2017年8月31日、日本代表がロシアワールドカップへの出場権を勝ち取りました!
1997年11月16日にジョホールバルでフランスワールドカップへの出場権を勝ち取ってから、フランス、日本韓国、南アフリカ、ドイツ、ブラジル、ロシアと6大会連続での出場となりました。
ジョホールバルから20年かぁ・・・。
当時、井手口は1歳、浅野は3歳と考えると感慨深いです。
昨日の試合は、ここ数年の代表戦ではベストだと思います。
日本vsオーストラリア戦を振り返ります。
日本VS豪州の結果と日本のメンバー
日本 2-0 オーストラリア
前半41分 浅野 拓磨
後半37分 井手口 陽介
スターティングメンバーと交代
GK1 川島 永嗣
DF3 昌子 源
5 長友 佑都
19 酒井 宏樹
22 吉田 麻也
MF2 井手口 陽介
16 山口 蛍
17 長谷部 誠
FW14 乾 貴士→後半31分 原口 元気
15 大迫 勇也→後半41分 岡崎 慎司
18 浅野 拓磨→後半44分久保 裕也
ハリルの選択は本当に大胆な采配で、オーストラリアの監督だけでなく、日本の選手にとっても予想外のメンバーと布陣だったと思います。
戦前、マスコミは「ハリル大博打!」と騒いでいましたが、ハリルさんからすると熟慮の末に出したメンバーと布陣であって、当たるか外れるかの博打ではないと思っていたのでしょうね。
第9節終了時の順位表
もう出場は決まりましたが、乗せておきます。
サウジとオーストラリアはどちらが勝ち抜けるのか・・・。
グループAが大変な順位表に!韓国ピンチ!!
シリアが3位に飛び込んできました。
最終戦で、シリアがイランに勝つ可能性はあると思います。
そのため、韓国はウズベキスタンとの直接対決で絶対に勝利が必要です。
得失点差だとシリアがイランに勝ったら抜かれます。
スンテさんも気が気でないだろうなぁ。
日本VS豪州の試合を振り返る
90分を時系列で振り返るとします。
終わってみると、光の速さの90分でした・・・。
試合の入りは完璧!井手口はスタートからダッシュ!!
開始早々、左サイドでオーストラリアの中盤に襲い掛かりました。
井手口が猛烈なチャージを掛けていたのが印象的です。
開始2分でCKを得て、キッカーが井手口なのに驚きました。
この一連のプレーが、今にして思えば試合を決めたようなモノでした。
安心のポストプレーで時間を作る大迫
痛めた足首の状態はどうかと気になっていたのですが・・・。
心配後無用でした。
鹿島時代からずっと見てきたけ大迫ですが、今はもう別次元の選手ですね。
身体の使いかた、手の使い方、足の使い方、ハイレベルでした。
大迫の技術を選手が信頼しているから、ボールが入ると一斉に選手が前に駆け上がって行き、迫力のある攻撃が生まれていました。
連動性の良い右サイドとチグハグな左サイド
右サイドの、長友、井手口、乾のラインにはぎこちなさは感じませんでしたが、左サイドの酒井、山口、浅野のラインにはチグハグ差が漂っていました。
特に、酒井と浅野の意思の疎通が悪すぎでした。
久々の先発で浅野の気持ちが落ち着かないのか、攻撃の組み立てが上手く行かないシーンが見られ心配が募りました。
後半35分、長友から浅野へのホットライン敷設!
長友から大迫、大迫から乾を経由して再び長友へ渡りゴール前にクロス。
僅かに長くなり、浅野が懸命に飛び込みますがジャストミートできず枠を外れます。
ですが、これが6分後の歓喜に繋がりました。
日本、ポストに救われる
ヘルタで原口の同僚であるレッキーが右サイドからペナルティエリアへ持込みシュートします。
懸命にブロックした吉田の左足に当たるとボールの軌道が変わりゴールへ一直線!
ポストがブロック!!
この試合、危ないシーンは2回ありましたが、そのうちの1回はポストに救われました。
後半41分、永友から浅野へのホットライン開通!
左サイドへドリブルで持込んだ長友。
ゴールライン際へ抉ると思いきや、反転し後ろにドリブルで戻ります。
戻りつつ中を見て、浅野とアイコンタクト・・・。
これで勝負ありでした。
完璧なクロス、完璧な飛び出し、丁寧なインサイドキック。
欲しかった先制点が入りました。
後半は更に日本代表のエンジンが加速!
右サイドのチグハグさは解消されませんでしたが、得点を決めたことで浅野自身は吹っ切れたように躍動を始めました。
その結果、前半以上に大迫を基点とした浅野、乾、井手口、山口が縦横無尽にピッチを駆け回り、オーストラリアを押し込んでいきました。
取れない2点目と天敵・ケーヒル登場!
押し込みながらもなかなか追加点が奪えない日本。
殆ど攻められないので怖さは無いのですが、それでも1-0というスコアは嫌な気分にさせます。
そして、後半25分、ついに日本の天敵ケーヒルが投入されます。
彼が投入されてから5分が勝負の分かれ目でした。
迫るオーストラリア、防ぐ日本!
ケーヒルが投入されてから1分で、この日最大のピンチが訪れます。
右サイドを抉った選手がゴール前にグラウンダーのクロスを上げます。これがまた絶妙な位置でGKとDFの間を抜けて逆サイドへ転がり、そこにフリーのオーストラリアの選手が飛び込んできました。
「やられた!」
と誰もが思った瞬間、ギリギリで戻った酒井が防ぎました。
ところが、ブロックしたボールは日本をあざ笑うかのようにケーヒルの方へ転がって生きます。
「あぁ、また・・・」
と思った瞬間、今度は吉田が身体を張ってケーヒルに触らせず、最終的には審判がファウルを獲って事なきを得ました。
後半37分!井手口砲が炸裂す!!
乾に代わって投入された原口が必死に弾き出したボールを拾うと、左サイドを猛然とドリブルを開始した井手口。ペナルティ手前で中へ切り込んで右足を振り抜くと、ボールはゴールへ吸い込まれていきました。
待望の2点目を井手口が獲ってくれました!
実はその5分前にもチャンスがあったけど、その時はDFに当ててしまいモノに出来ませんでした。
その教訓が生きたのか、DFの間を抜け、GKの手の届かない高さで弧を描き、ゴール右隅へ飛び込んでいきました。
2失点でオーストラリアは戦意喪失!
ロスタイムも含めれば試合終了まで約10分。時間は十分にあったはずなのに、何故かオーストラリアの選手達の動きがガクッと落ちました。
負けたら自力突破の可能性がなくなるので、我武者羅にロングボールを放り込んでくるかと思いましたが・・・それもなし。
戦意喪失を絵に描いたような終わり方でした。
ロスタイム3分過ぎ
主審の笛が鳴り
日本のワールドカップ出場が決定しました!
ロシアW杯最終予選、日本VSオーストラリアのハイライト動画
下記サイトの中ほどにあります。
何度見ても井手口のシュートは凄いです!
試合前に注目した5選手について
試合前の記事で、日本が勝つために活躍が必要と思い注目した5選手(実質6選手)をピックアップしました。
彼らの活躍について答え合わせします。
柴崎!悔しさはサウジ戦で晴らしてましょう!!
試合前の記事では「大一番に強い貴方ならきっと!!」と書きましたが、残念ながら出場の機会はありませんでした。
ですが、サウジ戦では間違いなく出場機会が巡ってくるはずです。
昨日のスタメンを脅かす活躍を期待しています!
大迫!本当に強く、上手く、頼もしい存在になったね!!
試合前の記事では「チームのために今日も身体を張ってくれ!!」と書きました。
もう願った以上の仕事ぶりでした。
ハリルがあの布陣を引いたのは、大迫の状態がベストだと判断したからですね。
何度も何度も身体を張ってポストプレーをする貴方の姿を見ていたら、本当に凄い選手になったなぁと思い、誇らしかったです。
ワールドカップ本番に向けて、更に進化してください。
期待しています。
昌子!本当にいつもの昌子さんでした!!
試合前の記事では「いつも通りやれば貴方なら勝てる!!」と書きました。
本当にそのままでしたね。
チーム状態がいい時の昌子は目立たない。
よく観ていないと、何にもしていないように思われる。
でも良く観ていれば、吉田に指示を出したり、長谷部のミスをカバーしたり、前掛りの長友のカバーをしたり、きっと心身ともに疲れ果てたと思います。
お疲れ様でした!
あとは怪我をせずに鹿島に戻ってきてください。
長谷部!さすがキャプテン、お疲れ様でした!!
試合前の記事では「イラク戦不出場の悔しさを晴らして!!」と書きました。
プレーを見ていて感じたのは、まだ怪我の影響があるのかな?と思いました。
そしたら、試合後のインタビューで「足の具合は実はまだ・・・」って言っていたのでこの日の低調なプレーも納得しました。
長谷部らしからぬプレーが多かったですよね。
でも、精神的支柱として、チームを支えていたと思います。
お疲れ様でした。
杉本と井手口!井手口、あんた最高だよ!!
試合前の記事では「Jリーグの誇りを見せてくれ!!」と書きました。
残念ながら杉本にチャンスは巡ってきませんでしたが、次のサウジ戦では先発もあると思いますので腐らんでください!
井手口!最高だよ!!
試合開始早々の激しいチェイスを見て、「やっぱりこいつのプレー好きだわぁ~」と思いました。
DFラインで守備をしたかと思えば前線に顔を出し、右サイドでプレーしていると思えば左サイドで駆け上がり・・・
間違いなくMVPだよ!
Jリーグは決してレベルが低くないということを、身体で証明してくれましたね。
ありがとう!誇りに思います!!
番外編!すまない、マシューライアン(Mathew David Ryan)!!
オーストラリアのGKは今期プレミアに初昇格して戦っているブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCの正GKです。
今期から加入したライアンですが、プレミアでは苦しんでいます。
ここまでリーグ3試合で4失点、そしてチームはノーゴール。
第2節ではレスター岡崎に点を決められています。
そして、今日の代表戦でも2失点で、ノーゴール・・・。
日本の勝利は嬉しいのですが、少し心が痛くなりました。
ライアン、気を落とさないでくれ。
サウジに日本は絶対負けないから、必ずタイに勝ってくれ。
そして、一緒にワールドカップへ行きましょう!
オーストラリアを観ていてブラジルW杯の時の日本代表を思い出した
オーストラリアの戦い方は、「あるいみ」奇妙であり、とても違和感があった。
今まで、日本が苦しめられたロングボールを主体に闘うチームではないことは、先日ロシアで行われたコンフェデを観て感じていた。
パス主体でポゼッションを高めて点を獲りに来るスタイルで、なかなか手強い相手になると感じていた。
そして予想通り、この日のオーストラリアは支配率を高める試合運びをして、日本の支配率は38%でオーストラリアは62%に達していました。
この戦い方は別に問題ありません。
問題は、長身のユリッチや日本のキラーのケーヒルを投入し、かつ2点ビハインドになってもパスサッカーを捨てずにいた彼らの姿勢に違和感を感じました。
日本が伝統的にロングボールを苦手にしているのは知っているはずで、かつその弱点は決して克服されてはいないのに、何故だ???
試合終了後、喜びに浸りながら今予選の過去の試合や、過去のワールドカップの試合の動画を見ているときに、「ハッ!」と閃きました。
ブラジルワールドカップのあとの日本代表の言い訳と同じだ!
ブラジルワールドカップは惨敗でした。
戦前に期待が高まりすぎた所為でもありますが、3戦共に惨敗で終わりました。
大会終了後、日本選手が口にした「自分たちのサッカー」が出来なかった発言・・・。
自分たちのスタイルに固執して、柔軟に相手に対応せず、勝つためのサッカーが自分たちのスタイルを貫くサッカーとなってしまい、惨敗した日本。
まさに今日のオーストラリアがそれだったように思います。
「パス主体でボールポセッションを高めるスタイルを崩さないで最後まで戦う。」
一方日本は、ブラジルワールドカップを経験したからこそ、日本代表の選手もサポーターも次のように考えることが出来ます。
「サッカーは自己満足のためではなく、勝つためにプレーするものだ!」
相手に合わせ、勝つための最善のメンバーと布陣で臨む。
そのためにはベテランでも外す。
ハリルホジッチ監督に脱帽です。
色々と生意気言ってすいませんでした。
しかし、この敗戦からオーストラリアが何かを学び取っていたら、次に会うときは手強い相手になりそうですね。
まとめ
あらためて・・・、
日本代表選手の選手の皆さん
ハリルホジッチ監督
コーチや通訳、スタッフの皆さん
ありがとうございます!
そして、お疲れ様でした!!
2018年の大きな夢をプレゼントしてくれて感謝します。
来年6月まで、もう1年ありません。
代表戦は10試合もありません。
新戦力の発見、若手の経験値あげ、チームとしての熟成
色々と大変だと思いますが、引き続き頑張ってください。
9月5日の深夜(9月6日2:30)のサウジアラビア戦も楽しみにしています。
新戦力と今日出ていないベテランが、自分たちの存在意義を掛けて戦う姿を観れるのが今から楽しみです。
ワールドカップベスト8に向けて、
一歩一歩進んでいってください!
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