2019年8月17日、鹿島アントラーズは大分トリニータのホームに乗り込み、2019年J1リーグ第23節を戦いました。
開幕戦以来の大分との対戦。
開幕戦では物の見事に油断を突かれ敗れた相手に、ダブルを許す訳にはいきません。
首位追撃のためにも負けられない一戦に対し、鹿島は出場停止のGKスンテ以外は前節・横浜FM戦のメンバーのままで挑みました。
新戦力の活躍で見事にリベンジを果たした、2019年J1第23節(アウェイ)鹿島VS 大分トリニータ戦の記録を残しておきます。
- 2019年J1第23節(アウェイ)鹿島VS 大分トリニータ戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
- 2019年J1第23節終了時点の順位表
- 2019年第23節、鹿島VS 大分戦の試合内容と選手の感想
- 鹿島の今後について
- まとめ
2019年J1第23節(アウェイ)鹿島VS 大分トリニータ戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
鹿島 1-0 大分トリニータ
後半26分:相馬 勇紀
スターティングと交代メンバー
GK 21 曽ヶ端 準
DF 26 小池 裕太
27 ブエノ
37 小泉 慶
39 犬飼 智也
MF 18 セルジーニョ
20 三竿 健斗
30 名古 新太郎→後半21分4 レオ シルバ
41 白崎 凌兵→後半42分6永木 亮太
FW 8 土居 聖真
15 伊藤 翔→後半14分47 相馬 勇紀
横浜FM戦と同じく、小泉、ブエノ、小池、名古がスタメンに名を連ねました。
交替にレオシルバ、永木、相馬、上田が控えている今の陣容は、数週間前までの鹿島野戦病院からは信じられないような布陣になりました。
しかしなぁ・・・
別に背番号の一桁が素晴らしい訳ではないけど・・・、一桁の選手が土居しかいない。
凄い時代になってしまったなぁ・・・。
2019年J1第23節(アウェイ)鹿島VS 大分トリニータ戦のハイライト
データでは、大分にはシュートを2本(枠内1本)しか打たせていませんが、前半はかなり危険なシーンが何度かありました。
ハイライトで見てもヒヤッとします。
しかし・・・相馬のゴールは完璧。
彼の技術は本当に素晴らしい。
だけど、左SBの小池の、大きなサイドチェンジを正確に届ける技術と視野の広さ、相馬がトラップする前からチャンスと感じて全力でスペースへ駆けあがった右SBの小泉、さらに、相馬のためにゴール前に飛び込んでいってスペースを作った土居とセルジーニョの動きなど、チームが上手く連動して決めた1点だったと思います。
2019年J1第23節終了時点の順位表
23試合を終えて鹿島は2位!
首位のFC東京が敗れたので、勝点差は4に縮まりました!
一気に詰められなくても良い。
ジワジワと、ヒタヒタと詰め寄り、振り向けば鹿島・・・としたい。
2019年第23節、鹿島VS 大分戦の試合内容と選手の感想
天皇杯でターンオーバーをしているので、それほど選手の体力面では心配していませんでした。
それよりも、普段、茨城の鹿嶋を拠点にする選手が、九州の独特の暑さと湿気に対応出来るか気になっていました。
前半4分、大分が左サイドからゴール前に低いクロスを入れる。小泉が身体を張ってゴールを阻止する。
続くCKでは嫌らしいクロスがゴール前に飛び込んでくるが、オナイウは触れずGKの曽ヶ端がしっかりとキャッチ。
前半序盤、鹿島は徹底してカウンター狙い。体力を最後まで維持させるためもあるのか、カウンターとロングパスを織り交ぜて攻める。白崎が意図的に飛び出していた。
前半中盤、一進一退。
大分は鹿島に食いつかせてラインの裏を攻めたい。
鹿島は大分がじれて飛び込んできたら絡め取りカウンターに繋げたい。
酷暑の中でジリジリとした展開が続く・・・。
前半36分、こぼれ球を拾った伊藤が振り向き様にシュートを放つもゴールの僅かに右へ逸れる。
前半終盤、両チームに大きな動きは見られず、0-0のまま前半終了。
後半3分、ブエノのバックパスが短くピンチになりかけるが集中していた曽ヶ端が素早く処理して難を逃れる。
後半9分、クロスを処理した曽ヶ端が相手と味方の2人と交錯し、蹲る。
このまま負傷退場だとピンチだと思ったが、曽ヶ端立ち上がる!
後半14分、両チームが選手交代を行う。
鹿島 15伊藤→47相馬
大分 44ティティパン→37嶋田
この両チームの交替が、膠着していた試合を動かし始める。
大分の嶋田がたびたび右サイドで基点となり、鹿島のゴール前に迫る。鹿島の中盤とDF陣が混乱して捕まえきれず、危険な匂いがプンプンした。
後半26分、鹿島の相馬がチーム力を結集して数少ないチャンスをゴールに繋げ、鹿島移籍後の初ゴールを決める!
決めた後にサポーターに向う姿勢などは応援したくなる選手だ。
先制後、鹿島は相馬をフル活用して右サイトから崩しにかかる。大分も同じく嶋田の入った右サイドを起点にして鹿島に迫る。
後半32分、CKのこぼれ球をブエノが押し込んだように見えたが、GKがファインセーブで防ぐ。試合はまだ判らない。
後半終盤、鹿島はゴール前で何度か危ないシーンを作られるが、この日の大分は最後の精度を欠いていてゴールは奪われず。
鹿島る!
永木を投入し、チームとして積極的にボールを奪いに行く姿勢を見せて攻撃の目を摘む。
試合終了、鹿島が1-0で勝利!開幕戦のリベンジ達成!!
相馬勇紀!技術だけで無く素晴らしい人間性も発揮!!
ゴールを決めた技術は本当に素晴らしい。
利き足でないのに、見事な弾道だった。
でも、それ以上にこの試合で記憶に残ったのは以下の2点。
1つ目はゴールを決めた後に、アウェイに駆けつけた鹿島サポーターの元に駆け寄ったこと。
2つ目は試合後のインタビューで、敢えて、所属元である名古屋でも応援してくれた人のためにも・・・と言及したこと。
なかなか、出来そうで出来ないことだと思う。
鹿島サポーターとしては、ますます、完全移籍で獲得して欲しくなった。
今節もまた・・・ブエノ!ブエノ!!ブエノ!!!
どういうことなのだろう?
元々、とんでもないフィジカルモンスターなのは知っていた。
何の試合だったか思い出せないのだが、たまたま途中出場した試合で、とんでもないスピードで相手を追い回し、迫力あるスライディングでボールを刈る姿を見た時は、カイオ以上の逸材に感じた。
しかし・・・
そのあと中々日の目を見なかった。
フィジカルに頼りすぎたプレーが目立ち、遂にはレンタルされてしまった。
正直、鹿島には戻ってこないと思っていたら・・・。
判らないものです。
こういうサプライズがあるから、1つのチームを追い続けるサポータは止められません。
苦労して少しずつ積み上げてきたサッカーの経験値が、ようやく彼のフィジカルに追いついてきたのでしょうか?
期限付き移籍をする選手は皆、同じような台詞を口にします。
「成長した姿を見せられるように・・・」
彼は有言実行しています。
どこまで化けるのだろうか?
楽しみでなりません。
頼もしい2人だけど、それは危険だよ三竿、レオ!
後半41分のカウンターのシーンは、冷静になると相当危険なシーンだった。
ボールを刈り取ったレオがドリブルで持ち上がると、猛然と後ろから奪取してレオを追い越してペナルティ内に突入していく選手がいた。
そこへレオはパスを出すが繋がらず、相手GKに処理され、しかも素早いリスタートでカウンターを仕掛けてきた。
猛然と飛び込んだのは三竿、カウンターを仕掛けたのはレオ・・・。
つまり、要であるボランチの2人が前線に取り残されている状態。
もちろん、鹿島の他の選手が素早くその穴を埋める動きをしていましたが・・・。
あれは危険な瞬間だった。
せめて三竿が飛び込むなら、シュートまで持ち込んで、戻る時間を稼いで欲しい。
そう思った瞬間でした。
鹿島の2列目の組み合わせは本当に難しい
この日の試合では、白崎は前半は何度かゴール前に飛び込む役を担っていたが、だんだんとその存在感が薄れていってしまった。
ところが後半になり推進力のある相馬が入ってからは再び存在感を出していました。
セルジーニョは本当に良い選手です。攻守に渡り高い技術を持っている。
でも、守備力には不安が残るが推進力のあるレアンドロの方が白崎には合うらしい。
今シーズン、鹿島の2列目を担う選手は・・・
白崎、レアンドロ、セルジーニョ、土居、遠藤、中村などである。
どの選手も一騎当千の鹿島の宝です。
ただ・・・
この組み合わせが本当に難しい。
現状は白崎を軸にしているようだが、白崎がレアンドロと組んでいる時のような輝きが、同じブラジル人のセルジーニョと組むと見られなくなるのは何故だろう?
また、今や鹿島のエンジンになりつつある土居ですが、2列目に配置すると、心からリンクマンになってしまい脅威が薄れてしまうのも不思議でならない。
これは2列目の組み合わせだけの問題ではないのだろう。
同サイドのSBとの組み合わせも非常に重要である。
7月の月間優秀監督賞を獲った大岩監督・・・
腕の見せ所ですよ!
頼みます。
鹿島の今後について
この夏に移籍・加入した若鹿が躍動している。
彼らと昨年まで在籍した選手達の経験値が上手く融合すれば、晩秋に大きな大きな果実を手にすることも可能かも知れない。
そのためには・・・、
遠藤!まだ老け込むには早いと思いますよ!!
必ず、遠藤の経験値が必要になる時がくると思う。
■鹿島アントラーズの今後の試合予定
- J1第24節 8/23(金) 19:00 ホーム VS G大阪
- ACL準々決勝第1戦 8/28(水)21:00アウェイVS広州恒大
※時間は日本時間。 - J1第25節 9/1(日) 18:00 アウェイ VS 清水
- ルヴァン準々決勝 9/4(水) 未定 アウェイ VS 浦和
- ルヴァン準々決勝 9/8(日) 未定 ホーム VS 浦和
―――9月上旬には日本代表の試合が2試合―――
★キリンチャレンジカップ★ - 9/5 時間未定 パラグアイ戦
会場はカシマスタジアムなので、鹿島からも選手が選出される可能性が・・・。ただ、この過密日程で選手を出せるのか???
★カタールワールドカップアジア2次予選 - 9/10 時間未定 ミャンマー戦(アウェイ)
相手が相手ですが、初戦は難しいものだからなぁ・・・。 - J1第26節 9/14(土) 19:00 ホーム VS FC東京
- ACL準々決勝第2戦 9/18(水)19:00ホームVS広州恒大
- 天皇杯4回戦 9/25(水)19:00ホームVS横浜FM
- J1第27節 9/28(土) 15:00 ホーム VS 札幌
9月14日から28日の4試合は過密日程の上、どれもこれも難敵揃いです。
唯一救いなのは、全てホームと言うことかな。
とにかく、試練の4試合は4連勝が必要。
チーム力を高めていくしかない。
まとめ
まだまだ暑い日が続いている。
次は、ガンバ戦、そして久しぶりのACL・広州恒大戦!
選手のコンディション管理と起用方法が問われてきます。
目の前の試合を1試合1試合
勝利し続けて行きましょう!
戦え、アントラーズ!!
↓オススメの鹿島アントラーズブログランキングはこちらへ!