2024年12月は、アントラーズからお別れの発表が立て続いている。
どんどん去っていく。
この1年、戦力だった選手も、そうなれなかった選手も・・・。
DFの須貝 英大選手が京都サンガFCへ完全移籍。
鹿島に加入したのは2023年の8月なので、チーム在籍は僅かに1年と4か月でしかない。それでも、必死に右SBで奮闘し続けていた姿は覚えています。
鹿島の主力になるには、編成とか方針とか実力と、色んな面で不運や足りない点があったと思いますが、鹿島のSBが手薄になって不安を感じていた時期に、ACL出場のチャンスを投げてでもチャレンジしてくれたことに感謝しかありません。
京都サンガで、あのチョウ監督の元で、やりにくい相手になりそうな気がしてなりません。
どうか、怪我には気を付けて、カシマスタジアムで戦いましょう。
鹿島に移籍後の須貝のプレー記録
2023年8月から・・・
- J1出場21試合:479分
- ルヴァン3試合:170分
- 天皇杯3試合:225分
合計27試合:874分
最後の出場は34節の福岡戦。
スタメンで出場するも61分に三竿と交代。
これが契機となり、以降は三竿が右SBに入り、須貝ベンチ外となる。
プロの世界はある意味残酷だ。
敢えて鹿島に来てくれた心意気は嬉しかった
2023年夏までは鹿島の右SBは安泰だった。
常本と広瀬がいたし、なんなら佐野も出来なくはなかった。
しかし、守備力でずば抜けていた常本が夏にスイスへ移籍してしまったので、チームとしては補強に動き、2022年の天皇杯で煮え湯を飲まされた甲府の主将である須貝を引っこ抜くと言う荒業を見せてくれた。
正直なところ、「やるじゃん強化部!」と思ったことを覚えている。
その時点で甲府はJ1昇格が厳しくなっていたとはいえ・・・
- チームの主将をシーズン途中で
- 2022年の天皇杯優勝でACLが控えている中で
この状況下にあった選手を獲得するのは、選手のモチベーションを掻き立てるだけの説得ある交渉が出来たからだと思うからです。
それに、常本と早川と明治大学の黄金期に共にプレーしているので、鹿島の内情や求められることを理解した上で来るのだろうから・・・。
獲得の発表時に「大きな」期待しかありませんでした。
試合に出れなかったのは結果論
2020年に加入した甲府では初年度こそは試合に出るチャンスはありませんでしたが、2021年から主力として活躍し、95試合出場9ゴール5アシストでした。
この実績と実際のプレーを観て獲得を決めたのでしょうから、結果的に鹿島では活躍できなかったとしても、これはもう強化部の責任では無いと思う。
残念だけど、須貝のプレーを観る限り、守備面でも攻撃力でも実力が中途半端だったと思います。
何か1つでもプレーで突き抜けたものがあれば、それを拠り所に光るモノを出せたのでしょうが。
須貝の記憶に残る試合
須貝の試合として記憶残るのは・・・。
次の3つになります。
1つ目は2023年第22節札幌戦
鹿島に移籍して初めて出場した試合です。
移籍して直ぐにスタメン抜擢で90分フル出場したのは良かった。
この試合は札幌相手と言うこともあり、特に問題も感じられず、SBの層が厚くなったかな?と感じたものでした。
2つ目の試合は2023年第33節川崎F戦
前半、そして後半と、2失点に直接関与することになってしまった試合です。
特に2失点目は凡ミスですが、須貝の起用の難しさを決定づけたのは1失点目だったのではないかと、今にして思えば感じます。
待ち構えて罠に掛けてガツンと行く時には、かなり良い守備をします。
ただ、J1のプレーに慣れないのか?そもそも無いのか?そこは定かではありませんが、判断や一歩目が遅れると、ファウル覚悟で行くしかなくなります。
その特攻を交わされると、当然、大ピンチになる訳であり・・・。
ちなみにそれを物語るのがカードです。
鹿島では僅かな期間で3枚貰ってますが、甲府では3倍以上の出場試合数がありながら貰ったのは同じ3枚です。つまり、カード覚悟にならざるを得ない状況に追い込まれていたのでしょう。
それでも、2024年シーズンは努力の甲斐が、出場機会を得るたびに感じられました。
とにかく一発で交わされないように、即大ピンチにならないように、攻撃をディレイさせる動きが徐々に上手くなり・・・。
3つめの試合は親善試合のブライトン戦
まあ、親善試合なので、評価できないと言う人も居ると思います。
それでも、スタメンで90分プレーしたし、現地で直接プレーを観た感想としては、やはり真っ向勝負でのDFならば、須貝の良さは出るんだな~と感じました。
ヨーロッパ特有の1対1と言うか、いわゆるデュエルと言うか、もちろん親善試合なので強度が違うかも知れませんが・・・。
2024年シーズン後半も須貝は必死に監督に求められるプレーを実現しようと必死に努力し続けていましたが、終盤に監督が交代し、最初のチャンスを活かしきれないとベンチ外になってしまいました。
本来の須貝なら、中後監督になってからDFのやり方の方が合っていたはずだと思うのですが、ポポ監督仕様でトライしていたプレースタイルを修正できなかったように思います。
あまり器用な選手ではなかったのでしょう。
まとめ
やはり、須貝の鹿島での記憶は、鹿島のDFが困難な時期に困難なチャレンジにトライしてくれた心意気が一番大きいです。
それと、上手くいかなくても挫けずに練習を重ね、少しずつ少しずつ、より良き方向に進化を見せようとしていた姿勢です。
こういう器用ではないが真っ直ぐな選手は、チョウ監督、上手いこと引き上げそうな気がしてなりません。
2025年シーズン、カシマスタジアムで戦うことを楽しみにしています。
貴方の右サイドで対峙するのは、安西ですぜ!
ありがとう須貝!
移籍してもONE FAMILY!!
カシマスタジアムで戦いましょう!!!
↓オススメの鹿島アントラーズブログランキングはこちらへ!