチーム「プレミアのブライトン&ホーブ・アルビオン」において、2017年から4年に渡って正GKを務めていました。
ところが4年目のシーズンにスペイン人GKにポジションを奪われてしまい、2021年夏、契約満了と共にスペインのレアル・ソシエダに移籍してしまいました。
最後は寂しい別れでしたが・・・
プレミア新入生だったブライトンが残留を勝ち取ったのは、ひとえにライアンが居たからにほかなりません。彼の数々のスーパーセーブがなかったら、間違いなく降格していたはずですから・・・。
出場を求めてスペインに移籍してからも、リーグ戦では8戦中1戦しか出場しておらず、不遇の時を過ごしているようで試合勘が欠如しているのではないかと心配したのですが、彼のセービング技術と守備範囲の広さは健在でした。
とにかく・・・
元気そうで、何よりでした。
(笑顔があまり見れなかったけど、笑顔が出るという事は日本がマズイことになっていたので仕方ない・・・)
ソシエダでの飛躍を期待しています。
もう一人のMFムーイは2019年に期限付きでブライトンへやって来ると、2020年1月に完全移籍を果たしますが、夏には4万ポンドの置き土産を残して上海へ移籍してしまいました。
ブライトンでのプレーは僅か30試合ですが、とても印象に残る選手でした。
中盤で労を惜しまず動き回り、ブライトンの攻撃の一翼を担ってくれました。
彼もまた、元気そうで何よりでした!
ライアン!ムーイ!
ワールドカップへ一緒に行きましょう!
まとめ
正直、サッカー協会会長の「監督への評価」は理解し難いモノもあります。
でも、正直なところ、例えどんな監督が率いたとしても「ワールドカップへの切符」は手に出来るほどに、今の日本サッカーの選手層は厚くなっていると思うのです。
それだけに、何故にこれほど苦戦が続くのか、不思議でしょうがない。
プレーする選手達が落ち着き、目の前の試合に集中し、そして1つ1つのプレーの強度を高めて戦えば、必ずカタールワールドカップへの道は開けるはずです。
11月のベトナムとオマーンのアウェイ2連戦!
選手達へエールを送りながら観戦したいと思います!!
頑張れ日本代表!
信じて戦い抜け!!
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