2019年夏は、鹿島アントラーズのサポーターにとって、痛みを伴う思い出を残すことなりました。
3人の大切な選手が・・・
タイトル奪取には欠かせない選手が・・・
我が鹿島はシーズン半ばにして主力選手を失うことになりました。
しかも3人を1週間の間に!
若鹿3人衆の海外移籍についてと、鹿島の強化部長・鈴木氏が記者に語った、「鹿島における移籍と補強の考え」について、思うところをまとめておくことにしました。
- 第1の移籍・韋駄天・安西幸輝!
- 第2の移籍、初めて見た時の印象が強すぎた・安部裕葵!
- 第3の移籍、鈴木優磨のようなサッカー選手がこの先日本に何人誕生するだろうか?
- 鹿島が鹿島であるために・・・鹿島の強化部長・鈴木氏の談話
- 鹿島は常にタイトルを目指す集団であり続けること
第1の移籍・韋駄天・安西幸輝!
2019年7月9日、今期、鹿島の左SBとしてポジションを掴み、試合に出場する毎に成長を続けていた安西幸輝が、シーズン半ばにしてポルトガルのポルティモネンセに移籍することになりました。
安西のプレーを最初に見たのは、2018年J1リーグの開幕戦の清水エスパルス戦でした。
いきなりのスタメン出場でチームの期待の高さが現れていました。
その時の記事を振り返ってみたらこんな風に書いてありました。
安西、本当に今期最高の補強ですね!
左SBで出場し、後半途中で山本が入ると安部と交代して左の2列目に移り、最後は内田がペドロと交代すると右SBへ戦場を移しました。
本当に凄いよね。
だけどさ、心配だよ。監督の謎采配で器用貧乏にならないでね。
たった1試合で今期最高の補強と決め付けていた私もなんですが・・・
でも、やっぱり最高の補強だったと心の底から思います。
鹿島在籍僅か1年半で急成長を遂げた安西幸輝
2018年シーズンから加入した安西選手。
最初に見たときの印象は「いぬ」だった。(ごめん)
「こども」と言ってもいい印象だった。
だって、すごく楽しそうにピッチの中を走り回っていたから。
活きの良い選手が来たな。
こいつは数年のうちに鹿島で頭角を現すだろうな。
そう思いました。
ただ、左SBの山本が当時はまだまだ絶対的な存在でしたし、右SBの西も安西を凌駕するタレント性を発揮していたので、彼が頭角を現すのはSBなのか?2列目なのか?それを見続けるのも楽しみだと思っていました。
しかし・・・
レギュラー陣の怪我等、様々な要因があったとは言え、気付くとかれは2018年シーズンにおいても47試合の出場を果たしました。
すごい試合数です。
途中、足を痛めても直ぐに復帰して、元気に駆けずり回っていました。
その結果、加入当初は不安材料だった守備力は日進月歩で向上し、得意の攻撃参加も絶妙なタイミングを掴める様になり、なによりも自らがフィニッシュもする・・・。
確かに運もありましたが、加入僅か1年にして、鹿島にとって大切な選手に成長したのは、彼自身の努力と頑張りの賜物だったと思います。
そして迎えた2019年、左SBで固定して使われるようになると、あっという間に不動の左SBとしてポジションを確保し、彼の活躍が勝利に直結するまでの選手に登りつめました。
さらには念願だった、日本代表にも選ばれ、プレーするチャンスも得ました。
これも全て、彼自身の高い意識と努力によるものだと思います。
だからこそ・・・
そういう選手だからこそ・・・
やっぱり、海外のクラブから声が掛かるし、チャレンジしたくなりますよね。
寂しいし、なによりサポーターとしてはチームの未来が不安ですが、鹿島にとって初のACLを獲ったファミリーとして、新たな安西の旅路にエールを送ります。
それから、記事なっている、貴方の言葉を信じています。
だから、行ってらっしゃい。
そして、掛け替えのない経験値を手にして、いつかまたカシマスタジアムで疾走する姿を見せてください!
それにしてもなぁ・・・
あなた専用のチャントが出来たばかりなのに・・・
サポーターはみな一生懸命練習していたのですよ~。
第2の移籍、初めて見た時の印象が強すぎた・安部裕葵!
2019年7月12日、今期から鹿島の背番号10を背負っていた安部裕葵が、FCバルセロナへの移籍することが発表されました。
鹿島からFCバルセロナへ移籍・・・
と書いて、ちょっとワクワクしそうになる自分がイヤです。
でも、凄いことですよね。
だって、鹿島のスカウト陣の目利き、若手の育て方、鹿島のイズム、それら鹿島に関わる全ての事柄が一段上のレベルで評価されたことになると思います。
変な言い方になるかも知れませんが、鹿島が取り組んできたことに「泊」がついたと思うのです。
この「泊」は、これから鹿島のスカウトが野心を胸に抱く若人に声を掛ける際に、きっと活きると思います。
でも、反面、海外のスカウトから常に意識されることになり、次々に選手が引き抜かれるかも知れません。
もしかしたら数年後には、2019年夏の安部裕葵の移籍は、鹿島の未来への舵取りを決めさせた重要な転換点だったと言われるような移籍になるのかも知れません。
安部裕葵のプレーを初めて見たのは忘れもしません、2017年4月の第5節・アウェイ大宮戦でした。
この年、開幕からどうにも歯痒い試合を繰り返しているチームが心配で、ドクターストップを振り切って鹿島のゴール裏へ駆けつけて彼のプレーを目にする事が出来ました。
その時の印象も記事に残していました。
安部さん、イイネ!
気持ちの良い、走りっぷりでした。
パスの目測を誤って走りすぎたり、遠藤のクロスを中へ折り返そうとボレーしても上手く出せなかったり色々と反省点はあったのでしょうが、あの時間に出てきて、効果的な走りだったと思います。
確か1本鈴木に良いタイミングで出したのに、優磨がミスったシーンもありましたね。
まだまだ納得が行くプレーでは無かったかも知れませんが、初陣としては上出来ではないでしょうか?
今読み返すと、凄いベタ誉めをしていないのが意外でした。
でも、私の記憶では凄いドリブルをしていた印象が強く残っており、スタジアムから戻り体調が悪くなって家族や医者に怒られているのに、凄いヤツを見た、鹿島の未来は明るいと叫んで、余計に怒られた記憶も思い出しました・・・。
迷惑な患者ですね。
鹿島在籍2年半で旅立った安部裕葵・・・もう少し鹿島で見たかった!
間違いなく、才能は今の鹿島で一・二位を争う選手だと思います。
ただ・・・
昨年のCWCでは輝きをみせましたが、それ以外の試合では、かれのポテンシャルを考えたら満足行く内容ではありませんでした。
まして、今シーズンは10番を背負いながら・・・
ハッキリ言えば、スタメンの座を奪われていたと言っても過言ではないと思います。
- 試合中に見せるセンスの良さ
- 何度か見せるパスの鋭さ
この2点は日々成長していると思いましたが、決定的な仕事に絡めていない。
考えすぎなのか判りませんが、見ていて、とてもストレスを感じるプレーで、サポーターもそうですが、安部自身が楽しく無さそうにプレーしていた印象でした。
だから、海外から声が掛かれば、しかも最初は3部を主戦場にしないといけないとはいえ、FCバルセロナから声が掛かったら・・・行くだろうなぁ。
でも、サポーターとしては、主力として鹿島にタイトルをもたらしてから、トップチームから請われて移籍して欲しかったという気持ちもあります。
なぜなら、彼は間違いなく鹿島にタイトルをもたらすことが出来る才能を秘めていたし、その才能は、バルセロナのトップチームでも十分にやれるだけのモノがあると思っていたから・・・。
だから、彼の補強は簡単には出来ない。
簡単に替りが見つかるような選手で無いと思います。
移籍が決まってから多くのニュースが流れていますが、その中でも彼のこの台詞が一番良かったと思います。安部裕葵らしくて!
~身の丈に合ったクラブに加入する、という選択だ。しかし、そうした考え方を、安部はきっぱりと否定する。
「あくまでも僕は、ですけど、そういう考え方は必要ないと思っています。そういう考え方だったら、高卒で鹿島には来ないです。瀬戸内高校時代、3年になって試合に出られるようになったので、身の丈なんて言っていたら、鹿島に来られないです。
自分の力を出しに行くとかじゃなくて、成長するために、と僕は常に考えている。僕がおっさんだったら、『身の丈』という言葉も理解できますけど、20歳ですよ。成長しなければいけないし、成長したい。だったら、成長できる環境を選ぶのが当たり前だと思います」
さらに、この台詞は鹿島アントラーズの価値を高めてくれたと思います。
「2年半前では今の状況は想像できなかった。この鹿島という環境が、僕を成長させてくれた。こういう成長スピードで海外移籍に挑戦できるということは、このチームにすごく感謝しています。バルサに行ける切符というものは、僕だけで手に入れたものじゃない。運良く僕がこのチームにいて、周りの人のおかげで、こういう機会を得られたので、行かないという選択肢はないです」
本当に、もっともっとスタジアムで安部のプレーが見たかった。
試合後の記事では不満ばかり書きましたが、でも、お金払ってスタジアムに見に行く価値がある選手だと思っていました。
いつかまた、鹿島でプレーする姿を見せて欲しい。
いつの日か・・・ぜひ!
行ってらっしゃい!
怪我にだけは気をつけてね!!
第3の移籍、鈴木優磨のようなサッカー選手がこの先日本に何人誕生するだろうか?
2019年7月15日、昨シーズン2桁得点2桁アシストを達成し、名実共に鹿島のエースに成長した鈴木優磨の、ベルギーへの移籍が発表された。
ほぼ全ての鹿島サポーターが「彼はいつか海外へ行く」ことは理解していた。
でも、ほぼ全ての鹿島サポーターが思っていた「もう一度聖地に立つ姿を見せて」と。
残念ながら、想いは届かなかった。
ついに、鹿島の虎が世界に飛び出した!
初めて彼を見たのはいつだったか・・・
ハッキリとした記憶がないが、見た瞬間に「あ!こわっ!!」と声が出たことは覚えている。
ギラギラとした目
戦国時代なら間違いなく武将として大暴れしたであろう風貌。
タマを取るか取られるか?
時代が時代なら間違いなく鉄砲玉から下克上を遂げたであろうむき出しの野心。
そう・・・。
優磨は、元々、今の日本に収まるような男だと感じて居なかったのだ。
2015年にトップチームに昇格するも、なかなかJ1デビューの機会は巡ってこなかったけど、ようやく掴んだ途中出場のチャンスで、J1初得点を上げてみせた運の強さ。
それ以降、しばらくは終了間際の男として名を馳せる。
途中出場すると、面白いように終了間際に点を獲り続けた。
しかも、逆転弾や決勝点が多かった。
破天荒な風貌だけで無く、結果でもサポーターに好かれる要素が満載だったのだ。
間違いなくこの男は、近い将来にかならず鹿島の看板を背負うFWになるだろうと思っていたら、なんてことはない、翌年、2016年の暮れには、2つのプレーでサッカー好きに名を知られる選手になっていました。
- 2016年チャンピオンシップ第2戦で槙野のPKを誘った後の雄叫びとガッツポーズ
- 2016年CWCで得点後におこなったロナウドのポーズ
でも、彼の凄さはスタンドプレーだけではありません。
鹿島以外のサポーターにはまだ浸透していませんでしたが、彼は2016年のJ1において8得点2アシストと確かな成長を遂げていたのです。
だからこそ、私達サポーターは2017年にはどれほど暴れるだろうとワクワクしたし、彼自身もかなり期待していたはずである。
しかし、兄と慕う金崎とのコンビでJ1連覇を目指したが、最終節に優勝を逃しただけではなく、個人の結果としても、6得点、1アシストと前年を下回ったのでした。
屈辱を胸に秘めて取り組んだ肉体改造は、彼を変える。
2018年は10番を背負った金崎が思うような活躍が出来ず、夏にはついに鳥栖へ移籍すると、彼の覚醒が始まりました。
責任が彼を変えたのでしょうか?
シーズン11得点10アシストという結果を残し、ACLのタイトルも鹿島にもたらし、名実共には鹿島のエースに成長したのでした。
だからこそ、我々は期待しました。
2019年は悲願である勝点1位でのリーグ優勝!
昨年末に負傷し、春先に再発させてしまった怪我を治して暴れてくれ!
鹿島を優勝に導いてくれ!!
そう願っていたのですが、怪我は思うように治らず。
気が付けば夏を迎えてしまい・・・移籍。
改めて彼のトップチームでの足跡をまとめていて思ったのは、
ストーリーのある男だということ。
ヒーローになる要素があると私は思う。
だから、鹿島アントラーズのサポーターがずっと信じていた・・・、
- 鈴木優磨は日本を代表するFWになる。
- 鈴木優磨は世界で名の知れたFWになる。
その想いは間違っていなかったことを世界に示して欲しい!
いつか世界に出て行くことは判っていた・・・
判っていたけど・・・
辛いなぁ。
ゴールを決めた後の(自分が単に絡んだだけの時も)、サポーター席に向って胸を突き出して雄叫びを上げる、ディープレッドに包まれた貴方の姿を・・・
もう一度見たかったよ。
いつか、また、カシマスタジアムで咆えてくれ!
カシマスタジアムは貴方の家なのだから・・・
鹿島が鹿島であるために・・・鹿島の強化部長・鈴木氏の談話
1週間で3人!
優勝を争うには欠かせないメンバーを3人も同時に失った。
しかも、今年は怪我人続出で、既に紅白戦ですらまともにメンバーが組めない状況に陥っているのにだ!
だから、常識的に考えれば、補強はあると思うし、皆、期待している。
ただ・・・
鹿島の場合には、その常識が通用しない。
開いた穴を埋めるために、慌てて似たようなピースを単純に獲って嵌めるようなことはしてきていない。
昨シーズンから今シーズンにかけての鹿島の補強が良い例だ。
植田を失っても、春先に獲得していた犬飼と、夏に金崎と入れ替わるように獲得したスンヒョンだけで2018年は戦って悲願のACLを獲得すると、掛け替えのない昌子が移籍しても、新たなCBの補強は敢えてしなかった。
他のポジションで見ると、2019年シーズン前の補強は、トップには経験豊かな伊藤翔を横浜から獲得、2列目には清水で10番を背負った白崎を獲得、この2名だけだった。
もちろん、どうやら他にも獲りたかったが叶わなかったようだが、だからと言って2番煎じで誤魔化すような補強はしない。
その後、あまりにも怪我人が続出していたので(たぶん、安西の移籍も感じていた)、元々鹿島の指定選手であった小池をベルギーからレンタルで補完した。
今、彼らは、確実に鹿島の力となって活躍している。
だから、3人の若鹿が移籍しても決してチーム力は落ちていない。
そう考えると・・・
補強しない可能性も大だとは思う。
しかしながら、チームが本気で4冠を目指すのであれば、補強は必要だと思う。
今のメンバーで週1試合のペースで12月までなら何とかなるかも知れない。
だが、ACLもルヴァンも天皇杯も戦うのであれば、無理だ。
怪我どころではすまない。たぶん、冗談抜きで誰か死ぬ・・・。
では・・・
どこのポジションにどんな選手を獲るのだろか?
鹿島の強化部長である鈴木氏が語った記事を読んでも、彼の深慮遠謀を探り当てるのは容易ではないので、勝手に妄想することにします。
具体的に鹿島がこの夏に補強するとしたら・・・
超・個人的な見解です。はっきりいって妄想です。
だから、「そんな馬鹿な!」と思っても、やさしく指摘する程度でお願いします。
ベストなのは岡崎!
泥臭くチームのためにプレー出来る男だ。
そして、多くの経験を若鹿に還元できる。
でも、今の彼に日本へ戻るという選択肢はなさそうだ。
ならば酒井豪徳が良いのではないか?
永木と小池の負担軽減になるし、内田も無理して早期復帰を目指す必要がなくなる。
そして、岡崎と同じく多くの経験を若鹿に還元できる。
しかも、彼の去就は定まっていない。
意外なことにパサーを獲るかも知れない
来年か再来年に、鹿島の2トップを組むであろう上田と染野を活かすことを考えて、手を打ちそうな気がしないでもない。
コパでの上田のパスを引き出す動きは実に秀逸であった。
決定力は、日々の努力で向上させれば良い。
そう考えると、パサーもありそうだ。
でも、じゃあ誰を?と言われるとパッと思いつく選手がいない。
もしかしたらシーズン終了後に獲得するのかも?
でも、それでは、この先の過密日程は戦えないので、現時点では外国人選手の枠はいっぱいではあるが、セルジーニョやレアンドロ、またはスンヒョンが近い将来に移籍や兵役に行くことを見越して、若きブラジル人を連れてくるかもしれない。
妄想は尽きない。
色んな意味で、ワクワク、ドキドキする日々が続きそうだ。
鹿島は常にタイトルを目指す集団であり続けること
大切なのはコレだ。
内田が記事で宣言しているように!
私は全面的に内田の意見に賛同します。
しますが・・・
キャプテン!
そろそろ、ピッチで雄姿も見せてね!
鹿島は諦めない!
勝つ!
鹿島は勝つ!!
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