2019年11月19日、日本代表は大阪にベネズエラ代表を招き、国際親善試合を行いました。
2019年11月の国際Aマッチデーはとても変則的な選手選考になりました。
11月14日のキルギスでのW杯アジア2次予選には海外クラブ所属の選手を中心に招集したものの、代表に定着していた若手(堂安や久保)は、11月17日に広島で行われたU22の試合に招集した。
そして、この親善試合のメンバーはJリーグを主戦場にする選手を中心に招集した。
結果は酷いものになった。
チーム練習もまともに行うことが出来ず、監督の考えを浸透させる余裕がない日程であったことを差し引いたとしても・・・。
耐えがたい屈辱にまみれる惨敗となった。
国際親善試合・日本代表VSベネズエラ代表戦の記録を残しておきます。
国際親善試合・日本代表VSベネズエラ代表戦の結果とスターティングメンバー及び交代メンバー
日本 1-4 ベネズエラ
前半8分:サロモン ロンドン
前半30分:サロモン ロンドン
前半33分:サロモン ロンドン
前半38分:ジェフェルソン ソテルド
後半24分:山口 蛍
スターティングメンバー
GK 1川島 永嗣
DF 2植田 直通→後半0分3三浦 弦太
4畠中 槙之輔
16室屋 成
17佐々木 翔
MF7柴崎 岳
8原口 元気→後半37分14井手口 陽介
10中島 翔哉
13橋本 拳人→後半20分20山口 蛍
15浅野 拓磨→後半20分11永井 謙佑
FW21鈴木 武蔵→後半0分9古橋 亨梧
スタメンを見たときに、なんで今更川島なんだとか思う人は多かったと思いますが、それは今後を見据えた批判であって、よもや、総崩れのひどい結果になると予想した人は居なかったことでしょう。
初顔合わせで、連携が上手くいかずに、苦労するかもしれないと思ったが、あれほどまでにチームがバラバラになるとは思わなかった。
国際親善試合・日本代表VSベネズエラ代表戦の動画ハイライト
本当は何一つ見るべきものはない。
だが、ハイライトの作りは上手い・・・。
しかし・・・こんな脚色したハイライトを作るくらいなら、機能のメンバーをトコトンこき下ろすようなハイライトにした方が、彼らの未来に繋がる気がするが・・・。
後半は良くなったという人もいるが、ベネズエラが全く別のチーム(選手は同じだけど親善試合モード)になっていましたので・・・。
国際親善試合・日本代表VSベネズエラ代表戦の試合内容と感想
前半序盤、パスミスが多い。
連携が出来ていないのもあるが、緊張感の欠如、一体感の欠如を感じた。
前半8分、Jリーグでは屈指のサイドバック2名が、アッサリと交わされて得点を決められてしまった。
技術や経験値が足りないというよりも、気持ちの問題に感じた。
失点後、日本代表がリズムを掴みかける。
しかし、パスミスやシュートミス、安易は失い方でリズムを崩す。
この時間帯に得点を決めていれば、もう少しまともに戦えたと思うのですが・・・。
前半30分から8分間、吹田の悲劇。
安易にボールを失い、攻められ、寄せきれず、詰め切れず、面白いように点を失った。
前半終盤、5点目を失うのは時間の問題に思えたが・・・なんとか0-4で終わった。
後半開始、植田が外された。
負傷を言い訳にしてはいけない。少なくともDFリーダーとして、チームを叱咤し鼓舞する姿は見られなかったのだから・・・。
武蔵も外された。彼に関しては少し気の毒だ。彼のポテンシャルを活かせる中盤の出来では無かった。
後半序盤、前半に比べればマシだが、植田や武蔵の所為ではなく、単にチーム全体に喝が入ったことと、中島を中央にしてサイドをしっかりとケアするようにしたことが要因だと思われる。
後半中盤、山口が入ると柴崎もやることが明確になって、チームに勢いが生まれた。
後半終盤、日本が押せ押せだけど、日本が良くなったというよりは、単にベネズエラがギアを落として上げられなくなっただけだと思えた。
試合終了、近年、稀にみる惨敗だった。
何も次に繋がるものを見いだせなかった。
- ボール支配率は日本46%/ベネズエラ54%
- シュート数は日本14(6)/ベネズエラ11(4)
- ※()内は枠内本数
- パス本数は日本480(84%)/ベネズエラ530(87%)
- FKは日本17/ベネズエラ20
- CKは日本4/ベネズエラ2
シュート数やパス成功率からは「惨敗」には思えないかも知れませんが、これは、後半の主に中盤以降に数値を稼いだだけ。前半はホントに無残な出来でした。
やはり、今の日本代表はぜんぜん強くなかった
ワールドカップアジア2次予選を4連勝無失点と快走しているが、一抹の不安は付きまとっていた。
本当に、チームとして進化しているだろうか?と。
なぜなら、ここ数試合、森保監督が指揮を取り始めたころのような、チームが一体となって流れの中で得点を重ねる姿が見られないのが気になっていた。
特に、大迫が居なくなってから、売り出し中の堂安も中島も南野も真価を発揮できていないと感じていました。
南野は予選での連続ゴールが史上初とか騒がれているが、相手を良く考えて欲しい。
3試合連続ハットとかなら、騒いでも良いだろうけど・・・。
そして迎えたこの日、2次予選の相手とは桁違いのレベルの相手を前にしたら、やっぱりボロが出た。
ベネズエラ戦の惨敗は、DF陣の問題だけではなく、チームとして「覇気」「強さ」「闘争心」、さらに「遮二無二にプレーする姿勢」が失われているからであり、それが、個々はそれなりに上手いけど、孤立してプレーしているからアッサリと止められてしまう結果となったと思う。
正直、このままの体制で戦ってもいいのか?
と思えるレベルだった。
日本代表が目指す場所は何処なのだろう?
アジアの強豪国なのか?
W杯ベスト8以上なのか?
選手にも、監督にも、協会にも、原点に立ち返って欲しい。
今の日本代表はチームとしても個人としても闘えない。
それが「ハッキリ」したのだから。
海外神話が崩れて欲しい
ベネズエラ戦の1失点目が、Jリーグで活躍する室谷と佐々木が振り切られたので、「やっぱり海外に出ないと」というニュアンスの記事が多いのが気になります。
また、やられた彼ら自身が「Jリーグではお目にかからない」など言っているのも気になります。
よく考えて欲しい。
本当に海外にいけば強く、上手くなるのか?
先のU22のコロンビア戦に続き、この日のベネズエラ戦を見て、Jリーグを主戦場とする若手や、中高生達には考え直して欲しい。
大切なのは
プレーする場所ではなく
プレーするチームと意識
それが、個人の成長に繋がるということを。
敢えて個人の名前を出すことは避けるが・・・
U22で出場していた選手や、ベネズエラ戦に出場した選手を観ていて、日本に居たころよりも戦う姿勢が悪くなっていると感じた選手がいました。
今後の日本代表の日程
2019年度の日本代表の活動も残りわずかです。
残るは東アジア選手権のみ。
国際Aマッチデーではないので、海外クラブからは選手を招集出来ないので、Jリーグの選手にとっては絶好のチャンスです。
「我こそは!」
と名乗りを上げる若武者を期待します。
■2019年の日本代表のスケジュール
▲2019年12月10日(火)EAFF E-1 サッカー選手権 2019 決勝大会
日本代表VS中国代表
19:30(日本時間)/釜山
▲2019年12月14日(土)EAFF E-1 サッカー選手権 2019 決勝大会
日本代表VS香港代表
19:30(日本時間)/釜山
▲2019年12月18日(水)EAFF E-1 サッカー選手権 2019 決勝大会
日本代表VS韓国代表
19:30(日本時間)/釜山
まとめ
植田が心配です。
怪我が酷くないことを願うし、メンタルが落ちてないことを願います。
叶うことなら、ベルギーに帰る前にアントラーズのクラブハウスに寄って欲しい。
例えプレー出来なくても、数時間でも良いから、アップを一緒にすることで、闘争心と死んでも負けを拒否する勝利への執念を取り戻して欲しい。
その見返りは、タイトルを獲る喜びを、優勝未経験の鹿島の若手に伝えてくれ。
それを糧にして、鹿島は残りのリーグ3連勝するからさ!
頑張れ植田!
頑張れ岳!
アントラーズァミリーの誇りを胸に!
さて・・・
Jリーグも大詰めです。
我が鹿島が勝つ!
勝ってリーグ王者へ!!
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