2019年12月21日、鹿島アントラーズは聖地カシマスタジアムへV・ファーレン長崎を迎え、2019年天皇杯準決勝を戦いました。
無冠のまま、一年を終えるわけにはいきません。
リーグ戦終了から大きな補強がある訳でもなく、どちらかと言えば、怪我人が出ており戦力ダウンの状況ではありますが、ここまで来たらどれだけタイトルを獲りたいか?という気持ちが結果を左右するはずです。
8度目の決勝進出を決めた、2019年天皇杯準決勝・鹿島VS V・ファーレン長崎戦の記録を残しておきます。
- 2019年天皇杯準決勝・鹿島VS V・ファーレン長崎戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
- 2019年天皇杯準決勝・鹿島VS V・ファーレン長崎戦の試合内容と選手の感想
- 鹿島の今後について
- まとめ
2019年天皇杯準決勝・鹿島VS V・ファーレン長崎戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
鹿島 3-2 長崎
前半4分:セルジーニョ
前半23分:得点:オウンゴール
前半37分:米田 隼也
後半28分:伊藤 翔
後半31分:澤田 崇
スターティングと交代メンバー
GK 21曽ヶ端 準
DF 6永木 亮太
27ブエノ
28町田 浩樹
39犬飼 智也
MF 4レオ シルバ
18セルジーニョ
20三竿 健斗
41白崎 凌兵⇒後半48分16 山本 脩斗
FW 8土居 聖真⇒後半0分30 名古 新太郎
15伊藤 翔⇒後半39分13 中村 充孝
やはりスンテは怪我の具合がよくないようだ。
このまま決勝もソガさんがゴールマウスに立つのだろうか?
それにしても、遠藤、レアンドロ、山口をベンチに入れないのは何故か?
レアンドロや山口は、先日、練習試合に出ていてプレーしていたので故障とは考えにくいのだが・・・。
2019年天皇杯準決勝・鹿島VS V・ファーレン長崎戦の動画ハイライト
先制点はセルジーニョの個人技から生まれた。
決して、簡単なシュートではなかったはず。
2失点は、目を覆いたくなるような守備の緩さからやられた。
このままでは決勝が心配です。
2019年天皇杯準決勝・鹿島VS V・ファーレン長崎戦の試合内容と選手の感想
前半開始直後、犬飼大丈夫か?クリアを相手に拾われてシュートまでもちこまれる。
前半4分、鹿島先制!セルジーニョが個人技で鹿島に待望の得点をもたらしてくれた。
前半序盤、一進一退。長崎はサイドを使って積極的に攻めてくる。
前半23分、FKを土居が競る。ボールには触れなかったけど、その後ろにいたDFのクリアミスを誘ってオウンゴール。鹿島が待望の複数得点をゲット。
前半27分、またも犬飼がチョンボ。あわやのシーンを作られ、味方に怒鳴られる。
その後、サポーター席から「犬飼コール」。恥ずかしそうに手を上げていた。
前半37分、長崎の見事な連携からDFラインを突破され、最後はGKの股を抜かれて失点してしまいます。
前半終盤、鹿島は全くボールが前線に繋がらない。今シーズン終盤の悪い状態は改善されていない。
後半開始、土居が下がり名古が投入された。
明らかにこの日の土居は精彩を欠いていたので交代は納得できる。
ただ、どこか故障したのでなければ良いのですが・・・。
後半序盤、長崎がゲームを支配。鹿島はボールを運べない。すぐにロストする。
ただ、前半に良いようにかき回されたサイドはケアしているので危険なシーンまでは作られていないのは幸いだった。
後半16分、伊藤が待望の追加点!と思ったがオフサイドの判定。現地では詳細は判らなかったが家で録画を見返して納得した。
後半中盤、名古が良いアクセントになっており、少しずつ鹿島がゲームの支配し始める。
後半28分、名古の突破で得たCKをブエノが押し込んで、鹿島が3点目をゲット!
記録上は伊藤翔のゴールだが、ブエノのゴールでいい!
後半31分、犬飼が出たスペースを相手に見事に使われて鹿島再び失点。
まあ、これは犬飼だけの責任ではないだろうけど・・・。
後半終盤、鹿島も長崎もチャンスを決めきれず。
終了間際、久々にガチガチの鹿島るを見た!
試合終了、なんとか、勝ち切った。
最後くらい大岩監督のエゴ全開でもいいよ
この日の布陣も、交代も、そして、後半の悪い流れをズルズル引きずるところも、この2年半の間に見慣れた大岩監督のママでした。
退任を決めたから、何か思い切った手を打つのかと思いましたが・・・。
最近は諸事情でイーストの上段から見ることが多いのですが、この日は鹿島でのシーズン最終戦ですし、メインスタンドの低層階で観戦しました。
ピッチまで近く、監督の動きをほぼ真後ろから見れる場所だったので、改めて気づいた
のですが、大岩監督は終始、手ぶり身振りで選手に指示を出していました。
流れが良くない後半の時間帯にも指示はしていましたが、まさに「笛吹けども踊らず」状態な気がしました。
選手が無視している訳ではありません。
ただ・・・
隣のベンチ前で指示を出している手倉森監督が醸し出している「指示への熱量」が大岩監督には足りず、選手に伝わっていない気がしました。
もしも「大岩監督が本当にしたいこと(あるならば)」をすれば、もっと自身で熱を込めて指揮できるのかな?と思いました。
最後の試合くらい、好きにやったらいいよ。
「勝つ」
と言う気持ちにブレがないならば。
偉そうですが、後ろから大岩監督の背中を観ていてそう思いました。
今の鹿島に足りないモノを名古が見せてくれた
トータルで観れば、足りないところは多いのかも知れません。
ですが、この日の名古の動きは、ここ最近の鹿島の停滞を解消する鍵の1つになるような気がしました。
サッカーは素人で、私に付き合って年に数回しか試合を観ない嫁さんですら「あの30番は誰?新人?観ていて楽しいし、上手いし、何かしそうな雰囲気があるよね」と言っていました。
「何かしそう」
「何か仕掛けてきそう」
「何をするか判らない」
そんな雰囲気を醸し出すからこそ、相手の裏を欠いた攻撃が決まるのだと思います。
新人の時の安部のトリッキーな動きや、今年の夏ごろまでの白崎の動き(ゴール前に絶妙なタイミングで顔を出す)などは上の型に嵌らない動きに該当していましたが、鹿島での日々を重ねるたびに薄れていったのは何故なのでしょうか?
次の監督には、その辺りの改善もお願いしたいところです。
内田の存在意義はピッチ内だけではない
家に帰ってから録画で確認したが、テレビでは以下の2つのシーンは映っていなかったので取り上げます。
1つ目は、後半の伊藤翔のゴールがオフサイドとして取り消されたシーン。
コーナー付近で座っていた内田は、真っ先に立ち上がって線審に抗議していたし、主審がゴールライン審判と線審の3人でフラッグ付近で話し合いを行う際、寄ってくる選手を追い返していて険悪な雰囲気だった。
すると、給水ボトルを手にして、伊藤に渡すなどして、あくまでも給水中っすよ~と振舞っていた。
また、最終的にオフサイドになったあと、近くのカメラマンに動画?写真?を見せてもらい、オフサイドが妥当なものであると確認すると努めて冷静に振舞っていた。
たいしたことでは無いかも知れないが、選手を興奮させ過ぎない、そして、いつまでも引っ張らせないためには、大切なアクションだったと思いました。
2つ目はより重要だと感じています。
3点目に繋がるCKの際の内田の動きです。
コーナーに近づく永木に何やら耳打ちをしていた。
永木は蹴ろうとして、中の状態が良くないからか?もしくは中の動きの確認だったのか?一度、蹴るのを止めて手を上げてアピールしていた。
この時、内田は永木の斜め前に出て、両手を上げて選手に(誰にかは不明)後ろへ下がれと合図していました。
これらの一連の行為は3点目に繋がりました。
偶然と言えば偶然かも知れません。
でも、貴重な、貴重な、内田のアクションだったと思います。
もっとも、たぶん内田自身も、そして私も多くのサポーターも願っているのは、内田が右サイドをタイミングよく駆け上がり、低い弾道の高速クロスをゴール前に供給し、得点に絡むことだと思います。
今季の結果だけを見れば、批判が出るのは当たり前ですが、スタジアムでじーっと彼の動きを見ていると、例えピッチに居なくても確実に貢献していることが判ります。
だから、期待も込めて、先日報道された契約延長を心から願います。
鹿島の今後について
泣いても、笑っても、残り1試合になりました。
色々あったシーズンを笑顔で締めくくるため。
新しいシーズンを笑顔で始めるため。
天皇杯6度目の戴冠は絶対に譲れない!
■鹿島アントラーズの今後の試合予定
- 天皇杯決勝 1/1(元旦) 国立・14:35 VS 神戸
まとめ
2017年5月に石井監督の後を継いで監督に就任した大岩監督ですが、3年間で国内戴冠はゼロであり、今シーズンのリーグを3位で終えると、先日、今シーズン限りでの退任が発表されました。
そんな大岩監督に、最後の最後に戴冠のチャンスが巡ってきました。
2017年のリーグ戦制覇まであと一歩でした。
今年の天皇杯戴冠まであと一歩です。
今度こそ、最後の一段を登りきることで、チームと大岩監督の未来は大きく変わってくると思います。
鹿島の天皇杯決勝進出は8度目であり、過去の戦績は5勝2敗です。
天皇杯6度目の戴冠。
21個目のチームタイトル。
初めての大岩監督の国内タイトル。
背負うものが多ければ多いほど
鹿島は絶対に勝つ!
新国立にファミリーの凱歌を響かせよう!
行け、アントラーズ!!
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