2017年10月29日、札幌のホームでJ1第31節鹿島VS札幌戦が開催されました。
直近の横浜FM戦、神戸戦で連敗を喫し、チーム状態が下降気味の鹿島を立ち直らせるただ1つの薬は「勝利」だと思っていました。
鹿島が鹿島であるために必要なことは「勝つ事」だ。
その思いを、北の大地へ必死に送りながらテレビの前に釘付けになりました。
鹿島VS札幌戦を振り返ります。
鹿島VS 札幌戦の試合結果とスターティングメンバーと交代
鹿島 2 - 1 札幌
後半2分三竿 健斗
後半15分兵藤 慎剛
後半25分金崎 夢生
エース弾、北の大地で炸裂!
スターティングと交代メンバー
GK21 曽ヶ端 準
DF 3 昌子 源
5 植田 直通
16 山本 脩斗
22 西 大伍
MF 4 レオ シルバ
8 土居 聖真→後半39分 安部 裕葵
11 レアンドロ
20 三竿 健斗
25 遠藤 康→後半30分 伊東 幸敏
33 金崎 夢生→後半47分 鈴木 優磨
※金崎も土居も登録上はMFだから、形式上は4-6-0になってる。
試合前の記事で札幌戦では中村を外した方が良いと書きました。
大方のネットでも彼を使うべきではないと言う意見が多かったです。
それでも・・・
私は大岩監督が中村を使うような気がしていました。
スタメンではなくても交代で投入するのではないかと・・・。
なぜなら、あれほど頑固に使い続けた選手には、それ相応の根拠があるはずで、札幌戦でも大岩監督が使うことで彼の考えの一端が見えるのではないかと思っていました。
ですが・・・、熟慮の末なんでしょうが、大岩監督は頭の中を「強いチームを作る」から「優勝するためのチーム」に切り替えたようですね。
先のことはシーズン終了後に考えられますからね。
今は残り3試合、総力を上げて勝ってください!
J1第31節終了時の順位表
鹿島が首位である!
残り3試合となると、もう勝ち点差はどうでも良い!
大切なのは、鹿島が3つ勝てば誰にも言われない優勝だと言うことだ!
鹿島VS札幌戦の試合内容振り返り
久々に地上波で放映された鹿島戦、やはりテレビの映像は綺麗だな。
良いところでクルクル回ることもない。
やはり・・・
私の世代にとってはテレビ観戦の方が在りがたい。
試合内容を振り返ります。
鹿島の試合の入りは悪くない
ある意味、最近の鹿島の特徴とも言える「試合の入り方の拙さ」は札幌戦では影を潜めていました。
試合開始前は、3日前の神戸戦で120分闘ったDF陣(昌子、植田、山本)の状態が心配でした。
ですが、彼らに身体に重さはあっても気迫は失われていませんでした。
もちろんDF陣だけでなく、トップの金崎を含む全ての選手が、強度を維持して試合をコントロールしていました。
一進一退が続く前半、札幌の気迫も凄い
鹿島の入りはここ最近お目にかからないほどの良い出来でしたが、残留を勝ち取ろうとする札幌の選手も、大サポーターを背にしてかなりの迫力で鹿島ゴールに迫りました。
セカンドボールも互角、そしてサイドを使って長身のFW2名を活かそうとするプレースタイルは、見ている方としては胃が痛くなるプレーです。
札幌にCKを与えすぎで怖い
札幌の攻撃を凌いではいましたが、1つ気になったのはCKでした。
試合前の記事で書いたように、札幌の得点はセットプレーとクロスからが大半です。
そうそう入るものではないけども、ゴール前にボールが上がるのは心臓に良くない。
それに、こぼれ球で事故が起きることもある。
そう思うと、CKの多さが気になりました。
ちなみい1試合トータルでは8CKでした。
山本脩斗がついに目覚める
試合前、一番心配していたのが山本でした。
自分的には、彼は昨年のMVPです。
その彼が、今年は疲れからなのか昨年の凄味を攻守に出せず苦しんでいました。
当然今日の試合も3日前に120分戦っているので、守備はともかく攻撃面での活躍はあまり期待していませんでした。
しかし、ピッチ上には何かが吹っ切れたかのように攻撃する山本が居ました。
前半終了間際、ドリブルでペナルティエリアに侵入したシーンを見て、私は思わず「帰ってきた!山本、やっと帰ってきた」と叫びました。
後半開始、三竿のJ初得点で鹿島先制!
後半開始早々、鹿島が怒涛の攻撃を掛けます。
シュートを打ちまくる攻撃ではなく、ジワジワとゴールに迫る圧力でした。
その圧力に負けて相手が下がりことでセカンドボールを鹿島が拾い、右から左から中央からゴール前に迫っていきました。
そして・・・
何かに導かれるようにゴール前に駆け込んできた三竿の前にボールがこぼれ、右足から放たれたシュートは相手DFの股の間を抜けてゴールに吸い込まれました。
三竿!
Jリーグ初得点おめでとう!!
・・・あと3試合、暴れまくってください。
神は鹿島に試練を与えたもう
待望の先制点を手にした鹿島、決してベタ引きになる事無く、バランスを取りながら試合をコントロールしていました。
しかし・・・
恐れていたCKから悲劇が訪れます。
CKをクリアしたボールをダイレクト打ったシュートが、右ポストに当たり、ゴールに吸い込まれていきました。
100回やって99回は外れるようなシュートなのに・・・。
この大切な試合でその1回が起きるとは。
神はどれだけ鹿島に試練を与えるのだ!
思わず絶叫してしまいました。
エース金崎、北の大地で咆える!
同点には追いつかれたものの、事故みたいな失点だったのが幸いでした。
そして、選手の誰もが気落ちして下を向かなかったのも幸いでした。
ジリジリと札幌ゴールに再び迫っていきました。
そして・・・
ついにエースが北の大地に降臨しました。
動き出し、トラップ、シュート・・・
全てが芸術品でした。
ちなみにスルーパスは山本!
完全に山本が目覚めました。
あと3試合、起き続けて下さい!!
今日はきっちり「鹿島る」!
試合を終わらせるために、そして相手の気持ちを削ぐために、3点目を取りたいところですが叶いませんでした。
しかし、今日の鹿島にはリードは1点で十分でした。
3日前に神戸の地で経験した悲劇を糧にして、しっかりと試合を終わらせました。
ようやく「鹿島る」が戻ってきました。
2-1、無失点ではないけども、鹿島は鹿島らしく勝ちました。
鹿島VS札幌戦のハイライト動画はこちら
先制点を挙げたあとの三竿の雄叫び
決勝点を上げたあとの金崎の魂の叫び
何度見ても泣きそうになります。
(まだ何も決まってないので、泣いてはいけないと自分を叱咤激励しています)
終了後に喜んでない鹿島の選手が頼もしいです。
YouTube公式チャンネルに、昨日のハイライトロングバージョンを投稿しました!#antlers #kashima
— 鹿島アントラーズ 公式 (@atlrs_official) 2017年10月30日
ぜひ、ご覧ください!また公式チャンネルのお気に入り登録もお忘れなく!
札幌戦ハイライト:https://t.co/OMtJt5dWBQ
注目した選手の結果と注目した攻守のポイントはどうだったか?
鹿島が勝利するために活躍が絶対に必要な選手2人と、札幌に勝つために気をつけるべき攻守のポイントを試合前にまとめましたので、確認しておきます。
鹿島には金崎がいる!
試合前には「エース・金崎の得点が必要だ」と書きました。
彼は期待した以上の事をやってくれました。
エースが得点したら鹿島は負けません。
29試合無敗となりました。
これって、凄い記録ですよね?
Jリーグ最長記録って何試合なんでしょうかね?
誰か教えてくれないかしら・・・。
次も、頼む!
ようやく昌子本来のプレーが戻ってきた!
正直、ここ最近の昌子のプレーは心配でした。
代表に選ばれ、色々と言われ、悩んでいたのか?それとも上手くやろうとして失敗していたのか?判りませんが、ここ最近のプレーは昨年暮れに世界に名を広めた昌子ではなかったです。
追い込まれたこの状況で、きっちり勝って優勝すれば「鹿島の歴代CBに肩を並べる」ことが出来ると思って注目しました。
その期待に・・・
ちゃんと答えてくれました。
チームを勝利に導く・・・それがあなたの長所だよ!
あと3試合、植田と共に踏ん張ってくれ!
攻撃面、外と中とバランスよく使い分けて攻めろ!と考察したが・・・
バランス良く攻めていたと思います。
中に寄りすぎず、サイド一辺倒にもならず、効果的でした。
後半は疲れが見えましたが、遠藤が良いアクセントになっていたと思います。
それと、札幌戦は金崎ですね。
「戦術・金崎」でした。
頼りすぎですまない、ムーちゃん。
守備面、負けない当たりを見せろ!と考察したが・・・
セットプレーにしろ、クロスにしろ、きちんと対応できていた思いました。
失点はセットプレーからでしたが、あれは仕方ない。
失点の場面だけ見ると、レアンドロが遅れたように見えますが、あれはカバーするのは無理でしょうね。ダイレクトで蹴った札幌の兵藤を褒めるべきですね。
精神面、勝つ為にやれる事を最後までやり遂げろ!と考察しましたが・・・
やった!
やりきった!
NHKの解説者が言っていました。
「華麗でもなく、スペクタルなサッカーではない」
「勝つためのサッカーを鹿島はする」
そうです、その通りです。
勝った上で華麗なプレーだったりスペクタルな試合なら良いですが、負けたけど面白い試合だったまたは楽しい試合だったは、鹿島にはありえない。
勝つことが全て!
それがアントラーズ。
だから、ずっと応援しているんです。
鹿島の今後について
札幌戦の前、4つ勝とうと書きました。
トータル360分、闘って闘って勝ち続けようと。
まずは1勝あげました!
残るは3勝です!
もう川崎との勝ち点差はどうでもいいよ。
- 11月5日ホーム浦和戦
※このあと日本代表の試合などがあり3週間休みになります。
※尚、川崎Fの第32節は11月18日等々力でのガンバ戦。 - 11月26日ホーム柏戦
- 12月2日アウェイ磐田戦
全部、勝ちましょう!
絶対に今年も優勝しよう!!
ファミリーでうれし泣きをしよう!!!
行け、鹿島アントラーズ!
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