2025年3月16日、鹿島アントラーズはホームであるカシマスタジアムへ浦和レッドダイヤモンズを迎え、2025年J1第6節を戦いました。
2024年オフにかなりの補強をしたはずの浦和は、シーズン開幕戦こそ連覇中の神戸に引分けましたが、エンジンは掛からずスタートダッシュに失敗。
第5節の昇格組である岡山相手に勝利し、勢いに乗ってカシマスタジアムへ大勢のサポーターと共に乗り込んできました。
対する鹿島は開幕戦を落としましたがそこから破竹の4連勝!
暫定ながらも首位に立って浦和を迎えました。
勢いは鹿島に分がありそうですが・・・
この2チームの対戦は簡単には決着がつきません。
何しろ3年(6戦)に渡ってドローが続いています。
今年こそは、どちらも意気込んで戦いましたが・・・
7戦連続のドロー決着となった2025年J1第6節(ホーム)鹿島VS浦和戦の記録です。
- 2025年J1第6節(ホーム)鹿島VS浦和戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
- 2025年J1第6節(ホーム)鹿島VS浦和戦の試合内容と感想
- 2025年J1第6節(ホーム)鹿島VS浦和戦を観戦して感じたこと
- まとめ
2025年J1第6節(ホーム)鹿島VS浦和戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
鹿島 1-1 浦和
前半49分 松本 泰志
後半45分 知念 慶
スターティングと交代メンバー
GK1 早川 友基
DF2 安西 幸輝
5 関川 郁万
22 濃野 公人
55 植田 直通
MF10 柴崎 岳 ⇒後半11分13 知念 慶
14 樋口 雄太 ⇒後半31分20 舩橋 佑
25 小池 龍太 ⇒後半11分77 チャブリッチ
27 松村 優太 ⇒後半11分19 師岡 柊生
FW 9 レオ セアラ ⇒後半34 徳田 誉
40 鈴木 優磨
スタメンは4連勝を飾ったメンバーが中心でした。
しかし、4連勝の立ち役者でもあった、樋口、小池、松村がこの日は輝きを見せることが出来ず・・・苦戦の一因となりました。
2025年J1第6節(ホーム)鹿島VS浦和戦の動画ハイライト
前半の終了間際の失点は本当に勿体なかった、必死に耐えてきたのに、笛が鳴ると思ったのか全体的に緩みがあった。ハイライトではなかなか伝わらないと思うが・・・。
試合終了間際の知念のヘッドは思わず絶叫。
本当は勝ちたい!勝って勝点3を取りたい。
でも、最低でも負けないことが大事!
知念、ありがとう!
2025年J1第6節(ホーム)鹿島VS浦和戦の試合内容と感想
浦和と違い鹿島は第5節に続いて雨の中での戦いとなったので、多少なりとも有利に働くかと思いましたが・・・。
助っ人が助っ人らしくフィジカル勝負に持ち込んでくると、なかなか、やりにくいのでしょうなぁ。
前半総括:考えてはいかん・・・て
開始早々から浦和はエンジン全開でした。
最終盤まで体力持つのか?
そう思うくらいに前線からの寄せの速さと手を抜かないプレスバックが、鹿島の選手の心理面を圧迫したのでしょうか?
ボールを受けた時には既に手詰まりで、中盤から前線の選手にも効果的な動きが少なく、出し手がプレー選択に躊躇するとあっという間に寄せられて、パスを出すとひっかる始末でした。
配信等の俯瞰図で見ていると、歯がゆくなるくらいに同じことの繰り返しで攻撃が寸断され、見ている方もストレスが溜まりました。
前半の見せ場は28分のプレー。
柴崎が猛ダッシュでパスをカットして前で呼んでるレオにパス。
少し流れたのですが、右サイドを上がる松村がドリブルで持ち込みシュート。
残念ながらシュートが力なく決まりませんでした。
それでも何とか耐えていたのに、最後の最後で、油断したのか失点。
まあ、相手のカウンターも実に見事ではありましたが・・・。
後半総括:作れないなら殴り合う!
4連勝の立役者でもあった、鹿島が誇る中盤のエンジン達がこの日はことごとく不調でした。持ちたい形でボールを持てず、出したい形で前線が展開せず、前半から連動性を感じさせるプレーは僅かであり、後半に入っても立ち直りの兆しが見えないと、鬼木監督はスパッと交代を決断。
華麗にチャンスを構築できないなら、殴り合いに持ち込んででも点を取る!
ついに、レオセアラ、鈴木優磨、チャッキーが揃い踏み!
迫力は十分!!
なれど、思うように前線にボールが配給されないため、徐々にレオセアラが痺れを切らしてゲーム作りに動き出すと、その状態を見ていた鬼木監督はスパッと決断。
セットプレーを活かすべく残していた樋口を舩橋に、さらにレオを徳田に。
さらに知念がプレー中に足を痛めると、ボランチの強度を落とさないために優磨をボランチへ、そしてチャッキーがサイドに移って、徳田と知念をトップへ。
この一連の監督の目利きと決断が、鹿島の同点弾を引き寄せました。
試合終了:なんとか勝点1を掴んだ!
試合後の選手達の表情、インタビューを受ける早川や鬼木監督の表情、誰一人、嬉しそうな選手が居ないことが、この日のドローの一番の収穫かなぁ。
2025年J1第6節(ホーム)鹿島VS浦和戦を観戦して感じたこと
この日の浦和戦を見ていて感じたことをまとめます。
監督の力と鈴木優磨とサポーターと・・・。
鬼木監督は結果論と言うけれど・・・
試合後のインタビューで、目まぐるしく布陣を変えたことが同点弾を・・・と話を振られると、監督はそれは結果論で~と言いました。
確かに、あれで追加点を取られていたら「逆に叩かれて」いたでしょう。
でも、後からなら何とでも言えると言われそうですが、この結果は必然だったように思います。
まだ6戦ではありますが、鬼木監督には、長年に渡って積み上げてきた「経験値」と「選手の状態を見極める力」と「決断力」が確かにある。
この日、優磨をボランチにしたのは、確かに知念が傷んだこともあるので「結果論」ではある。
ただ、前半早々に濃野がイエローを食らうものの、後半の早い段階で右サイドに入れたメスは小池の交代!これには多くの人が守備の不安を感じたと思う。
でも、濃野は最後まで崩れることなく守り切り、そして、最後の同点弾の時は、絶好の位置に「昨シーズン9点の男」が居たからこそ、浦和の選手達の目線がそちらへ向けられて、結果として植田がフリーになった。
それと、チャブリッチをサイドではなくトップに出したのは、この日は浦和の助っ人陣とフィジカル面での勝負に苦戦していたので、裏に抜け出すのが得意のチャッキーを配置することで、相手の守備ラインを押し下げ、ボランチや2列目との距離を広げて師岡や優磨に仕掛けやすくさせたように思いました。
試合中は興奮していることもあって、すぐには判らないのですが、試合後に映像を見返したり、色んな人の記事やブログや呟きを読んでいると、監督の意図が見えてくる。
久しぶりに、サッカーの奥深さを堪能させてくれる監督に出会えたようだ。
願わくば、長期政権を築いてほしい。
鈴木優磨曰く、やっと本職の位置で・・・
知念が足を痛めたからという緊急対応ではありましたが、鈴木優磨のボランチでのプレーがこんなにも早く見られると思いませんでした。
フィジカルの強さ、試合を読む力、勝負への執念、周囲への影響力、などなど・・・
優磨が間違いなくボランチでプレーできるポテンシャルを秘めていることは、誰もが感じていることであり、そして、この日、遠からず優磨がボランチを主戦場にするのだろうなぁ・・・とも確信させてくれました。
本当に、優磨は才能の塊だなぁ。
ただ、まだ先代に及ばない点があります。
それは、顔色一つ変えず「ファウル」すること。
淡々と、冷静に、ここぞの時と場所で、潰す。
あれは凄かった。
サポーターの力!
この日、会社の同僚(根っからの浦和サポーター)がカシマスタジアムへ遠征していました。
その彼から試合前に鹿島の異変を知らせるラインが届きました。
「前節、柏戦でまたやったのか?」
何のことを言ってるのか判らずラインを返すと、鹿島のゴール裏に旗が一本もない!
しかも、アップの最中に「シーン」としている・・・と。
そこで、色々と調べてみたら、どうやらこの日はゴール裏では「声だけで勝負」すると決めたとか・・・。
まあ、確かに色んな応援方法があるけど、急に「変わったこと」をしなくて良いのになぁと感じました。
実際、選手入場時などには、旗が無い鹿島のゴール裏を何人かの選手が怪訝そうに見ていました。
それが、前半のエンジン不調の原因とまでは思いませんが・・・。
浦和サポの同僚曰く、タオマフブンブンだけで、しかも雨で濡れてるから上手く回転してなくて、いつもの迫力が無さ過ぎてちょっと拍子抜けしたそうです。
ただ、最終盤の鹿島サポの声はやはり凄かった!
とも言ってましたので、声の応援が良いとか悪いとかではないと思うのです。
ネット上では今回の応援スタイルに関して賛否両論ですが、私は、尊敬する一人のサポーターがXに書いていた言葉が全てではないかと思います。
その人はいつも、人の想いだったりやり方を非難したりはしません。
今回の応援スタイルに関しても・・・
声だけで戦う意味も分かるけど、俺は今日できる全てを尽くしたい。
と呟かれていました。
これが今回のトライに対する答えになると私は感じています。
次戦は、真っ赤なユニと真っ赤な旗で真っ赤に埋め尽くされたカシマスタジアムで、神戸を叩きのめす試合が見たいです。
まとめ
開幕の湘南戦の時よりも、浦和戦の前半の鹿島の状態は酷かった。
先に添付した記事でも鈴木優磨が話していましたが、ミスをするのが怖いのか?足元の状態が不安なのか?やっぱり新記録が掛かっていることが気になったのか?
特に中盤の選手の動きが鈍かった。
幸いなことに、これから代表ウィークに入るので次のリーグ戦まで2週間あります。
ダメダメだった浦和戦ではありますが、メンバーや布陣、さらには戦い方も含めて、再構築する「きっかけ」になったと思えば良いのではないでしょうか。
大切なのは、連覇中の王者神戸に対して、チャレンジャー精神で挑むこと!
頑張れアントラーズ!
カシマスタジアムを赤く染めよう!!
↓オススメの鹿島アントラーズブログランキングはこちらへ!