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未破裂脳動脈瘤と闘い、コーギーに癒され暮らしてます。本好き歴史好きサッカー好きの40代の徒然日記です。

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漫画『チェーザレ 破壊の創造者 第10巻』を読んだ!



チェーザレ 破壊の創造者(作:惣領冬実)第10巻を読んだ!

歴史好きの方には是非とも読んで頂きたいお勧めの歴史漫画です。

15世紀末、イタリアの地を駆け抜けたチェーザレ・ボルジアが主人公となっている漫画です。

今回、紹介する10巻では、フィオレンティーナのジョバンニ閣下がピサ大学の卒業試問に望みます。

 

第1~9巻までの紹介は以下の記事を参考にしてください。

漫画『チェーザレ 破壊の創造者 第1・2巻』を読んだ! - lands_end’s blog
漫画『チェーザレ 破壊の創造者 第3巻と第4巻』を読んだ! - lands_end’s blog
漫画『チェーザレ 破壊の創造者 第5巻と第6巻』を読んだ! - lands_end’s blog
漫画『チェーザレ 破壊の創造者 第7巻と第8巻』を読んだ! - lands_end’s blog
漫画『チェーザレ 破壊の創造者 第9巻』を読んだ! - lands_end’s blog

 

『チェーザレ 破壊の創造者 第10巻』のあらすじ

相変わらずチェーザレの元に身を寄せているアンジェロは、冬の寒空のせいで室内に篭りがちのスペイン団に剣の稽古をつけてもらっていました。
そこへやってきたチェーザレが面白がって参戦するのですが、誰も気を使って相手にすることが出来ません。
結局、ミゲルが相手をするのですが、あまりに真剣に闘うミゲルに驚き逃げるチェーザレは、はずみでラファエーレ枢機卿の大事にしている裸像を倒し、大切な男性自身を壊してしまいます。
壊れた像を直す為にアンジェロが手配したのは、最近、ピサで再会したミケランジェロでした。

1492年2月、ジョバンニ閣下の卒業試問がピサ大学で行われました。
ジョバンニは自分の卒業が正当なものになるように、味方となるチェーザレだけではなく、反メディチの人間も招いていました。
茶番さながらの試験を見ていたその男が騒ぎ出すと、チェーザレが試問を始めます。
一歩間違えれば、ジョバンニが追い込まれるほどの鋭い問いをするチェーザレに対し、ジョバンニは臆することなく、堂々と応えて見せるのでした。

無事に卒業となったジョバンニがフィレンツェに去ると、
アンジェロもピサでの残された日々を1日1日大切に過ごしていきます。

  • 知り合ったエミリアと一夜の情事と別れ
  • コロンブス船長の船でチェーザレと航海へ
  • チェーザレと知り合う切っ掛けとなった馬・レムスと共に遠乗りへ

フィレンツェに戻ったアンジェロは、メディチ邸に挨拶に向かいます。
そこで、ロレンツォからジョバンニのローマ行きに同行し、くれぐれも頼むと直々に依頼されます。
その後、ジョバンニは修道院にて『緋の衣』を授かり、
晴れてメディチ家から(フィオレンティーナから)枢機卿が誕生するのでした。

 

『チェーザレ 破壊の創造者 第10巻』のオススメ度はいくつ?

オススメ度は90点です! 

チェーザレ 破壊の創造者(10) (モーニングコミックス)

チェーザレ 破壊の創造者(10) (モーニングコミックス)

 

最初に読んだときは、70点位でした。

でも、この巻で描写されているシーンは、読めば読むほどせつない想いが強くなっていきます。
メディチ家やジョバンニも、
チェーザレやスペイン団も、
そしてアンジェロも、
この先の未来においてこんなに静かで平和な時は二度と訪れない・・・。

歴史を知っているだけに、泣けてきてしまいます。

 

『チェーザレ 破壊の創造者』をオススメする人

  • 歴史が好きな人
  • 西洋史が好きな人

第10巻も9巻に続いて、歴史色はそれほど強くありません。
なので歴史が苦手な人にも是非読んで欲しいです。
もちろん歴史好きの人・・・、例えばメディチ家やチェーザレの行く末を知っている人が読むと、たぶん、泣けてくるシーンが多々あると思います。

 

『チェーザレ 破壊の創造者 第10巻』をおススメしない人

歴史の「歴」の字を見ただけで蕁麻疹が出る方

でも9巻や10巻はかなり読みやすいと思います。
ジョバンニの卒業試問のシーンや、コロンブスの船で航海に行くシーン、アンジェロとチェーザレの最後の遠乗りのシーンなど、絵を眺めているだけでも楽しいと思います。

 

『チェーザレ 破壊の創造者 第10巻』のお気に入りの3つのシーン

この10巻は、歴史的な事象が描かれたシーンは少ないです。
ですがその分、作者は登場人物それぞれに『大切で深い台詞』を用意しています。
お気に入りのシーンは幾つもあるのですが、3つ、紹介します。

 

ミケランジェロの力説

チェーザレとミゲルが壊した裸像の男性自身を直す為に呼ばれたミケランジェロ。彼が修復作業をしているところへチェーザレがやってきます。
その時にミケランジェロがチェーザレと知らずに放った台詞

俺たち職人は何も無いところから何かを生み出すんだ
彫像だけじゃないぞ
家屋敷 鍋釜食器 人間の役に立つものせーんぶだ!
それに比べたら貴族なんてよ何も出来やしねぇ人種さ
自分ひとりじゃ何も創り出せねえくせに
壊すことだけはあっさりやりやがる

この時のチェーザレの表情がナイスです。

 

コロンブス船長のサンタ・クララ号で航海に出たとき

ピサ港に再びやってきたコロンブスの船で、アンジェロと共にリグリア海の周遊に出たときのチェーザレの言葉が秀逸です。

陸地の人影が全く見えなくなった
さっきまで港ではあれほど賑わっていたのに―
今見えるのは空と海と陸地だけ
まるで最初から人などいなかったかのように・・・
人間とは儚いものだな・・・

リグリア海からの風景、チェーザレとアンジェロの表情、とても感慨深いものがありました。


アンジェロからチェーザレへ

ピサを離れる前、アンジェロはチェーザレと遠乗りに出掛けます。
この時のやり取りもとても趣き深いです。
ですが、私にとって印象深かったのは、フィレンツェに戻ったアンジェロが、この遠乗りの時のチェーザレを思い出し、巻末で心の中のチェーザレに語りかけた台詞です。

その顔は清清しくもあり―
どこか儚くもあり
その姿は紛れも無く 人間チェーザレ・ボルジアその人でした

これからのチェーザレの未来を思うと・・・なぜか泣きそうになりました。

 

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