lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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島津奔るを読んだ!



島津奔る(著:池宮彰一郎/新潮文庫)を読んだ!

初めて読んだ池宮作品が、この名作であった事を、僕はあの中古本屋に感謝せねばなるまいな。もう6年前になるのかな。絶版だとか、回収だとか、もう読めなくなるとか、、、エゲツナイ本屋のキャッチコピーにまんまと騙された私は、慌てて買い込みました。

でも、担がれて良かった。こんなに担がれて良かったと思った事は無い。

本の始まりは、朝鮮侵略の末期から始まります。
秀吉
末期の朝鮮出兵、1度目を虚しく撤退したにもかかわらず、2度目の侵略を行う。当然、朝鮮・明側にも十分な備えがあり、1度目の時のように快進撃はおろか、戦線を維持するのも必死な情況。
そんな中、秀吉逝去の報せが朝鮮半島に点在していた日本軍(各大名の軍勢)へも伝わる。釜山から東へ約100㌔ほどの泗川に駐屯していた、島津の陣へも、この報せは届く。彼らの目前には、朝鮮・明連合の約20万の大軍。島津は7千ほどでしかない。

ここから、島津家最高の人と言える、「島津義弘」「奔り抜ける日々」が始まる。

泗川の戦い
・・・20万の軍を打ち破り、島津軍の強さを敵味方双方に植え付ける。
露梁海戦
・・・朝鮮最高の名将:李舜臣との海鮮。李舜臣は戦死。
兄「島津義久」との葛藤
・・・兄の弟への嫉妬、、、これが最後まで尾を引く。
関が原へ続く政治闘争
・・・家康との駆け引き
そして、関が原
・・・島津としての戦い方

この本でも、石田三成は冴えない。冴えないが、でも、多分、この著者には一定の評価は受けているのだと思う。
今、NHKの大河ドラマ「天地人」でも、三成は佳境を迎えつつある。
色んな本やテレビ等で関が原を見る度に、あの三成の頑固さにムカついてしまう。

他に、沢山の魅力溢れる武将たちが出てくる。
関が原前哨戦の伏見城で戦死する鳥居元忠とのやり取りや、
関が原戦後に、大阪から落ち延びる船で出会った立花宗茂とのやり取り、

最高だ。

この本は、最初に書いたように、絶版・回収措置となってる。
何でも、司馬遼太郎の書いた「関が原」との類似性が問題らしい。
同じ素材で料理してんだから、、、似ても仕方ないと思うのだけどなぁ。。。

まあ、そんな訳で、古本やオークションで手に入れてください。
そんな、高くないすから。。。

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