WBCで日本代表が優勝した。
選手の皆さん、監督・コーチの皆さん、お疲れさまでした。
素晴らしい時間をありがとうございました。
準決勝で逆転サヨナラ勝ちを収めたストーリーも、決勝の最後の対決を「大谷VSトラウト」にすると言うストーリーも、「野球の神様」が最初から作り上げていたのでしょうね。
このスポーツ観戦をしていると時々出くわす「事実は小説よりも奇なり」な体験は、一度体感すると癖になるので、きっと多くの野球ファンが生れたことでしょう。
しかし・・・
実際にスポーツをやっていて体験する「喜び」と「学び」、そして「悔しさ」は、「観戦で得るもの」を遥かに超えて、人生に大きな影響を与えると思います。
しかもそれが、子供時代のことだと猶更だと思います。
とことんやると観戦時の目線が変わる
自分では余り気にしたことが無かったけど、今回、WBCの準決勝と決勝を家族で観戦している時に、嫁さんに言われました。
「いつも鹿島の試合では感情的になって叫んでるけど、野球見ている時は冷静にコメントするよね」と。
内野ゴロの際の足の運びとかフライの時の目線を切るタイミングとか、シフトの引き方とか・・・
どうやら煩い親父になっていたようです。
でもそれには理由がありました。
野球は解説者目線
幼い頃から10年近く野球チームで汗を流し、高校からはプレーは辞めたけど20代まではアマ・プロ問わずに色んな試合を数多く観ていたから、自然と野球の原理原則が身体に染みついていて、観戦時に解説者目線で観ているからだと思います。
サッカーは観客目線
サッカーは高校と大学で「遊び」でやった程度であり、とことんプレーをしたことはありません。
サッカーでとことんしたのはプレーではなく、Jの開幕から今に至るまで、縁あって好きになったアントラーズの試合を数多く観戦してきたことです。
だから・・・プレーにおける原理原則みたいなものは正直言って知りません。
全力でサイドを駆け上がりながらパスをトラップし、ゴール前の様子を伺いつつクロスを上げて点に繋げるプレーが、言葉で言う程に簡単では無いことは判ります。
でも、それが出来るようになるために「どれほどの努力と時間と才能」が必要なのかは体験していないので判らないのです。
そんな訳で、1つ1つのプレーに一喜一憂し、感情を爆発させるしか出来ません。
経験者と観戦するのは面白い
どんなスポーツにしても同じことが言えると思うのですが、観戦時にそのスポーツをとことん経験した人と見ると、自分に新たなる視点が生れるのが面白いです。
ただ・・・
アントラーズが負けている時は冷静さを失うので、コメントが的確であればあるほど「イライラ」して八つ当たりする傾向があるのは問題ですが笑
とことんやって味わう挫折
幼少期は、全ての週末や夏・冬休みを注ぎ込む野球少年でしたが、最後の最後まで「応援団長」以上の肩書を得ることはありませんでした。
まれに、記念として1人限定でマウンドに立つか、最後のバッターでボックスに立つのが精一杯で、でもそれを楽しみにしている純粋な少年でしたでした。
この頃、子供心に感じていたのは「あいつとは何かが違う」でした。
それの正体は子供の頃は何だったのか判りませんでしたが、今なら判ります。
どんなに努力しても、決して得ることが出来ない「天賦の才」。
- 遠くへボールを飛ばすパワー
- 早くて重いボールを投げる体幹
- 軽々と盗塁を決める足の速さ
- ボールを捕らえて投げる技術
私が加入していた少年野球チームには、県の優勝候補筆頭の学校にスカウトされる奴が多く集まっており、しかもそのうちの何名かは実際に甲子園球児となるなど、実に凄まじい奴らがあつまったチームでした。
そのため、練習時から「圧倒的な差」を身近に感じていて、レギュラー争いなんて夢のまた夢だと感じていました。
この話をすると悔しくなかったのか?
と聞かれますが、私が本当に「下手」だったから幸いだったのだと思います。
なまじ努力して「ある程度」の力を手にした奴は、努力では超えられない壁を目の当たりにして、かなり「へこんでいた」のを見ているので・・・。
挫折は悪いことではない
きちんと消化出来れば、挫折は悪いことではないと思います。
孫子も言う通り・・・
「彼を知り己を知れば百戦殆からず」
です。
野球を辞めてから30年以上が経ちますが、あの時に得た経験は、間違いなく幸せな生き方を手にする手助けになっていると思います。
ただし・・・
中途半端はダメ。
他人の所為にしてもダメ。
ちゃんと、やりきって己の力を知ることは大事です。
子供にもやらせたい・・・が
世の中には逆立ちしても叶わない奴がいること、天賦の才と言う物が存在すること、そういう体験を、スポーツでも勉強でも良いから味わって欲しいと思っています。
激しく落ち込むかも知れないけど、ちゃんと背中を支えてあげるから・・・。
アントラーズの試合を一緒に観に行って、精一杯応援したのに負けてしまって大声で悔し泣きするのもアリだけど、己の肉体を駆使して挑んで跳ね返される悔しさは、また、違った経験になると思うから。
我が子の鹿島アントラーズ入団の夢
そんなことをWBCを観戦しながら感じ、風呂に入りつつ息子に話していたら・・・
「僕はねぇ、アントラーズに入りたいんだよ」
と言うではないですか!
父ちゃん感激だよ~と思ったら、次の言葉に驚きました。
「アントラーズに入って、芝生を触ってる人になるんだよ」
そうか、裏方の仕事の素晴らしさに気付いたのか・・・
と思ったら、トドメの一言に撃沈しました。
「あの芝生にはいっぱい虫がいるだろうね~」
・・・まあ、なんでもいいよ~
やりたい事をとことんやってくれい!
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