2022年8月8日、鹿島アントラーズはレネ監督との旅路に見切りをつけ、岩政コーチを監督へ昇格させて指揮を執らせることにしました。
その岩政監督ですが、2022年シーズン序盤のレネ監督が合流できなかった時期に、監督代行を務めて「好成績」で引き継いだこともあり、サポーターの多くはこの監督交代の発表を「好意的」に捉えていました。
あれから1か月が過ぎたので、ここまでの感想をまとめてみました。
岩政新監督、就任1か月半の戦績
何というか・・・
現状戦力と準備時間ではこれが精一杯なのか?
■リーグ戦6戦:1勝4分1敗 勝点7/18
8月14日(日) 25節 勝利 2 - 0 ホーム 福岡
8月21日(日) 26節 引分 1 - 1 アウェイ 湘南
8月27日(土) 27節 敗戦 1 - 2 アウェイ 川崎
9月3日(土) 28節 引分 2 - 2 ホーム 浦和
9月10日(土) 29節 引分 1 - 1 アウェイ 京都
9月16日(金) 30節 引分 1 - 1 アウェイ 鳥栖
■天皇杯
9月7日(水) 天準々決勝 勝利 1 - 0 アウェイ 神戸
単に結果だけならば「悪い」!
時と場合によっては解任騒動が起きるレベルの数字とも言える。
もちろん、現状で「それ」を口にするのはオカシイが。
勝てない事へのストレス
監督就任後の福岡戦での勝利が鮮やかであり、しかも取って欲しい人がゴールを獲ったこともあり、一気に期待値が上がり過ぎてしまった感もあるが・・・
勝てないストレスはかなり溜まっている。
「常勝」の看板を下ろして足元を見据えて戦う事
と
「常に勝利」を目指して戦う事
この2つは捉え方がとても難しいと思います。
監督が言っていた「看板を下ろす」ことの意図は判ります。
目先の勝利だけ追い求めるのではなく、近い将来、リーグやACLで他チームを圧倒する試合をするための、雌伏の時期とする。
でも・・・
私が片道3時間、往復6時間掛けてカシマスタジアムへ行くのは、
鹿島の戦う姿と勝利の喜びに浸るためでもある訳で・・・
やっぱり、サポーターとしてストレスは溜まってしまうのです。
また、このストレスを抱え込むのはサポーターだけなら、まあ我慢すれば良いのだが、もしも選手にも「勝てないストレスが溜まる」のであれば、それがいずれチームの一体感を失わせることに繋がるのではないか?
と危惧するのは考えすぎでしょうか。
就任後に手掛けたのは攻撃だが・・・
就任後のとあるインタビューで監督が語っていたのは、「守備出身の自分が守備に力を入れすぎると、守備偏重になりそうなので、敢えて攻撃の構築から行った」と言うような話をされていたが、ここまで、攻撃スタイルに劇的な変化は見られない。
個々のアイデアの部分においては、直近の試合では明らかにフットサル的な仕掛けが見られることもある。
また、個人レベルでも変化を感じられる。
例えば、左SBの安西は、以前はロボットのように単純な上下動を繰り返してパスやドリブルが引っ掛かり、一転してピンチを招くようなプレーが多かったが、単純な縦一辺倒のプレーは減ったように思う。
しかし・・・
チームとしての狙いはまだ見えてこない。
結果としてハッキリしているのは、以前と比較しても、攻撃がそれほど活性化している訳でもなく、チャンスの数も増えていないので、得点が伸びていない点だけだ。
就任後の7試合で、2点以上獲ったのは初戦の福岡戦だけなのだから。
どうした和泉?
レネ監督時代、おそらくもっとも輝きを放ったのは和泉だったと思う。
鹿島に移籍して3年目でようやく真価を発揮しつつあった。
ところが・・・
岩政体制になってからの和泉からは「輝き」が消えた。
決して攻守において手を抜いている訳ではなく、依然として重要なプレーヤーであることは間違いないのだが、「前への推進力」と「ゴールの匂い」が消えたように思う。
ポジションや与えられるタスクによって、レネ時代と単純比較は出来ないのかも知れないが、監督の志向する戦い方で「輝く選手もいれば、苦悩する選手もいる」ということは、サッカーを観ていて面白いと感じる点です。
もっとも、本人にとっては面白いではすまないでしょうが。
鈴木優磨の負担は減らず
貪欲に前で張らせれば「二桁」得点はする選手であり、高い位置に張り付かせてチャンスメイクに徹するプレーをさせれば「二桁」アシストをする選手だ。
これはベルギーに行く前から変わらない彼の特徴だと思う。
その後、海外から戻って来た優磨はさらに進化していた。
危険なエリアに誰よりも早く戻り、ブロックしたりクリアするプレーを献身的に行う選手にレベルアップしていた。
本当に凄い選手だが・・・
これを90分通してやり続けるのは普通は「人間」には無理だ。
明らかにシーズン序盤よりも、攻守の切り替えのスピードが遅くなりつつあるし、どこか痛めているようなプレーが見られることもあり心配だ。
鈴木優磨の負担を減らすには・・・
チャンスを逃さずに仕留められる前線の選手と、状況によって「戻るな」と優磨に言える守備の選手を、少なくとも1人ずつ補強する必要があると思う。
まとめ
悶々とした日々を過ごしているので、岩政体制になってからの「マイナス面」を探ってみた。
色々と気になる点はあるものの、その殆どは些末な事であり、今の「鬱屈」の理由はただ一つだと思う。
「勝っていないこと」
これを言うと、「お前は目先の勝利だけ・・・」と言われるが、サポーターとしてチームの勝利を常に願うのは、私は「間違っていない」と思う。
ワクワクしながら来シーズンを待ちたいので・・・
天皇杯を全力で応援し、タイトル獲得をサポートしたいと思います。
1つ自信を手にすれば、今のチームは「劇的」に変わると思うので!
鹿島の再生
道程はかなり遠い!
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