2024年J1タイトル争いを、シーズン前に予想出来た人は少ないだろうなぁ・・・
と思う程に2024年9月上旬時点では、タイトル争いの行方は混沌としています。
原因は幾つかあると思います。
昇格組の予想以上の躍進とか、近年のJを盛り上げてきた数チームが低迷しているとか、タイトル争いの一番手と思われていたチームが低迷からの大逆襲とか・・・。
などなど、色んな理由はありますがこの混沌、ここ数年タイトルから遠ざかっている鹿島にとっては絶好のチャンスだと感じていただけに、7・8月の結果はとても残念でなりませんでした。
なぜなら、夏の結果次第では、鹿島が首位!
も有り得ただけに・・・。
これからシーズンラストにむけて各チーム死力を振り絞ったスパートを掛けます。
あるチームはタイトルへ、あるチームはACLへ、あるチームは残留へ・・・
想いはそれぞれ異なりますが、想いが強いチームが波乱を起こすのは常であり、いつも色んなドラマが起きています。
そのような中、鹿島は、残り10試合をどう戦い、どう勝点を伸ばし、そして最後にどうやってタイトルを手にするのか?
2024年シーズンの試合をこれまで見てきて感じる・・・です。
2024年J1第28節終了時点での鹿島の順位
(第29節は悪天候の影響で幾つかの試合が延期となり、順位の比較が紛らわしいので28節までで比較して考えることにしました)
鹿島は第28節終了時点で勝点48の4位。
首位町田が54、広島が52、神戸が49、そしてガンバが同48でした。
ちなみに首位町田の勝点54は、フロンターレやマリノスが憎らしい程の強さを発揮していた時期を覗けば(2020年のフロンターレは69,21年はフロンターレ69、マリノス65でした。今にして思えば異常だわ・・・)、第28節時点としては平均的な勝点であり突出している訳ではありません。
ただし、首位町田からガンバまでの5チームが2ゲーム差以内で競り合っているような状況は殆ど無く、そのことで混沌とした印象が強くなっています。
(尚、2017年時の鹿島は勝点61で1位、2位フロンターレは56で2位だった)
この混沌、見返せば見返すたびに、夏の失速が痛かったと思い知らされるなぁ。
追い着き追い越すべき鹿島が勢いを失った
先に述べたように7・8月の結果次第では、鹿島は首位に立っていてもおかしくありませんでした。
- 7/6 H 札幌 2-0勝 柴崎知念
- 7/14 A 横浜FM敗 1-4 柴崎知念
- 7/20 H FC東京勝 2-1 柴崎知念
- 8/7 H 鳥栖勝 3-0 柴崎三竿
- 8/11 A 磐田敗 1-2 柴崎知念
- 8/17 H 浦和分 0-0 柴崎三竿
- 8/25 A 東京V敗 1-2 柴崎三竿
7試合を3勝1分3敗でした。
失った勝点は10です。
当たり前ですが全勝していれば勝点58だったので、4差をつけて首位でした!
シーズン途中で「たられば」は意味がないとは思うのですが・・・
勝点を失ったチームは軒並み「状態・状況」が良くないチームだっただけに、もう少し、やりようななかったのかよ~ポポ監督と愚痴を言いたくなります。
それにしても、失速した原因は何だろうか?
そう思い、誰もが思いつくであろうボランチの組合せを書き出しましたが、そこには共通点はありませんでした。
佐野が居なくなってから・・・と言う人も居ますが、佐野のラストマッチである対神戸戦も負けています。
それゆえ、ボランチの組合せとは単純に言えませんが、ボランチも関わる部分で、鹿島の低調ぶりに共通点がありました。
失速の共通点は2つ!
当たり前っちゃあ、当たり前ですが、負けた試合は複数得点出来ていません。
そしてもう1つ、これも当たり前ですが、負けた試合では複数失点しています。
この2つが同時にチームに起きた結果、鹿島の勢いが陰ったと思います。
課題の1つはシーズン中でも解決可能では?
今年の鹿島の試合を観ていて思うのは、失速した夏の試合だけでなく、序盤から失点が異常に多いと言うことです。
2023年シーズンに前監督の下で築いた堅守の意識が、これほど簡単に霧散するものなのでしょうか?
とにかく、素人目から観ていても「あ~あぶね~」と思うと大概やられます。
また、データ的に見ても、鹿島が優勝争いをしている5チームの中で際立って失点数が多いことは明白です。
なにしろ、5チームの中で鹿島だけが失点数は30を超えており、仮に失点数だけで順位を決めるならリーグ中位の順位となります。
だから、個人的にはこの失点癖?を何とかして改善すれば、今シーズン、何かしらの結果を手に出来るような気がしてなりません。
なぜなら、攻撃力を上げるには布陣や選手の質やタイプが関わってくるので簡単では無く時間を要するとは思います。
しかし、何十年も鹿島やJのチームを見てきた結果、守備力に関しては意識次第で短期間でも改善出来ると思うからです。
(まあ簡単ではないでしょうけど・・・)
だからこそ敢えて思うのです・・・
守備意識を変えられる指導者を雇うのどうか?
選手の移籍ウィンドウは終了していますが、コーチの獲得に関しては期限はないのですから!
守備意識再構築を成し遂げれば、最後の残り10試合で勝点を拾える可能性が広がるし、何よりもカップ戦を制するのは「堅守」は必須ではないかと思うのです。
別に前任の監督を呼べ・・・
とは言いませんが、今シーズンはチャンスが目の前にあるので、これを掴むためには「出来ることは何でもやる」で戦って欲しいなぁ~と思うのです。
鹿島とライバルたちの今後のスケジュール
この混沌としたタイトル争いを、さらにし烈な物にするのが、各チームの対戦カードと過密日程です。
- 首位の町田は広島と鹿島戦が残している
- 2位の広島は鹿島と町田、そしてガンバ戦に加えACLでアジアを行脚
- 3位の神戸はライバルとの試合はないがACLでアジアを行脚
- 5位のガンバは最終節に広島戦があるのみ
- 我が鹿島は広島と町田戦を残している
対戦カードと日程から考えると、ガンバ、町田、そして我らが鹿島が若干有利かも知れません。なにしろ、アジアを飛び回るのと色々と起きますから・・・。
とりあえず他チームはともかく・・・
鹿島としては、次節(第30節)広島戦が大一番です。
ここで勝点3を詰めれば、タイトル争いに大きなプレッシャーを与えられますから!
まとめ
守備を改善して堅守からの速攻のスタイルへ~
と書いたものの、ポポアントラーズを見ていて最も「やらなそう」であるのも事実な訳であるし、それならポポさん招聘しないで、相馬さんや岩政さん継続で良かったとも言える訳であり、なかなか難しい所だとは思います。
しかし・・・
今の失点癖(CB達守備陣だけが悪いとは思わない)が改善されない限り、ギリギリの攻防で勝ちを拾い上げるのは至難の業ではないだろうか?
もしもポポスタイルを貫いて勝点を手にしていくのなら、それこそ上田クラスのFWを「きちんとお金を使って」招聘するしかないのでは?と思ったりします。
それにしても・・・
2022年にヨーロッパから共に監督を招聘した鹿島と広島ですが、3年に及ぶ試行錯誤と3年の積み上げは、想像以上に大きな差になったと思います。
だからこそ、この差を詰めてワンチャンスをモノにして勝つには、不用意な失点だけでは絶対に防ぐしかないと思うのですが・・・。
色々と書きましたが、ポポ監督と選手達には感謝しています。
何しろリーグ終盤までタイトル争いの真っ只中で戦い、サポーターに喜びをもたらしてくれてますから!
タイトルへの想いが
選手を鼓舞するはず!
頑張れ鹿島アントラーズ!!
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