2018年12月1日、鹿島アントラーズは2018年J1最終節をホームで戦いました。
相手は、残留が掛かるサガン鳥栖。
夏にエース金崎が移籍したあのサガン鳥栖。
J1残留目指す鳥栖のモチベーションが高いことは予想していました。
それでも、鹿島だって勝点3を得て2位でシーズンをフィニッシュすることは、4億近い賞金を得て来季に備えるためにも、そして、昨年のホーム最終戦で不甲斐無い戦いをした悪夢を払拭するためにも、さらには、この先の待ち構える天皇杯、CWCへ弾みをつけるためにも・・・、色々と勝たなくてはいけない要素があり、それを考慮すれば鳥栖のモチベーションの高さに負けることはないと思ったのですが・・・。
結果は、鳥栖の執念の前にスコアレスドロー。
2年連続でホーム最終戦はモヤモヤの溜まる結果となりました。
2018年J1第34節(最終節)鹿島VS 鳥栖戦を、改めて振り返ります。
2018年J1第34節(最終節)鹿島VS 鳥栖戦の試合結果とスターティング&交代メンバー
鹿島 0-0 鳥栖
スターティングと交代メンバー
GK 1 クォン スンテ
DF 3 昌子 源
5 チョン スンヒョン
16 山本 脩斗
22 西 大伍
MF 6 永木 亮太
25 遠藤 康 →後半20分 8土居 聖真
32 安西 幸輝 →後半37分 11レアンドロ
40 小笠原 満男 →後半49分 30安部裕葵
FW 9 鈴木 優磨
18 セルジーニョ
先日、アジア最優秀監督に選ばれた大岩監督ですが、この日はその片鱗を見せることはありませんでした。
調子の良くない選手に固執し
意図の見えない交代を行い
ミスミス2位になるチャンスを潰してしまいました。
上から見ていて、何とも歯痒かったです。
鹿島VS 鳥栖戦の試合内容
試合全体を通しては・・・
鳥栖の気迫と執念に、鹿島が負けた。
そういう試合でした。
つくづく、サッカーと言うスポーツは勝敗にメンタルが大きな要素を占めていると、改めて思い知らされた試合でした。
11月3日のACL決勝第1戦と最終節では、鹿島は全く別のチームでした。
試合前、試合開始前から大勢の観客が集い、スタジアムは熱気に満ち溢れていました。
しかし・・・鹿島のプレーにはその熱量が上手く乗らない感じでした。
前半5分、鳥栖のFKが鹿島ゴールを襲いますが、スンテが決死の横っ飛びで弾き出します。しかし、右ポストにしたたかに身体を打ちつけたスンテが負傷。治療後にプレーを続けましたが、後々が心配になるプレーでした。
前半序盤、一進一退の後はしばらく鳥栖ペース。鹿島は全く前にボールを運べない。
前半24分、ようやくサイドに展開するようになった鹿島は安西のクロスに鈴木が合わせるも枠には飛ばず。
前半中盤から終盤、一進一退。決定的なシーンはどちらも作れず。
前半42分、クリアのこぼれ球に反応したセルジーニョがシュートを放つもGKの守備範囲内でした。
後半開始、選手を変えて雰囲気を変えても良いのではないかと思いましたが、選手交代は行われず。
後半5分、CKにフェルナンドトーレスが合わせるもスンテの守備範囲内でした。
後半序盤、依然として一進一退。
鹿島の9番鈴木と鳥栖の3番高橋の争いが激しさを増す。
相手のプレーは確かにラフで警告の仕方は不公平だったが、競り合いは高橋に軍配が上がった。
後半15分、一瞬エアポケットが出来てペナルティ手前のセルジーニョの元にパスが届く。しかし、トラップが大きくなりDFに詰められて仕留めきれず。
後半中盤、鳥栖の守りが強度を増していく。鹿島は選手交代が後手を踏んだ形となり、状況を打開できない。
後半終盤、鹿島がボールを支配するも、決定機までは作らせてくれない。
後半40分、左サイドの山本から絶好のクロスが入り、ファーで鈴木が合わせるも、枠を外れてしまう。
この試合最大の、そして唯一のビックチャンスでした。
終了間際、小笠原→安部に替える謎の采配。
守りたいのか?
攻めたいのか?
でも残り時間は1分程度だぞ?
試合終了、詰め掛けた3万近い鹿島サポーターの溜息に包まれました。
本当に多くのサポーターが駆けつけたのです。
今シーズン3度目のリーグ戦3万人超えです!
応えて欲しかったです・・・勝利で・・・。
なのに・・・。
残念です。
2018年J1最終節、鹿島VS鳥栖のハイライト動画はこちら
ハイライトを見ても、ワクワクしないのは寂しい。
スンテの決死のセーブ。
そして後半40分、セルジーニョのキープからサイドに張った山本へのパスの見事さ。山本のクロスの高さと精度は見事でした。あとは鈴木のシュートが決まっていれば・・・。
2018年J1リーグの確定順位表
2018年の順位は3位であった。
2位との差は僅かに勝点1!
もちろん、鹿島としては2位でもダメなんだけど・・・
勝点1の差で4億近い賞金を失ったのは痛すぎる。
鹿島VS 鳥栖戦を観て感じたこと
シーズン全体の振り返りはクラブワールドカップが終わってからまとめるとして、今回はあくまでも鳥栖戦における感想です。
遠藤が本当に心配です
試合前の記事では、遠藤の様子が心配なので外した方が良いと書きました。
疲れなのか?
痛めているのか?
とにかくプレーにキレが無い。
そして、チャンスの際にパスが引っ掛かる!
思い切って、2週間の完全休養とかしてしまった方が、良いと思います。
まだ、老け込む年ではないだろうになぁ・・・。
安西に必要なのは緩急
今シーズン、鹿島がこの順位でいられることも、ACLを獲ったことも、安西の存在無くしてあり得ませんでした。
鹿島に来てくれて本当にありがとう。
でも・・・
期待しているからこそ、敢えて言います。
今のままでは便利な選手で終わってしまう。
カウンター時の推進力は爆発的で魅力なのですが、最近、猪突猛進の傾向が強いと思います。相手が対処しやすい感じです。
イメージ・・・遠藤と足して2で割ると凄い選手になりそうです。
今後、緩急をつけられる足元の技術とパスのセンスを磨いていけば、代表にだって選ばれる選手だと思います。
大岩さん!本当に来年も夢を託して良いですか?
前半から不安が徐々に増して行きました。
また・・・動けなくなるかな?
鳥栖戦での遠藤と安西の出来は明らかに良くなかったです。
加えて鈴木もセルジーニョもこの日は調子が悪かったので、本当に前でボールが収まらないし、パスは通らないし・・・。
この状況を打開するには、思い切った選手交代が出来るかどうかだと思っていて、密かに期待していたのですが・・・
この日の大岩監督のモードは「硬直」でした。
誰を選ぶのか?
その選手が活躍するのか?
それは監督だけの責任ではないと思います。
ですが、選手交代は監督の責任ではないのかな?
動くのが遅すぎだと思います。
しかも、交代に託すメッセージが不透明でした。
勝ちに行くのなら・・・
土居、レアンドロ、安部の順ではなくて、レアンドロ、安部、土居の順ではダメなの?
それから、あと10分ずつ早く投入出来ないのか?
守りに行くのだとしたら・・・
20分の土居はともかく、37分のレアンドロ、49分に安部の投入は変じゃない?
ベンチには内田と犬飼が控えていましたよ?
正直、素人であるサポーターの多くが、監督の采配に対して「???」となるような采配では、私達は来季の夢を託していいのか不安になります。
でもまだ、僕らを安心させる材料は残っています。
天皇杯、そしてクラブワールドカップで、最高の調理をして、サポーターの不安を払拭してください!
鹿島の今後の日程について
長かったリーグ戦も終わりました。
残す戦いは天皇杯とクラブワールドカップです。
何としても、天皇杯を制覇して21冠目を掲げ
世界を制覇して22冠目を掲げて欲しいです!
本気で願っています!!
【天皇杯】準決勝 12月5日(水)
アウェイ 浦和 19:00
※会場は鹿島スタジアムだけど、鹿島はアウェイ扱い・・・。
ただし座席の位置は〈浦和レッズ(左側ベンチ)-鹿島アントラーズ(右側ベンチ) 〉
【12/5の天皇杯・浦和戦に勝利すると】
●天皇杯●
決勝:12月9日(日)VS仙台or山形(埼玉スタジアム)
18:00 キックオフ
私の未来予想図では、鹿島は21冠目を奪取してクラブワールドカップに乗り込みます。
●クラブワールドカップ●
準々決勝
12月15日(土)VSグアダラハラ(メキシコ)
キックオフは日本時間22時(現地17時)
5位決定戦
12月18日(火)アルアイン(UAE)orチームウェリントン(ニュージーランド)
キックオフは日本時間22時半(現地17時半)
※準々決勝を勝ち上がれば・・・
準決勝
12月19日(水)VS R・マドリード(スペイン)
キックオフは日本時間12/20の1時半(現地20時半)
3位決定戦
12月22日(土)相手は未定
キックオフは日本時間22時半(現地17時半)
決勝戦
12月22日(土)相手は未定
キックオフは日本時間12/23の1時半(現地20時半)
今シーズン残り試合で確定しているのは3試合です。
天皇杯1戦、CWC2戦
現在確定しているのは3試合ですが・・・
●今後の試合数の動向●
天皇杯準決勝勝利→4試合→CWC準々決勝勝利→6試合
→4試合→CWC準々決勝敗退→4試合のまま
天皇杯準決勝敗退→3試合→CWC準々決勝勝利→5試合
→3試合→CWC準々決勝敗退→3試合のまま
長かった今シーズンですが、鹿島の試合も最大6試合しか残っていません。
過密日程で選手が心配だと言いつつ・・・
試合が無くなると寂しいと言う。
サポーターとはワガママなものです。
まとめ
せっかく第33節仙台戦で良い戦いをしたのに、ホーム最終節であのような戦いをされると、本当に不完全燃焼になります。
それでも、リーグ序盤に苦しんだことを考えると、奮闘したとは思います。
思いますが、川崎には大きく水を開けられてしまいました。
この悔しさは、タイトルを獲る事でしか晴らせません!
まずは5日の天皇杯準決勝・浦和戦に勝利を!
先日のリーグ戦では1-3で完敗しました。
策士・オリヴェイラ監督は前日の練習を非公開から公開に変えて、サポーターとの一体感を高める作戦に出ています。
監督としての実力と経験値はオリヴェイラの方が大岩監督よりも遥かに上ですが、ホームで戦える利点を活かし、大岩監督には強気で采配を振るって欲しいです。
天皇杯を掲げ
クラブワールドカップを掲げ
星の数を22にして来季に挑んで欲しいです!
鹿島は勝つ!
行け、アントラーズ!!!
↓オススメの鹿島アントラーズブログランキングはこちらへ!