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lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤と闘い、コーギーに癒され暮らしてます。本好き歴史好きサッカー好きの40代の徒然日記です。

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『イノセントゲリラの祝祭』を読んだ!



イノセントゲリラの祝祭(著:海堂尊/宝島社文庫)を読んだ!
結構自分的に嵌りつつある桜宮シリーズ第4弾として、読んでみた。

(感想)
厚生労働省のモンスター白鳥から、桜宮病院に一通の招待状が届く。厚労省主催の「医療関連死モデル事業会議」に、白鳥自称の親友である田口先生の出席を望む・・・と。
田口の必死の抵抗も、既に規定事実となっている出席を取り消せるはずもなく・・・。
数々の事件の舞台となった桜宮市から、東京の霞ヶ関へと舞台を移し、田口・白鳥ワールドが開幕する。

 

当初の会議は早々に終了・解散・そして新たなる会議へと発展し、田口を襲う次なる会議は「医療事故調査委員会創設検討会」。田口は、いつもの如く己の意志とは関係なく、ずるずると白鳥沼地に引きずり込まれていく。
会議の内容は、全不審死に対して解剖を施すのか?解剖をするのが人員不足や費用面で不可能なのであれば、AIで死後画像診断を義務付けられないのか?
という内容であり。
素人目には、そんなに簡単で手軽な方法があって、利点が多いのであれば即時導入すれば良いではないかと思われる中・・・。既得権益に縛られる厚生省、旧態依然とした病理学・法医学、現状への不満・不備を指摘する警察、引っ掻き回すだけ掻き回すモンスター白鳥。
そして、白鳥の同期であり、遊び仲間でもあり、画像診断推進派でもある病理医・彦根の傍若無人な行動。
それらが絡み合い、ドロドロの沼地が凄まじい勢いで攪拌されていく中で、田口がとった行動は・・・。
そして、彼がこの会議に呼ばれた本当の真意は・・・。

(感想)
チーム・バチスタ」「ナイチンゲール」「ジェネラルルージュと読んできて、すっかり田口・白鳥の桜宮ワールドにも慣れ親しんだ。

今回も、十分に楽しめた。楽しめたのであるが・・・。
前半はイマイチだった。
イマイチというよりも退屈だ。正直、ミステリーではないと思う。前三作にも作者の現在の医療問題に対する投げ掛けが行われていたが、今回は特にその傾向が強かったように思う。でも考えてみれば当たり前。厚生省で実際に行われている会議が題材なんだから、それを素人が読んで面白い訳がない。。。役人の会議は新喜劇じゃないんだから。。。
そういう意味では、ミステリーとしてこの題材を選んだのは失敗だったと言える、、、
だがしかし!(ここから先は勝手な私の妄想ですが・・・)、
これが桜宮ワールドの第1弾だったら、ここまで海堂作品が世に知られる事は無かったであろう。前三作で十分にリピーターを獲得したからこそ、敢えて、今回のような題材であっても顧客は読むと判断した。。。とすれば、この作者、なかなかの策士かもしれない。

この本の評価としては、分かれるところだと思う。私は単体のミステリー小説としてだったら落第点を与えたい。「バチスタ」の足元にも及ばないと思う。
だが・・・、
桜宮ワールドの中の一冊として楽しめるか?と考えるのであれば、及第点だと思う。

しかし、ちょっとマンネリ感は否めないかなぁ。。。

 

 

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