lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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未破裂脳動脈瘤と闘う ~術前1ヶ月検査。血液検査でドキドキしたこと~



執刀医との最終面談を終えると、続いて術前1ヶ月検査について説明がありました。

最終面談が手術前約2ヶ月だったので、一緒に検査してくれれば楽だと思って聞いたところ、手術前1ヶ月でないとレントゲン等撮影する意味がないからと言われ、規定どおりに術前1ヶ月前に検査を受けることになりました。

今回の記事は、術前1ヶ月前検診で行う内容についてと、
検査内容の一部をきいて、少々動揺を感じたことがありましたので、
その点についてまとめてみます。

 

術前検査とは何をするのか?

術前検査の内容は、受ける手術の内容、患者の年齢や既往症、健康状態で検査内容が変わるそうです。
私の場合は以下のような条件でした。

  • 未破裂脳動脈瘤の処置のため行う『開頭クリッピング手術』を受ける
  • 既往症はない
  • 特に気になる身体の異変・自覚症状もない

上記条件の私が受ける内容は以下の4つとなりました。

  • 頭部CT
  • 胸部エックス線
  • 心電図検査
  • 血液検査

それぞれ、なぜ受ける必要があるのか聞いたので、まとめます。

 

頭部CTを受ける理由

当たり前ですが、頭部の手術を受ける訳であり、過日受けた脳血管撮影検査から3ヶ月以上たつため、CTを撮影すると言われました。

正直、本当に必要なのかどうか何とも言えなかったのですが、断る必要も無かったので受けることにしました。

 

胸部エックス線検査

頭の手術なのになんで胸の検査が必要なの?

と疑問に思ったので訪ねると、呼吸器官の確認のためだと言われました。
肺と気管支の状態に問題があると、手術中や手術後に問題が起きることがあるそうです。
麻酔の状態に関わるし、術後の回復に関わるそうです。

また、まれにですが初期の肺がんや心臓の疾患が見つかることもあるそうです。

実際に、私の執刀医の患者さんで肺癌が見つかった方がいて、
その患者さんは『開頭クリッピング手術』を取り止め
先に『肺がんの手術』を受けた方も居るそうです。

説明を受けると、頭の手術なのに胸のエックス線を検査する理由が判りました。

 

心電図検査

心臓機能を検査するために行うそうです。

これは、手術を受けるから必要なのだろうとは思いましたが、検査を訪ねてみました。
日常生活には全く自覚症状のない心臓の疾患(心筋梗塞の痕跡など)が見つかることがあるそうです。
何かしら問題が見つかった時には、手術を行う前に対策を考えるそうです。

 

血液検査

手術をするから輸血が必要なので、血液型を調べるのに必要なのだろう。
と、あまり疑問には感じませんでした。
ですが、聞いてみると検査の主な目的は、血液型の確認だけではありませんでした。

先生曰く、『血液検査はもっとも重要な検査』だそうです。

肝臓や腎臓の疾患を確認したり、糖尿病の可能性も確認したりするそうです。
仮に糖尿病の場合には、まず、その対処をしてからでないと手術は出来ないこともあると言われました。
また、この血液検査の結果を踏まえ、
患者が受ける手術の内容を考慮し、
手術前に準備する輸血の量を決めるそうです。

 

更にもう1つ、重要な事を血液採取から調べます。

それは、各種感染症(C型肝炎、B型肝炎など)の有無です。
この感染症検査には、梅毒などの性感染症検査も含まれていました。

そして、血液検査の説明を終えた先生は、
サラッと1枚の同意書を私の目の前の机に置きました。

 

HIVが陽性となった場合、あなたは告知を望みますか?

もうね・・・
目が点になるとはこの事ですよ。
正直、ギョッとしましね。

だって、嫁さんだけでなく、両親も同席している面談ですからね。
先生が、言葉では説明せず書類を私の目の前に置くだけにしてくれたのは、
それなりの配慮なのでしょうが・・・。
ですが、私、無言になってしまいましたよ。

しばらく固まっていたら、先生が、『あとで変更も出来ますよ』と。
助け舟を出してくれ、とりあえず、『告知を望むにチェック』を入れて提出しました。

 

40までの人生、遊び放題ではありません。
でも、何にもありません!とは言えません。
海外にも長く居たこともあるので・・・、
色々と考えると胃が痛くなっていきました。

 

術前検査でHIVが見つかることがあるのか?

結論から言うと『ある』そうです。

検査1週間後に、先生の診察があり、その席で先生から聞きました。

私が手術を受けた都内の一般的な大学病院では、年間10名前後の陽性反応があるそうです。しかも、ここ数年は増えてきているそうです。
ただ、年間の術前検査数を聞いていないため、『陽性』反応が出る正確な%を計算する事が出来ません。申し訳ありません。

私は、ちゃんとHIVについて勉強していないし、このブログ自体、HIVについて書いていません。なので、HIV関連についてはこれ以上言及いたしません。

ただ、これから未破裂脳動脈瘤の手術をする方にとって、
手術前の血液検査で『HIV』の判定検査がありますよ!
とお伝えすることは、何も知らずに突然『それ』を言われてしまい、
ショックを受けてパニック気味になるのを軽減出来るのではないか?
と思ってまとめてみました。

ここまでの『HIV』の話を読んで、不快に思われる方がいらっしゃいましたら、誠に申し訳ありません。

 

まとめ

私の術前検査の結果は、いたって普通の結果でした。
毎年受けている会社の健康診断と同じく、

  • ちょっとメタボ
  • ちょっと脂肪肝
  • 中性脂肪が高い
  • 尿酸値が上限ギリギリ

まあ、40代のおっさんらしい結果でした。

 

ちなみに、あれほどドキドキした『HIV』検査、先生は何も言ってくれないので、こちらから訪ねました。すると、『ああ、問題ないですよ』とサラッと言われました。

真っ先に教えて欲しいよ・・・と、ちょっと不機嫌になりました。

 

こんな感じの日々を過ごし、術前3週間となりました。

 

次回は『未破裂脳動脈瘤と闘う ~術前検査を終え、ようやく無の境地に~』です。

 

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