lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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未破裂脳動脈瘤と闘う ~お金の問題。有給と欠勤について~



今回の記事は、お金の問題パート2である。

前回の記事では『高額医療費制度』を取り上げました。

未破裂脳動脈瘤と闘う ~お金の問題。高額療養費制度について~ - lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤の手術費用は、3割負担で100~150万円程度必要と言われていますが、この『高額医療費制度』を利用することで、
収入によりますが10~20万円程度で抑えられることが判りました。

そのため、出費については目処が付きました。
次に感じたのは収入に関しての不安でした。

そこで、今回は40代の働き盛りの中年が長期療養する時の収入について、自分の例を基にしてまとめたいと思います。

 

会社を長期休職すると給料はどうなるのか?

給料とは、会社の就業規則で定められている勤務日数を、休むことなく働くことで支払われる物ですよね。
それゆえ、休んだ場合には、その分がカットされてしまうので、
そのような事態を避けるために、労働者の権利として定められている
『有給休暇制度』を使用するのだ。と私は認識していました。

ですが、社会に出て働き始めて約20年、あまり深くこの『有給休暇制度』について考えたことはありませんでした。

  • 風邪を引いた時などに、まれに申請する制度
  • 旅行などに行く時に、恐る恐る上司に申請する制度

その程度の知識でした。

そのため、今回のように病気療養で長期休暇を申請する場合
有給休暇制度ってどのような扱いになるのか?
について不明な点が多かったので改めて調べてみました。

 

まずは有給休暇の制度を再確認する

有給休暇の制度の認識は、先に述べた内容で間違いはありませんでした。
制度を勉強しなおすにあたり、判りやすかったサイトを2つ紹介しておきます。

時間に余裕のある方はこちらを!
下記のサイトは詳細に渡って記載されてます。
ただ、細かく書かれているので、文字数も多く読むのに時間がかかります。

www13.plala.or.jp

 

時間のない方はこちらを!
下記のサイトは、上のサイトに比べると多少シンプルに書かれています。

www.icare.jpn.com

 

いずれにせよ、会社の就業規則を読む必要がある!
と言うことが判りましたので、家捜しをして就業規則を読んでみました。

その中には、使用に際して細かい規定は書かれていませんでした。

 

有給休暇の使用期限は2年間!

今回、有給休暇の制度を勉強して良かった!
と思ったのは、この有給休暇の有効期限を知ることが出来たことだと思います。
今まで知らずに働いている方が問題なのかも知れませんが・・・
私は全く知りませんでした!

有効期限が2年もあるなら、今までどれだけ損をしてきたことか・・・。
まあ、そもそも有給休暇を全て使い切ることも無かった方が問題なのかも知れません。

有効期限印ついて判りやすく解説していたサイトはこちらです。

www.roudousha.net

 

制度に則り、2年間分の有給休暇を申請することに!

手術日(入院日)が決まってすぐに、私は会社の総務へ行って休暇申請の相談をしました。
まずは、下手に出ながら、『今期の有給休暇では足りないのですが・・・』
と話し出したところ、会社側からは『昨年の有給休暇も使用すればカバー出来るのよ』
と、サラッと言われました。

会社側のその立場にいる人間は有効期限について知っているのか・・・
と思うと何とも言えない複雑な感情を抱きましたが、
顔には出さないようにしながら、『お申し出有難うございます!』と利用させてもらうことにしました。

言葉だけではなかなか判らないと思うので、私の例を元にまとめてみます。

 

私の場合の具体例です。あくまで私の場合の例です!

まず、前提となる条件は以下の通りです。

  • 私は勤務年数が6年6ヶ月以上となるフルタイム勤務者なので、
    年間の有給休暇日数は20日間
  • 私の勤務している会社の就業規則に定められている年次は、
    5月1日~翌年4月30日までの1年間

 

続いて、病気が見つかった時期

  • 未破裂脳動脈瘤が見つかったのは5月
    つまり、新しい年次が始まってすぐに見つかりました。
  • 脳動脈瘤発見後、度重なる通院により、有給休暇を13日使用
    実際には32日間も休んでいますが、19日分は有給休暇ではなく、土日に出社した際の代休を利用することで、有給休暇の使用を抑えました。

 

手術(入院)日が決まった時点での有給残日数は

  • 7日間(2016年)+13日間(2015年)=20日間でした。
    2015年の有給消化率が悪かったことが、良かったような、悪かったような、ちょっと微妙な話です。

 

続いて、実際に休むことが予想される日数を計算思します。

  • 4月4日の月曜に入院し、退院予定は4月15または16日土曜でした。
    仕事上の営業日は10日間です。

 

退院後、2週間の自宅療養が予定されていました。

  • 4月16日~4月30日までを予定していました。
    ★仕事上の営業日は9日間でした。

合計すると、予想される有給申請は19日間でした。

尚、私が保有していた有給休暇は、
2015年、2016年の2年分をあわせて20日間でしたので、
19日間の有給申請はギリギリでカバー出来ました。

 

4月をほぼ丸々休むのですが、
給料は全く経ることなく手に入ることが判り、安心したことを覚えています。

 

有給でカバー出来ない休みは欠勤になるの?

ちなみに、有給でカバー出来なかった場合にはどうなるのかというと、
基本的には欠勤扱いとなるそうです。
給料を該当月の営業日数で日割りし、欠勤した分を給料から差し引くそうです。

 

退院後に長期療養する場合はどう扱われるのか?

この点については、実際に手術をしてみないことに何とも言えないため、入院前に細かいところまで決めることは出来ませんでした。
ただ、以下のように会社側と想定して話をつめていきました。

 

2週間の自宅療養が無事に終了するのが4月30日だとする

2週間の自宅療養後、更に1ヶ月自宅療養する場合は、以下の通りになる。

  • 5月1日~31日まで、2016年度の営業日数は18日間である。

私の有給休暇は、
2016年からの持ち越しが1日、2017年度の有給休暇が20日、合計21日でした。
そのため、5月一杯を丸々休んでも、有給休暇で賄える事が判りました。

 

つまり、4月に入院・手術して、その後2ヶ月を丸々休んでも、給料は全く差し引かれること無く支払われる訳です。

 

サラリーマン万歳!です。

 

『注意して頂きたい点』

上記の私の場合の例は、あくまでも私の会社の就業規則に沿った話です。
有効期間が2年間なのはどこの会社でも同じですが、
年度が何月何日から始まるのか?は会社それぞれの就業規則に拠ります。
私の場合、たまたま4月30日で年度が変わる為、
2ヶ月丸々休んでも全て有給で賄えましたが、切り替わりの時期によってはこのように上手く対応は出来ませんでした。

 

有給でカバー出来ない時は無収入になるの?

私の場合、4・5月の2ヶ月をまるっと休んでも、幸いなことに有給休暇でカバー出来ることが判りました。
ですが、5月終了時点で、有給休暇の残りは3日間となります。

仮に、

  • 6月以降も体調が戻らず、休まざるを得ない場合にはどうするのか?
  • つまり、有給で休みを補填できない時の収入はどうしたらいいのか?

この点を不安に感じて会社の総務に相談したところ、
『大丈夫、手はある!』
と言われました。

この話は、次の回にまとめます。

 

さいごに ~スムーズに休暇申請が出来た理由~

今回、長期間の休職が必要になるのですが、休みの申請においても、かつ有給休暇の日数の相談や有給休暇消費後の収入についてなど、会社側が大変に協力してくれました。

その理由は、自分としては以下のように考えています。

 

自分の身体の状況を適宜伝えていました

2016年5月に未破裂脳動脈瘤が見つかって、自分なりに病気の事を調べ、いくつかの病院で話を聞くうちに、これは簡単な話ではないな・・・と思いました。

なぜなら、

  • 各地の病院へ行くにしても有給休暇申請が必要である
  • 入院・手術となれば長期休暇が必要となる

しかも、病院側の予約は突然取れたりするため、前もって休みの予定を立てるのが非常に難しいと感じていました。

そこで、未破裂脳動脈瘤が見つかって1ヶ月程度で、私は会社に全てを話すことにしました。
直属の上司を交え、経営陣に『自分の身に起きていること』を伝えたのです。

  • 直ちに長期療養が必要ではない点
  • 暫くは検査のために、急遽有給を取る可能性がある点
  • 入院・手術となれば、最低でも2週間、最大1~2ヶ月は休職する可能性がある点

その後も、状況に応じて小まめに報告をする事にしました。

  • 経過観察を始めた時にも話しました
  • 手術を決意して病院巡りを始めた時にも話しました
  • 脳血管撮影検査で入院するときにも
  • 検査の1ヵ月後には手術日が確定することも
  • 入院・手術がおそらく3月~5月の間になるであろうことも

それゆえ、実際に入院・手術日が決まり会社側に相談した際に、最大限の協力をしてくれたのだと思います。

中々、言い出しにくい話でもあるし、会社によっては非協力かも知れません。
ですが、自分の身に起きていることを可能な限り人に伝えることで、
私にとって良いこともありました。

  • 人に話すために自分の頭が整理できた
  • 人に話すために自分の決断を再確認できた
  • 会社側の協力を得られたことで、病院巡りに専念できた。

この私の行動は、今にして思うのですが、自分的にはホームランだったと思います。

社会人になり始めた頃の上司に感謝です。
三つ子の魂百までではないですが、

『報・連・相』万歳!

です。

 

次回、『未破裂脳動脈瘤と闘う ~お金の問題。傷病手当金制度について~』です。

 

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