アバターを観にいった。
私は映画を観る時は、週末に近場の映画館のレイトショーで観る。映画代も安いし、駐車場も安い。そしてなにより、人も少ない。以前、、、「硫黄島からの手紙」を観た時は、150人くらいの箱に自分1人だけ。。。それはそれで、ちょっと怖かった[E:coldsweats01]
今回は、話題の3Dとかで、深夜でも値段は安くならず、2000円もしやがった。果たして、それだけに見合う映画なのか。。。
(粗筋)
海兵隊の任務中に負傷して下半身不随になった主人公が、宇宙の果て「パンドラ」という星に向かう船中から、物語りは始まる。本当は科学者でエリート(多分)の兄が、パンドラに赴任するはずだったのだが、出発間際に強盗に殺害されてしまった。その兄が手掛けており、既に数億ドルも注ぎ込んだアバター計画を無駄にしないため、DNAが近い弟が選ばれた。
パンドラにつくとアバター計画の詳細がわかる。(主人公には!)
(観ているほうには何が何だかさっぱりだよ。。。)
要約すると、パンドラの先住民とそっくりのサイボーグ(クローンか?)を培養し、そこになにやら不思議な機械でもって、主人公達「人間の精神」を移植し、サイボーグをコントロールする。ちなみに、人間の精神が移植されないと、サイボーグは寝たまんま。。。
先住民(ナヴィという)になりすました主人公と他の科学者たちは、資源を得ることに固執する人間と戦い好きな単なる傭兵?集団とナヴィ達との暮らしの間を行き来するうちに、葛藤を覚え、、、なぜか、正義の味方になる事を決意する。
ラストは暴虐な侵略者と自然を守るガーディアンとの壮大な戦いが描かれて終わる。
(感想)
これ、ダメだよ。
観終わってから、何かがひっかってたんだが、やっと判った。
この映画、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」の宇宙版だよ。
「ダンス・ウィズ・ウルブズ」は、、、
先住民族のインディアンを虐殺し、土地を奪い、バッファローを絶滅寸前に追いやり、多くの資源を奪いつくしていく、白人至上主義(白人自分勝手主義と言う方がいいかな)のアメリカ社会に対して、警鐘を鳴らしている。同時に先住民たちの持つ文化・精神(動植物のみならず、水から星に至るまで)に対する憧れと敬意が描かれている。(よね。。。)
「アバター」は、、、
先住民族のナヴィを虐殺し、土地を奪い、貴重な植物を絶滅寸前に追いやり、多くの資源を奪いつくそうとする、人間の生活原理(人間の勝手な言い分・企業原理?と言う方がいいかな)を追求する現代社会に対して、警鐘を鳴らしている。同時に先住民たちの持つ文化・精神(動植物へのいたわりの心、同化する力、その他もろもろ)に対する憧れと敬意が描かれている。(たよね。。。)
ね、一緒じゃん!
結局、いつものアメリカ映画だよ。力を誇示しつつ、エセ環境保護をうたい、殺戮の中に恋愛があり、、、。どうしてアメリカ映画の定番って、上手く嵌らないときは気分が悪くなるくらい辟易とするのかなぁ。
まあ、批判ばかりではあれなので、、、「3D」について少し。
この技術は確かに凄いかもしれない。最初は気持ち悪くなるのでは、、、と思ってましたがそんな事はなかった。素直に3D技術の凄さに圧倒されました。立体感・遠近感のある映像が、上手くコントロールされたサラウンドシステムとリンクすると、自分がその場にいるような、臨場感が高まり、今までにない高揚感を感じた。
ま、、それくらいがこの映画で感動したところかな。
あとはダメだ。。。