この記事は、2015年春に見つかった未破裂脳動脈瘤を、
2016年春に『開頭クリッピング手術』を受けて治療した闘病記録です。
今回の記事は、『開頭クリッピング手術』まで1ヶ月となり、
その時期に嫁さんと話した内容をまとめてみました。
前回の実家の両親に話した内容と同様、
- 面白みの無い内容
- どちらかと言えば触れたくない暗い内容
- 脳動脈瘤が見つかって困惑している人には不要?
な記事になるように思うのですが、とにかく、手術1ヶ月前にどんなことをしていたのかちゃんと記録しておくためにまとめてみました。
脳動脈瘤が見つかってから支えてくれた事への感謝
この記事をまとめながら、改めて『してもらったこと』を思い出しました。
本当に、どれだけ支えられたか、感謝なんて言葉では表現できません。
2015年春に未破裂脳動脈瘤が見つかってから、手術を決意するまでの約半年。
色んな病院を訪ねました。
色んな検査を受けました。
その殆どに、仕事を調整して同行してくれました。
彼女は気の利いたことなんて言いません。ただノンビリと同行してくれました。
大学病院ってのは、ちゃんと予約していても2・3時間待ちなんてザラです。
待ち時間が増えると、こちらのイライラは募り、ストレスは溜まっていきます。
そんな状態の、心が張り詰めた状態の私を、いつもほぐしてくれました。
そのことへの謝意を表し、
この後の手術前・手術後、退院してからも、
「どうか頼みます・・・」と伝えました。
彼女の返答は・・・
「予定よりかなり早い介護スタートだけど、仕方ない、受けてやろう!」
でした。
こんな女性が奥さんでいてくれて、
神経質な自分にとっては本当に助かりました。
もう一度、2人で手術のリスクの確認
もう一度、私が受ける手術の事を話し合いました。
手術開始時間と手術時間の確認
この時点では、手術開始時間は確定していませんでした。
「08:30~09:00頃に手術室へ行くことになるでしょう。」
と言われていました。
正確な手術開始時間は、入院日に伝えられました。
また、手術時間は、執刀医との最終面談で6時間程度と言われていました。
最悪のケースの場合
可能性は1%未満だけど、亡くなる事もある手術を受けることを2人で確認しました。
だからこそ、手術までの時間で、
- やりたい事
- 言いたい事
- 行きたい所
をそれぞれ箇条書きにして、実践しました。
相当に金を浪費したような記憶があります・・・。
重い障害が残った場合
亡くなる事はほぼ無いのだけど、重い障害が残る可能性はそれなりにありました。
- 言語障害
- 運動障害
- 記憶障害
- 視覚・嗅覚・味覚等の五感障害
実家の両親には、私が手術の影響で寝たきりになった場合には、彼女には籍を抜けて自分の人生を探すように言ってあげてくれと頼みました。
ですが、直接、面と向かって言うことは出来ませんでした。
本当は言うべきだったのかも知れません。
ただ、万一寝たきりになった時には、金銭的な面だけでなく、住む場所も実家に世話になる可能性を伝えておきました。
借金・金融財産・保険ついて
この点も話しました。
私の家の場合は、嫁さんによる私の財布管理は非常に緩く、各種出費についての家計簿を私が付けてる状態でした。
そのため、きちんと話しておく必要があると思い話しましたが、家庭によっては奥さんが把握しているのかも知れませんね。
住宅ローンの免除規定について
この巨大な借金は、やっかいでした。
死亡または重度障害といった不測の事態に陥った場合には、
ローンの支払いは『団体信用生命保険』から支払われるため、嫁さんに迷惑が掛かることはありません。
問題は、重度の障害ではなかった時ですが・・・
私たち夫婦は、この点は敢えて考えないことにしました。
そうなった時に、改めて話し合うことにしました。
幸いと言ったら怒られるけど、子供はまだ居なかったので・・・。
医療保険の内容と連絡先
医療保険については、私の担当者の携帯連絡先を伝えました。
その上で、証券の保管場所も伝え、
どうしても私が話せないとき状態に陥った時には、電話するように伝えました。
最悪の事態になった後の事は、話し合いませんでした
亡くなった後のことも話し合いませんでした。
色々と思うことはあったのですが、
私たちは2人で使える限られた時間を、2人にとって大切な過ごし方を選んだからです。
- 旅行に行くこと
- 互いの友人に合うこと
- 両親と食事にいくこと
- 初めてデートした店に行くこと
などに費やしました。
結論から言えば、「それ」で正解だったように思います。
必要なことは手紙にして残すことに
最悪のケースの際になった場合については、
手紙(書面)にして残す事にしました。
次回、まとめてみます。
まとめ
まとめてみました。
ですが、やはり、人に役立つような話にはならなかったように思います。
すいません。
でも、1つだけお伝えしたい!
『手術を直前に控えると冷静になれる』
と言う事です。
未破裂脳動脈瘤が見つかった当初は、
今回まとめたような事柄を誰かと冷静に話し合ったり・行動することは絶対に出来ませんでした。
『もう明日は来ない!』
と毎日落ち込み、闇雲に何かを探し続けていたあの日々・・・。
そんな毎日でしたが決して無駄ではなかったです。
あの時、足掻くだけ足掻いたので、
手術を直前にした時に、冷静になることが出来たと思います。
病気が見つかりどうすれば良いのか先が見え無い時は苦しいです。
ですが、必ず、光は見えてくるので、どうか、投げやりにならないでください。
次回は『未破裂脳動脈瘤と闘う ~手術前、遺書なるものを書いた~』です。
差し替え『未破裂脳動脈瘤と闘う~開頭クリッピング手術から1年後の状態~』です。