lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤と闘い、コーギーに癒され暮らしてます。本好き歴史好きサッカー好きの40代の徒然日記です。

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『ベルセルク』を読んだ!~後篇~



3年ぶりに刊行された最新の38巻を読む前に、内容を思い出すために37巻分読み直したのですが、1ヶ月以上も掛かって大変な思いをしました。
そこで、次の39巻が出たときに、「サッ」と内容を思い出せるように、
38巻分のあらすじや感想をまとめた『後篇』の記事です。

 『ベルクセルク』を読んだ!~前篇~はこちらへ

 

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断罪篇 14~21巻

話の時系列は、最初の篇『黒い剣士』まで遡ります。

鷹の団を滅ぼし、キャスカの心を壊し、ガッツの心に抑えきれぬほどの復讐心を刻んだ新・グリフィスと使徒を滅ぼすために、魑魅魍魎の跋扈する世界を、大剣1本を頼りにパックと彷徨っていたころです。

 

ロスト・チルドレンの章

使徒探しの旅を続ける途中で、盗賊団から少女・ジルを助け出したガッツは、彼女の村へ同行することになります。しかし村人も、ジルが最初にパックの姿を見た時と同じように、パニックを起こし逃げてしまいます。

その理由は、パックの姿が「霧の谷」から襲撃に来る魔物に似ていたからでした。
魔物は村の家畜や食物を食い荒らし、子供たちを霧の谷へさらっており、ガッツ達が村に滞在していたときにも村を襲ってきます。
襲ってきた魔物と対面したときの烙印の疼きから、
ガッツは「霧の谷」に巣食う魔物の正体は使徒であることに気付き、
「霧の谷」を目指すことになります。

  • 霧の谷の使徒の隠された秘密とは?
  • ガッツと使徒の激闘の行方は?

ぜひ、読んでみてください。
魔物なのに、ちょっと殺すには忍びない、切ない思いを感じます。

断罪篇の3つの章の中では、もっとも過激度は薄く、この先の過激な展開のための心の準備には最適な章だと思います。

 

縛鎖の章

聖鉄鎖騎士団の団長であったファルネーゼと
団の紋章官であったセルピコの、ガッツとの出会いの章になります。


『闇の鷹』と目される黒い騎士を追っていた騎士団は、
ジルの村で『使徒の亡骸=誘拐された子供の亡骸』を見つけ、
ガッツを捕縛するために霧の谷へ向かいます。

戦いに傷ついていたガッツを捕縛した彼らは、査問に掛けようと連行します。

一方、ガッツは、烙印を押された身である自分の周囲には、
夜中になると魔が出現するため、捕縛されたままでは戦えぬとさとり、
パックの助けを借りて捕縛から逃れ、さらにファルネーゼを拉致して逃走を図ります。

神のみを信じ、魔物も妖精(パック)も見えないし信じなかったファルネーゼの眼前に現れる、受け入れがたいガッツの世界が彼女とセルピコの運命を大きく変えることになります。

この章は、烙印を押されたガッツの身に、何が起きているのか紹介する章と言えるでしょうか?

ちょっと(かなりかな・・・)、ファルネーゼさんのエッチなシーンは、人によってはダメかもしれません。

 

生誕祭の章

闇が濃くなっていく世界から人々を救う『白い鷹』の出現を、世界中の人が予言として夢に見たことから話は始まります。

 

ガッツは、キャスカの身に危機を感じ、キャスカを預けていたゴドーの岩屋へ戻りますが、既にキャスカは行方不明になっていました。
そのため、予言で見た「盲目の羊の集う聖地」(断罪の塔)へガッツは向かうことになります。

断罪の塔は、法王庁から派遣された異端審問官のモズグスが治めており、難民がその塔の周辺にテントを張ってくらしていました。

そして、塔にはもう一人(一匹)、使徒がひっそりと身を潜めていました。

使途によって、化け物かしたモズグスとガッツの戦いの最中、ゴッド・ハンドと、フェムトと化していたグリフィスが出現し、再び『蝕』が引き起こされます。
グリフィスはキャスカが堕胎した子供(霊となって現世を彷徨っていた)の肉体を利用することで、再び『受肉』することに成功するのである。

 

生誕祭の章はかなり際どいシーンが連続します

すでにここに至るまで、かなりのエログロなシーンが描かれていますが、この生誕祭の章では、そのエログロ度のレベルが一気に跳ね上がります。

苦手な方は、ちょっと注意が必要です。

ただ、この生誕祭の章は、この先のガッツの旅に大きな影響を与える章となります。

鷹の団を失って以来、ガッツ自身がもう二度と得ることはないし、得たくないと考えていた『仲間』の原型が出来る章でもありますので、エログロが苦手な人も、覚悟を決めて読むことをおススメします。

 

イシドロとの出会い

正直、38巻まで話は進んでますが、イシドロの存在を作者はどう扱いたくて登場させたのか、私には謎のままです。

登場直後は、早いうちに死ぬか、ロストチルドレンの章で出てきたジルのように章が終われば消えると思っていましたが、これが意外としぶとい!

作者が気に入ったのか、心が荒んでいたガッツに人間味を取り戻させる大切なパーツとなり、今となってはパックと共に、
むやみに殺すわけにはいかない主要なキャラに成長しています。

それでも、私にはイシドロの存在はちょっと謎です。

 

ファルネーゼとセルピコ

縛鎖の章で登場したファルネーゼとセルピコが、生誕祭の章でも再度登場します。

この2人もイシドロと同じく、
この章以降のベルセルクのストーリーにおいて、
欠かすことの出来ない主要キャラとなります。

ただし、イシドロと違って、最後まで死なない雰囲気はない。
いつ、作者の気が変わって舞台から下ろされるかは、作者の気分しだいかと・・・。

 

グリフィスの再生

生誕祭の章の最後に、再び、グリフィスが復活します。
拷問でボロボロにされた肉体を、最初の『蝕』でフェムトとして再生し、
2度目の『蝕』で『肉体』取り戻すわけですが、
この2度目の取り戻し方が、
ベルセルクの『話の肝』だと思っていました。この話を読んだ時には・・・。

 

この先は私の勝手な解釈です。


黄金時代の最後、グリフィス救出に向かう前にガッツとキャスカは結ばれるのですが、そのタイミングでキャスカは、ガッツの子供を宿していました。
この時点では妊娠したことに、キャスカもガッツも気付いていませんでした。

最初の『蝕』において、キャスカはフェムト(魔)と化したグリフィスに、お腹にガッツの子を宿したまま襲われることになります。

『蝕』から助け出されたあと、キャスカは流産してしまいます。

人としての肉体を完全に持つことが出来なかったガッツとキャスカの子供は、
霊になってキャスカを守るように取り付き、度々、彼女の危機を救います。

ガッツとモズグスとの戦いでも、キャスカを守ろうとして巻き込まれ、瀕死の重症(霊だけど)を負い、意識を失います。

瀕死の状態の子供を、塔に潜んでいた使徒がその体内に飲み込み、
続いて発生した2回目の『蝕』において、今度はグリフィスがその取り込まれた子供の『肉体』を利用して、自らの身に『受肉』するのです。

つまり、再生したグリフィスの肉体キャスカとガッツの子供・・・。

と言うことはですよ・・・、
グリフィスを倒すと言う事は、ガッツにとって自分の子供を倒すことになる訳で、
この先展開次第では、グリフィスとの戦いでガッツが苦しむことになるのだろうなぁ。
と勝手に想像していましたが・・・。

たぶん、外れましたね。

何しろ、この『受肉』のあと、作者はさらに風呂敷を広げ、話のスケールがでかくなっており、このベルセルクという物語の終わりが見えなくなりつつありますので・・・。

 

千年帝国の鷹(ミレニアム・ファルコン)篇 22~35巻

復活を遂げたグリフィスによる、自らの国を得るための戦いと、
キャスカを守りつつ各地で妖魔と戦いながら流浪するガッツの、
2つの話が展開されています。

 

聖魔戦記の章

ようやく取り戻したキャスカを、二度と失わないと決意したガッツは、
キャスカを手元で守りつつ忍び寄る魔物と戦いを続けていたが、
その無理はガッツの肉体と心を、少しずつ、少しずつ、蝕んでいました。

そして、ついに我を失ったガッツは、キャスカに暴力を振ってしまい
時間を掛けてようやくガッツに慣れてきていたキャスカに恐怖心を植え付けてしまい、
2人の間には深い溝が生じてしまいます

コントロール出来ない自分の心と、
心を失ってしまったかつての恋人キャスカを見ていることに、
ガッツ自身が堪えきれなくなってしまい、
自暴自棄となるまさにその瞬間、
ガッツとキャスカの元に、3人の仲間が現れるのであった。

ファルネーゼセルピコ、そしてイシドロであった。

パックと3人の仲間と共に旅をするようになったガッツは、
キャスカを守るためにパックの故郷エルフヘルム(妖精郷)を目指すことにした。

その道中、魔女フローラとシールケに出会う。

フローラに、烙印の魔力を弱める護符を授けてもらう代わりに、近隣の村を荒らすトロール退治を頼まれたガッツ一行は、村でトロールやオーグルなどと激戦を展開することになります。
戦いには勝利したものの、その最中にキャスカとファルネーゼを誘拐されたため、
ガッツ達はトロールの巣(闇の領域)へ取り返しに向かいことになります。

トロールの巣では、ゴッド・ハンドの一人が待ち構えており、ガッツは死闘の末に追い詰められますが、危ないところで『骸骨の騎士』の手助けを受けて、現世へ戻ることが出来ます。

トロール退治の報告をするため魔女フローラの元へ向かうと、
すでに魔女の館は白い鷹・グリフィスが率いる使徒たちによって襲われていました。

混乱の中、フローラから黒い甲冑を譲り受けたガッツは、その甲冑を身に纏い戦いに挑み、本当のバーサーカー(BERSERK)化してしまうことになります。

 

ここから、ベルセルクに『魔法』が加わる

ベルセルクの戦闘は、基本『剣・槍・弓』が中心となっていました。
(化け物が使うとんでもない技は、とりあえず除外します)

ですが、この聖魔戦記の章のフローラとシールケの登場から、
ベルセルクの戦いに『魔法』が加わります。

魔法が加わることで、剣でぶった切るシーンに食傷気味だった読者の心を、
再び引き付けることに成功したのかもしれません。

 

新生・鷹の団登場

グリフィスは『受肉』して復活した後、自らの国を建てると宣言し、鷹の団を再興します。
ただし、今度の鷹の団は人間だけで構成されてはいません。
グリフィスに従う使徒が数多く含まれる、人と魔の混成軍団です。
かつて、ガッツが死闘を繰り広げたゾッドもその一員となっています。

 

『骸骨の騎士』の正体は?

たびたびガッツ達を助ける『骸骨の騎士』ですが、
その存在はガッツにとって味方なのか、
それともなのか、
はっきりしない立ち位置のまま話は進んできました。

しかし、魔女フローラと骸骨の騎士の会話から、彼の生まれでた理由が垣間見えたような気がしました。
かつてのガッツ?
つまり、烙印を押された者

といった匂わせ方がされてましたが、果たして・・・。

 

ガッツ、再び、仲間を得る

自分にとって、かけがえの無い家族同然であった鷹の団を、
自らの行動で全て失ってしまったことに深い悔恨の念を抱いていたガッツは、
もう二度と、仲間を持つことはないと考えていた。
しかし、パック、イシドロ、ファルネーゼ、セルピコらと戦いを重ねる中で、
彼らを『仲間』だと意識した行動や言動が出てくるようになります。

閉じていたガッツの心の中に入り込んだ彼らが、
(土足でズカズカ入り込む妖精もいるが)、
ガッツの心を開いていく描写は、読んでいて心が暖まるシーンです。

 

鷹都(ファルコニア)の章

魔女の館での戦いを終えたガッツ一行は、
エルフヘルムへ行く船を得るために港町ヴリタニスへ向かいます。

辿り着いたヴリタニスは、法王庁教圏各国の軍隊が集まり、ミッドランド王国を蹂躙しているクシャーンの軍勢と戦う準備がすすめられていました。

そのため、船の手配が思うように出来ず、ファルネーゼがミッドランド有数の名家である、彼女の実家・ヴァンデミオン家に助力を願いに行くことになります。
しかし、彼女は父親の有無を言わせぬオーラに逆らうことは出来ず、再び『かごの鳥』状態となってしまい、セルピコがガッツ達に『別れ』を代弁して告げに来ます。

ガッツ達は、セルピコからの代弁では納得せず、ファルネーゼの意思を確認するためにヴァンデミオン家で行われているパーティーに潜り込み、ファルネーゼと再会するのですが、そこへ妖魔が現れ、人々を襲い始めます。

パーティに集まった人々や身内を守る戦いの最中、
ファルネーゼは自らの拠って立つ場所を思い出し、再びガッツ一行に加わることになります。

ファルネーゼの兄の勝手な思惑によって、ファルネーゼの許嫁となったロデリックでしたが、ガッツ達に興味を感じて自らの軍船でエルフヘルムへ送ることを申し出ます。

ようやく船を得た彼らは、急ぎ港へ向かうのですが、既に港にはクシャーンの妖獣兵団が大挙して押し寄せてきたのである。

初戦はシールケの魔法で圧倒しますが、次々と新たな妖獣が出現し、ガッツ達はピンチに陥ることになります。
そのため、ガッツは再び『黒の甲冑』をまとってバーサークし、
セルピコも魔法の力を借りて奮闘ることで、
なんとか危機を切り抜けたかと思った矢先・・・。

クシャーン大帝であり、
かつグリフィスに従わない使徒としては異端でもあるガニシュカの思念が、
ヴリタニス港の上空に現れ、三度、ガッツ達は危機に陥いります。

絶体絶命となったところへ、グリフィスが再建した新生鷹の団が現れ、ガニシュカ大帝と激戦を繰り広げ始めます。
ガッツは、仇敵でもあるゾッドと成り行き上共闘することにより、なんとかガニシュカを退けることに成功します。

こうして、ガッツ一行は、エルフヘルムへと無事に船出することになります。

 

一方、新生鷹の団を率いるグリフィスは、各地でクシャーンの軍勢を打ち破りつつ、ついにガニシュカに幽閉されていたシャルロット王女を救い出すことに成功します。

そして、ガニシュカ大帝とその軍団をヴリタニス郊外の戦いで打ち破ると、ついにミッドランド王国の王都であったウィンダムに進軍を始めるであった。
ヴリタニス郊外での戦いに破れ、ウィンダムに舞い戻ったガニシュカは、
使徒としての能力をさらに引き出すため、転生を試み、巨大化に成功します。
そして、自らの身体から生み出した妖魔達を、鷹の団へ進軍させて決戦を挑みます。

グリフィスは、妖魔には妖魔であたるように指示を出します。
そして使徒(魔物)達は、新生鷹の団に従う人々を守るため、身を挺して戦い、傷つき、倒れていきます。
その様子を見ていた、新生鷹の団『人間の部隊』も、ついに、人の身でありながらガニシュカの繰り出した妖魔達へ戦いを挑んでいきます。

グリフィス自身は、人と妖魔の共闘に参戦せず、ゾットを伴にしてガニシュカの懐深くに入り込み、対話を始めます。
その時、またしても『骸骨の騎士』が現れ、ゾッドをかわし、グリフィス共々ガニシュカを切りつけます。
グリフィスは騎士の攻撃をかわし、ガニシュカだけが切られ倒れるのですが、そのことで、世界には大きな変化が現れます。

現世と幽界がつながり、
今まで人の世では神話であった事象が、現実世界に現れるようになるのです。

森や山に伝説の生き物や妖魔が現れ、
人はその新しい世界で生き抜くために『人同士の争い』を止めることになるのです。

 

おススメしたい、シールケの笑顔

ヴリタニスの街には法王庁の人間が溢れているため、魔女狩りなど余計なトラブルに遭わないようにするため、魔女であることを隠さねばならなくなったシールケが、宿屋で普通の娘さんの服へ着替えて登場するシーンがあります。(29巻)

彼女にとって大切な魔女の証である服を脱ぎ、必死の思いで着替えたシールケに酔っ払いが絡んでくるのですが、ここからの話が私には一番心に残っています。
本編には大きな影響を与えない、他愛ない話かもしれませんが・・・。

まず、シールケが恥かしがりながら着替えた服に、酒をこぼされ汚された時の、ガッツのセリフがたまりません!
「家(うち)のもんの晴れ着にしみつけてくれたな」
痺れます。
あの心が荒みきっていたガッツが、こんな台詞を・・・。

さらに、このベルセルクにおける私的に最高と思わせる描写が、このあとに描かれていたのです。

啖呵をきったガッツとその他一行が、酔っ払いを巻き込んで宿屋で大乱闘を起こすシーンが描かれているのですが、その時の、シールケの亡き師匠・フローラへの語りと彼女を描いた1コマが最高なのです。
「お師匠様 この都は 人の世界は どうしようもなく粗野で 愚かで 醜いです ・・・けれど お師匠様・・・」

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私的には最高の1コマです

あの憎しみで心が荒んでいたはずのガッツが、なかなか仲間に打ち解けず、大人びた雰囲気を崩さなかった傷心の少女に、こんな表情をさせられるようになるとは・・・。

感無量です。

 

ファルネーゼ、魔女になる

聖鉄鎖騎士団団長として登場したときには、バリバリの魔女狩り隊長だった彼女ですが、ガッツの荒治療?で現実世界が見えるようになると、次第に、魔物や妖精の存在を受け入れていくようになります。。

その後、なぜかキャスカに懐かれ、キャスカのお守り役としてガッツに同行するのですが、シールケとの出会いが彼女の人生を大きく変えることになります。
シールケの強さを目の当たりにしたファルネーゼは、
なんと、彼女を師匠として魔術を習うことになるのです。

彼女が魔法を習いたいと言い出したときの「セルピコ」の表情と、
きっと同じ表情を読者もすることだろう。
『マジですか?』と。

作者は、ファルネーゼを登場させた時に、ここまで想定していたのだろうか?
いや、絶対にしてないと思う。
話の流れと10年を超える時の流れの中で、間違いなくストーリーはドンドン変わっていると思う。

しかしねぇ、ガッツの上に全裸で跨ったファルネーゼさんが・・・。

 

人と魔物の共闘

王都ウィンダム郊外におけるガニシュカ大帝との最後の戦いにおいて、魔物と人が共に戦うシーンが描かれています。
人間が傷ついた魔物を庇い、魔物が人間を庇い、共存共闘する。
読む人によって感想は異なると思いますが、私は思わず「ホロッ」としました。
魔物なのに、鷹の団を殲滅させた憎き使徒なのに・・・。

 

幻造世界(ファンタジア)篇 35巻~38巻継続中

森にトロールが巣食い、草原をユニコーンが走り、空をドラゴンが舞い、海に海竜が泳ぐ。
まさにファンタジーの世界です。

この世界観で、今流行のオープンワールドRPGでゲームを作ってくれたら、結構面白いものになりそうな気がするのですが・・・。
作ってくれないかな・・・。

 

妖精島の章

港町ヴリタニスを出航したガッツ一行は、
ファルネーゼの婚約者でありイース王国の王子・ロデリックの御座船『海馬号』で、
一路、妖精郷を目指していました。

しかし、ガニシュカ大帝の消滅と共に、世界に出現した幻造世界の影響は、ガッツ達のいる海にも変化をもたらし、巨大な海竜や海神が出現するようになっていました。
そのような海での航海は、もはや、今までのような気楽な船旅にはなりません。

獲物を狙って近づいた海賊船3隻は『人間であったので』、ロデリックの卓抜した操船術と戦術に翻弄され、あっさりと撃退されました。
しかし、その後に彼らが立ち寄った島は、もはや人が住まう土地では無くなっていました。

島の深部に巣食っていた海神によって食われ、海神の一部と化していた島の人間に襲われた一行は、慌てて船に戻り、戦闘準備を始めます。

そして、島唯一の生存者であった少女・イスマと、彼女を守るようにして現れた人魚の群れとともに、海神との戦いに挑みます。

ガッツは『黒の甲冑』を纏いバーサークしつつ、シールケの思念を背負いって平常心を保ちつつ、海神の腹に飛び込んで戦いを始めます。

荒れ狂う海神との戦いは、内部に侵入したガッツの一撃で幕を閉じますが、最後の衝撃波でガッツとシールケの思念は剥がされてしまいます。
沈み行く巨大な海神の骸から、ガッツを助け出すことは不可能かと思われた時、
ガッツは辛うじて人魚たちにより助けだされます。

苦難の末、ガッツ達はついに妖精郷のあるスケリグ島に辿り着くのですが、
島の住民たちは外部からの訪問者を阻む仕掛けを施していました。

 

一方、白い鷹・グリフィスによって再建された王都ファルコニアでは、
人は世界に出現した魔物から守られ平和に暮らしていました。

旧鷹の団、ガッツとキャスカ以外の最後の生き残りであったリッケルトは、突然、世界に出現した魔物から逃れてきた人々と共に、ファルコニアを目指していました。
ファルコニアに辿り着いたリッケルトは、グリフィスと会談する機会を持ちますが、その会談でリッケルトは悟ります。
『この白い鷹と呼ばれるグリフィスは、姿形は似ているが、自分たちが憧れたグリフィスではない。
このグリフィスと共に歩むことは出来ない。
そう決意したことで、リッケルトはグリフィスの取り巻きに襲われ身の危険を感じることになります。
そのため、亡きゴドーの娘とともに、クシャーンの残党とともにファルコニアを去ることになります。

 

ファルネーゼ 魔女としてレベルアップする

魔法の道具を使って魔術を使うだけではなく、幽体離脱まで行えるようになったファルネーゼは、ついに、一行を守るための大切な役目まで仰せつかるようになった。
海神との戦いの最中、シールケが思念となってガッツに付いて行くため、シールケの代わりに海馬号を魔法の守りで覆い、魔物を一切寄せつけなかったのである。

 

鷹の団、最後の生き残り リッケルト 

鷹の団が壊滅したとき、彼は傷病兵の看護の任務を負っていたのでグリフィス救出部隊には参加していなかった。
そのため、グリフィスによって引き起こされた『蝕』には巻き込まれなかったのだが、彼が受けた恐怖も『蝕』に劣らず悲惨なものであった。
グリフィス救出を待ちながら傷病兵の看護をしていた彼は、傷の手当に必要な水を汲みに野営地を離れます。その隙に、使徒(魔物)によって野営地は襲われ、それまで笑いの絶えなかった仲間は全て虐殺されます。
そして、彼も襲われそうになったとき、『骸骨の騎士』によって命を助けられ、闇の中に取り残されました。

その後、『骸骨の騎士』がガッツとキャスカを『蝕』から助け出した後、彼らと合流し、鍛冶屋のゴドーが住む山奥の岩屋に身を寄せます。

身を潜める山奥へ、受肉後のグリフィスが現れた際、
鷹の団がどうなったのか?
グリフィスが何をしたのか?
鷹の団に起きた真実をガッツの口から伝えられたリッケルトは、ガッツへの想いとゴドーの娘を守る想いに悩んだ結果、岩屋に残ることを決意した。

そして、幻造世界の出現によって魔物が蔓延るようになってからは、山奥にエリカと2人で暮らすことは出来なくなり、他の難民とともに、グリフィスの建てた都・ファルコニアにやって来ます。

再びグリフィスと対面した彼は、鷹の団の仲間にしたことへの悔恨を一切感じさせないグリフィスに対し、頬を叩いて別れを告げます。
白い鷹を叩いたことで、彼も、使徒から命を狙われるようになり、ファルコニアを去ります。

このリッケルト、ガッツやキャスカを除けば唯一の生き残りである訳で、もっと重要な役割が与えられるはずと思っているうちに、気付けば38巻!

まさか、作者も忘れていた訳ではないと思うのですが・・・。
ようやく、38巻になって再登場するや、グリフィスの頬を叩くわ、クシャーンの残党とタッグを組んで逃げ出すわ、なにやら今後の展開に大きく絡んできそうな気配です。

 

『ベルセルク』のおススメ度はいくつ?

おススメ度は80点です!

個人的には、最後には90点以上になる作品と思っていますが、
まだ作品として『未完』なので、高得点にはしないでおきます。

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『ベルセルク』をおススメしたい方

万人に受け入れられる作品ではないと思うので、
個人的におススメできる方を、私の主観で羅列してみます。

  • ファンタジーが好きな方
    当たり前ですが、ファンタジー嫌いだと、どうにもなりませんね
  • 中世ヨーロッパ風の漫画が読みたい方
    完全に中世ヨーロッパ風ではありませんが、それに近い雰囲気は味わえます。
  • 血が飛び、手足がもげ、頭が飛ぶ、激しい戦闘を好む方
    黄金時代まででも、十分に激しい描写がありますが、『蝕』が起きて魔物が登場して以降は・・・。
    覚悟を持って読んだ方が良いと思います。
  • エロに興味をお持ちの方
    多くを語るのはヤボなので止めときます。
  • 重厚な物語の展開を楽しみたい方
    大風呂敷を広げ過ぎ!
    と言っても良いくらい、ストーリーは幅と深みがあります。
    正直、終わりはまったく見えません。
    (終わるのか?という危惧はファンの全てが抱くあるあるです)
  • 忍耐強く、長生きを目標としている方
    この漫画は1989年から連載が始まり、いまだ、終わりは見えません。
    ストーリーも亀よりも遅い歩みになっています。
    私自身、10代から読み始め、気付けは40代に・・・。
    忍耐強く、そして、長生きを必ずしてやる!という決意がないと、最後が読めないかもしれません。

 

『ベルセルク』はおススメ出来ない方

基本、漫画が好きな方なら一度は読んでほしいと思っていますが、それでも、以下の方は止めた方が良いと思います。

  • 血まみれ、臓物撒き散らしのグロシーンが嫌いな方
  • 電車の中では思わず閉じるくらいのエロシーンが嫌いな方

嫌いなのに読んで、気分が悪くなったと言うクレームは勘弁してください。

 

主要キャラクターの目的と行く末

簡潔にまとめておきます。

 

ガッツの目的は2つ
  1. キャスカの安全を確保するため、妖精郷でキャスカを預かってもらう。
  2. グリフィスに復讐を遂げる。
  3. 再び手にした家族(仲間)の安全を守る。

とくに、3が最近強くなってる気がします。
仲間のためなら、復讐も諦めそうな気がしてなりません。

 

ガッツ一行の目的は多種多様

パックは最後までベルセルクに笑いを提供すること?
本当にパックが居なかったら、この漫画かなり荒んでたかも。

イシドロは剣士として独り立ちすること?

ファルネーゼは魔女として精進すること?
ガッツへの淡い想いはどうするのか?

セルピコは・・・ファルネーゼを守ること
異母兄弟のファルネーゼへの想いは・・・?

シールケはこの理不尽な世界に立ち向かうこと?
ガッツへの淡い想いはどうするのか?

ロデリックは、まだ見えない

 

グリフィス及び新生鷹の団の目的は?

グリフィスは何処に行きたいのか?
拷問でボロボロになった身体は元に戻った。
受肉し再生することで、自らの国を得ることに成功した。
そして、何を目指すのか?
これ、まだ明かされてないような気がします。

新生・鷹の団
魔物が溢れた世界で、人が安心して暮らせる世界を守ること

 

ゴッド・ハンド及び妖魔軍団の目的は?

謎だ、謎過ぎる。
実は、連載時にその謎の鍵となる回があったそうですが、単行本では掲載されていないので、ゴッド・ハンドが何をするのか、まだ全くわかりません。

 

リッケルトとその仲間たち

38巻になって、突如、主役級の扱いとなったリッケルト。
グリフィスを叩いて、使徒に狙われるようになったからには、これから何か重要な役目を果たすのでしょうが、現時点では不明です。
クシャーンの残党とバーキラカの『隠れ里』を目指した時点で、話が終わっています。

 

『ベルセルク』を読んだ! のまとめ

まとめと題しましたが・・・、
何度も書いたようにこの作品は『未完』のため、まとめようがありません。

では、今後の展望を・・・、
と言っても、かなりの大風呂敷を作者が広げているため、他人である我々読者には、作者が辿り着こうとしているゴールが何処にあるのか、見えなくなりつつあります。

 

中盤までは、
『ガッツが、自分の大切な家族を壊したグリフィスに復讐をする。』
といったガッツの旅には目的がありました。
その目的が消えた訳ではありませんが、もはや、現在の状況はそんな単純なストーリーではなくなっています。

 

こうやって、まとめてみると行く末に不安を感じます。

  • 本当に話を広げすぎでないのか?
  • ちゃんと、仕掛けた複線は拾えるのか?

不安でいっぱいです。

でも、まあとにかく、いつになるかは判りませんが、気長に待ちます。

39巻の発売を! 

2017年6月に無事に発売されました!

紹介記事はこちらから

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