2022年7月16日、鹿島アントラーズはカシマスタジアムにヴィッセル神戸を迎え、2022年J1第22節を戦いました。
酷暑、移籍、長雨、コロナなど、様々な負の要因がある中で迎えたヴィッセル神戸戦は、中断前の重要な1戦でした。
中断明けは首位マリノスとの決戦なので、少しでも差を詰めたいところですが・・・。
- ミンテの守備は改善されているのか?
- エヴェラウドの復調はどうか?
- 中2日となる選手の体調は?
などに注目して観戦していました。
結果は・・・
かつて9番を付けた男に「凄さ」を見せつけられつつも、現40番がそれを上回る漢ぶりを見せつけて・・・
何とかドローに持ち込んだ2022年J1第22節(ホーム)鹿島VS 神戸戦の試合結果と感想です。
- 2022年J1第22節(ホーム)鹿島VS 神戸戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
- 2022年J1第22節(ホーム)鹿島VS 神戸戦の試合内容と感想
- 神戸戦で感じ3つのこと
- 2022年J1第22節終了時点の順位表
- 鹿島の今後について
- まとめ
2022年J1第22節(ホーム)鹿島VS 神戸戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
鹿島 1-1 神戸
スターティングと交代メンバー
GK1 クォン スンテ
DF6 三竿 健斗
20 キム ミンテ⇒後半15分退場
22 広瀬 陸斗
32 常本 佳吾
MF 11 和泉 竜司
17 アルトゥール カイキ ⇒後半35分 8 土居 聖真
21 ディエゴ ピトゥカ ⇒後半35分34 舩橋 佑
35 中村 亮太朗 ⇒後半27分5 関川 郁万
9 エヴェラウド ⇒後半27分2 安西 幸輝
40 鈴木 優磨
樋口がいない・・・そうかぁ。
中断期間にしっかり休んでマリノス戦で暴れて欲しい!
札幌戦、そしてこの神戸戦、FWとしてベンチ入りしながら、最後まで起用されない染野のことを心配していたら・・・
まさかの期限付き移籍とは!
FWはむしろ獲得が必要なはずなのにレンタルで出すとは・・・?
2022年J1第22節(ホーム)鹿島VS 神戸戦の動画ハイライト
タラレバの多い試合結果です。
序盤にスンテのナイスセーブが無かったら。ミンテの1枚目が無かったら。エヴェのゴールが決まっていたら。終了間際のスンテのスーパーセーブが無かったら。和泉の足がマシンだったら・・・。(あれだけ走っていたら限界だよね)
2022年J1第22節(ホーム)鹿島VS 神戸戦の試合内容と感想
札幌戦から中2日、中2日となるので、選手のコンディションは不安ですが、怪我あり、移籍あり、コロナあり・・・
レネ監督もスタメンとベンチメンバーの選択には。相当に頭を悩ませたのではないかと思います。
前半総括:押し切れない不安・・・
16位のチームとは思えない個々の技術と連勝中の勢いはあった。
しかし、前半20分の汰木のシュート以外は肝を冷やす場面はなかった。
イニエスタに対しても、上手く対処しているように思えた。
攻撃陣は何度かチャンスを作り、ゴールの匂いを感じさせたが、決めきることが出来なかった。
前半終了間際、ミンテが大迫を倒してファウル。
ファウルであるが、大迫も引っ張っていたので、イエローは厳しいと感じた。
後半総括:大迫という選手
かつての9番にゴールを獲られてしまった。
起点となり、クロスに対してミンテの寄せをモノともせず、ゴール対角線に放り込んでくる技術・・・。
ミンテが1枚イエロー食らっていることを利用してファウルを誘い、退場に追い込んだ狡猾さ。
汰木とのワンツー。
ボールを収めるフィジカルの強さ。
こぼれ球を冷静に蹴り込む技術の高さ。
見事に「ザ大迫」だった。
それでも、鹿島の40番を背負う漢がチームを鼓舞して救ってくれたし、最後は家族が見守る中でスンテがスーパーセーブでゴールを守ってくれた。
10人となった中で、選手は出来うる限りの結果を出したと思う。
試合終了:10人で何とか勝点1を手にした・・・
カシマスタジアムでドローを喜んではいけないし、首位追撃のためには勝点3が必要だったけど、この日の神戸戦に限っては、よくぞ勝点1を手にしてくれたと思います。
スンテ、三竿、優磨の3人の気迫が、チームを鼓舞してくれました。
神戸戦で感じ3つのこと
神戸戦を観ながら感じた事を3つまとめてみます。
ミンテの退場について
中村について
鈴木優磨について
です。
ミンテの退場について
前半、大迫とマッチアップするまでのミンテは調子が良いように感じました。
ボールが放り込まれた場所に飛び出してしっかりとクリアしていたし、前線へ出すパスも相手の裏を狙う感じで悪く無かったと思いました。
ただ・・・
大迫が出てきてからはミンテが一番苦手なプレーを強いられたようです。
先を読んだ瞬時の判断で身体を寄せることと空間認識力が苦手なように思います。
さらに、ボールが放り込まれる前から予測して動くのも今一つなので、大迫はきっと扱いやすかったのでしょうね。
前半終了間際のファウルもそうだし、失点時の身体の寄せも間に合わず、空間認識力をミスってボールを保持できずファウルして退場・・・。
SNS等ではミンテはタコ殴りですが・・・
冷静に見つめ直すと、あの日の大迫は「ザ大迫」で、ミンテの遥か上のレベルでプレーしていました。
・・・よりよって鹿島戦で復調しないでよ~
とは思いますが、ミンテでは手に余る選手だったのは確かです。
では・・・
ミンテが頼りにならないからCBに補強が必要かと言うと・・・
ミンテがダメだからではなく、三竿を一つ前に出した方が、全体の強度も増すし、攻撃的な選手を一列前に出せるので破壊力も増すからCBに補強が必要だと思う。
極端な事を言えば、三竿を軸にしてミンテと関川を相手に合わせて起用すれば、ある程度の結果は出せると思います。(鹿島はそれでよしとするチームではないが)
タイトルを狙うなら・・・
やはり後ろの補強は必要だと感じた、神戸戦でした。
中村について
札幌戦で途中交代で投入されると、チームの縦一辺倒のリズムにダイレクトでの横パスを交えるなどして、アクセントを加え、相手の守備を惑わせた感じがしました。
そしてこの神戸戦。
スタメンのチャンスを掴むと、実に見事なプレーを披露してくれました。
状況に応じて持ち場を離れてイニエスタや武藤を抑え込むなど、フィジカル勝負でも負けていなかった。
パスのセンスも相変わらずでしたが、この日はここぞの場面でのパスが通らなかった気がします。
中村の存在価値をより高めるためには、やはりチャンスを生み出すパスを試合中に何本繰り出せるかだと思います。
今の鹿島の中で、フィールドを俯瞰しながらプレーしていると感じる一番の選手なので、大化けしてくれるのではないかと期待しています。
鈴木優磨が壊れるよ・・・
痺れた。
得点に至るヘッドでの折り返し、得点後のガッツポーズ、駆け寄る仲間の背中を押し返す姿・・・本当に痺れました。
でも度々見せる膝に手を当てる姿は痛々しく、あと少し負荷が掛かったら折れてしまい二度と元に戻らないようなう気がして、とても怖かった。
優磨の外にも三竿やスンテ、時にピトゥカも、自分の持ち場で周囲の選手達に厳しい表情で指示を出しているけど、優磨は前線から最終ラインまで、右から左へ、いくつもの役割を一人で担っている。
他の人間がやらないと言うよりは、本能で一人何役もこなしているのだろう。
だから仮に、DFラインにリーダーシップを発揮する選手を配置したとしても、優磨はきっと最終ラインまで戻るだろう。
鈴木優磨が2人いれば違うかもしれないが、唯一無二だからこれほど彼の姿に痺れるのだろうし・・・。
監督やコーチにはしっかりと優磨の状態に目を光らせて欲しい。
オーバーワーク気味になっている時は、無理やりにでも休ませてほしい。
全盛期の鈴木優磨をアントラーズで観れる嬉しさはサポーター冥利につきるが、彼が壊れないかと心配する気持ちは試合ごとに強くなっています。
中断期間はしっかり心身のケアをして欲しいです。
2022年J1第22節終了時点の順位表
マリノスとの勝ち点差は変わらないが、川崎は2試合少ないので、実質3位と考えた方が良さそうだ。
鹿島の今後について
代表期間になり2週間の小休止となる。
補強も出来る時期なので・・・
出すだけではなく、加入もあると信じたい。
- 7月30日(土)19時 第23節(アウェイ)VS横浜FM
- 8月6日(土)18時 第24節(ホーム)VS広島
- 8月14日(日)18時 第25節(ホーム)VS福岡
- 8月21日(土)19時 第26節(アウェイ)VS湘南
- 8月27日(土)19時 第27節(アウェイ)VS川崎F
- 9月3日(土)未定 第28節(ホーム)VS浦和
- 天皇杯準々決勝9月7日(水)未定 (アウェイ)VS神戸
注だ明けは試練の5戦だ。
湘南は順位は下ですが、アウェイではロスタイムにイヤな思いをしたシーンが脳裏にこびりついていて、油断できない相手です。
まとめ
ドロー続きなのにマリノスと差が広がらなかったのは良かったけど、言い換えるなら、勝っていればひっくり返せていた訳であり・・・。
悔しい。
中断明け、リフレッシュした選手達が横浜の地で首位叩きをして、タイトル奪還への狼煙を上げてくれることを期待します。
戴冠するために
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