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未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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未破裂脳動脈瘤と闘う ~入院10日目。自宅療養の期間と職場復帰時期について相談する~



このブログは、2015年春に見つかった未破裂脳動脈瘤を、2016年春に『開頭クリッピング手術』を受けて治療した私自身の闘病記録です。

前回の記事は、手術後に自助努力を怠ってしまった結果、極端に体力が落ちた件に関してまとめました。

未破裂脳動脈瘤と闘う ~入院9日目。口を開け!とにかく歩け!!~ - lands_end’s blog

今回の記事は、退院後の自宅療養期間と職場復帰について、執刀医と会社の双方に相談した件をまとめてみます。

自宅療養期間や職場復帰については、入院前にも考えてはいました。ですが、ネットを探してもあまり詳しい情報がなく、事前に心構えをする事が出来なかったです。
そこで、これから入院される方が、ちょっとでもイメージが出来れば幸いと思い、私の体験談になりますが記しておきます。

 

退院が現実的となって改めて考え始める

入院前は当たり前ですが、手術がどうなるのか?または術後の痛みはどうなのか?と言った目先のことに気を取られており、退院後については殆ど考えていませんでした。
しかし、術後の経過が順調で、退院日がハッキリと決まると、退院後の生活が気になり始めました。
しかし、術後9・10日頃に、自分の身体がどの程度回復しているのか?または仕事がどの程度出来るのか?などを自分で判断するのは不可能でした。

ただ、自分が運動を怠ったので体力が低下していたことを除いても、ラッシュの中を1時間掛けて通勤できるとはとても思えませんでした。
そこで、医師に相談することにしました。

  • 退院後の自宅療養期間はどの程度必要か?
  • 退院後の職場復帰時期のいつ頃から可能か?

上記2つについて聞きました。

 

自宅療養期間について

多くの未破裂脳動脈瘤の手術を受けた先輩たちがブログを書いています。
先輩たちのブログを読むと手術への心構えが出来て色々と参考になりました。
ただし、自宅療養期間について記載している方は多いけど、自分が知りたかった「どうやって期間を決めたのか?」に言及している記事が見つかりませんでした。

そこで、医師には、どの程度自宅療養すれば良いのか?を確認しました。

 

医師の診断は特に問題なしだった

開口一番、医師からはこう言われました。
「●●さん、貴方は既に全快扱いです」
「体力を戻す必要があるし、口が開かない、その他いくつか後遺症もありますが、開頭クリッピング手術に対する見解は、全快です」
「だから外科的には休養の必要はありません

正直、驚きました。
今の自分の身体では、以前のように動けないし働けないと考えていたからです。
そのため、「先生、正直に言うと、現状の身体では以前と同じように生活して働けないと思うのです・・・」
と呟くと、医師は更にこう言いました。
「もちろん、そうですね。ですから、多くの方が1ヶ月程度は休暇を取って、体力の回復に努めているようです」

つまり、外科医的には休んだ方が良いのか聞かれればノーだが、医師としては患者が休めるのであれば休みを取って、十分に体力を戻してから社会復帰することを勧める、と言うことでした。

 

自宅療養期間を決めるのは自分自身

私の場合、術後の回復は順調でとくに治療や通院は必要ありませんでした。
(人によっては入院するほどではないが、通院が必要なこともあるそうで、そういう人は判断が異なると思います)

そのため、どれ位の期間を体力回復に当てるのかを決めるのは自分自身でした。

しかし・・・
決めろと言われてもどうしたら良いのかさっぱりです。
そのため、結局のところは、医師の勧めるままに1ヶ月程度の休暇を選択する人が多いのだと思います。

私は最後の質問として、「ラッシュ時に1時間の通勤に耐えられる体力になるのは何時頃か?」と聞いたところ、「ちゃんと運動して身体に負荷を掛け続けるのか条件ですが、1~2ヶ月程度で十分でしょう」と言われたので、1ヶ月の休暇を決めました。

 

職場復帰の時期について

医師には職場復帰の時期についても相談しましたが、この点は自宅療養の期間以上に「自分自身の判断」によるとの回答でした。

まあ、言われてみれば当たり前です。
医師が言うには肉体労働や重労働、または1日中外回りの営業に従事させて構わないか?またはバスやトラックの運転業務に就かせても構わないか?と聞かれれば、しばらくは様子を見た方が良いと言うが、一般的な仕事(多少営業もあり)なら、出来ない事はないと答えるとのことでした。

ただし、「もちろん人それぞれなので一概には言えない」とも言われました。

 

職場と復帰時期について話す

手術成功後に、家族から会社には一報してもらいました。
その後、自分からは連絡を取っていませんでしたが、自宅療養期間や職場復帰の時期を考える必要が出てきたので、術後9日目に連絡をしました。

連絡して伝えたのは以下の5点です。

  1. 回復は順調なこと
  2. 多少の後遺症が現時点では残っていること
  3. 退院日が決まったこと
  4. 医師の勧めで1ヶ月間自宅療養したいこと
  5. 職場復帰時期を退院後1ヶ月よりあとにしたいこと

1~3に関しては特に何もありません。
4と5に関しては、上司から総務部の取締役に相談するといわれました。
おそらく問題ないが、回答するので1両日待つように言われました。

この点は、入院前に少しでも情報を仕入れて話しておくべきだと思いました。
そうすれば、会社側と前もって話をすることが出来て楽だったと反省しました。

 

給料をどうするのか?

上記の5点を伝えた後、給与についても相談しました。
手術での入院は残っている有給でカバー出来ますが、1ヶ月間自宅療養は有給休暇ではどうにもなりません。
この点に関しては、入院前に有給が無くなったら「傷病手当金制度」を利用することを話していましたので、制度の利用を再確認しました。
制度の詳細については、以前に記事を書いてますので、そちらを参照してください。

 

www.road-to-landsend.net

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結論 自宅療養1ヶ月、職場復帰は私自身が判断する

翌日、会社の上司から電話がありました。
会社側の見解は以下の通りでした。

  • 医師の勧めが1ヶ月ならまずは1ヶ月自宅療養すること
  • 自宅療養1ヶ月が終了する前に電話を入れること
  • その時の状態を私自身で判断して職場復帰時期を決めること
  • 医師に判断を仰いで決断の材料とすること
  • 職場復帰は急ぐ必要なし、以前と同じ営業職に就けることを判断基準にする
  • 6ヶ月過ぎても不安が残る、または障害が残る場合にはその時に改めて相談する

まずはとにかく身体を治せ、そして戦力として戻って来いと言ってもらえとても安心しました。
自分が戻る場所がある、戻るための目標がある、それは退院後の自分の大きな支えになりました。

後々になって会社側と話をした際に、とても寛大な処置をしてもらった事を感謝したら、「病気が発覚した当初から仕事に穴を開けないように逐次報告していた人間に無碍な事は言えません」と言われました。
プライベートな事をどこまでどのタイミング話すべきか悩んでいたのですが、発覚後、早い段階で報告・相談したことは無駄ではなかったのだと思いました。

 

次回の話は、退院後に必要となる様々な書類作成を病院側に依頼した顛末についてまとめたいと思います。
病院って、事務処理は苦手な用で苦労しました・・・。
その上、私も勉強不足だったために、術後の働かない頭で理解するのは大変でした。

次回『未破裂脳動脈瘤と闘う ~入院10日目。様々な書類作成の依頼~』

 

 

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