lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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『ベルセルク』を読んだ!~前篇~



ベルセルク(作:三浦健太郎)を読んだ!

漫画の紹介第2弾は、ベルセルクです。
まだ未完の作品ですが、今年の7-9月に深夜にアニメが放映されていて、それを見ていたらついつい読みたくなってしまい、寝る前に少しずつ読み返しました。
結構な時間を掛けて読んだので、せっかくなのでベルセルクの感想をまとめてみようと思います。

ただ、書いているうちにトンでもなく長くなってしまったので、
前・後篇に分けることにしました。

 

1989年連載開始、単行本は38巻まで出てます。

先に書きましたように、まだ未完です。
足掛け27年に渡って掛かれ、単行本の冊数は38巻になります。
ただ、2006年に出された31巻までは年2冊ずつ刊行されていましたが、
この後から作者の体調が悪くなり、年1冊ペースとなりました。

その後、2011年の36巻のあと2年あいて2013年に37巻、
そして最新刊の38巻にいたっては3年後の2016年6月に発売となりました。

果たして、作者の生きているうちに完結するのかかなり不安な作品です。

 

3年あいたら内容忘れるので、対策が必要だ!

3年ぶりに出た新刊・38巻を買ったのですが、その前の展開を思い出そうとしているうちに、アニメが始まり、それに触発され全館を読み返した次第です。
それに、次の39巻が出た時に、再度、38巻分読み直すのは大変なので、
自分が『サッ』と内容を思い返せるように、まとめておくのが本音です。

 

ベルセルクのあらすじ

しつこいようですが、38巻もある。
しかも、ストーリーがいくつかの『篇』に分かれているので、
あらすじやまとめも、漫画の分け方にしたがって書いていこうと思います。

ストーリ全般の下地となっているのは次の通りです。

  • 中世ヨーロッパ風の世界が舞台
  • 『剣と魔法』の使い手が活躍する
  • エログロも混在するファンタジー漫画

それでは、各篇ごとにまとめてみます。

 

黒い剣士篇のあらすじ 1~3巻

義手に大砲を仕込み、巨大な剣を1本携えたガッツは、妖精・パックと共に、各地で魔物を倒しながら旅を続けていた。
世界に闇を蔓延らせた、
憎きゴッドハンド(魔の世界の守護神)を倒すために。

 

黒い剣士の篇は、ベルセルクの序章

この序章を読んで、暴力的、及びエロシーン等が肌に合わない方は、
読むのを止めたほうがいいかもしれません。
中盤以降、序章の比にならないくらいのシーンが続きますので。

意図してやったのかは判りませんが、作者からのメッセージなのかもしれません。

 

エルフの妖精・パックの存在

推定身長30センチのエルフ。
エルフと言えば、細身で耳が尖っていて・・・のイメージがあった私には、最初はなかなか受け入れがたい存在でしたが、まあ、なんとか慣れました。

パックとガッツの出会いは、とある町の酒場でダーツの的にされていたパックを、
行き掛かりで助けたガッツに対し、興味を抱いたパックが追いかけるようになってからです。

ガッツは、誰か(妖精でも)馴れ合う気はさらさら無いし、仲間も要らないというスタンスなのですが、無害に近い小さな妖精を叩き潰す趣味もなく、パックを追い払いはしませんでした。

この頃のパックは、お笑いの要素はあまり表に出さず、人間味を失っているガッツに対し、妖精であるパックの方が人間味を感じさせるという立ち位置です。
(10数巻後は、まったくちがいます。個人的には、後のパックの方が好きかな)

 

黄金時代篇のあらすじ 3~14巻

ガッツの生い立ちから幼少期を過ごした傭兵隊での日々、青年期を過ごした鷹の団での仲間たちとの暮らし、そしてグリフィスによって起こされた『蝕』による世界の破滅、までが描かれています。

 

戦乱の中、街路樹に吊り下げられた母親の骸の下、羊水と泥水の溜まりで産声をあげていたガッツは、たまたま通りかかった傭兵団に拾われる。
拾った女が団長の女であったことから、ガッツは団長の下で成長するが、女が流行り病で無くなったことで温かみのある暮らしは絶たれてしまう。

子供であろうと自分の食い扶持は自分で稼がなくてはいけない傭兵団の掟で、幼くして剣術を学び、ガッツは戦士として生きていかねばらならくなる。

気まぐれな育ての親には粗雑に扱われ、傭兵団の男に身体を売られてしまうなど、徐々に育ての親との関係が悪化していくなか、ついにガッツは親を殺めて傭兵団から逃亡することになってしまう。

各地の傭兵団を転々としながら各地の戦場で闘っていたガッツに目を付けたのが、
鷹の団の団長・グリフィスであった。
彼は、ガッツを自分の隊に引き込むため、サシでの勝負を行う。
その戦いで圧倒的な強さを見せつけ、ガッツを自分のモノとすることに成功した。

それから3年、鷹の団で戦い続けたガッツは、もはや鷹の団に無くてはならない重要なパーツとなっていた。

グリフィス率いる鷹の団は、ミッドランド王国の正規軍として数々の戦闘に参加し、多くの武勲を挙げ、ついに100年に渡る戦いに終止符を打つことになった。
団長のグリフィスは、平民から一挙に大貴族へ登りつめ、栄光の絶頂を極めようとしていた中、ガッツはグリフィスがシャルロット王女に語った本音を聞いてしまいます。

「私にとって友とは、自分が生きる理由は自らが定める、そんな『対等な者』だと思っています」

この言葉を聞いたガッツは、団を離れて修行を行い、グリフィスと対等な立場となることで、グリフィスの真の友となることを決意します。

しかし、ガッツを自分のモノとしていたいグリフィスは勝手なガッツの行動を許さず、ふたたび、サシでの決闘を挑みます。

3年の間、常に前線で激闘を繰り広げてきたガッツは、グリフィスや団の皆が想像する以上に成長を遂げていました。
2度目のサシの勝負では、ガッツはグリフィスを圧倒し、団を去っていきます。

失意の中、グリフィスはミッドランド王国のシャルロット王女に部屋に忍び込み、翌朝、密通により囚われの身となり、牢獄へ送られます。
そして、鷹の団も、演習とだまされて原野に引き出され、不意を襲われ壊滅寸前となりますが、その混乱の中、ガッツと共に団を支えてきたキャスカが必死に団をまとめ、からくも脱出に成功しました。

武者修行を終えて山から下りてきたガッツは、グリフィスと鷹の団のことを風の噂に聞き、再び鷹の団に合流しグリフィスの救出に向かいます。
苦難の末に救い出したグリフィスは、1年に及ぶ拷問生活の中で、舌を抜かれ、両手両足の腱をそがれ、廃人と化していました。

グリフィスを助け出し、鷹の団復活を目指していた皆の気持ちが行き先を見失う中、
世界を変える事件が起きるのである。

グリフィスが自らの肉体に絶望し、死を選ぶ最中、ガッツへの言葉にならない嫉妬や憎しみが同時に沸き起こり、その強烈な願いが、現世と幽界の扉を開き、ゴッド・ハンドが召喚され「降魔の儀」が行われたのである。

鷹の団の仲間全てを魔に捧げたグリフィスは、フェムトとなって復活を遂げます。

阿鼻叫喚の世界の中、魔への供物として(ニエ)の烙印を首筋に押されたガッツは、愛したキャスカが目の前で心身をボロボロにされるのを目にし、グリフィスへの強烈な復讐を誓うのであった。

この日を境に、幸せだった人間の世界は終わり、幽界からの魔の使徒や魔獣が、世界に蔓延るようになるのであった。

 

黄金時代 読者も幸せな時間を過ごせます

幼少期に、数々の虐待を受け、心が荒みひねくれつつあったガッツにとっては、
鷹の団で過ごした日々は、彼にとって最初で最後の幸せな日々でした。

戦場において、理不尽な強さを発揮する化け物も出てきません。純粋に人間どおしの戦いの中で、成長を続けるガッツと鷹の団の様子を、RPG的な感覚で、ワクワクしながら読むことが出来ます。

 

黄金時代 中世ヨーロッパ風の漫画が好きな方はぜひ!

黄金時代はは、ベルセルクの舞台となっている、中世ヨーロッパ風の雰囲気を存分に味わうことが出来ます。
騎馬と甲冑、剣と槍と弓、中世風の戦争漫画が読みたい人は、この黄金時代(だけ)はおすすめです。

 

ゾッドの出現とともに、世界が変わっていきます

黄金時代篇の後半、ゾッドが出現すると、ある意味幸せであった人同士の争いの時代は終わりを告げます。
理不尽なまでの強さで、人の運命を翻弄する謎の戦士・ゾッドは、ガッツとグリフィスの2人と戦った際、2人の未来に対して不吉な言葉を残して去っていきます。

 

グリフィスの決意は、人類世界の崩壊への序章

強烈なまでのガッツへの嫉妬と、自らを殺めることも出来ない己の身への絶望、強烈なグリフィスの想いが、別世界の扉を開き、ゴッド・ハンドを現世に召喚します。

鷹の団の仲間が次々と魔物に食われ死んでいく阿鼻叫喚の『蝕』の中、最後までガッツとキャスカは生き延びますが、キャスカは心身に深い傷を負ってしまいます。
ガッツも腕1本と片目を失い、瀕死の重傷を負う中、『謎の骸骨の騎士』によってかろうじて現世へ助け出されます。

しかし、助け出された世界は、既に、それまでの世界と変わっていました

人が争いの頂点に立つ世界から、得体の知れないモノが頂点に立つ世界に・・・。

 

ベルセルクを読んだ!~後篇~』に続きます。

 

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