2021年10月2日、鹿島アントラーズはカシマスタジアムに横浜FCを迎え、2021年J1リーグ第31節を戦いました。
9月に入ってから負け試合が多くなり、しかも、勝たねばならない試合での敗戦が重なり、今後に不安を感じる中で迎えた「創立30周年記念試合」でしたが・・・
ここ最近の鹿島が抱えている問題・・・
「ここぞの試合で見せる勝負強さ」
が影を潜めたままタイムアップの笛を聞くことになりました。
怒りとか、ガッカリとか、ではなく、今後の鹿島に途轍もなく不安を感じる、30周年記念試合となりました。
2021年J1第31節・鹿島VS 横浜FC戦の結果をまとめておきます。
- 2021年J1第31節・鹿島VS 横浜FC戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
- 2021年J1第31節・鹿島VS 横浜FC戦の試合内容と感想
- 2021年J1第31節終了時点の順位表
- 今後の鹿島について
- まとめ
2021年J1第31節・鹿島VS 横浜FC戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
鹿島 1-2 横浜FC
前半17分 瀬古 樹
前半42分 ジャーメイン 良
後半1分 上田 綺世
試合前の記事で気を付けて欲しいと指摘した瀬古にやられ、セットプレーからも失点し、ハッキリ言えば相手の術中に嵌ったまま抜け出せずに敗れ去った印象です。
スターティングと交代メンバー
GK31沖 悠哉
DF2安西 幸輝
22広瀬 陸斗
28町田 浩樹
33関川 郁万
MF7ファン アラーノ⇒後半0分27松村 優太
11和泉 竜司⇒後半0分8土居 聖真
20三竿 健斗
21ディエゴ ピトゥカ⇒後半38分4レオ シルバ
FW13荒木 遼太郎⇒後半33分25遠藤 康
18上田 綺世⇒後半25分9エヴェラウド
セレッソ戦からメンバーを変えて挑んだ試合でしたが、最悪の結果になりました。
カイキがベンチにも入っていないのは、体調不良なのだろうか?
少なくとも、セレッソ戦の前半、トップの位置に居た彼のプレーは、この横浜FC戦の後半に出場したエヴェラウドよりも効果的だったはず。
2021年J1第31節・鹿島VS 横浜FC戦の動画ハイライト
改めてハイライトを観て感じるのは、最後まで鹿島は攻め方も守り方も変えず、本当に打開する気があったのか謎のママ終わりました。
2021年J1第31節・鹿島VS 横浜FC戦の試合内容と感想
追加点が取れなかった川崎戦を踏まえ、セレッソ戦では2列目から前を変えて挑み、勝利と言う結果に繋がった。
ただ、セレッソ戦も変えた選手が結果を出したわけではないが・・・
それでも、トップのカイキ、左右の松村とアラーノは、溜と躍動感をもたらしていたとは感じていたので、それを継続するのかと思ったら・・・。
横浜FC戦ではまたも微妙に変えてきた。
素人には判らない「何か気になる点」があったのだろうか・・・。
何にせよ、久しぶりに連れてきた息子が「ワクワク」を連発していたので、ゴールシーンを多く見せてあげたいと思っていたのですが・・・。
前半総括:予定が狂うと相変わらず修正できない
一見、鹿島が主導権を握っているようだったが、相手の労を惜しまぬ前からのチェックに「アタフタ」した感はぬぐえない。
また、意気込みすぎたのか、前のめりになっている感もあり、危ないなと思っていたらファウル献上⇒FKから失点という最悪の結果になった。
また、前半のうちに追いつきたいので前掛かりになった時の相手CKで敢え無く失点を重ねた。スタンドからはファーがガラガラのフリー状態であることが判っていたが、飛び入りして防ぐことも出来ずただ見ているだけは辛かった。
後半総括:後半開始の15分で逆転を狙うのは無理な話だ
相馬監督が後半頭から変えたのは、和泉を土居、アラーノを松村だった。
松村が入り縦への推進力が増し、足元の技術は和泉よりも高い土居が入ったことで、横浜FC側も守り方の再構築を迫られた。
後半1分、上田が追加点を獲り、その後も明らかに鹿島ペースだったが、次第に相手に対応されるようになると再び動きが停滞し、トドメは後半26分の上田⇒エヴェラウドだった。
この日の上田は点を獲ったが、パスを上手くさばけておらずイマイチではあったのですが、交代で入ったエヴェラウドはさらに酷かった。
何をしてもことごとくファウルになるし、力加減の出来ないパスやスローインは味方のリズムを崩し、結果として鹿島の逆転の目は急速に萎んでしまった。
試合終了:最後まで横浜FCに対処されたまま敗戦
大きな、大きなため息を一つしてスタジアムをさりました。
久しぶり参戦した息子が「残念な結果だ、残念な結果だ」とブツブツと言っていて、申し訳ない気持ちになりました。
今の鹿島が負ける典型的な内容だった
試合序盤はイーブンに思えたのですが、徐々に、横浜FCに選手の出足、気持ちの強さに押され、また、前からしつこくプレッシャーを受けることで鹿島の選手のトラップやパスに乱れが生じ、さらにはセカンドボールも拾われて息をつく暇もなくなり、落ち着いてプレーが出来なくなっていくのがスタンドから見ていると手に取るように判りました。
それでも、「運」に恵まれて失点を防げれば、相手も徐々に冷静さを失いプランに乱れが生じたのでしょうが、前半で2点先行し、後半開始直後の鹿島の時間帯を凌がれては万事休すでした。
なぜなら、今の鹿島の選手達には、厳しい言い方かも知れませんが「チームを鼓舞する覇気」を出せる選手が殆どいないからです。
「チームを鼓舞する覇気」
個人的に感じる「チームを鼓舞する覇気」とは2つあると思っています。
その2つ共に感じたのは横浜FCからだけで、鹿島からは1つしか感じませんでした。
スンテの存在
GKを変えろと言う話ではありません。
ただ、2失点目を喰らった時、誰よりもピッチ沿いに立ってチームに声を掛けていたのはスンテだけでした。
監督は黙り込んでいるし、コーチ陣の多くは座ったままだし、ピッチ上の選手もしょんぼりしているだけで、控えの選手も特に反応せず・・・。
スンテだけがピッチに向って声を掛けていました。
昔はこういう選手がベンチにも、そしてピッチ内にもいたはずと思います。
私の記憶違いでしょうか・・・?
ちなみに、鹿島が後半開始早々に得点したとき、横浜FCサイドからは盛んに声が上がっていました。何を言っているのかは聞こえませんでしたが。
ミスしたチームメイトを叱咤する
横浜FCのGKがミスキックしたとき、幸い、鹿島の選手が準備不足で決定機にはなりませんでしたが、横浜FCの選手が何人もGKに激しくジェスチャーしていました。
「何やってんだ!」と。
ミスを指摘して追い詰めても仕方ありませんが、チーム内で気の緩んだプレーに対して厳しい声が上がるのは、正常なことだと思います。
でも、鹿島の選手で失点時やピンチを招くプレーをした選手に対して、厳しく叱咤する選手は、この日の試合では見かけませんでした。
それゆえ、試合中にペースを変えることも、戦い方を変えることも出来ず、当初からのプラン通り、指示通りにしかプレー出来ないのではないかと思いました。
全て素人の感想ですが、片道100キロ以上掛けてスタジアムへ駆けつけ、90分間試合を見届けたので、感じた事を書いてみました。
2021年J1第31節終了時点の順位表
32節も終えているので、鹿島は32試合消化しています。
32試合消化して勝点53の6位です!
既に11敗・・・。
根本的な対処が必要に感じてなりません。
最低限の勝利への執念・・・
それだけは見せて欲しいです。
今後の鹿島について
代表WEEKになり、約3週間空きます。
この時間で、相馬監督は何をするのだろう?
■鹿島アントラーズの今後の試合予定
- J1第33節 10/23(土) 14:00 アウェイ VS FC東京
- 天準々決勝 10/27(水)日時未定 アウェイ VS 川崎F
- J1第34節 11/3(祝) 15:00 アウェイ VS 広島
- J1第35節 11/7(日) 14:00 ホーム VS 浦和
- J1第36節 11/20(土) 15:00 ホーム VS 大分
- J1第37節 11/27(土) 14:00 ホーム VS 鳥栖
- J1最終節 12/4(土) 14:00 アウェイ VS 仙台
※天=天皇杯
リーグ戦のホーム試合は残り僅かに3!
どんな姿を、カシマスタジアムに集うサポーターに見せてくれるだろうか?
まとめ
今はとにかく、目の前の試合に全力で挑み、鹿島の選手である誇りを無くさないで欲しいです。
胸のエンブレムへの想いは、選手だけではなく、ユニフォームを着て応援しているサポーターも共に築き上げてきたのですから。
本当に・・・
とんでもない30周年になってしまった。
とんでもない30周年記念試合になってしまった。
試合後に、ルール無視で暴れた人も出た。
不甲斐ない結果に怒るのは判るが、暴力はいけないし、ましてやルール無視はしてはいけない。それでは伝えたい事が伝わらなくなる。
ルールを順守して、チームに声を届ける方法は色々とあると思う。
例えば、不甲斐ない見せられたら、選手達が試合後の挨拶に来たときに、全員くるっと背中を見せたら・・・相当に堪えると思うけどねぇ。
もしくは、選手たちが前の前に来たら、拍手せずに胸のエンブレムをサポーターが叩いて鼓舞するとか・・・鹿島の魂を継いでる選手には想いが届くと思うけどねぇ。
なんにせよ、サポーターを引っ張ってきた団体と言うのであれば、それくらいの組織力、影響力、実行力を発揮することは出来ると思います。
何はともあれ
これからも私は
アントラーズと共に生きる!
それしか出来ないから!!
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