前回の記事では、事前準備も知識もない状態で病院巡りを始めたことで、
色々と苦労したことをまとめました。
特に、未破裂脳動脈瘤の発生する原因や治療方法に対し、全くの無知のままでは、
せっかく、手間隙掛けて病院へ行っても得るものが無かったためでした。
今回の記事では、病院巡りを有益なものにするために、
知識を得るために様々なネットサイトや本で学んだ時の事を、まとめてみます。
未破裂脳動脈瘤の治療方法の選択は3つ!
まず、私が必死になって探したのは、痛い思いをせずに治す方法はないのか?でした。
多分、誰もが考えることは同じではないかと思いますが、
痛い思い、怖い思いはしたくないですよね。
でも、その願いは叶いませんでした。
薬で治療は出来ません!
薬を飲んだら、動脈瘤が消えないかな?
と期待したのです。血管の瘤が「フニャ」と元に戻らないかな?と。
でも、残念ながら、そんな薬は存在しませんでした。
自分で調べた限りでは、なぜ、薬で治せないのかまでは判らなかったのですが、
あとで病院巡りをした時に医師に聞いてみました。
「薬では治せないんですね?」「そのうち開発されるのでしょうか?」
その答えは、
「そもそも、脳動脈瘤が出来る原因がはっきりしてないので、薬の開発はなかなか難しいと思いますよ」
とのことでした。
まあ、日進月歩の医療ですから、いつかは開発されるかもしれませんが・・・。
しかし、脳動脈瘤が発生する理由が判れば、
この病に苦しむ人を減らせるのになぁ。
1つ目の手術法は、開頭クリッピング手術!
この手術方法は40年以上の歴史があるため、実績としては十分です。
様々な未破裂脳動脈瘤の手術実績があるということは、
それだけ成功への道標が豊富な訳です。
そして、長年の実績があるという事は、失敗の経験も豊富なわけで、
裏返せば、失敗しないための経験も積み重なっていると考えました。
でも、、、頭を開けるんですよね・・・。
頭蓋骨を開けるんですよ、やっぱりイヤですよね。
そして、手術で頭を開けるため、やっぱり術後直ぐに元気になる訳ではない。
術後、月単位での療養が必要なわけで、この点も腰が引けました。
開頭クリッピング手術に関してよく利用したサイトは以下の通りです。
2つ目の手術法は、脳動脈瘤コイル塞栓術!
脳血管内治療とも言われるこの治療法は、まだ歴史が浅い。
クリッピングの40数年に対し、まだ10数年しかありません。
と言うことは、成功経験の積み重ねも、失敗経験の積み重ねも少ない訳で、
自分で調べる限りでは、どこまで信頼できるのか謎だった。
でも、コイル塞栓術は、頭を開けないでいいんです!
この点は、どんな不安も吹き飛ばすニュースでした。
更に、頭を開けない分、術後に身体への負担が圧倒的に少ない!。
これも、社会人にとっては、とても大切なポイントでした。
でも、自分なりに調べるだけでも、
コイル塞栓術は、手術出来る瘤かどうか色々と制限があるようですし、
後遺症は、クリッピング手術と同程度の確率らしく、
手術中の動脈瘤破裂には対応がしにくい・・・。
など、決して良いことばかりではない事が判りました。
脳動脈瘤コイル塞栓手術に関してよく利用したサイトは以下の通りです。
千葉大学脳神経外科 : 当科の診療・研究の特徴 : 脳血管障害 : 脳動脈瘤 動脈瘤コイル塞栓術
3つ目の選択は、経過観察!
つまり、様子見と言うことです。
当たり前だけど、絶対に痛くない。後遺症もない。
上手くいけば、数十年後に人生終えるまで、今と変わらぬ生活を送れる・・・。
でも、普通の人に耐えられますかね。これ?
過去の記事の、
でも書いているように、未破裂脳動脈瘤が見つかり、
不安で不安で、心が動揺しまくってまともな生活が送れない人が、
どうやって、数十年も心を整えて生活で出来るのでしょうか?
「これは、ちょっと無理じゃないか?」
と言うのが、率直な感想でした。
発見から3ヶ月経った頃、私の知識はこの程度でした。
でも、あの時点ではこれで十分でした。
だって、自分なりに学び始めた目的は、
病院巡りをして、専門家に「どうすべきか?」とアドバイスを貰うことでした。
だから、その時点では、
其々の手術法の手術時間や入院期間、
其々の後遺症や費用等の知識は、二の次でよかった訳です。
とにかく、色んな医師に話しを聞いて、自分の考えをぶつけて、
次の一歩が見えてきてから、そういった細かい事を知れば良かった訳ですから。
だから、手術時間や入院時間、後遺症や費用などは、
このブログでも、後日にまとめたいと思います。
さて、基本的な知識を身に付けたので・・・
専門家により詳しく話を聞いて、自分自身が納得して動けるようにするために、
病院へ行くことにしました。
次回は『未破裂脳動脈瘤と闘う ~おススメの脳神経外科がある病院を探す~』です。