2024年3月17日、鹿島アントラーズはホームであるカシマスタジアムに川崎フロンターレを迎え、2024年J1第4節を戦いました。
リーグ戦では2015年の8月、等々力で行われた試合で勝利して以降、ずっと勝てていない相手です。
また、カシマスタジアムでの試合に限ると8年勝っていない・・・。
そして、2023年第2節は、勝利にあと一歩まで迫りながら、運命に翻弄されて逆転負けを喫した相手であり・・・。
難敵とか天敵という言葉を超える、もはや、災害レベルのショックをもたらす相手だと私は勝手に思い込んで一人で悶々としていました。
しかし、何故か多くの人が次の川崎フロンターレ戦は勝てる!
とSNSに発信している人が多く、彼らの言葉に勇気づけられ、テレビの前にユニフォールを着てスタンディングして試合開始を待ちました。
カシマスタジアムが燃えた2024年J1第4節(ホーム)鹿島VS 川崎F戦の記録を残しておきます。
- 2024年J1第4節(ホーム)鹿島VS 川崎F戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
- 2024年J1第4節(ホーム)鹿島VS 川崎F戦の試合内容と感想
- 川崎F戦を観て感じたこと
- アントラーズの次の試合はホーム・磐田戦!
- まとめ
2024年J1第4節(ホーム)鹿島VS 川崎F戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
鹿島 2-1 川崎F
前半36分 マルシーニョ
後半2分 チャヴリッチ
後半5分 鈴木 優磨
スターティングと交代メンバー
GK1 早川 友基
DF2 安西 幸輝
5 関川 郁万
32 濃野 公人
55 植田 直通
MF13 知念 慶
15 藤井 智也 ⇒後半39分27 松村 優太
25 佐野 海舟
30 名古 新太郎 ⇒後半29分14 樋口 雄太
FW7 チャブリッチ ⇒後半44分77 パレジ
40 鈴木 優磨
町田戦では体調不良?でベンチからも外れた知念と関川が戻り、良いプレーを披露していた名古をスタメンで起用、チャブリッチをウインガーとして真価を発揮できるであろうサイドに配置して、川崎F戦に挑むことになった。
仲間がベンチにも入らなかったのは、ちょっと意外であった。
2024年J1第4節(ホーム)鹿島VS 川崎F戦の動画ハイライト
勝利した試合のハイライトは、寝ても覚めても繰り返し視聴してしまうのがサポーターの常だが、今回の川崎F戦のハイライトはそんなレベルではない。
仕事したり、子守をしている時、寝る直前でも、気付くと眺めている。
そして呟く言葉はただ1つ
ブラボ~
2024年J1第4節(ホーム)鹿島VS 川崎F戦の試合内容と感想
第2節と3節の前半は「どうしたんだよ・・・」とボヤキたくなるようなプレーが連続していたので、試合前は本当に不安で「ドキドキ」していました。
前半総括:決める時に決めないと!はフットボールのあるある!!
首脳陣の指導が良かったのか?
選手が吹っ切れたのか?
はたまたフロンターレが調子悪かったか?
理由は定かではありませんが、この日のアントラーズは自分達がやりたい事を、しっかりとプレーで表現し、フロンターレを追い込んでいました。
しかし、
難度か迎えた決定機をしっかりと仕留めきれないでいると・・・。
一瞬の油断、と言うかDF陣のポジショニングミスが重なり敢え無く失点。
早川!
もっと怒って発破を掛けて良い場面だよ!!
くそ・・・またか・・・
と思いつつも、選手の表情は変わらないし、スタジアムの熱気も下がってはいないことには一安心。
それにしても、誰もが感じる「決める時に決めないと・・・」は本当に良く起こるモノである。
後半総括:歓喜と喚起と怒声と・・・
ほぼ心臓が止まった危機を安西の走りで脱すると、返す刀でチャーレがようやくフロンターレに刃を突き立ててくれました。
植田からのフィードがアバウトになるところを見事に合わせ、ドリブルで持ち込み、狙いすました一発で同点!
チャーレと名古の合わせ技に、クロスバーも味方して、最後は優磨に神様が贈り物を届けてくれて逆転!
燃え上がるカシマスタジアム。
自宅で跳ねる父と息子・・・
マルシーニョの退場に、ピッチでは植田が、スタンドではサポーター同士が、昨年の二の舞は御免だと注意を喚起!
アディショナルタイム
決めれない、保持しきれない、フワフワした空気感に「パレジ」が「喝!」
試合終了:試合終了
人生において、もっとも長いと感じる7分が過ぎ・・・。
ついに長年の呪縛が解けました。
9年ぶりにリーグ戦でフロンターレに勝利!
川崎F戦を観て感じたこと
正直、予想をかなり上回る試合の入りでした。
指導者の経験値とは、なかなか、大事な物なのだな。
・特別扱いしない
・名古、このまま覚醒して
・競争あってこそ人は伸びる
・柴崎の起用はどうなるのか?
特別扱いしない
選手本人が特別扱いしろとか、我儘を言っていた訳ではないことは理解していると、先に書いておきたい。
ポポ監督の一番の凄みは、どんな選手だろうと、特別扱いはしないところだ。
全力で向き合い愛情を示すが、だからといって試合で特別扱いはしない。
まさにソレとコレは違う・・・と言う感じである。
開幕から3試合、頼りに頼り、開幕では結果も出している仲間を、対フロンターレに勝つための布陣と選手選考に合わないと考えると、躊躇なくベンチからも外した。
鈴木優磨に、すべき事を明確にして提示して、FWとしての仕事に専念させた。
サイドに配置したチャブリッチに対して、守備時の動きを要求し、後半に痛めた際には「出来るのか?出来ないのか?」をハッキリしろと迫る。
松村の気持ちが切れてしまう前に、ちゃんと、プレーのチャンスを与えた。
指揮命令系統をハッキリとさせて、選手のプレーに迷いを生じさせないようにしているのは、実に見事だと感じています。
名古、このまま覚醒して
多くのサポーターが触れているのですが・・・
名古のプレーを観ていて思い出すのは、うっちーの「名古評」です。
何度も、何度も、ブレイク寸前まで辿り着きながら、怪我などアクシデントに苦しんで「完全開花」に至らない、鹿島の至宝の1人・・・。
技術もあり、センスもあるだけに、多くの監督に色んな可能性を感じさせてしまい、結果、器用貧乏に成り掛けていた名古・・・。
ポポ監督が、名古の最適解を見つけ出したのだろうか?
頼むから、このまま一気に登りつめてくれ!
競争あってこそ人は伸びる
関川が手を抜いてるとは思わないし、舐めてるとも思いません。
ただ・・・
やはり、このままでは「関川」がもう伸びないのではないか?
そんな心配が強くなります。
GKが全盛期のスンテであれば、公開説教をするくらいに発破を掛けてくれるだろうが、同年代の早川ではそうもいかない。
植田も言葉を重ねるタイプでは無いし、津久井も関川を脅かすレベルではまだない。
そうなると・・・
彼に刺激を与える選手を連れてくるしかないのではないか?
仮にその壁を関川が超えられないのであれば、大迫の言葉では無いが「そこまでの選手」という事になるのだろう。
鹿島一筋で戦いたいと言ってくれることは嬉しい・・・
だが、親のような気持ちで関川を見た時、「小さくまとまるなよ・・・」と言う気持ちも抱きます。
代表に選ばれる選手まで成長しなければ、鹿島のCBとしてレジェンドに肩を並べたとは言えないのだから。
柴崎の起用はどうなるのか?
誰もが諸手を上げて褒めるのだから、知念は、このまま「ボランチ」で極めていくのが彼のためにも、鹿島にとっても良いのだと思う。
しかしそうなると・・・
鹿島にはJの他のチームが羨むボランチが「複数人」存在することになる。
佐野が夏には海外を視野に入れるかもしれないが・・・彼の性格からして、シーズン途中で本当に出ていくだろうか?
知念をボランチで起用したり、佐野をCBで起用したり、チャーレを右ではなく左のウイングに配置したり、名古をトップ下で起用したり・・・。
ポポ監督の選手起用には「妙な固定概念」は感じられない。
だから、間違いなく、柴崎、知念、佐野、樋口、そして舩橋・・・。
彼らに合わせた起用法を考えているはずである。
そして、彼らをしっかりとチームに組み込んで戦えれば、自ずと「タイトル」が見えてくるはずだ。
アントラーズの次の試合はホーム・磐田戦!
鹿島にとってライバルチームはただ1つ・磐田だけである。
そう考えているスタッフやサポーターはとても多い。
オリジナル10で、鹿島と共に降格したことがないマリノスは、鹿島との試合を「クラシック」として盛り上げてくれるが、一方の鹿島は少々「塩対応」な感じである。
まあ、これはマリノスがどうこうよりも、鹿島としては、磐田をライバルとして掲げた以上、そうそう浮気をする訳にはいかないよ・・・。
という事なのかも知れないが。
個人的にも、磐田とタイトルを争った時期の想い出は強い。
面白いのは、タイトルを獲れなかった想い出は悔しいし、腹も立つが、不思議と恨むつらみは感じない。
もっとも清々しさはない。勝負事だし・・・。
でも、タイトルを獲られても、負の感情が沸いてこないのは不思議である。
実際、2017年の最終節の結果とその後を考えれば、磐田は鹿島サポーターからの恨みを一身に背負っても仕方ないはずだ。
あの時、磐田に勝ちきれなかった鹿島はタイトルを逃し、そこからフロンターレの時代が始まったのだから・・・。
しかし、1つの水色にはリスペクトを感じる人が多く、もう一方の水色は罵詈雑言を投げかける人が多い。
なんだろうなぁ・・・とは思うが、まあ、人の感情ってのはそういうものだな。
まとめ
序盤4試合で2勝1分1敗の勝点7。
悪くはない。
ただ、失点の仕方が「あまり好ましくはない」と思うので、その辺りには課題が残ると思うし、攻めに関しても、セレッソや町田戦で苦戦したことを考えると、楽観視は出来ないと思います。
だから、もう少しチームの戦い方が熟してくるまでは
あまり先を考えず、目の前の1試合、1試合を全力で戦って欲しい。
シーズン前に監督が標榜した、「試合後に余力を残さない戦いを見せる」はちゃんと実践されていると思います。
だから、その戦いを続けられるように、サポーターは背中を支え続けますから!
頑張れアントラーズ!
呪縛を解いて休んでいてはダメだ!!
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