ブライトンの7年目のプレミア航海が終了しました。
2017-18シーズンからプレミアに参戦したブライトン。
苦労を重ねながらしぶとく生き抜いたチームは、
昇格から僅か6シーズン目にしてEL出場権を手にしました!
しかも三笘が大活躍して日本でもブライトンが大人気に!!
20世紀末のどん底だったチームを、現地で応援したことがある自分としては、信じられないと言うか、嬉しいと言うか、誇らしいと言うか、色んな感情が沸き上がる中で迎えた7年目のシーズンでした。
シーズン終えて頭に浮かぶのは、このワードしかありません。
野戦病院
正直、2023-24シーズンのブライトンほど、このワードが当てはまるチームは記憶にありません。
ブライトンのプレミア7年目の記録とシーズンの感想をまとめておくとします。
2023-24プレミアリーグ最終順位と成績
まさに死闘の末・・・
ブライトンは11位でフィニッシュ!
昨年は6位でフィニッシュしてクラブ初のEL出場権を手にしました。
その勢いのままにシーズンに突入した序盤は「大いなる夢」を感じさせてくれましたが、過密日程の疲れからか怪我人が続出するにつれて勢いを失い、なんと、3月30日以降のリーグ戦9試合では勝点を僅か3しか積み上げることが出来ず、ボトムハーフでの終了となったのは本当に残念でなりません。
まあ、プレミア昇格直後は「死に物狂いで残留」が目標だったことを想えば、贅沢な文句ではありますが・・・。
序盤の好調はマーチのお陰
2022-23シーズン終了後に、ブライトンは本当に多くの主要メンバーを失いました。
それでも、ブライトンが2023-24シーズン序盤に勢いを失わなかったのは、マーチとグロスの存在が大きかったからだと思います。
マーチの怪我は10月21日、第10節は10月27日開催。
開幕~第10節、7位、5勝2分3敗
CL圏内とは差が開きつつありましたが、まだまだ巻き返せると思っていました。
マーチ、早く元気な姿を見せてください!
ELのGS突破の勢いで耐え抜いた中盤
クラブにとって初めての国際大会であるEL。
ブライトンとしては、始まる前から過密日程が危惧されていましたが、ゼルビ監督と選手達は一致団結してこの困難なプロジェクトに挑み、なんとなんと、アヤックスやマルセイユとの戦いを制し、グループステージを首位で突破しました。
この高揚感が、選手や街を包み込み、リーグ戦を何とか戦い抜く活力になっていたように思います。
第11節~20節:3勝2分5敗、20節終了時点での順位は7位!
CL圏内との勝ち点差は9だったので、まだ希望を抱ける時期でした。
相次ぐ負傷者とEL敗退
年が明けて2024年になってからのブライトンは本当にどん底でした。
日本なら「お払いに行け」と言われるレベルの負傷者続出は、単に過密日程とか、医療スタッフの不足だけでは済まされないような気がしました。
まあ、ブライトンが指向しているフットボールが、コンタクトを厭わず、上下動を繰り返し、運動量を可能な限り発揮して戦うものなので、蓄積されるダメージは半端ないのでしょうが・・・。
ミルナー、ヒンシェルウッド、三笘、ファーガソン、エストゥピニャン・・・
長期離脱以外にも、軽い怪我などもあり、マジでよくスカッド組めたな?と思う有様でした。
気合を入れてELのラウンド16に挑みますが、ローマの地で完敗!
経験値を含め、色んな差を痛感する試合になりました。
本当に危機的状況でしたが、クラブとして冬の移籍期間に効果的な補強を行うことが無かったのが、歯痒い気もします
第21節~38節:2勝5分11敗 最終順位11位
つまり後半戦18試合で勝点11しか稼げなかった訳です。
10位のニューカッスルとは勝点48で同じ(得失点差で下になった)
9位のウェストハムは勝点52
と言う状況だったので、足掻いて10位以内でのフィニッシュを目指せなかったのかなぁ~と思ったりします。
2023-24シーズンの功労者はグロスとダンク
本当にボロボロのシーズンだったが、チームが崩壊せず、戦う集団としてまとまり続けたのはグロスとダンクの2人が居たからだと思います。
- グロスは中盤の要として34試合出場
- ダンクはCBの柱、チームの柱として33試合出場
この2人が居なかったら、もしかしたら残留争いに巻き込まれていてもおかしくなかったかも知れません。
だからチームとしてはグロスとダンクには感謝しかないはずですが・・・
グロスの動向が気になります。
2023年に32歳でドイツ代表に初招集されると、EURO2024開催国であるドイツの主力として活躍を続けています。
言葉はアレですが、まさに今が「最も脂が乗っている時期」です。
となると、ブライトンの首脳陣、しっかりしているので勘定しているような気がしてなりません。
なにしろ、ダンクの移籍人事以外はクラブとして聖域はない感じだから。
ゼルビ監督との別れ
正直、とても残念なニュースでしたが、この結果が半ば予期出来ていたのは、クラブの姿勢が一貫してブレ無いからかも知れません。
プレミア昇格の功労者であり、2年に渡ってチームを残留させたクリス監督を、チームを新たなステージへ突入させるために解任してポッターを招き、なかなか思うような結果が出なくても一貫してポッター監督のフットボールを支持し、ついに芽が出てきたと思ったらまさかの監督を高額でチェルシーへ売却!
ポッターが築いたスタイルをプレミアでは無名に近いゼルビ監督に引き継がせてなんとEL出場権をゲット!
勢いに乗ってヨーロッパで躍進を目指すのかと思いきや・・・
なんと主力に買い手がつけば高額で売却!
代わりの補強はユースからの昇格や将来性を見越した獲得に留まり、金を掛けて実績のある旬の選手は獲得しない姿勢は、これまでのブライトンの方針から変わることはありませんでした。
だから・・・
ゼルビ監督自身が、金を掛けて中堅どころがいればもう少し・・・と思いつつも、クラブの方針が一貫してブレ無いので、監督がクラブに対して不振や不満を露にすることもあまりなかったのでしょう。
まあ、ビジネスの世界だと思えば、これはこれでアリなんでしょうね。
まとめ
来シーズンはブライトンのプレミア8年目のシーズンになります。
この記事を書いている時点(2024年6月10日)では、まだ新監督は決まっていないし、主力メンバーの移籍ニュースもララーナ以外は正式発表はありません。
正直、どんなシーズンになるのか未知数です!
が、2024年7月にとんでもないイベントがあります。
それは、また、後日に触れるとします。
まずはゼルビ監督とスタッフ、そして選手の皆さん、一年間お疲れさまでした。
夢を抱かせてくれる前向きな戦いに、いつも勇気づけられています!
ありがとうございました!
天高く羽ばたけSeagulls!
街を笑顔で満たせブライトン!!
Go for it! The Seagulls!!
I'm rooting for the Brighton & Hove Albion from Japan!!
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