7年目の航海の船出は快勝!
開幕から2カ月、どうやらブライトンはスタートダッシュに成功したようです。
シーズン開始前に、昨年の快進撃の立役者でもあるカイセドとマクアリスターを売却するなど、ゼルビサッカーが崩れるのではないかと心配していたのですが、幸いなことに、根底が大崩れする感じはしません。
ただ、敗戦した試合よりも、勝点を手にした試合において、彼ら2人の有難みを改めて思い知ることになる展開だったのは、今後を考えると不安ではあります。
シーズン序盤を終え、ブライトンの戦い方で感じたことや気になることを、まとめておきたいと思います。
リーグ戦は勝点を積み上げつつも不安あり
- 8試合で5勝1分2敗
- 得点21失点16
- 順位は6位
対戦相手を考えれば、素晴らしいスタートと言えますが・・・
リーグ戦で負けた試合や、直近のリヴァプール戦での苦戦した内容は、ブライトンが昨年から孕んでいる「対策された時の脆さ」が顔を見せており、今後、どのように手を加えて修正するのか気になるところです。
また、今のGKからビルドアップを行うスタイルを貫くには、経験及び技術不足の選手がいるため、リスクを背負いながら勝負しているのも冷や汗をかきます。
それでも、リスクを背負いつつも得点に繋がれば、一転して若さゆえの怒涛の勢いに発展し、相手が出てくるところを叩いて複数得点を重ねる強さもあります。
反面、フィニッシュの精度が悪くて点を獲れなかったり、またはビルドアップ時に低い位置で相手に奪われて失点してしまうと、自ら招いた「ハンデ」を打ち破ることが出来ずに「負のスパイラル」に嵌るのは、昨年から変わっていないと思います。
嵌ってしまった展開を打破するには、1人で局面を打開出来るようなスーパーなCFを用意するのも一つの手ですが、ゼルビフットボールにはイマイチ合わないと思います。
そのため、今のスタイルを考慮しつつチームに必要な選手は、足元の確かなDFの選手を揃えるか、カイセドやマクアリスターのように、ボールを保持、繋ぐ、または1人でも運べるような人を用意することではないでしょうか。
マーチやグロスは、今やブライトンにとってなくてはならない大切な選手ですが、昨年のカイセドやマクアリスターの役目をさせるのはちょっと違うのかな?
と感じています。
何にせよ、8試合終えて得点は20チーム中でトップです!
鉾か盾か・・・
な感じになってしまうのですが、今のブライトンは、重厚な包囲網であってもそれを食い破ることが出来る「牙」を用意した方が、最後までタイトル争いに絡めるような気がします。
チーム史上初めての、国際試合での勝点ゲット!
1901年創設で100年以上の歴史を誇るシーガルズですが、1980年代前半に燦然と輝きを放ちましたが(パブでクラブの生き字引みたいなお爺ちゃんたちは、何度も何度も1983年のFAファイナルの話をしていた)、未だかつて、国内主要大会のタイトルも、国際大会への切符すらも、手にしたことはありません。
だから!
今シーズンがブライトン史上初めての国際大会への参加となる訳です。
(あの時の爺ちゃん達、長生きしてドーバーを渡ったのかしら)
ヨーロッパ各国から集った32チームが8グループに分かれて戦う、UEFAヨーロッパリーグは、9月にグループステージでの戦いが始まり、決勝は2024/5/23(木)に予定されています。
シーガルズはグループBで戦っており、他の3チームは・・・
アヤックス(オランダ)、マルセイユ(フランス)、AEKアテネ(ギリシャ)
となっています。
アヤックスやマルセイユとヨーロッパを舞台に戦う日が来るとはなぁ。
記念すべき初戦はホームでアテネと戦ったのですが、経験の無さと戦術の脆さを露呈しました。
2つのPKを貰いながら、守備がピリッとせずに敗戦。
続く第2戦はアウェイ・マルセイユ戦。
瞬く間に2失点して落ち込みましたが、後半、三笘のアシストもあって2-2の同点に追いつき・・・
ついに、UEFAヨーロッパリーグで初めての「勝点」を手にしました。
グループステージの先にあるものは・・・
超、複雑すぎて、これから調べてみることにします。
ただ、どうやら3位までに入れば、まだ先へ進む可能性があるようです。
今期もUEFA主催大会の切符は獲れるのか?
好スタートを切ったと思いますし、前節などは強豪のリヴァプール相手に追いついて勝点をゲットしたので、手放しで喜びたいところです。
ただ・・・
どうしても気になるのが失点の仕方です。
失点数はそれほど多くはありません。
昨年は38試合戦って72得点53失点であり
今年は8試合戦って21得点16失点となっています。
単純計算すれば良い訳では無いと思いますが・・・
このままの得失点の比率だと、38試合では73得点55失点となり、昨年と変わらない数字に落ち着くような気がします。
が!
ビルドアップ時を狙われる「勿体ない失点」が目立ちます。
ウェストハム戦での1失点目もそうでしたし、アストン戦では相手の11番が当たり日だったとは言え、序盤はとにかく繋ぎのところでミスが多く、簡単にクロスを上げられ失点を重ねてしまった。
それにしてもあの試合は散々だった。
6失点目を喰らうと解説にまで「Brighton misely」と言われる始末で・・・。
とにかく、各人の守備が下手と言うよりも、ブライトンがGKからのビルドアップに固執しているため相手がプレッシャーを掛けやすい事と、強烈なプレッシャーを掛けられた時に、DF全員がプレスを交わせるだけの足元の技術とメンタルを保持している訳ではないため、泥沼から抜け出せなくなることが多いように感じています。
だからこそ、劣勢の時にカウンター一閃で相手ゴールを陥れるFWか、プレスに負けずにボールを収める、またはワンタッチで相手の密集地帯を超えるパスが出せる選手が居れば、相手のレッシャーの掛け方に躊躇が生れると思うのですがねぇ・・・。
まとめ
記事を書いていて思ったのですが・・・
ELのGS突破の難しさにヤキモキしたり、今シーズンも上位に入れるか心配をするなどは、90年代末期の暗黒時代を思えば、どれほど幸せなことでしょうか?
あの頃、ホームスタジアムは存在せず、ホームの試合はブライトンから100キロ以上も離れたジリンガムで戦うしかありませんでした。
試合を観に行けるだけで幸せだったのに・・・
どうやって勝点を積み上げるかで悩むなんて!
もっと「今」を楽しまなくちゃいけませんね。
冬の移籍市場でどんな動きがあるのか?
新たにどんな選手を獲るのか?
ゼルビフットボールはどんな進化を遂げるのか?
楽しみが尽きないシーズンです。
頑張れSeagulls!
楽しみをありがとうブライトン!!
Go for it! The Seagulls!!
I'm rooting for the Brighton & Hove Albion from Japan!!
↓オススメのサッカーブログランキングはこちらへ!