lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤と闘い、コーギーに癒され暮らしてます。本好き歴史好きサッカー好きの40代の徒然日記です。

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官僚たちの夏を読んだ!



官僚たちの夏(著:城山三郎/新潮文庫)を読んだ!

昨年の日曜劇場でドラマを観て以来、原作を読んでみようと思っていたところ、この度ようやく「私の有料本棚。。。(^-^;」で100円で置いて(売って)たので、読んでみた。

(粗筋)

アメリカに完全に打ちのめされ、一から国を立て直していく日本国。どのように復興していったのか?どの原動力となったのは誰で何だったのか?

それを、通産省の一部の人間模様に焦点をあて描いた小説。

モデルとなった時代は、朝鮮戦争の特需で急速に経済力を高めつつあった昭和30年代から、昭和39年の東京オリンピックを迎えて高まる土木建築熱、平均化していく国民総中間層化、そしてオイルショックの影響を受ける前の昭和45年頃までとなっている。

戦後、最初に国の経済基盤として注目したのは繊維工業。大掛かりな設備投資もいらない上に、低賃金の人手だけは有り余っていた国の状況にマッチし、海外輸出量も順調に伸ばしていく。そして、当然迎える貿易摩擦。。。通産省の必死の駆け引きが描かれている。

繊維、重工業、テレビ、洗濯機、炭鉱、、、高度経済成長期の日本を支え続けた様々な産業に関っていた「通産省の凄さと熱さ」が、十分読み手には伝わってくる。

もっとも、今の官僚の弊害とも言える「お役所主義」「学歴社会」「事なかれ主義」なども垣間見える。24時間365日、必死に働くことが、必ずしも良い結果だけを生むわけ無いことがわかるし、いつの時代も「最近の若いもんは。。。」が繰り広げられていたことも面白い。

主人公の風越の凄まじいまでのバイタリティが、まるで彼の周囲で働く同僚や部下の命を吸い取って生まれているかのようでもあり、、、少し怖い。

役人のトップ「次官」まで登りつめた風越だが、心身ともに充実と思いきや、身(彼の場合は手駒だが)が既にボロボロの状態である、燃え盛ることなく黄昏を迎える。

(感想)

ドラマとは随分違う。まあ、書かれた時代と今では同じように描けないのは当然ではあるが。。。

ドラマと違って原作は、より人間模様に重点が置かれているような気がする。事務方とエリート官僚の違い。上級官僚同士のぶつかり合い、大臣の存在、それらがある意味「ドロドロ」と描かれており、色々と考えさせられた。

特に大臣って一体何ナンだよ?と強く感じた。

風越達は確かに国民の為を思い、死力を尽くし(本当に死んでる)て邁進している、そこには「大臣なんていらん」という匂いがプンプンしてる。でもね、確かにお飾りかもしれない、素人かもしれない、それでも大臣は国民が選挙で選んだ人物だ(稀に民間登用もあるが)。それを、無視したりするのは、やはりおかしいのではないだろうか?

一方で、大臣が法案を通す際に、政治家同士の派閥や個人的見解を元にして、まるで物を扱うようにするのであれば、国民の為にはならないし。。。

このあたりは、是非、原作を読んでもらいたい。ドラマでは時間的制約もあるのだろうが、描ききれてないようだった。

ドラマで「ふ~ん」って感じたのは、自動車産業のくだりだ。

戦後暫くは重工業に手を付ける事が出来なかったが、徐々に解禁となりつつあった時期に、通産省が主導で引っ張ったのが自動車産業。

先日のTOYOTA事件などから考えれば信じられないことだが、「昭和30年代初頭の日本自動車産業」は無いに等しいものであった。それを、あの手この手で引っ張って、現在、世界有数の自動車産業国家を創り上げたのだと思うと、やはり、世界に名を轟かした「通産省」の凄さが判る様なきがした。

その通産省も今は無い。

2001年の中央省庁改編で廃止となり、経済産業省となった。どんな勢いや名声を誇ってもいつかは時代が変わるのだと思うと、今の自分の将来を考えたりしてしまう。

最後に1つだけ付け加えておく!

風越が佐藤浩一(´ρ`)

庭野が堺雅人( ゚д゚)ポカーン。

イメージぜんぜん違うやろ~ヽ( )`ε´( )ノ

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