2019年2月1日、日本代表はアジアカップ2019の決勝・カタール戦を戦いました。
相手は、準決勝までの6試合で16ゴール無失点と勢いに乗っているカタール代表。
3年後に同国で開かれるワールドカップへ向けて、国を挙げて強化しているとは聞いていましたが、まさか、ここまで露骨に移民政策を行っているとは・・・。
久々に観たカタール代表は、もはや、中東の人々の集まりではありませんでした。
決勝で無念の敗退を喫した、AFC アジアカップ UAE 2019決勝・日本代表VSカタール代表戦を観て感じたことをまとめておきます。
アジアカップ UAE 2019決勝・日本代表VSカタール代表戦の結果と出場選手
日本代表 1-3 カタール代表
前半12分:アルモエズ アリ
前半27分:アブデルアジズ ハティム
後半24分:南野 拓実
後半38分:アクラム アフィフ
日本代表のスターティングと交代メンバー
GK 12 権田 修一
DF 5 長友 佑都
16 冨安 健洋
18 塩谷 司 →後半39分 14伊東 純也
19 酒井 宏樹
22 吉田 麻也
MF 7 柴崎 岳
8 原口 元気 →後半17分 13 武藤 嘉紀
9 南野 拓実 →後半44分 10乾 貴士
21 堂安 律
FW15 大迫 勇也
怪我人続出の今回のメンバーでは、決勝ではこのスタメンがベストだったと思う。
交代メンバーの選択も、まあこれしかない。
時間帯には色んな意見があると思うが、正直、あれだけ一方的に攻める時間が続いているのだから、替えようがない。
だから、伊東や乾の投入が遅いという批判は、結果論でしかない。
後半1点を獲ったころに、選手を替えろと画面に向って言った人や考えた人がどれだけいるだろうか?
殆ど居ないはずだ。
ただ、交代メンバーが彼らしか居なかったことが問題なのではないか?
その点は、後半に記述します。
日本代表VSカタール代表戦の試合の流れと感想
この試合は序盤で全てが決まってしまった。
残念だが、相手の技術も戦術もアジアレベルではなかったのに、日本はアジアレベル相手の対応と戦術で対抗しようと固執したことが、悲劇を招いた。
前半開始、日本の出足は悪くないが、今にして思うのは空回りしていたのかも・・・。
前半序盤、解説の松木が散々叫んでいた。中盤がルーズ。11番が~11番が~・・・と。
とにかく、日本は試合の入りの駆け引きに失敗した。
そんななか・・・
前半12分、スパープレーが生まれた。
確かに、アリの技術は秀逸だと思う。思いますが、あのシュートは100回打って、数回決まるかどうかだろう。
でも、オーバーヘッドシュートよりも凄いのは、その前のトラップだと私は思う。
左サイドからDFの間を抜けて届いたパスを、DFを背負いながら巧みに足を延ばしてトラップし、相手から届かないが、自分の足は届く場所にコントロールした技術。
あれが、全てだった・・・。
1失点後、日本は依然として守備を立て直せない。
時々、南米やヨーロッパの強豪を相手にした時に感じる、大量失点しそうな嫌な雰囲気を感じていました。
前半27分、最終のDFラインを意識したら、今度は最終ラインの前にスペースを生んでしまい、そこを巧みに使われました。
まあ、シュートはスーパーでした。
ただし、欧州や南米の一流選手にやられたならともかく、カタールの選手にアレをやられるとは・・・、まさに予想外。
不運といえば不運ですが、フリーにした日本が悪い。
2失点後、依然として日本の守備は修正できていない。
あわや3失点目という場面もあった。
前半終盤、日本が押し返し始めた。セカンドボールも拾い始めた。
ただし、これは35分頃~急速にカタールの動きが遅くなったからである。
後半序盤、前半が嘘だったように日本の攻撃が厚みを増す。
2次・3次攻撃が繰り広げられているが、カタールの守備は固い。
カタールは完全に堅守速攻に切り替えており、ときおり危ない場面が・・・。
でも、この程度のプレッシャーなら、今の日本代表ならなんとか出来る。
後半中盤、日本が攻め続けるが、決定機までは至らない。
最後の最後で、カタールの選手も必至に身体を張って守ってくる。
決勝と言う舞台でなければ、案外、アッサリと点が入ったかも知れないが、初優勝に掛ける彼らの熱意は凄かった。
後半24分、ようやく!日本が1点を返した。
ただ完全に崩しきったわけではなく、GKの出足も良かった。南野の技術あっての1点だった。これが、完全に崩しきってであれば、相手へのダメージはもっと大きかったでしょう。
1点返した後、攻め続ける日本。途中、カウンターには警戒が必要と解説の中山?か誰かが言ったのがとても不吉に感じました。
後半38分、トドメとなる3点目を獲られる。
全てはその前のカウンターから始まった。
カウンターを早い段階で止めきれず、柴崎がなんとか足に当てるもCKとなってしまいます。そのCKを少し遅れて競りに行った吉田の手に、相手のヘディングのボールが当たってしまいました。
VARの結果、故意ではないけど、イエローつきのPK献上。
手に当たってるから、PKは仕方ない。
でも、イエローは不要では?
後半44分、FKをニアで逸らし、ファーの吉田が合わせるも、クロスバーの上へ。
決めて欲しかった。
ただ、この場面でも最後の最後まで相手DFが身体を張っていました。
その姿を観た時感じました。
「今日は負ける日だな」と。
試合終了、王座奪還を目指して戦ってきた日本代表は完敗。
5度目の頂点とはならず。
日本代表VSカタール代表戦の動画ハイライト
カタールの2点は、どちらも素晴らしい。
権田にはノーチャンスですね。
ただ、PKは踏ん張って止めて欲しかったけど・・・。
日本代表VSカタール代表戦を観戦して感じたこと
カタールが多国籍軍とか・・・
遠藤が怪我しなければとか・・・
色々と思う事はあるけど、今回の決勝で強く感じたのは次の2点です。
フィニッシャーも欲しい!
原口も乾も伊東も素晴らしい選手です。
見ていて楽しいし、何かしてくれそうな気がします。
ただ・・・
もの凄く彼らが点を入れそうな気がするか?
と言われると、ちょっと・・・です。
彼らが絡むと点が生まれそうな雰囲気はある。けど。
やはり、仕掛けるタイプの選手ばかりでなく、「何故かそこにいるだよな~」、「美味しいところもってくな~」というタイプの選手も入れておかないと、昨日の様な試合ではチャンスは生まれるけど点が入らないと言う課題の解決にはならないと思います。
例えば・・・
今のハーフナーはアレですが・・・、オランダで全盛期を迎えていた頃の彼のようなタイプがベンチにいれば・・・
ハーフナーと伊東、ハーフナーと乾、のような組合せだと、相手もイヤでしょうし、日本サイドとしても様々な選択肢が生まれると思うのです。
活きの良い若手は育ってきています。
仕掛けられる選手は揃ってきています。
ただ・・・
点を獲れる選手も必要ではないかと感じました。
GKの育成が急務!
さっき、ハイライトの紹介で、2失点は権田にはノーチャンスだったと書いておきながら酷い言い草かも知れません。
でも、決勝だけでなく、全ての試合を観ていて日本のGKの存在に物足りなさを感じました。
PKを止めなかったから・・・ではなく、PKを止めそうな雰囲気がゼロだったから。
今のJリーグに数多く参戦している韓国人GKの存在感は半端無いです。
うちの(鹿島の)スンテさんなんて、なんか止める気がプンプンと漂っています。
それが、普段のプレーでも滲み出るので、相手はシュートを打つときにより慎重になり、狙いすぎて外すこともあります。
とにかく、今回、若手の経験値稼ぎと育成も主眼にしていたのでしたら、シュミットにもう数試合を託しても良かった気がします。
GKだけは、身体の大きさは、プレーにおいて大きな大きなアドバンテージになると思いますので!
日本代表の今後のスケジュール
「王座奪還」は果たせませんでした。
残念です。
日本代表の2019年は、悔しさからのスタートとなりました。
今後の日本代表のスケジュール
★前半の親善試合★
- 2019/03/22 キリンチャレンジカップ2019 VS コロンビア 日産スタジアム
- 2019/03/26 キリンチャレンジカップ2019 VS ボリビア ノエビアスタジアム神戸
- 2019/06/05 キリンチャレンジカップ2019 VS 未定 豊田スタジアム
- 2019/06/09 キリンチャレンジカップ2019 VS 未定 ひとめぼれスタジアム宮城
★コパアメリカ★
- 2019/06/17 CONMEBOLコパアメリカブラジル2019 VS チリ Estadio Morumbi
- 2019/06/20 CONMEBOLコパアメリカブラジル2019 VS ウルグアイ Arena do Gremio
- 2019/06/24 CONMEBOLコパアメリカブラジル2019 VS エクアドル Estadio Mineirao
※日本はグループCに入りました。
2位以内で決勝トーナメント進出。3位の場合には3グループ中2位までに入れば決勝トーナメント進出です。
決勝は7月7日17時(日本時間は7月8日5時)です。
メチャクチャ楽しみです。
日本だけではなく、南米のサッカーを観るチャンス!
★カタールワールドカップ予選★
7月 FIFA ワールドカップ 2022 予選組合せ抽選
9月~11月 FIFA ワールドカップ 2022 予選が6試合行われる予定
★東アジア選手権★
12月前半 東アジアE-1選手権が韓国で開催予定
9月には、早くもワールドカップの予選が始まります。
2022年のワールドカップの予選が!
2019年のアジアカップで得た他のアジアの成長を注視しながら、日本もしっかりとチームを作り上げて欲しいです。
まとめ
あ~悔しい。
不運といえば、不運だけど・・・。
吉田の日じゃなかったと言えばそうなるけど・・・。
悔しいなぁ。
鹿島が優勝を逃した時のような「絶望感」はないけど。
やっぱり、サッカーが好きだから。
日本が負けるとイラッとします。
大迫と柴崎には、今回の敗戦を糧にして、もっともっと飛躍して欲しい!
そして、いつか鹿島へ!!
いざカタールワールドカップへ!
でもまずは南米選手権で大暴れ!!
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