2024年1月年始、ジーコの記事が公開されていました。
Webサイトのsportivaにおいて
集英社スポーツ総合情報・ニュースサイト web Sportiva
第5代Jリーグチェアマンを務めた村井氏との対談が、3回に渡って掲載された。
インタビューした記者が宇都宮氏なので、ちょっとなぁとは思いつつ・・・。
読み進めるうちに色んな感情が沸き起こってしまった。
最初は大好きなジーコの記事なのでニヤニヤしながら読んでいたのですが、第3回に至ると心にモヤモヤが沸き起こり悶々としてしまいました。
そういう時こそブログに吐き出したかったのですが・・・
どう吐き出したら良いのか悩んでいる内に時が過ぎてしまった。
今もまだ、自分の中では上手く消化できていないが、鹿島の新シーズンが始まる前に記しておこうと思い、まとめることにしました。
第1回目の対談はニヤニヤとちょっとした驚き
対談の第1回目はニヤニヤが多かった。
それと、ジーコが退団した時の事を想いだし、随分と自分も年を取ってしまったなぁ・・・と感慨にふけったりしました。
ただ・・・
読んでいて気になった箇所も3点ありました。
1つ目はジーコが「Jのシーズンはヨーロッパに合わせないのか?」と聞いたこと。
ハッキリとは書いていないけど、ジーコもシーズン移行に賛成の様で、ちょっと意外でした。
2つ目は2019年元旦の天皇杯決勝のこと。
あの試合のために弾丸で日本に来ていたことに驚きでした。
ジーコが居ながらにして、あの試合内容だったということは、やはり、良い意味でなく退任が決まった監督を引っ張っても良いことはないのだな・・・と再認識しました。
3つ目はイニエスタなど実績ある選手のJでの振舞いのこと
否定ではないけど、ちょっとマイナス的な意見を述べていることに驚きました。
なぜなら、神戸との試合があるたびに、イニエスタはいつもジーコと写真を嬉しそうに撮っていたから色んな言葉を伝えていると思っていたからです。
でも、実際にはイニエスタが日本を離れる際に「鹿島のジーコのようにはなれなかった・・・」という意味合いの言葉を発しており、何かが引っかかっていたのですが、ジーコのコメントを読んで何となく理解したような気がします。
第2回目では鹿島にジーコがいる奇跡を再認識
2回目の対談では、鹿島がジーコと歩むことが出来た奇跡を再認識!
鹿島サポなら誰でも知っている、鹿島とジーコの馴れ初めですが、あらためて村井氏のような人が語ると、本当に凄い事なのだと実感しました。
そんな想いを抱きながら読み進めるうちに、気になるやりとりがが・・・
記者 それこそ「ジーコイズム」とか「ジーコスピリッツ」ではないでしょうか?
村井 今もクラブハウスに残っている、ホワイトボードがすべてを表しているように感じますよね。それぐらいジーコさんは、鹿島アントラーズというクラブに多くのものを残し、ライバルクラブもまた「打倒・鹿島」に燃える。そのことで、Jリーグ全体にもいい影響を与えてきたんだと思います。
鹿島に直接関わって居ない人が感じていたこの感覚が、
今、鹿島に直接関わって居る人の中で薄れていないだろうか?
そんな想いが心に沸き起こりました。
が、モヤッした直後に触れられていた、2004年の新潟県中越地震復興を願いジーコが提案して実現した「日本代表を活かしたチャリティマッチの顛末」を読んで思わずニヤッとして快勝しました。
こういう試合はゴールがたくさん入るものですが、両チームとも真剣勝負にこだわったせいか、スコアレスドローに終わりましたね(笑)。
これぞジーコの原点!
ちなみにネットを探したらこんな記事がありました。
ジーコとしては、普段からブラジルで行っているチャリティマッチの精神を日本でも発揮しただけのことでしょうが・・・。
このジーコ提案で行われたチャリティマッチの考えは、7年後にも日本サッカー協会とJリーグを動かすことに繋がっていると思います。
あの「カズのゴール」が生まれたマッチと言えば、サッカー好きなら誰もが知っているチャリティマッチのことです。
ちなみに、過去に復興支援として開催された大型のサッカーチャリティマッチは4回ありました。
95年の阪神淡路大震災復興支援
04年の新潟中越地震復興支援
11年と12年の東日本大震災復興支援
(12年は「チャリティマッチではなくスペシャルマッチだけど、復興支援だからチャリティマッチだと思うのだが・・・なんでスペシャルマッチなんだろ?)
2024年元旦、能登で大地震が発生し、多くの被害が起きています。
今の代表監督の森保さんの性格を考えると、きっとどこかのタイミングで、何か動くだろうと覆います。何しろ、親善試合の直後に起きているだけに、想いは強いはず。
その時は、自分が出来ることをしっかり行動にしよう・・・と思います。
それにしても、チャリティマッチの件にしても、鹿島、ひいては日本にジーコが居るという事を、日本サッカー全体でもっと活かせは良いのになぁ・・・と思います。
第3回目は鹿島に物申す回だった
第3回目はタイトルからしてかなり刺激的だった。
鹿島アントラーズの低迷をジーコが分析
戦略、戦術、選手獲得、布陣、普段の練習・・・
ジーコはどんな点を指摘されるのかと思ったら、現鹿島のクラブ運営に対する考え方への指摘でした。
記者 鹿島の小泉(文明)社長には、私も何度かインタビューする機会がありました。そこで感じたのは、満さんや秀樹さんにはリスペクトしつつも、あえて属人化しない組織づくりを目指しているように感じているのですが。
ジーコ それでも満さん、秀樹さんのような人材を輩出していくことが、今の鹿島に必要なのではないか。そう、私は強く感じています。
重すぎて、読んだあとはちょっと茫然としてしまった。
(記者の宇都宮氏が、ちょっと色を付けていない前提だが・・・)
ジーコが本気で鹿島首脳陣に対して物申してる・・・と。
怒ってるというのは違うと思います。
ただ、自分が長年に渡って鹿島に植え付けてきた考え方や、勝つためのチーム作りを、本当に今のような変え方で良いのか?
人口も多くない地方都市の、しかも資金力も決して豊富ではないクラブが、タイトルを獲り続けることが出来るチームになるのか?
という「現鹿島の首脳陣に対する強烈な問いかけ」だと思います。
そして自分を不安にさせるのが、先日もちょっと触れたのですが、クラブが発表した「トップチームスタッフのおしらせ」の中に、ジーコの問いかけに対する首脳陣の答えが現れているような気がするからです。
また、ジーコは引き続き、アドバイザーとしてクラブ全体の業務に携わります。
ジーコの存在がサラッと触れられているだけだった。
アドバイザーを引き続き継続するというニュースを単独で掲示するのではなく、敢えて、多くのスタッフの中の1人としてジーコすらも扱う姿勢。
今の鹿島の首脳陣が目指しているのは、「誰がプレーしても鹿島は鹿島」という言葉を、「誰が働いても鹿島は鹿島」と言う体制を作っているように思います。
ビジネスと言う面では確かに大切なことかも知れません。
何しろ、特別な才能を持った数名の人間にしか率いることが出来ない組織は、そのキーマンが居なくなると、あっという間に廃れてしまうからです。
だけど・・・
1位にならないと意味がないビジネスポーツクラブとしては、そのやり方は本当にあっているのだろうか?
多くの人の知恵を結集して動かすのか・・・
OR
少数の天賦の才に恵まれた人に任せるのか・・・
凡人の私には答えは判りません。
ただ・・・
クラブ理念である「ジーコイズム」や「ジーコスピリット」は普遍なものとして守るのであれば、その象徴であるジーコの扱いは正しいのだろうか?
それに対しては、う~ん・・・と思うのですがねぇ。
まとめ
とりあえず今シーズンは悩むのはここまでにしよう!
何しろ新チームは既に始動していて、チーム練習の動画で選手の動きや表情を見たり、記事等のコメントを読んでいると、良い一年のスタートがきれたことは間違いないようだから。
そして、何はともあれ、今年もジーコはアドバイザーとして鹿島と共に歩んでくれるのだから、ジーコに惚れてサポーターとなった私としては、一年の終わりに選手やスタッフ、ジーコやサポーターの仲間達と、タイトル獲得を祝えるように、勝っても負けても、精一杯、応援するだけです。
それから、遠い神奈川の果てからカシマスタジアムまで車を運転できる健康に感謝し、遠くまで一緒に観戦に行ってくれる家族にも感謝し、サッカーを楽しむことが出来る平和な日常へも感謝を忘れずに、一年を過ごすことにします。
あー早く
カシマスタジアムに行きたい!
アントラーズの試合が見たい!!
↓オススメの鹿島アントラーズブログランキングはこちらへ!