2022年3月29日、2022カタールワールドカップ出場権を既に手にした我らが日本代表は、先のオーストラリア戦から大幅にメンバーを入れ替えて、最終ベトナム戦を戦いました。
- 上田が1トップで結果を残せるか?
- 柴崎の生き残りを掛ける戦いはどうか?
- 植田に出場機会は訪れるか?
- 森保監督の戦術能力はいかに?
といった辺りに注目しながら観戦していました。
結果は・・・
試合後は、選手や監督を囲んで、スタジアムが祝福ムードに包まれるはずが、残念な空気に包まれてしまう結果となりました。
2022年カタールワールドカップ・アジア予選の最終戦(ホーム)日本代表VSベトナム戦を観て、感じたことのまとめです。
2022年カタールワールドカップ・アジア予選の最終戦(ホーム)日本代表VSベトナム戦
出場権を手にしたので、ここまで主力で戦って来たメンバーを所属クラブに戻したり、スタメンから外して、アピールをしたい、生き残りを掛けたい・・・と言う選手を中心にメンバーを組んで試合に臨みました。
日本代表 2-0 ベトナム代表
前半20分 グエン タイン ビン
後半9分 吉田 麻也
スターティングと交代メンバー
GK1川島 永嗣
DF3谷口 彰悟
16山根 視来
20中山 雄太
22吉田 麻也
MF7柴崎 岳⇒後半16分17田中 碧
8原口 元気⇒後半16分13守田 英正
11久保 建英⇒後半16分10南野 拓実
15旗手 怜央⇒後半0分14伊東 純也
21三笘 薫
FW9上田 綺世
多くのメンバーを入れ替えて、チーム力の底上げを図るのは良いと思います。
しかし、何人かは「今このタイミングで?」と言う選手も多かったです。
何故にGKは川島?
何故に追加招集した林を出さない?
(個人的に)植田をどうして出さない?
色々と思う事の多い、スタメンと交代のチョイスでした。
(ハイライト動画)2022年カタールワールドカップ・アジア予選の最終戦(ホーム)日本代表VSベトナム戦
ハイライトでも、とても1-1の試合とは思えないほど、ワンサイドでのプレーが続いていましたが、サッカーとは能力のある選手を並べても点が入る訳ではない典型的な試合になりました。
2022年カタールワールドカップ・アジア予選の最終戦(ホーム)日本代表VSベトナム戦の試合経過
試合前から、あまり緊張感を感じることが出来ない雰囲気であったので、心配していたのですが、その不安が当たって欲しくないのに的中した感じになりました。
前半:開始早々のチャンスを逃した久保
前半5分、中盤で柴崎がボールを奪うと素早く前に展開し、三笘から久保に渡ってシュートを放つも不発・・・。
少なくとも、あれだけのフリーのチャンスなら枠に飛ばして欲しいものだ。
焦りを生んだのか、久保を中心に「俺が打つ、打つ」となってしまい、チームとして戦っている雰囲気は全く感じられない。
前半20分、嫌な流れの中でのCKから失点。相手は3枚、日本は2枚。
声を掛け合うとかしないのか?
心の余裕を無くした日本代表はさらに、チームプレーではなく11人個々のプレーに終始した45分となり、0-1でハーフタイムへ。
後半:何故そこに吉田!?
後半開始早々に旗手を伊東に変えるのは疑問だった。
この日の出来を考えると、変えるのは久保でしょ?
そう思っていたら、ハーフタイムに相当言われたのか、トップ下的な役割に集中した久保の動きは悪くない。
そして・・・
後半9分、原口のシュートのこぼれ球に詰めたのは吉田!
吉田!?え?そこに?でした。
同点にはしたものの、チグハグさが消えないチームに業を煮やしたのか、監督は交代を決断します。
後半16分、久保、原口、そして柴崎が、南野、守田、田中に交代となった。
ここで守田、田中を入れるなら、やっぱり旗手は残しておくべきでは?と。
ようやく上田が上手く活かされるようになり、少しずつ、日本が圧力を高めていくと、決定機が生れるようになります。
しかし、この日の日本代表はツキにも見放されていました。
田中のシュートはその前の南野ハンドでノーゴール。
吉田は2匹目のどじょうを捕まえるのに失敗。
上田のシュートはその前の田中のプレーがオフサイド。
最後まで攻めるものの、必死に守るベトナムゴールをこじ開けることが出来ず、無念のドローに終わりました。
試合終了:ドローでも大喜びのベトナム
なんとも締まりのない最終戦となりました。
2022年カタールワールドカップ・アジア予選の最終戦(ホーム)日本代表VSベトナム戦を観て感じたこと
選手選考、交代選手、何人かの選手のプレー、などなど、思うことをまとめます。
森保監督の意図はなんだったのか?
正直、川島の代表引退試合と言うなら判る。
だが、そうでないのであれば、何故にまたシュミットや追加招集した若手の谷を起用しないのだろうか?
全く、理解出来ません。
それから、精彩を欠いている中山や、個人プレーに固執しすぎの久保ではなく、旗手を変える?それなのに、途中で守田と田中のフロンターレ組を投入?
狙いが見えません。
さらに、上田を使ってくれて嬉しいが、追加招集してベルギーから呼び寄せた林を全く起用しないのも謎です。
意図が読めないし、上手くいかなった時の対処も謎采配が多いです。
ワールドカップ・・・大丈夫だろうか。
個人プレーを諫めるのも監督の仕事では?
オーストラリア戦に出場機会の無かった(ほとんどなかった)選手達にとって、ホームでの最終戦でアピールしようと言う気持ちが強くなるのは判らなくはありません。
だからこそ、送り出す前に、監督が上手くまとめ上げることが大事だと思うのですが、観ている限り、むしろアピールしろと火をつけて送り出されたようにしか思えない選手が多くいました。
あれほど、バラバラなチームも、そうお目に掛かることは無いと思います。
上田と柴崎について
上田については、一言で言えば、残念の一言です。
彼が悪いのではなく、彼の活かし方を判っていない人が多く、判っている人も自己アピールの気持ちが強く、前半に関しては、必死になって裏のスペースを狙って上下動を繰り返しましたが、ボールは来ないし、開けたスペースを利用してプレーする人もいなしし・・・散々でした。
後半は、上田の良さを感じさせるプレーが多かったですが、この日の代表の状態では得点チャンスはそれほど巡って来ませんでした。
柴崎に関しては、プレー自体は普通だったと思います。
2部とは言え、スペインでしっかりと出場機会を得ているのでコンディションは悪くないように感じました。
ただ、今の代表に求められるプレーかどうかと言うと・・・
替わって出場した守田や田中、この日は不在だった遠藤を考えると、「合っていない」ように思えてなりません。
柴崎が本選で出場機会を得るためにはどうすべきなのか?
本選では30歳を迎えていること、決して器用な選手でないこと、を考えると、むしろ今の代表の本流に添った選手ではない方が、選出されるのではないかと思います。
その場合、スタメンでは起用されないかも知れませんが、世の中、何があるか判りませんから!
1つのチャンスをきっかけに、気付いたら欠かせない選手になっていることだってあると思います。
今後の日本代表について
4月1日(日本時間4月2日(土)1:00)にワールドカッグループリーグの組み合わせ抽選が行われます。
しかし、大陸間プレーオフやウクライナの出場がどうなるのか、未定のままで抽選会行うのも謎ではありますが・・・
じつはもう8ヶ月もありません!
- 開幕戦は11月21日の13:00(日本時間19:00)
- 決勝戦は12月18日18:00(日本時間24:00)
しかも、ワールドカップまでに行われる代表の試合は・・・
国際Aマッチデーに該当するのは
6月と9月に親善試合が2試合ずつ。
Aマッチデーではないが
7月にEAFF E-1サッカー選手権(3試合)
代表として戦えるのは、これだけしかありません。
それゆえに選手達は、それぞれのクラブにおいて結果を出すしかありません!
Jリーグに所属している選手も、リーグと夏の東アジア選手権において卓越した結果を見せれば、本選メンバーに食い込むことも十分に可能だと考えます。
まとめ
まずは上田が怪我をせずにチームに戻って来れそうで良かった。
代表で経験したことを、チームにも反映し、鹿島を牽引する選手になってくれることを願います。
そして・・・
11月に鹿島で「タイトルを戴冠」してから、鹿島所属でワールドカップに出場し、世界中のサッカーファンに「上田」と「鹿島」の名を披露して欲しいと思います。
さあ!
Jリーグ再開だ!!
頑張れ上田!!!
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