2020年9月27日、鹿島アントラーズは聖地カシマスタジアムに大分トリニータを迎え、2020年J1リーグ第19節を戦いました。
前節、台風の嵐の中で、湘南の守備に苦戦しながらも最後のワンプレーで勝利を手にしたアントラーズでしたが、その分、主力選手を休ませることが出来なかったツケが、この大分戦にやってきました。
犬飼は出場停止、小泉は疲労でベンチ、レオと疲労でベンチ外、さらに土居は足首の捻挫でベンチ外・・・。
さらに、スタメン出場した頼みの綱のエヴェラウドも疲労でキレがない・・・。
現状を考慮して、大胆に選手を変更し、試合中にも次々と手を打ちましたが・・・。
ザーゴ監督の奇策が破れて敗戦となった2020年J1第19節・鹿島VS 大分トリニータ戦の記録を残しておきます。
- 2020年J1第19節・鹿島VS 大分トリニータ戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
- 2020年J1、19節終了時点での順位表
- 2020年J1第19節・鹿島VS 大分トリニータ戦の試合内容と感想
- 今後の鹿島について
- まとめ
2020年J1第19節・鹿島VS 大分トリニータ戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
鹿島 0-2 大分トリニータ
後半12分:小塚 和季
後半35分:高澤 優也
スターティングと交代メンバー
GK31沖 悠哉
DF14永戸 勝也
16山本 脩斗⇒後半22分
28町田 浩樹
33関川 郁万⇒後半33分
MF6永木 亮太
7ファン アラーノ
20三竿 健斗
30名古 新太郎⇒後半0分
FW9エヴェラウド⇒後半0分
11和泉 竜司⇒後半33分
名古はMFで、和泉はFWでの登録にはなっていましたが、布陣を見る限り、エヴェラウドのワントップで1.5列目に名古が入り、右SHはアラーノ、左が和泉だったように思います。また、本職は左SBの山本が右SBに入っていました。
スタメンやベンチメンバーを見て感じるのは、伊藤翔や白崎が居ないのはなぜだろう?
右SBに伊東が出れないのは何故だろう?
ということでした。
なんでだろうなぁ。
2020年J1第19節・鹿島VS 大分トリニータ戦の動画ハイライト
前半25分頃までに勝負をつけられなかった時点で、この日の結果は決まっていたのかも知れません。
2020年J1、19節終了時点での順位表
26節を先に戦っているので20試合終了。
暫定ですが6位に後退しました。
2位のセレッソとの勝ち点差は再び9と開きました。
疲労を回復させ、また、一からやり直すしかありません。
2020年J1第19節・鹿島VS 大分トリニータ戦の試合内容と感想
連勝を続けていたものの、ここ数試合は力強く相手をねじ伏せると言うよりも、何とか勝利を拾ってきた感じでしたので、まあ、いつかは敗戦もするだろうと思っていました。
それでも、負け方はかなりショックでした。
試合開始前、大胆なメンバー変更と布陣で、期待と不安で胸が痛くなる。
前半序盤~25分頃まで、鹿島が一方的に攻め続ける。
クリアボールも次々と拾い、波状攻撃を掛けるが、得点を奪えないまま時間が過ぎる。
前半28分、沖のキャッチミスからピンチを招く。解説にも対応は難しくないはず。よくない。と断言される。
前半30分~ハーフタイム迄、鹿島優勢は変わらないが、中盤までのようにセカンドボールを全て拾えなくなったし、プレスも一瞬遅れるのか交わされるようになった。
嫌な、嫌な、雰囲気を感じながら前半終了。
後半開始、なんとエヴェラウドと名古を交代させた!
どこかを痛めたのでなければ良いのだが・・・。
後半序盤、一進一退。明らかに大分のギアが上がっている。
後半12分、寄せが甘くなり、対応が後手に回り始める中で相手のミドルを永戸が身体に当てるとコースが変わってゴールへ。
鹿島失点後、大分が引くのかと思いきや前への圧力は変わらない。むしろ、鹿島の出足の方が鈍い。
山本を遠藤に変えるも、さらにノッキングが酷くなる。
飲水タイム・・・
後半中盤、大分の攻勢は続き攻め手がない。
ザーゴが奇策を打つ!
後半33分、鹿島はカードを全て使い切る。
和泉→松村
関川→染野
後半35分、大胆な布陣変更で鹿島の選手が動揺している隙に、大分に追加点を奪われる。
後半38分、再び大ピンチを迎えるが、ここは沖がビッグセーブ!
後半終盤、超・超攻撃的布陣にしたので、鹿島が攻め立てるが、指揮者がいない!
個々の感覚でプレーしているので、崩し切って決定機までは生まれない。
試合終了、最後まで得点が生まれそうな匂いを感じさせないまま終了。
このまま連勝は続かないと思ったけど、想定の中で最も酷い内容での敗戦となった。
湘南戦で露呈した通り、戦術が全選手の共通理解には至っていない
選手は入れ替えながら戦うしかないことは判っていたはず。
だが、それにしては、変えたメンバーとここまで主力で戦ってきたメンバーとの戦術理解度が違い過ぎて唖然とした。
選手個人を非難するつもりはない、チーム作りの問題だと感じました。
名古・・・湘南戦で途中からボランチで出場した際は生き生きとしていたのに、トップ下での出場ではエヴェラウドとまったく呼吸が合わず。空回りというか、何というか。
山本・・・安定感は流石だが、前半の鹿島がイケイケの時も、有効な攻撃カードにはなりえていない。ただし永戸も良かったとは言い切れ無いが、山本と永木が絡むとボールが動かない印象が強かった。
上田・・・相手へのプレスがボールが出てからなので、寄せる間に剥がされる。エヴェラウドのように予測して詰めることが出来ていない。また、ポストとしてワンタッチで叩くなど周囲を生かす動きが出来ず、己本位のプレーが目についた
遠藤・・・お腹でも痛いのか?と思う位に本当に動きが鈍い。
バランスを取ろうとしたのか判らないが、身体も頭もキレがなかった。
主だった選手ではこんなところですね。
とにかく、個々のプレーの質には問題はそれほどないが、チームとして求めているプレーから見れば大問題ではないかと感じました。
何故に、ザーゴがここ数試合選手を固定していたのか判る気がします。
単に勝っていたからだけではないのだと・・・。
控え選手のチーム戦術の理解度を上げ、更に実際にプレー出来るようにする、もう少し時間が掛かりそうです。
ザーゴ・・・それは大胆過ぎるよ!
マジで凄い変更だった。
後半中盤からは、見ている限りは以下のような布陣に見えた。
スタメン
エヴェ
名古
和泉 アラーノ
三竿 永木
永戸 山本
町田 関川
沖
後半開始
上田
荒木
和泉 アラーノ
三竿 永木
永戸 山本
町田 関川
沖
後半中盤
上田
荒木
和泉 遠藤
三竿 アラーノ
永戸 永木
町田 関川
沖
後半終盤
上田 染野
荒木 遠藤
松村 アラーノ
永戸 永木
町田 三竿
沖
後半中盤からはやりすぎだよ。
特に手痛い2失点目を喫したのは、関川を下げてからです。
この日の関川は、少なくとも町田よりは効いていたはず。
何故に町田を残したのだろう。
セットプレーでのチャンスを期待したのだろうか?
負ける時はツキもない!
負けた理由は色々とありますが、その一つにツキもある。
大分の1点目は、シュートブロックに飛び込んだ永戸にぶち当たり、ゴール左隅に飛び込んでしまった。
当たっていなければ、沖の守備範囲だったし、ぶち当たっても枠の外へ飛んでも良かったのにです。
一方、鹿島の攻撃では荒木(たしか)のシュートが相手に当たって枠の外へ飛んだ。
その際、解説者の一言が全てだった。
「こっちは入らないか~」
まあ、勝負とは時にこんなものである。
鹿島の課題はエヴェラウド以外の得点源!
数試合前から感じていましたが、やはり、エヴェラウドが居ないとどうにもならない。
戦術エヴェラウド!
という程にガチガチではないけど、エヴェラウドが居ない、または封じ込められると、鹿島の攻撃には怖さがない。
簡単には成長しないし、見つからないと思うけど・・・
第2・3の得点源を用意しないと!
久々の試合後のスンテ補習授業開講!
前節、試合後に一人で寂しそうに歩くスンテの姿が気になると書いたら・・・。
大分戦後には補習授業が開講されていました。
負けた時こそ学ぶことが沢山ある。
負けて悔しい時に他人から色々と言われるのは癪だけど・・・。
沖には多くの事を吸収して欲しいと思います。
今後の鹿島について
残念ながら8連勝はならず。
しかも、敗戦の内容は自滅に近い物であり・・・。
出直しです!
■鹿島アントラーズの今後の試合予定
- J1第20節 10/3(土) 19:00 アウェイ VS G大阪
- J1第21節 10/10(土) 16:00 ホーム VS 横浜FC
- J1第22節 10/14(水) 18:45 アウェイ VS 鳥栖
- J1第23節 10/18(日) 13:00 アウェイ VS 札幌
- J1第24節 10/24(土) 14:00 ホーム VS 広島
- J1第25節 10/31(土) 17:00 ホーム VS 名古屋
次節はアウェイでのガンバ戦です。
3連勝中だし、昌子もいるし、しんどい試合になりそうです。
まとめ
ガンバ戦まで約1週間が空きます。
疲労を抜いて、しっかりと準備して欲しい。
そして、スタメンで出続けている選手以外の戦術理解度を上げて欲しい!
可能性がゼロにならない限りは・・・
タイトルを目指せ!
行け、アントラーズ!!
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