lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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未破裂脳動脈瘤と闘う ~病気の告白の仕方。家族・友人・会社へ~



前回のブログでは、未破裂動脈瘤が発見されてから、どうしたら良いのか判らなくて揺れ動いていた自分の気持ちを静めてくれたきっかけを記しました。

 未破裂脳動脈瘤と闘う ~揺れ動く心との向き合い方~ - lands_end’s blog

 

今回は、未破裂脳動脈瘤が見つかってから、いつ、誰に、どのようにして伝えたのかを残したいと思います。

少しでも、同じ事で悩んでいる人の手助けになれば幸いです。

 未破裂脳動脈瘤をカミングアウトする

病気が判ってから、私の場合にはどのように人に話したら良いか結構悩みました。

  • 人に話しても良いのか?
  • 相談しても迷惑ではないだろうか?
  • 相談するのは相手にどうして欲しいからか?

話したいと思う気持ちの最も強い部分は、ある日突然「人生が終わる」事への恐怖感からだと思うのです。

一方で、この未破裂脳動脈瘤と言う病が「言われ無ければ、まず他人は気付かない」と言う点で、敢えて人に話すには理由が必要だと考えてしまったように思います。

結局、

★自分と言う人間の存在を知っておいて欲しい。

★面倒な病に罹ってしまったので、甘えさせて欲しい。

この2つの気持ちに落ち着いてから、身近な人へのカミングアウトを始めたように思います。

 

嫁さん。そして田舎の両親と兄弟姉妹への告白

嫁さん

発見のMRI撮影で未破裂脳動脈瘤が見つかり、改めて総合病院へ診察へ行く際に、全ての事情を話して同行してもらった。

その時の嫁さんの反応とその後の様子については、前回のブログに記したとおりです。

田舎の両親

総合病院で未破裂脳動脈瘤が確定した後、はっきりと覚えていないのだけど、余り時を置かずに話した気がします。

万一の時に、甘えられるのは両親だけだな、と思って週末に実家に帰って話しました。

また、電話よりも、面と向かって話したかったから帰りました。

いい年して、母ちゃんを泣かしてしまったのが、申し訳なかったです。

兄弟姉妹

兄弟姉妹には、直ぐには話せなかった。

というよりも、最初の苦しんだ2ヶ月間は忘れていたといっても良いかな。

自分の進むべき道がおぼろげに見えてから、兄弟姉妹の職場の人脈で医師や病院の評判を聞いたりしました。

相談してからは多くは語らなくても、ここぞと言うときに支えてくれて、「血の繋がった兄弟姉妹」の有難さを実感しました。

 

私の個人的な感想ですが、両親には面と向かって話して正解だったな。と思います。父親と母親にとって一人の子供に戻れた気がして、その後も素直に甘えることができました。

ただ、兄弟姉妹にはもう少し早く相談しても良かったかな・・・と反省しています。

なぜなら、弱音や我侭を言えるのが肉親であり、厳しいことを言えるのも肉親だからなんだ。と今回の事で強く思ったからです。

 

友人への告白

友人への告白は、人によっても、年齢や性別、周囲の環境によっても変わるのかな?と思います。自分は、決して友達が多い訳ではないので(たぶん)・・・、話しておくべき人が選びやすかったです。

ただ、話しが出来たのは、やっぱり最初の混沌とした2ヶ月が過ぎてからでしたね。

一人は母親的な感覚で、「常に体調はどお?こんな医者がいるよ。」等と細やかに連絡をくれました。

もう一人は父親的な感覚で、「お前が決める事に全面的に賛成するよ。俺に出来る事があればやるから何でも言え」。といつも玄関を開けていてくれました。

たった2人でしたが、心から尊敬できる友人が居てくれたことに、今こうして書きながら改めて感謝しています。

 

これは私の考えですが、カミングアウトされる方もかなりの覚悟がいる事なので、多くの人へ話してその瞬間だけ安堵感を得るよりは、数人でも「最後まで付き合ってくれる人」に話そうと決めたことは間違ってなかったと思っています。

 

会社への告白・・・というか報告!

これも、人それぞれの置かれている立場、年齢、性別、業種・・・などなどによって異なるでしょうから、自分の例がこれから報告する人の役に立つかは判りません。

40代のおっさんで、サービス業の中間管理職の場合として読んでください。

私が会社に報告したのは、鬱々とした2ヶ月が過ぎ、積極的に病院巡りを始めた時でした。午前や午後半休、またはタイムシフトを夜間にずらして勤務するための融通を利かせて貰いたかったので、包み隠さず、全てを直属の上司に話しました。

幸いなことに、私が会社にお願いしたい事を理解してくれ、かつ積極的に受け入れてくれる上司で助かりました。そのため、上司の更に上役(経営陣)への報告は、上司に一任出来た事で、余計なストレスを感じることなく、手術・休職まで半年以上の日々を過ごせたことは、とても有難いことでした。

なぜなら、未破裂脳動脈瘤が見つかり、たぶん皆さんが医師にする質問の一つに

「日々、気を付けることはありますか?」

があります、その回答は色々とあると思いますが、ほぼ確実に含まれる回答の一つに

「ストレスを感じないこと」

がきっとあるはずです。

「過度なストレスは、動脈瘤にとって好ましくない」・・・と。

しかし、現代社会において、ストレスを感じずに仕事をするのは多分不可能ではないでしょうか?だからこそ、少しでも余計なストレスを減らせることはとても大切な訳であり、減らすためには上司や会社との関係を円満に保つ必要がある訳です。

日々の仕事・生活において、人との関係を大切にしておく事が、いざと言うときの己のためにとても役に立つのだと痛感しました。

 

最後も私個人の感想ではありますが、生活のため、治療のため、そして全快後の生活のため、仕事(稼ぎ)は必要です。そのためにも、会社、及び一緒に働く同僚・上司との関係性はとても大切だと感じます。

逆に言えば、未破裂脳動脈瘤をどうするか悩んでいる社員を、可能な範囲で構わないのに受け止めきれない上司や会社であったら、明るい未来を感じられないのではないでしょうか?

 

今回のブログは、本当に自分の体験に沿ってまとめたので、やっぱり人の役に立つのかどうか判らなくなってしまいました。すいません。

次回は、2ヶ月の引き篭もりを経て、積極的に病院探しを始めた時に感じたことをまとめたいと思います。

次回『未破裂脳動脈瘤と闘う ~苦労した病院巡りのはじまり~』です。

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