lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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未破裂脳動脈瘤と闘う ~術前検査を終え、ようやく無の境地に~



悩みに悩み、手術を受ける病院と医師を決めました。
その過程を、このブログでも偉そうに書いてきました。

でも、ずっと触れないで来たことがあります。
本当に、手術を受けることに恐怖心が無くなったのか?です。

今日の記事は、当時の自分の気持ちを正直に書きたいと思います。

今、手術を受けようか悩んでいる人や、
これから手術を受けることが決まっている人に、
このブログで少しでも何かを伝えられたら良いと思って書いてきたので、
正直に書くことにします。

 

手術への恐怖は消えませんでした

未破裂脳動脈瘤の治療のために『開頭クリッピング手術』を受ける決意をしてからも、
ずっと、ずーっと、怖くて仕方がなかったです。

  • 手術を受けるということが怖かった
  • 手術が成功するかどうかも怖かった

 

  • もしも後遺症が残ったらどうしよう
  • 仕事が出来なくなったらどうしよう

 

  • 寝たきりになって嫁さんに迷惑をかけたらどうしよう
  • 寝たきりでなくても嫁さんを悲しませたらどうしよう

 

  • 先生にお願いしよう。寝たきりになる位ならいっそ殺してくれ
  • 先生にお願いしよう。頼むから人生をまだまだ続けさせてくれ

こうして書き出してみると、
俺は、本当に怖くて仕方がなかったのだな。
と思い出しました。

 

どうやって恐怖を克服したのか

恐怖を消すことは出来ませんでした。

  • どんなに『未破裂脳動脈瘤』のことを学び
  • どんなに『開頭クリッピング手術』のことを学び
  • どんなに『執刀医』を厳選しても
  • どんなに『執刀医』と話を重ねても

恐怖はやっぱり消えませんよ。
そして、恐怖を隠すことも出来ませんでした。

だから、必死に『調べた』のです。
恐怖で、訳の判らない言動をしないように、
『調べる』ことで頭をいっぱいにして、誤魔化してました。

だって、それしか方法がなかったから。

 

無の境地になれた2つの理由

恐怖を克服できた訳ではありません。
恐怖の元を理解して冷静になった訳でもありません。

手術まで1ヶ月を切り、様々な検査が終了して覚悟が決まったから・・・。
と言えば、カッコよく聞こえるかも知れませんが、それも違います。

 

1つめの理由

実は、とても単純です。

あと少しで、未破裂脳動脈瘤の破裂の恐怖から開放される。
手術の成否はともかく、
『いつ破裂するのか?』
と言う恐怖から開放される。

そう思った時に、とある感情が生まれたのです。
手術前に破裂したら勿体無い。

自分って人間は、とても小心でセコイのだと思います。
でも、この感情が真実なのです。

この感情が生まれてからは、手術への恐怖に怯えることは無くなりました。
後遺症への恐怖も無くなりました。
むしろ、手術が目前になったのだから無事に手術日を迎えたい。
成否はともかく、何も出来ずに破裂は避けたい。

そう思ったら、『手術への恐怖』は消えていました。

 

2つ目の理由

万一、手術が失敗したら、人生が終わる訳です。
つまり、残りの人生あと1ヶ月弱・・・。

そう思ったら、悶々と手術の恐怖に怯えている時間が勿体無いと気付きました。

  • 仕事もケリをつけないといけない
  • 親しい友人と会って話しておきたい
  • 両親や兄弟ともきちんと話しておきたい
  • 嫁さんとはこれからの1ヶ月は大切な時間だ

こう考えられるようになったのは、1ヶ月を切ったからかもしれません。
その前も、頭では判ってはいました。
でも、子供の夏休みの宿題ではないですが、
追い込まれて、ようやくすべき事に目が向いたと思います。

 

まとめ

恐怖はずっとありました。
手術を決めてからもずっと。

でも、1ヶ月を過ぎてからは、時間を大切にしようと強く思いました。
残された時間・・・という言い方はしたくありません。
でも、とても大切な、掛け替えのない時間だから。

その感情が、恐怖心でいっぱいだった心を無にしてくれました。


次回は『未破裂脳動脈瘤と闘う ~術前1ヶ月はとても多忙なり!~』です。

 

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