lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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『白夜行』を読んだ!



白夜行(著:東野圭吾/集英社文庫)を読んだ。

ついに・・・。
ついに読む事になったよ、この本を!
わたしゃ多少へそ曲りなもんで、「最高のミステリー」とか絶賛されていると、「ケッ」って見ちゃうんだよね。ところが、、、これまた流行りモンや人気モンには滅法弱い欠点があり・・・、読みたくて読みたくてウズウズしてたんだ。

 


それで、表紙が「綾瀬はるか」と「山田孝之」の文庫がいつもの有料書庫で見つけたら、読む事に決めてから・・・なんと3年!なかなか程度の良い中古本に巡り合わないものだなぁ。。。

 

 

(粗筋)
1973年、大阪のある街で起きた殺人事件が、物語の始まりである。質屋の息子・桐原亮二と母子家庭の娘・西本雪穂。かれらはこの街で出会って出遭う。そして表面上の別れと切れない絆。そして、1992年におとずれる永遠の別れ。

正直、これ以上書いてはいけない気がするのです。
でも、、、粗筋を書かなきゃ自己専用の読書感想boxにならないし、もうちょっとだけ書くかな。。。

2人の出会いは小学時代である。同級生として知っている程度であり、取り立てて親しかった訳ではない。だが、亮二と雪穂だけが知り合いだった訳ではない。亮二の父親と雪穂も知り合いだった。それも、息子の同級生に接する方法では無く。。。
殺人事件が起きてから、雪穂の身の上に続きと起きる不幸の連鎖。母親の事故死、知り合いの事故死、街を離れた彼女をさらに追い込んでいく、彼女の生い立ちを揶揄するイジメ、友人の暴行事件・・・。
大学時代に入っても、不幸の連鎖は止まらない。
一方、亮二はといえば、典型的なドロップアウト。まあ、父親が「何をしていた」のかを子供の身で知ってしまえば、ドロップしてもおかしくはない。
詐欺や売春斡旋など、ありとあらゆる違法行為に手を染めていく。
2人の絡みは、最後までない。
幼き日、二人が出遭った事件以降・・・。明確に二人が絡み、何かを仕掛けた形跡は残っていない。ただ、光に影が付きものの如く、雪穂の居るところ不幸の連鎖がなぜか起こる。雪穂の周りで不幸が起こるたびに、亮二はまた一段、上がってはいけない人生を上がって行く。
これが何を意味するのか?
最後に二人が行きたい場所はどこなのか??
どこまで2人で走り続けるのであろうか???

(感想)
感想の前に、ちょっと独り言を。。。

数年前にドラマ「世界の中心で愛をさけぶを深夜の再放送で観た。その時、綾瀬はるかにも惹かれたが、それ以上にドラマの構成にヤラレテ、不覚にも暫く立ち直れないくらいのショックを受けた。(何がといわれると今はまだ書けない)。
その時に放送の合間で、番宣として繰り返し流されていたのがこの白夜行のドラマだった。
綾瀬・山田コンビに加え、ドラマ制作陣営もほぼ同じで作られていると知った時には、既にドラマの中盤に差し掛かっていたので、敢えて途中からは観ずに、じーっと再放送を待っていた。
数年後、チャンスは巡り再放送を観た。
まったくの予備知識ゼロだったから、かなり楽しめた。綾瀬&山田の演義だって良いし、何の不満もないんんだけど、、、ただ一点。。。やはり二人の絡みを見ているとどうしても「世界の~」と被ってしまい、それが残念だった。
なぜ、この2人でやらせたのか?それが、不満と言えば不満かな。
ただ、雪穂の少女時代の役を演じた福田麻由子の演義に圧倒された。その後、何度か彼女を見かけるが、やはり演技力は秀逸だと思う。

さて、そんな思い入れがあった白夜行。
ずーっと手にしないで来た理由は最初にちょこっと述べたが、、、もう1つの理由、いや、一番の理由かな・・・、それは、ドラマの内容をある程度忘れてから読みたいと思ったのが本音かな。
なぜなら、自分の頭の中だけにある白夜行(綾瀬・山田の声で読んでしまうという事)を、したくなかったから。

幸いなことに、酒で弛んだ我が脳味噌くん。3年という月日は十分だったようで・・・。時々、綾瀬・山田が出現はしつつも、あまり問題になる程度ではなかったし、他のキャラに至っては、顔すら出てこないという状態で・・・。あ、、、金八だけは別だ、ありゃ、アクが強すぎて忘れるわけにはいかないよね。

じゃあ、感想!
読み始めて、ほぼ一気に読み終えた感じです。2日間くらい引き篭もってたかも。久々に本の世界に没頭するという雌伏の時間を過ごせた。
小説は小説で寸分の狂いが無いように組み合わされたハイレベルなサスペンスだと思う。だからこれを、ドラマの脚本として加工し直した脚本家達に、良い悪いは別としてですが、ちょっと敬意を払う事にした。(ドラマを観ている時には不満もあったけど・・・)。

多くの人が東野作品に嵌る事も判った。
あ、私にとって「初・東野小説体験」だったんですよ。実は。。。
白夜行が、ドラマや映画、舞台になる理由も判る気がします。
ただ、、、映画を見たいかといわれると、、、微妙かな。
だってさあ、この話しを2時間ちょっとで纏めたら、絶対に良い物にはならないと思うんだよ、、、。
まあ、堀北は見たいけど、、、
でもそうせなら映画『これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫
「シェー」をかましている堀北の方が見てみたいかな~

ああ、やっぱり駄目だ。
思い入れがある本の事は上手く纏められない。。。

 

白夜行 (集英社文庫)

白夜行 (集英社文庫)

  • 作者:東野圭吾
  • 発売日: 2020/04/24
  • メディア: Kindle版
 

 

 

 

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